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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド


2.3.5 データベースのテーブル容量を見積もる

実行履歴の管理や実行環境の設定をする場合,あらかじめデータベースのテーブル容量を見積もる必要があります。データベースを使用しない場合は設定不要です。

〈この項の構成〉

(1) プロセスインスタンスの実行履歴の管理に関するテーブル容量の見積もり

プロセスインスタンスの実行履歴の管理に関するデータベースのテーブルの一覧を次の表に示します。

表2‒10 プロセスインスタンスの実行履歴の管理に関するデータベースのテーブルの一覧

分類

テーブル名

説明

基本情報テーブル

CSCBP_<クラスタ名>_PROCESS

プロセスインスタンスの状態を格納します。

CSCBP_<クラスタ名>_ACTIVITY

アクティビティインスタンスの状態を格納します。

CSCBP_<クラスタ名>_LINK

リンクの状態を格納します。

CSCBP_<クラスタ名>_CORRELATIONSET

相関セットの値を格納します。

変数情報テーブル

CSCBP_<クラスタ名>_STR_VARIABLE

string型の変数値を格納します。

CSCBP_<クラスタ名>_NUM_VARIABLE

numeric型の変数値を格納します。

CSCBP_<クラスタ名>_BOOL_VARIABLE

boolean型の変数値を格納します。

CSCBP_<クラスタ名>_MSG_VARIABLE

メッセージ型の変数値(XML,non-XML,any)を格納します。

メッセージ履歴関連づけ情報テーブル

CSCBP_<クラスタ名>_MSG_RELATION

メッセージID,およびプロセスインスタンス識別子またはアクティビティインスタンス識別番号の関連づけ情報を格納します。

データベース設計時には,次に示す情報を基に,各種データベースのマニュアルを参考に容量を見積もります。

(a) テーブルおよびインデクス定義

テーブルおよびインデクス定義の詳細については,「付録C.1 プロセスインスタンスの実行履歴の管理に関するテーブルの情報」を参照してください。

(b) レコード数の概算式

レコード数の概算は,テーブルごとに次のように計算します。

  • CSCBP_<クラスタ名>_PROCESSテーブル

    [図データ]
  • CSCBP_<クラスタ名>_ACTIVITYテーブル

    [図データ]
    アクティビティ数={ビジネスプロセス定義中のアクティビティ定義数

    +繰り返しアクティビティ中のアクティビティ定義数

    ×(繰り返しアクティビティのループ回数−1)}

    ×プロセス数

  • CSCBP_<クラスタ名>_LINKテーブル

    [図データ]
    リンク数={ビジネスプロセス定義中のリンク定義数+繰り返しアクティビティ中のリンク定義数

       ×(繰り返しアクティビティのループ回数−1)}

       ×プロセス数

  • CSCBP_<クラスタ名>_CORRELATIONSETテーブル

    [図データ]
  • CSCBP_<クラスタ名>_STR_VARIABLEテーブル

    [図データ]
  • CSCBP_<クラスタ名>_NUM_VARIABLEテーブル

    [図データ]
  • CSCBP_<クラスタ名>_BOOL_VARIABLEテーブル

    [図データ]
  • CSCBP_<クラスタ名>_MSG_VARIABLEテーブル

    [図データ]
  • CSCBP_<クラスタ名>_MSG_RELATIONテーブル

    [図データ]
    メッセージ送受信数=受付アクティビティ定義数

             +サービス呼出アクティビティ定義数

(c) インデクスの各種概算式

インデクスの各種概算式は,インデクス定義,およびレコード数から導き出します。見積もり式については,使用しているデータベースのマニュアルを参照してください。

(2) 実行環境の設定に関するテーブル容量の見積もり

実行環境の設定に関するデータベースのテーブルの一覧を次の表に示します。

表2‒11 実行環境の設定に関するデータベースのテーブルの一覧

分類

テーブル名

説明

HCSC基本情報テーブル

CSCMSG_S<HCSCサーバ名>_CSC_PERSIST

HCSCサーバの状態を永続化します。

HCSC連携ディレクトリ情報テーブル

CSCMSG_C<クラスタ名>_CSC_CONNECT

このテーブルは使用しません。

ロケーションディレクトリ情報テーブル

CSCMSG_S<HCSCサーバ名>_LC_DIRECTORY

サービスアダプタ,ビジネスプロセス,およびサービスグループのロケーション情報を格納します。

CSCMSG_S<HCSCサーバ名>_LC_BPFORMAT

ビジネスプロセスのフォーマット情報を格納します。

ルーティングルールディレクトリ情報テーブル

CSCMSG_S<HCSCサーバ名>_RT_RULE

サービスのルーティングを行うルール情報を格納します。

データ変換定義ディレクトリ情報テーブル

CSCMSG_S<HCSCサーバ名>_CV_MAPPING

データ変換定義情報を格納します。

CSCMSG_S<HCSCサーバ名>_CV_FORMAT

データ変換を行う電文フォーマット定義情報を格納します。

クラスタ基本情報テーブル

CSCMSG_C<クラスタ名>_CLUSTER

セットアップされたHCSCサーバ名を格納します。

非同期アダプタサービスID管理テーブル

CSCMSG_C<クラスタ名>_HA_ASYNC_ADP

配備された非同期アダプタのサービスIDを格納します。

データベース設計時には,次に示す情報を基に,各種データベースのマニュアルを参考に容量を見積もります。

(a) テーブルおよびインデクス定義

テーブルおよびインデクス定義の詳細については,「付録C.3 実行環境の設定に関するテーブルの情報」を参照してください。

(b) レコード数の概算式

レコード数の概算は,テーブルごとに次のように計算します。

  • CSCMSG_S<HCSCサーバ名>_CSC_PERSISTテーブル

    [図データ]
  • CSCMSG_C<クラスタ名>_CSC_CONNECTテーブル

    [図データ]
  • CSCMSG_S<HCSCサーバ名>_LC_DIRECTORYテーブル

    [図データ]
  • CSCMSG_S<HCSCサーバ名 >_LC_BPFORMATテーブル

    [図データ]
  • CSCMSG_S<HCSCサーバ名>_RT_RULEテーブル

    [図データ]
  • CSCMSG_S<HCSCサーバ名>_CV_MAPPINGテーブル

    [図データ]
  • CSCMSG_S<HCSCサーバ名>_CV_FORMATテーブル

    [図データ]
  • CSCMSG_C<クラスタ名>_CLUSTERテーブル

    [図データ]
  • CSCMSG_C<クラスタ名>_HA_ASYNC_ADPテーブル

    [図データ]

(c) インデクスの各種概算式

インデクスの各種概算式は,インデクス定義,およびレコード数から導き出します。見積もり式については,使用しているデータベースのマニュアルを参照してください。