付録L.4 Enterprise Bean(Timer Service)のサンプルプログラム
Timer Serviceを実装するサンプルプログラムは,次のディレクトリに格納されます。
<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\examples\ejb\timerservice
サンプルの概要と実行手順を示します。
- 〈この項の構成〉
(1) Enterprise Bean(Timer Service)のサンプルプログラムの概要
Timer Serviceのサンプルプログラム「TimerService」の構成を次に示します。
このサンプルプログラムでは,Webブラウザ経由でEJBタイマの生成,一覧表示,キャンセルができます。EJBタイマがタイムアウトすると,ユーザログにメッセージを出力します。
実行例を次に示します。
サンプルでは,次の機能を提供します。
-
EJBタイマの生成
アプリケーションの開始時に,EJBタイマが一つ生成されます。サーブレットに対してDDに<load-on-startup>タグを指定し,サーブレットのinitメソッドでEJBタイマを生成するStateless Session Beanのメソッドを呼び出します。
また,WebページEJBタイマ種別とタイムアウト時間と文字列情報を指定して[Create]ボタンをクリックすると,EJBタイマが生成されます。
-
EJBタイマ一覧の表示
WebページにEJBタイマの一覧が表示されます。[Refresh]ボタンをクリックすると,最新のEJBタイマ一覧が表示されます。
-
EJBタイマのキャンセル
Webページの[Cancel]ボタンをクリックすると,該当するEJBタイマがキャンセルされます。
-
ユーザログへの出力
EJBタイマがタイムアウト日時になると,タイムアウトメソッドが呼び出されユーザログにメッセージが出力されます。出力例を下記に示します。
The timeout method was invoked. (Information = MyTimer02)
(2) Enterprise Bean(Timer Service)のサンプルプログラムの実行手順
サンプルプログラムの実行手順を示します。
(a) サンプルプログラムのコンパイル
サンプルで提供するバッチファイル(compile.bat)を使用して,サンプルプログラムをコンパイルします。このバッチファイルで,EJB-JARファイル(timerservice.jar)とWARファイル(timerservice.war)とEARファイル(timerservice.ear)が作成されます。
(b) J2EEサーバのセットアップ
「付録L.1(1) J2EEサーバのセットアップ」を参照してください。
(c) J2EEサーバのカスタマイズ
「付録L.1(2) J2EEサーバのカスタマイズ」を参照してください。
(d) J2EEサーバの起動
「付録L.1(3) J2EEサーバの起動」を参照してください。
(e) アプリケーションのデプロイ
「付録L.1(5) アプリケーションのインポート,設定,および開始」を参照してください。
(f) アプリケーションの実行
ブラウザを起動し,URLに次の文字列を指定します。
http://<マシン名>:<ポート番号>/<ContextRoot>/TimerServiceServlet
J2EEサーバのNIO HTTPサーバに直接アクセスする場合,デフォルトでは,次のURLを指定します。
http://localhost:8008/timerservice/TimerServiceServlet
(g) アプリケーションのアンデプロイ
「付録L.1(6) アプリケーションの停止,削除」を参照してください。
(h) J2EEサーバの終了
「付録L.1(7) J2EEサーバの終了」を参照してください。