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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 開発ガイド 受付・アダプタ定義編


2.5.4 HTTP受付を追加する

HTTP受付を新規に追加する場合,特定のビジネスプロセスを呼び出すか,または呼び出しサービス選択機能で呼び出すビジネスプロセスを選択するかで,HTTP受付を追加する手順が異なります。

ここでは,呼び出しサービス選択機能を使用しないで,特定のビジネスプロセスを呼び出す手順について説明します。

呼び出すビジネスプロセスを選択してHTTP受付を追加する手順については,「付録K ユーザ定義受付(呼出先選択)の定義」を参照してください。

特定のビジネスプロセスを呼び出すHTTP受付を新規に追加する手順を次に示します。

  1. Eclipseのメニューから,[ウィンドウ]−[ビューの表示]−[その他]を選択します。

    [ビューの表示]ダイアログが表示されます。

  2. [HCSC-Definer]−[HCSCTE ビュー]を選択し,[開く]ボタンをクリックします。

    ツリービューにサービス定義一覧が表示されます。

  3. ツリービューのビジネスプロセスで右クリックして[ユーザ定義受付(呼出先固定)追加]を選択します。

    受付種別選択ウィザードが表示されます。

  4. 受付種別のドロップダウンリストから「HTTP受付」を選択します。

    [次へ]ボタンをクリックすると,HTTP受付の追加に必要な情報を入力するダイアログが表示されます。

  5. [受付名]を指定します。

    HTTP受付の名称を1〜40バイトで指定します。

  6. [終了]ボタンをクリックします。

    [終了]ボタンをクリックすると,必要なファイルが作成され,リポジトリに保存されます。ユーザ定義受付定義画面(基本)が表示されます。

  7. HTTP受付の定義情報を設定します。

    HTTP受付の設定項目について次の表に示します。

    表2‒19 HTTP受付のユーザ定義受付定義画面(基本)の設定項目

    分類

    項目

    設定内容

    設定

    ユーザ定義受付情報

    受付名

    設定した受付名が表示されます。

    受付ID

    受付IDが表示されます。必要に応じて変更します。

    デフォルトオペレーション名

    デフォルトで呼び出すオペレーションを選択します。

    オペレーション

    任意のオペレーション名を指定します。

    オペレーション情報

    通信モデル

    「同期」を設定します。

    要求電文

    [any型を使う]チェックボックス

    ボディ電文を空で送信する場合,チェックすることを推奨します。※1

    受付

    電文フォーマット

    urecp_http_body_request.xsd2を指定します。

    [any型を使う]チェックボックスをチェックしている場合は,電文フォーマットファイルを指定する必要はありません。

    サービス部品

    [使う]チェックボックス

    チェックしません。

    応答電文

    [any型を使う]チェックボックス

    チェックしません。

    受付

    電文フォーマット

    サービス部品

    [使う]チェックボックス

    チェックしません。

    (凡例)

    ◎:必ず設定します。

    ○:任意で設定します。

    −:該当しません。

    注※1

    パススルーモードを有効にしてメッセージボディを指定しない場合,空文字のボディ電文をビジネスプロセスに渡すため,any型の利用を推奨します。

    注※2

    ファイルの格納先ディレクトリは「<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-reception\http\schema」です。

    上記以外のユーザ定義受付定義画面の設定項目については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「1.2.5 ユーザ定義受付定義画面」を参照してください。

  8. ユーザ定義受付(詳細)タブをクリックします。

    ユーザ定義受付定義画面(詳細)が表示されます。

  9. HTTP受付の定義情報を設定します。

    HTTP受付の設定項目について次の表に示します。

    表2‒20 HTTP受付のユーザ定義受付定義画面(詳細)の設定項目

    分類

    項目

    設定内容

    設定

    ユーザ定義受付制御情報

    独自定義ファイル

    次の独自定義ファイルが設定されていることを確認します。

    • cscurecphttp.properties※1

    • cscurecphttp_header.properties※2

    ここに設定されているのはテンプレートファイルです。修正が必要な場合はファイルを選択して[編集]ボタンをクリックし,独自定義ファイルの内容を修正してください。

    EARファイル

    次のEARファイルが設定されていることを確認します。

    • cscmsg_urecp_http.ear※3

    ×

    (凡例)

    ◎:必ず設定します。

    ×:表示されている内容を確認します。

    注※1

    cscurecphttp.propertiesの詳細は,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「3.11.3 HTTP受付定義ファイル」を参照してください。

    注※2

    cscurecphttp_header.propertiesの詳細は,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「3.11.1 HTTPレスポンスヘッダ定義ファイル」を参照してください。

    注※3

    ファイルの格納先ディレクトリは「<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-reception\http\lib」です。