Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)


2.2.3 usrconf.properties(J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル)

〈この項の構成〉

(1) 形式

J2SEのプロパティファイル形式です。

次のようにキーを指定します。

<キー名称> = <値>
指定方法
  • 改行までが値になります。

  • #で始まる行はコメントとみなされます。

  • 値が存在しない行を定義した場合,その行は無視されます。

  • 値の後ろには,空白やコメントなどの文字列は追加できません。追加した場合,不正な値と解釈されます。

(例) <キー名称> = <値> #<コメント>

  • 記載する文字はJavaの仕様に従って,ISO 8859-1 文字エンコーディングを使用してください。

  • Javaの仕様に従わない形式の場合,J2EEサーバの起動に失敗することがあります。

    (例)不正なUnicodeエスケープシーケンスを含む場合("\u"に続く文字列が適切なUnicode 16進数の値ではない)。

(2) ファイルの格納先

(3) 機能

J2EEサーバを実行するJavaVMのシステムプロパティを指定します。

usrconf.propertiesとusrconf.cfgのadd.jvm.argの-Dに同じキーが指定されている場合は,usrconf.propertiesの値が優先されます。

J2EEサーバの稼働中に,このファイルの内容を変更した場合,変更した内容は次にJ2EEサーバを起動したときに反映されます。

(4) J2EEサーバの予約済みキー

J2EEサーバでは,次に示す接頭子で始まるキーを内部的に利用します。このため,アプリケーションでこれらの接頭子で始まるキーを利用してはいけません。

(5) J2EEサーバのカスタマイズ用キー

J2EEサーバでは,次に示すシステムプロパティのキーに値を設定することで,J2EEサーバの動作をカスタマイズできます。

ここでは,キーを次の分類に分けて説明します。

(a) ejbserver.applicationから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

キー名称

内容

省略値

VR

ejbserver.application.InitTermProcessClasses

コンテナ拡張ライブラリを使用する場合に,サーバ起動・停止フックのクラス名を指定します。複数のクラスを指定する場合は,","で区切って指定してください。なお,","とクラス名の間には,空白を入れないでください。J2EEサーバ起動時には,指定した順で,サーバ起動・停止フック機能のサーバ起動フックメソッドが呼び出されます。J2EEサーバ終了時には,指定した逆順にサーバ起動・停止フック機能のサーバ停止フックメソッドが呼び出されます。

なし

ejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名称>※1.appname

AppNameのフィールドに出力するデフォルトのアプリケーション名を0〜16バイトの半角文字セットで指定します。プログラム上で,AppNameのフィールドの値が指定されていない場合,このプロパティの値がAppNameのフィールドに出力されます。

使用できる文字セットの定義を満たしているが,値の長さが制限を超えている場合,警告メッセージが出力されて,制限の長さより大きい部分のデータが切り捨てられ,制限の長さまでのデータが使用されます。

"null"という文字列が指定された場合は,空文字列""の指定として扱われ,appnameフィールドには何も表示されません。また,このプロパティからappnameに"null"という文字列の出力指定はできません。

user_app

ejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名称>※1.count

ログファイルの面数を次の範囲の整数で指定します。

CJMessageFileHandlerを使用した場合:

2〜16

CJMPMessageFileHandlerを使用した場合:

2〜64

ここで指定した面数まで増加し,指定した面数に到達すると,次の番号は初めの"1"に戻ります。

同名の旧ログファイル,または同名のユーザファイルがあった場合は上書きされます。

2

ejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名称>※1.encoding

出力する文字列のエンコーディングを0〜1024バイトで指定します。省略した場合は,デフォルトのエンコーディングが使用されます。

指定された値が範囲を超えた場合,および"null"という文字列が指定された場合は,encodingの指定なし(encodingにはデフォルト値を使用する)と扱われます。nullという名称のエンコーダは使用できません。

JavaVM上でjava.nio.charset.Charset.isSupported(String charsetName)がtrueとなる文字セットで指定してください。エンコーディングに指定できる文字セットと指定する文字列については,Java標準APIのjava.nio.charset.Charsetなどの仕様に従ってください。次に指定値の例を示します。

  • US-ASCII:7ビットASCII(ISO646-US/Unicode charsetのBasic Latinブロック)

  • ISO-8859-1:ISO Latin Alphabet No. 1 (ISO-LATIN-1)

  • UTF-8:8ビットUCS変換形式

  • SJIS:Shift-JIS,日本語

  • EUC_JP:JIS X 0201,0208,0212,EUCエンコーディング,日本語

  • MS932:Windows 日本語(Windows用の指定値)

  • JIS0201:JIS X 0201,日本語

  • JIS0208:JIS X 0208,日本語

  • JIS0212:JIS X 0212,日本語

なお,性能劣化の原因となるため,不要なエンコーディング処理をしないでください。

null

ejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名称>※1.filter

使用するフィルタを,パッケージ名を含むフルネームで指定します。値は0〜4096バイトのクラス文字セットで指定してください。

指定されたハンドラ名称のハンドラは,ここで指定されたフィルタをReflection機能で作成して利用します。

指定された値が範囲を超えた場合,フィルタの指定はなしとみなされます。また,"null"という文字列が指定された場合は,フィルタなし(フィルタは使わない)として扱われます。

"null"という名前のフィルタを作成しないでください。

null

ejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名称>※1.formatter

使用するフォーマッタを,パッケージ名を含むフルネームで指定します。値は0〜4096バイトのクラス文字セットで指定してください。

指定できる値を次に示します。

CJMessageFileHandlerクラスに接続する場合:

com.hitachi.software.ejb.application.userlog.CJSimpleFormatterか,またはユーザ作成のFormatterクラスを指定します。

Java2-1.4標準のSimpleFormatterやXMLFormatterをCJMessageFileHandlerに指定しないでください(セパレータが改行であるため,メッセージレコードが1行で表示されません)。また,ユーザ作成のFormatterクラスを指定する場合は,改行などの制御コードを含まないメッセージを作成するフォーマッタを作成する必要があります。

Java2-1.4のHandlerクラスに接続する場合:

特に決まりはありません。

指定されたハンドラ名称のハンドラは,ここで指定されたフォーマッタをReflection機能で作成して利用します。

指定された値が範囲を超えた場合,フォーマッタの指定はなしとみなされます。また,"null"という文字列が指定された場合は,フォーマッタなし(フォーマッタは使わない)として扱われます。"null"という名前のフォーマッタを作成しないでください。

null

ejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名称>※1.level

ログの取得レベルの上限を半角英字で指定します。指定は,Javaの定数で定義されている値で指定します。大文字と小文字は区別されます。

ここで指定した値よりも低いレベルのメッセージだけがログへ出力されます。指定できるレベルを次に示します。

  • OFF:ロギングをオフにするために使われる特殊なレベル

  • SEVERE:重大な障害を示すメッセージレベル

  • WARNING:潜在的な問題を示すメッセージレベル

  • INFO:メッセージを情報として提供するメッセージレベル

  • CONFIG:静的な構成メッセージのメッセージレベル

  • FINE:トレース情報を提供するメッセージレベル

  • FINER:トレースレベル2(FINEより高い)

  • FINEST:トレースレベル3(FINERより高い)

  • ALL:すべてのメッセージのログを取得

OFFとALLは特殊なレベルです。例えば,ロガーとハンドラに対してOFFを指定すると,ログのレベルに関係なくログは一切取得されません。ALLを指定すると,すべてのレベルのログが出力されます。

SEVERE

ejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名称>※1.limit

ログファイルの容量(単位:バイト)を次の範囲の整数で指定します。

CJMessageFileHandlerを使用した場合:

8192〜2147483647

CJMPMessageFileHandlerを使用した場合:

8192〜16777216

ここで指定した容量まで増加し,指定した容量に到達すると次のログファイルに切り替わります。

トレース共通ライブラリの場合,容量チェックがメッセージの書き込み前であるため,実際の最大容量が設定値より,最大で約4200バイト超えることがあります(1バイトでも指定した容量に満たなければ,メッセージが書き込まれてしまうため)。

例えば,このキーに8192を指定した場合でout1.logの現在使用中の領域が8000バイト,空き容量が192バイトのときに4000バイトのメッセージが出力されると,メッセージはout1.logに出力されます。このため,out1.logは上限値を超えたサイズになります。

1048576

ejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名称>※1.msgid

MsgIDのフィールドに出力するデフォルトのメッセージIDを0〜21バイトの半角文字セットで指定します。プログラム上で,MsgIDの値が指定されていない場合,このプロパティの値がMsgIDのフィールドに出力されます。

使用できる文字セットの定義を満たしているが,値の長さが制限を超えている場合,警告メッセージが出力されて,制限の長さより大きい部分のデータが切り捨てられ,制限の長さまでのデータが使用されます。

"null"という文字列が指定された場合は,空文字列""の指定として扱われ,msgidフィールドには何も表示されません。また,このプロパティからmsgidに"null"という文字列の出力指定はできません。

0001

ejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名称>※1.path

ログファイル名のプリフィックスを1〜255バイトの範囲で指定します。パスは,相対パスで指定します※2。なお,パス名の終端に,半角数値を指定しないでください。

ここで指定したプリフィックスに"xx(1〜16の整数).log"が付加された値が,トレース情報ファイルの名称になります。

パスに指定された半角英文字の大文字と小文字は区別されません。また,パス値の長さは,次のA+B+C値の合計が値の範囲に収まるよう指定してください。

  • A(Windowsの場合):<ログ出力先ルート(ejb.server.log.directoryの値)>¥user¥(デフォルトは<製品の作業ディレクトリ>¥ejb¥<J2EEサーバ名>¥logs¥user¥)

  • A(UNIXの場合):<ログ出力先ルート(ejb.server.log.directoryの値)>/user/(デフォルトは<製品の作業ディレクトリ>/ejb/<J2EEサーバ名>/logs/user/)

  • B:ユーザの指定したプリフィックスの長さ

  • C:"xx.log"の6文字

このほか,パスを指定するときには次の点に注意してください。

  • Propertiesファイルにはnativeの2バイトコードなどは使用できないため,native2asciiなどを利用してUnicodeの文字列を取得して指定してください。

  • 絶対パスで指定しないでください。また,相対パスの"..\"(UNIXの場合,"../")は使用しないでください。

  • パスに日本語文字などを含む場合は,その文字を処理できるロケール設定がされている環境下でJavaVMが動作している必要があります。

  • パスをほかのハンドラと同一に設定することはできません。そのような設定にした場合,そのハンドラは作成されません。

user_log

ejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名称>※1.separator

CJSimpleFormatterを利用して,1文でメッセージを出力するためのセパレータを0〜1024バイトの半角文字セットで指定します。セパレータは文字列で指定できます。

使用できる文字セットの定義を満たしているが,値の長さが制限を超えている場合,警告メッセージが出力されて,制限の長さより大きい部分のデータが切り捨てられ,制限の長さまでのデータが使用されます。

トレース共通ライブラリ形式の出力の場合,メッセージ内に次の制御文字を指定しないでください。

  • Windowsの場合:"\r","\n"など

  • UNIXの場合:"/r","/n"など

これらの文字を指定した場合,出力内容がずれたり,1レコードが1行で出力されなくなったりします。"null"という文字列が指定された場合は,空文字列""の指定として扱われます。そのため,セパレータに"null"という文字列は使用できません。また,このプロパティからセパレータに"null"という文字列の出力指定はできません。

ストローク「|

ejbserver.application.userlog.loggers

使用するロガーの名称を宣言するプロパティです。0〜65535バイトで指定します。","で区切ることで,複数のロガー名称を指定できます。また,ロガー名称のすぐ後ろに,";"で区切ってそのロガーで使用する地域対応化用リソースバンドル名称を指定できます。

なお,ロガー名称には,java.netまたはjavax.swingのように"."で区切られ,サブシステムのパッケージ名またはクラス名に基づいた名前が推奨されています。※3また,ロガーの名称には","や";"を使用しないでください。

複数のクラス名を定義しており,指定された値の長さが範囲を超えた場合は,長さの範囲内に収まり,値の規則を満たしたクラス名だけが設定されます。

ここで宣言された名称のロガーは,CJLogManagerクラスのロガー構築対象として処理されます(J2EEサーバの起動時にロガーが構築されます)。

ここで指定しなかったロガーについては,自動生成されないため,コード上でロガーを作成してください。

なし

ejbserver.application.userlog.Logger.<ロガー名称>※3.filter

ロガーで使用するフィルタを,パッケージ名を含むフルネームで指定するプロパティです。値は0〜4096バイトのクラス文字セットで指定してください。

指定されたロガー名称のロガーは,ここで指定されたフィルタをReflection機能で作成してメッセージの取捨選択に利用します。

指定された値が範囲を超えた場合,フィルタの指定はなしとみなされます。また,"null"という文字列が指定された場合は,フィルタなし(フィルタを使わない)として扱われます。"null"という名前のフィルタを作成しないでください。

null

ejbserver.application.userlog.Logger.<ロガー名称>※3.handlers

指定のロガー名称に対して,ハンドラクラスを接続(addHandler(Handler))するためのプロパティです。ハンドラクラスは,Reflection機能で作成するため,0〜65535バイトのパッケージ名を含むフルネームで指定してください。","で区切ることで複数のハンドラクラスを指定できます。

指定できるハンドラクラスを次に示します。

  • com.hitachi.software.ejb.application.userlog.CJMessageFileHandler

  • com.hitachi.software.ejb.application.userlog.CJMPMessageFileHandler

  • java.util.logging.ConsoleHandler

  • java.util.logging.FileHandler

  • java.util.logging.SocketHandler

  • java.util.logging.StreamHandler

  • java.util.logging.MemoryHandler

  • ユーザが独自に作成したHandlerクラスのパッケージ名を含むフルネーム

CJLogHandler系の場合は,ハンドラクラス名の後ろに";"で区切ってハンドラ名称を指定することで,指定のハンドラ名称の設定で初期化してハンドラクラスを作成し,ロガーに接続します。Java2-1.4標準のLoggingクラスについては,";"で区切ってハンドラ名称を指定しても無効になります。Java2-1.4標準のLoggingクラスの設定方法については,該当するクラスの仕様に従ってください。

ハンドラ名称は,半角英数字で始まる1〜1024バイトのクラス文字セットで指定してください。

複数のクラス名を定義しており,指定された値の長さが範囲を超えた場合は,長さの範囲内に収まり,値の規則を満たしたクラス名だけが設定されます。

ejbserver.application.userlog.loggersでロガー名称が指定されていない場合,ロガーは作成されません。

なし

ejbserver.application.userlog.Logger.<ロガー名称>※3.level

ロガーのログ出力レベルまたは"null"を半角英字で指定します。大文字と小文字は区別されます。ログメッセージを出力するためには,ロガーのログ出力レベルと出力に利用するハンドラの出力レベルをクリアしている必要があります。指定できる値を次に示します。

  • ejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名称>.levelに指定できる値

  • "null"

"null"という名称が指定された場合,ロガーのレベルをnullで初期化します。ロガーのレベルが"null"で初期化された場合,そのロガーは親ロガーのレベルを継承します。

SEVERE

ejbserver.application.userlog.Logger.<ロガー名称>※3.useParentHandlers

ログレコードを受け取ったロガーから,親ロガーの接続しているハンドラへログレコードを伝播させるかどうかを半角英字で指定します。伝播させる場合はtrueを,伝播させない場合はfalseを指定してください。

このロガーを通過したログの出力レベルは,親ロガーの接続しているハンドラのレベルにだけ影響されます(親ロガーのレベルがOFF,親ロガーが接続しているハンドラのレベルがALLの場合,すべてのメッセージは表示されます)。

true

(凡例)

−:08-00より前のバージョンを示します。

ユーザログ機能についてのプロパティ定義(ejbserver.application.InitTermProcessClassesキー以外)で使用するそれぞれの文字セットで指定できる値は,次のとおりです。

  • クラス文字セット(クラス名の定義に使用する文字セット)

    半角英数字(a〜z,A〜Z,0〜9),ピリオド(.),ドル記号($)およびアンダースコア(_)

  • 半角文字セット

    半角英数字(a〜z,A〜Z,0〜9),ピリオド(.),ドル記号($),アンダースコア(_),ハイフン(-),ストローク(|),コロン(:),アンパサンド(&),単価記号(@),シャープ(#)およびパーセント(%)

指定した値が,使用できる文字セットの条件を満たさない,または指定できる値の範囲を満たさない不正な値の場合は,警告メッセージが出力され,その時点で有効なデフォルトの値が採用されます。その時点で有効なデフォルトの値とは,<ハンドラ名称>=defaultの場合のそのキーの値,または「デフォルト値」欄のデフォルト値を指します。

注※1

ハンドラ名称はプロパティの値を区別するために使用します。半角英数字で始まる1〜1024バイトのクラス文字セットで指定してください。"default"を指定した場合は,すべてのCJLogHandlerが共通のデフォルト値として認識するプロパティを示します。

注※2

出力先の起点は,次の規則に従ってください。

<ejb.server.log.directoryの値>\user,または<ejb.server.log.directoryの値>/user

ejb.server.log.directoryの値は,ejb.server.log.directoryの仕様に従ってください。J2EEサーバのejb.server.log.directoryのデフォルトの値を次に示します。

  • Windowsの場合

    <製品の作業ディレクトリ>\ejb\<J2EEサーバ名>\user\<ユーザ指定値>

  • UNIXの場合

    <製品の作業ディレクトリ>/ejb/<J2EEサーバ名>/user/<ユーザ指定値>

注※3

ロガー名称は,Logger.getLogger(<ロガー名称>)でロガーのインスタンスを取得するときに指定する"."付きの名称で,あらかじめ,ejbserver.application.userlog.loggersプロパティで宣言する必要があります。ロガー名称については,java.util.logging.Loggerの仕様に従ってください。

半角英数字で始まる1〜1024バイトのクラス文字セットで指定してください。"default"を指定した場合は,すべてのCJLogHandlerが共通のデフォルト値として認識するプロパティを示します。

なお,ロガー名称で識別されるプロパティは,ユーザログ機能のロガークラスの初期化で使用されます。

ロガー名称の最後を.handlersで終了させた場合,ejbserver.application.userlog.Logger.<ロガー名称>.handlersのプロパティ指定時に紛らわしくなるため,ロガー名称は".handlers"で終了させないことを推奨します。

(b) ejbserver.bvから始まるキー

キー名称

内容

省略値

VR

ejbserver.bv.limit.max_validation_message

制約違反発生時のメッセージ補間処理で,文字列長のアラートしきい値を,1〜2147483647までの整数で指定します。指定値がシステムプロパティの値より長い場合は,KDJE60110-Wのメッセージを出力し,処理を続行します。数値以外の文字列や範囲外の数値を指定した場合は,

KDJE60111-Wのメッセージを出力し,デフォルト値が設定されます。

10000

09-85

(c) ejbserver.clientから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

キー名称

内容

省略値

VR

ejbserver.client.ctm.RequestPriority

CTM内のキューに滞留したリクエストを引き出す時のプライオリティ(優先順位)を1〜8の整数で指定します。指定値が小さいほどプライオリティは高くなります。指定値が誤っている場合,または省略した場合は,4が設定されます。

4

(凡例)

−:08-00より前のバージョンを示します。

(d) ejbserver.commonjから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

キー名称

内容

省略値

VR

ejbserver.commonj.WorkManager.non_daemon_work_threads

WorkManagerで短寿命Workの実行を行うスレッドプールの最大プールサイズを指定します1〜65535の整数で指定します。

10

08-50

(e) ejbserver.compilerから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

キー名称

内容

省略値

VR

ejbserver.compiler.jvm.maxHeapSize

J2EEアプリケーション開始時に起動されるjavacコマンドのヒープサイズの最大値を指定します。

指定する値は,javaコマンドの-Xmx,-Xmsオプションが受け付ける形式で指定してください。それ以外の形式で指定された場合の動作は保証されません。

次のように指定してください。

  • 2048〜4294966272の値を指定してください。ただし,ejbserver.compiler.jvm.minHeapSizeに指定した以上の値にしてください。

  • キロバイト単位で指定する場合は,文字「k」または「K」を付けて指定してください。

  • メガバイト単位で指定する場合は,文字「m」または「M」を付けて指定してください。

このプロパティはアプリケーションサーバ09-00-01以前で有効です。アプリケーションサーバ09-00-02以降は指定しても無視されます。

256m

ejbserver.compiler.jvm.minHeapSize

J2EEアプリケーション開始時に起動されるjavacコマンドのヒープサイズの初期値を指定します。

指定する値は,javaコマンドの-Xmx,-Xmsオプションが受け付ける形式で指定してください。それ以外の形式で指定された場合の動作は保証されません。

次のように指定してください。

  • 1024〜-Xmx指定値の値を指定してください。

  • キロバイト単位で指定するには,文字「k」または「K」を付けて指定してください。

  • メガバイト単位で指定するには,文字「m」または「M」を付けて指定してください。

このプロパティはアプリケーションサーバ09-00-01以前で有効です。アプリケーションサーバ09-00-02以降は指定しても無視されます。

32m

(凡例)

−:08-00より前のバージョンを示します。

(f) ejbserver.connectionpoolから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

「関連情報」とは,指定したキーに関する情報の参照先です。マニュアル名称の「アプリケーションサーバ」を省略しています。

キー名称

内容

省略値

VR

関連情報

ejbserver.connectionpool.applicationAuthentication.disabled

コンテナ管理のサインオンの最適化機能を有効にするかどうかを指定します。

trueを指定した場合:

コンテナ管理のサインオンが最適化された動作となります。ただし,これを指定した場合,アプリケーション管理によるサインオンは使用できません。

falseを指定した場合:

コンテナ管理のサインオンは最適化されません。コンテナ管理によるサインオン,およびアプリケーション管理によるサインオンを使用できます。

なお,DB Connector以外のリソースアダプタを使用する場合には,このプロパティにtrueを指定することはできません。

false

「機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「3.14.8 DB Connectorのコンテナ管理でのサインオンの最適化

ejbserver.connectionpool.association.enabled

コネクションアソシエーション機能を有効にするかどうかを指定します。

trueを指定した場合:

コネクションアソシエーション機能を有効にします。

falseを指定した場合:

コネクションアソシエーション機能を無効にします。

false

「機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「3.14 パフォーマンスチューニングのための機能

ejbserver.connectionpool.association.enabledDespiteUnshareableSetting

サーブレットやEnterprise Beanの標準DDの<res-sharing-scope>にUnshareableを指定している場合に,コネクションアソシエーションを行うかどうかを指定します。

trueを指定した場合:

サーブレットやEnterprise Beanの標準DDの<res-sharing-scope>にUnshareableを指定している場合でも,コネクションアソシエーションを行います。ただし,ejbserver.connectionpool.association.enabled=trueが指定されている必要があります。

falseを指定した場合:

サーブレットやEnterprise Beanの標準DDの<res-sharing-scope>にUnshareableを指定している場合,コネクションアソシエーションを行いません。

なお,アプリケーションを新規に開発する場合には,このキーは指定しないでください。

false

ejbserver.connectionpool.sharingOutsideTransactionScope.enabled

アプリケーションサーバが管理するトランザクションの外で複数回コネクションの取得を行ったときのコネクションシェアリングの動作を指定します。なお,リソースアダプタのトランザクションサポートレベルにNoTransactionを指定した場合は,コネクションシェアリングは行われません。

trueを指定した場合:

コネクションシェアリングを行います。なお,trueを指定した場合でも,サーブレットやEnterprise Beanの標準DDの<res-sharing-scope>にUnshareableを指定している場合には,コネクションシェアリングは行いません。

falseを指定した場合:

アプリケーションサーバが管理するトランザクションの外ではコネクションシェアリングを行いません。

false

ejbserver.connectionpool.validation.timeout

コネクション障害検知機能のタイムアウト時間およびコネクション数調節機能によるコネクション削除処理のタイムアウト時間(単位:秒)を1〜2147483647の整数で指定します。

5

08-00

(凡例)

−:08-00より前のバージョンを示します。

空欄:関連情報はありません。

(g) ejbserver.connectorから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

キー名称

内容

省略値

VR

ejbserver.connector.logwriter.filenum

リソースアダプタ用ログファイルの面数を1〜16の整数で指定します。

4

ejbserver.connector.logwriter.filesize

リソースアダプタ用ログファイルのサイズ(単位:バイト)を4096〜2147483647の整数で指定します。

2097152

ejbserver.connector.statementpool.clear.backcompat

ステートメントプーリング機能で,ステートメントを再利用する際にステートメントを初期化する内容を指定します。

trueを指定した場合:

次の内容が初期化されます。

・パラメタ

・SQLコマンドリスト

・Statementオブジェクトに関して報告されたすべての警告

falseを指定した場合:

次の内容が初期化されます。

・パラメタ

・SQLコマンドリスト

・Statementオブジェクトに関して報告されたすべての警告

・データベースから取り出す必要がある行数

・文字またはバイナリの値を格納するResultSet列に対する最大バイト数の制限値

・ResultSetオブジェクトが含むことのできる最大行数の制限値

・クエリタイムアウト

true

08-70

(凡例)

−:08-00より前のバージョンを示します。

(h) ejbserver.containerから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

「関連情報」とは,指定したキーに関する情報の参照先です。マニュアル名称の「アプリケーションサーバ」を省略しています。

キー名称

内容

省略値

VR

関連情報

ejbserver.container.audit_trail.enabled

データベース監査証跡連携機能を有効にするかどうかを指定します。

trueを指定した場合:

データベース監査証跡連携機能を有効にします。

falseを指定した場合:

データベース監査証跡連携機能を無効にします。

false

ejbserver.container.bmp.backcompatible

Entity Bean(BMP)のロック制御の動作を指定します。

trueを指定した場合:

EJBコンテナでロックを制御します。

falseを指定した場合:

EJBコンテナでロックを制御しません。

なお,このプロパティの変更を有効にするには,開始中のJ2EEアプリケーションをいったん削除し,再作成または再インポートしてください。

false

ejbserver.container.ejbhome.sessionbean.reconnect.enabled

EJBホームオブジェクトへの再接続機能を有効にするかどうかを指定します。

trueを指定した場合:

EJBホームオブジェクトへの再接続機能を有効にします。

trueを指定した場合は,必ずvbroker.se.iiop_tp.scm.iiop_tp.listener.portプロパティにポート番号を指定してください。

falseを指定した場合:

EJBホームオブジェクトへの再接続機能を無効にします。

false

ejbserver.container.passivate.scan.interval

Enterprise Beanのタイムアウトやプールの状態を監視するスレッドの起動間隔を,0〜2147483の整数(単位:秒)で指定します。

0を指定した場合は監視しません。

Enterprise Beanのタイムアウトやプールの状態を監視するスレッドはここに指定した間隔で,次の処理を実行します。

  • タイムアウト時間を経過したStateful Session BeanやEntity Beanのインスタンスを削除します。

  • Stateless Session BeanやEntitiy Beanのプールを対象に最小値を超えてプーリングされているインスタンスを徐々に削減します。

0

「機能解説 基本・開発編(EJBコンテナ)」の「2.11 EJBコンテナでのタイムアウトの設定

ejbserver.container.rebindpolicy

EJBメソッドの呼び出し時に通信障害が発生した場合の,EJBクライアント側でのコネクションの再接続動作とリクエストの再送動作を指定します。

VB_TRANSPARENT:

コネクションを再接続してリクエストを再送します。

NO_RECONNECT:

コネクションを再接続しないで,リクエストを再送しません。

この場合,通信障害によってコネクションが切断されると,再接続されないため,そのオブジェクトリファレンスは再利用できなくなります。

VB_TRANSPARENT

「機能解説 基本・開発編(EJBコンテナ)」の「2.13 EJBのリモートインタフェースの呼び出し

ejbserver.container.security.disabled

Enterprise Beanのアクセス制御機能を有効にするかどうかを指定します。Enterprise Beanのアクセス制御機能の詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(EJBコンテナ)」の「2.10 Enterprise Beanへのアクセス制御」を参照してください。

このプロパティはserver.policy(J2EEサーバ用セキュリティポリシーファイル)で指定するセキュリティポリシーとは関係ありません。

trueを指定した場合:

Enterprise Beanのアクセス制御機能が無効になります。この場合,EJBレベルおよびアプリケーションレベルでのセキュリティ定義が無効となり,EJB実行時のメソッド実行権限のチェックが一切行われません。

falseを指定した場合:

Enterprise Beanのアクセス制御機能が有効になります。

false

ejbserver.container.remove.scan.interval

活性化状態のStateful Session Beanのタイムアウトを監視するスレッドの起動間隔を,0〜153722867280912の整数(単位:分)で指定します。

0を指定した場合または0未満を指定した場合,監視しません。

153722867280912より大きい値を指定した場合,153722867280912が設定されます。

数値以外を指定した場合,デフォルト値が設定されます。

5

「機能解説 基本・開発編(EJBコンテナ)」の「2.11.2 Stateful Session Beanのタイムアウト

(凡例)

−:08-00より前のバージョンを示します。

空欄:関連情報はありません。

(i) ejbserver.ctmから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

「関連情報」とは,指定したキーに関する情報の参照先です。マニュアル名称の「アプリケーションサーバ」を省略しています。

キー名称

内容

省略値

VR

関連情報

ejbserver.ctm.ActivateTimeOut

CTM機能を使用する場合に必要なプロパティです。CTM機能を使用するJ2EEアプリケーションのデプロイ時,J2EEサーバはスケジュールキューを活性化します。このときの待ち時間(単位:秒)を0〜2147483647で指定します。0を指定した場合,無限に待ち続け,省略した場合は,180(秒)が設定されます。

180

ejbserver.ctm.CTMDomain

CTM機能を使用する場合に必要なプロパティです。J2EEサーバが属するCTMドメイン名称を1〜31文字の英数字またはアンダースコア(_)で指定します。"CTM"または"ctm"で始まるCTMドメイン名称は指定できません。省略した場合,"CTMDOMAIN"が設定されます。

CTMDOMAIN

「機能解説 拡張編」の「3.3.5 CTMドメインとCTMドメインマネジャ

ejbserver.ctm.CTMID

CTM機能を使用する場合に必要なプロパティです。J2EEサーバを制御するCTMデーモンのCTM識別子を1〜31文字の英数字,アンダースコア(_)またはピリオド(.)で指定します。ただし,IPアドレスで識別子を指定する場合にだけピリオドが使用できます。

"CTM"または"ctm"で始まるCTM識別子は指定できません。またCTMドメイン名称と同じ名称を指定できません。省略した場合,IPアドレスが設定されます。

<IPアドレス>

ejbserver.ctm.CTMMyHost

CTM機能を使用する場合に必要なプロパティです。マルチホームまたはIPアドレスを引き継ぐ系切り替え環境でCTMが使用するホスト名称またはIPアドレスを1〜64文字の文字列で指定します。

省略した場合は,hostnameコマンドで取得できるホスト名称が設定されます。

ejbserver.ctm.CTMIDプロパティを省略してこのプロパティを指定した場合,デフォルトのCTM識別子は,このプロパティで指定したIPアドレスになります。

<hostnameコマンドで取得されるホスト名称>

ejbserver.ctm.DeactivateTimeOut

CTM機能を使用するJ2EEアプリケーションのアンデプロイ時,J2EEサーバはスケジュールキューを非活性化します。このときの待ち時間(実行中のリクエストの完了待ち)を0〜2147483647(単位:秒)で指定します。0を指定した場合,無限に待ち続け,省略した場合は,180(秒)が設定されます。

CTM経由で仕掛かり中のリクエストがある状態でアプリケーションを停止しようとした場合に,強制停止できなくなるため,0は指定しないでください。

180

ejbserver.ctm.enabled

CTM機能の使用の有無を指定します。

trueを指定した場合:

CTM機能を使用します。CTMは,構成ソフトウェアにComponent Transaction Monitorを含む製品だけで利用できます。利用できる製品については,マニュアル「アプリケーションサーバ & BPM/ESB基盤 概説」の「2.2.1 製品と構成ソフトウェアの対応」を参照してください。

J2EEサーバ起動時CTMとの接続の確立および初期化をします。これに成功するとCTM機能が使用できる状態でJ2EEサーバが起動します。

CTMとの接続および初期化に失敗した場合,J2EEサーバの起動に失敗します。

falseを指定した場合:

CTM機能を使用しません。

J2EEサーバ起動時に,CTMとの接続の確立および初期化をしないため,J2EEサーバはCTMを使用できる状態で起動しません。この状態でCTMを使用するアプリケーションのデプロイはできません。CTM機能が使用できない状態でもJ2EEサーバを起動したい場合は,falseを指定します。

09-00以降のバージョン:

false

09-00より前のバージョンの場合:

true

ejbserver.ctm.QueueLength

CTM機能を使用するJ2EEアプリケーションのデプロイ時,J2EEサーバはCTMキューを生成します。このときのCTMキューの長さを,1〜32767で指定します。省略した場合,CTMデーモンで保持しているCTMキューの生成時の長さ(-CTMMaxRequestCountオプションで指定した長さ)が有効となります。CTMキューを共有する場合,CTMキューはすでに作成されているため,指定された値ではなく作成済みの長さが有効となります。

なし

ejbserver.ctm.useGlobalJNDI

CTM機能を使用する構成で,Enterprise Beanに別名を指定しなかった場合に使用する,デフォルトのルックアップ名称を切り替えます。

trueの場合:

java:global/〜から始まるPortable Global JNDI名を使用します。

falseの場合:

HITACHI_EJB/〜から始まるGlobal JNDI名を使用します。

false

09-00

(凡例)

−:08-00より前のバージョンを示します。

(j) ejbserver.deployから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

「関連情報」とは,指定したキーに関する情報の参照先です。マニュアル名称の「アプリケーションサーバ」を省略しています。

キー名称

内容

省略値

VR

関連情報

ejbserver.deploy.annotations.load_libjars.enabled

J2EEアプリケーションのデプロイで,ライブラリJARのアノテーションの情報を読み込むかどうかを指定します。

trueを指定した場合:

ライブラリJARのアノテーションの情報を読み込みます。

falseを指定した場合:

ライブラリJARのアノテーションの情報を読み込みません。

このキーは,ライブラリJARのアノテーションの情報が不要であり,クラス数が膨大なライブラリJARを含むアプリケーションに対してインポート時のメモリ使用量の制限に有効です。

注意事項:
  • ライブラリJARのアノテーションの情報を読み込まない場合,ライブラリJARに含まれるクラスのアノテーションの情報は使用できません。例えば,Enterprise-Beanアプリケーション内のクラスで,ライブラリJARに含まれるクラスをインターセプタに指定した場合,呼び出し先クラスのアノテーションの情報(@PostConstractなど)が無効になります。そのため,呼び出し先クラスはインターセプタとして動作しません。

  • このプロパティの設定前に読み込んだアノテーションの情報はインポート時に保存されるため,変更後はアプリケーションの停止,削除および再インポートが必要です。

true

09-50

「機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「17.3 ロード対象のクラスとロード時に必要なクラスパス

ejbserver.deploy.app.stopforcibly.disabled

J2EEアプリケーションの強制停止を無効にするかどうかを指定します。

trueを指定した場合:

J2EEアプリケーションの強制停止を無効にします。

falseを指定した場合:

J2EEアプリケーションの強制停止を有効にします。

false

ejbserver.deploy.annotations.load_check.enabled

アノテーションの情報取得のためのクラスロードで例外が発生した場合に無視するかどうかを指定します。

trueを指定した場合:

エラーとなり処理を中断します。

falseを指定した場合:

例外ログを取得し処理を続行します。

false

08-00

「機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「17.3 ロード対象のクラスとロード時に必要なクラスパス

ejbserver.deploy.context.check_interval

アプリケーション構成ファイルの更新を検知する間隔を,0〜2147483647の整数(単位:秒)で指定します。

0や1〜2147483647以外の数字を指定した場合は,自動リロードしません。コマンドリロードだけ受け付けます。

0

「機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「18.8.6 J2EEアプリケーションの更新検知インターバル

ejbserver.deploy.context.reload_scope

app:

EJBアプリケーション,サーブレット,JSPでリロード機能を使用します。

jsp:

JSPでリロード機能を使用します。

none:

リロード機能を使用しません。

web:

サーブレット,JSPでリロード機能を使用します。

上記以外:

デフォルト値が設定されます。

app

「機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「18.8.2 リロードの適用範囲

ejbserver.deploy.context.update.interval

アプリケーション構成ファイルの更新を待つ時間を,0〜2147483647の整数(単位:秒)で指定します。

0や1〜2147483647以外の数字を指定した場合は,待ち時間なしとなります。

0

「機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「18.8.7 J2EEアプリケーションの構成ファイル更新用インターバル

ejbserver.deploy.exclusive.lockAliveInterval

サーバ処理終了後,コマンドから送信された次のレスポンスを受け取るまでの最大待ち時間を,1〜2147483647の整数(単位:秒)で指定します。

このプロパティの影響を受けるコマンドは,J2EEサーバで使用するコマンドのうち,更新,参照,特権に分類されているコマンドです。更新,参照,特権に分類されるコマンドは,J2EEサーバで使用するコマンドの一覧で確認できます。J2EEサーバで使用するコマンドについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「2. J2EEサーバで使用するコマンド」を参照してください。

不正な値を指定した場合は,警告メッセージを出力して,デフォルト値が設定されます。

指定した時間以上コマンド側からの通信がない場合,サーバはコマンドが不正終了したと見なし,コマンド排他を強制解除します。

待ち時間とは,コマンドがサーバ間を往復する時間とコマンドの処理時間の合計時間です。

60

ejbserver.deploy.resourcefile.scramble.enabled

作業ディレクトリ以下に展開されるDataSource,JavaMail,ResourceAdapterに関するDDファイルをスクランブルするかどうかを設定します。なお,このプロパティの値を切り替えてJ2EEサーバを起動してもすでにインポート・デプロイされているリソースのDDファイルは定義情報の更新を行わないかぎり状態は変化しません。

trueを指定した場合:

スクランブル化します。

falseを指定した場合:

スクランブル化しません。

false

ejbserver.deploy.session.work.directory

Webアプリケーションのセッション情報ファイルを設定した<ejbserver.deploy.session.work.directoryプロパティ値>\web\<コンテキストルート名>配下ディレクトリに出力します。

  • Windowsの場合

    <Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\server\repository\<サーバ名称>

  • UNIXの場合

    <Application Serverのインストールディレクトリ>/CC/server/repository<サーバ名称>

ejbserver.deploy.stub.generation.scope

スタブなどの通信に必要なクラスを生成する対象範囲を指定します。新規インストール時はejb,アップグレードインストール時はappを指定します。

ejb:

EJB-JARのDDに指定されているホームインタフェース,コンポーネントインタフェースからスタブなどの通信に必要なクラスを生成します。

app:

EJB-JAR,WAR内のjava.rmi.Remoteを継承したクラスからスタブなどの通信に必要なクラスを生成します。

上記以外:

サーバを起動時にKDJE42257-Wのメッセージが出力され,デフォルト値が設定されます。

ejb

ejbserver.deploy.LibraryConflictAvoid.<J2EEアプリケーション名>.enabled

ライブラリ競合回避機能を有効にするかどうかを指定します。

true:

有効にします。

false:

無効にします。

「<J2EEアプリケーション名>」に「*」を指定した場合は,設定先J2EEサーバ内のすべてのアプリケーションに適用されるデフォルト値となります。「<J2EEアプリケーション名>」に「*」を指定したサーバ単位でこのキーを設定したあと,アプリケーション単位に設定を変更できます。

対象パッケージが未設定の場合,この機能は無効となります。

false

11-10

ejbserver.deploy.LibraryConflictAvoid.<J2EEアプリケーション名>.package

ライブラリ競合回避機能の対象パッケージを指定します。

ライブラリ競合回避機能が有効の場合,次のパッケージをコンマ「,」で区切って指定します。

  • アプリケーションに含めたライブラリで,優先して参照したいクラスのパッケージ

この機能では,次のクラスは,アプリケーションに含めたライブラリを優先して参照します。

  • 指定したパッケージの末尾に「.」を追加した値から始まるパッケージのクラス

対象パッケージのファイルを,リソースとして取得する場合も,この設定を適用します。

「java」および「java.」から始まるパッケージ,空白,および空文字だけの値は,未設定とします。また,値の前後の空白は無視します。

「<J2EEアプリケーション名>」に「*」を指定した場合は,設定先J2EEサーバ内のすべてのアプリケーションに適用されるデフォルト値となります。「<J2EEアプリケーション名>」に「*」を指定したサーバ単位でこのキーを設定したあと,アプリケーション単位に設定を変更できます。

なし

11-10

ejbserver.deploy.LibraryConflictAvoid.<J2EEアプリケーション名>.resource

ライブラリ競合回避機能の対象リソースを指定します。

ライブラリ競合回避機能を有効にした場合,次のリソースを,コンマ「,」で区切って指定します。

  • アプリケーションに含めたライブラリで,優先して参照したいリソース

このプロパティは,J2EE仕様のアプリケーションの構成で,クラスファイルを格納すると定められた場所以外にあるリソースを,この機能の対象としたい場合に設定します。

この機能では,次のリソースは,アプリケーションに含めたライブラリを優先して参照します。

  • 指定したリソースに前方一致するリソース

空白,および空文字だけの値は,未設定とします。また,値の前後の空白は無視します。

「<J2EEアプリケーション名>」に「*」を指定した場合は,設定先J2EEサーバ内のすべてのアプリケーションに適用されるデフォルト値となります。「<J2EEアプリケーション名>」に「*」を指定したサーバ単位でこのキーを設定したあと,アプリケーション単位に設定を変更できます。

なし

11-10

(凡例)

−:08-00より前のバージョンを示します。

空欄:関連情報はありません。

(k) ejbserver.distributedtxから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

「関連情報」とは,指定したキーに関する情報の参照先です。マニュアル名称の「アプリケーションサーバ」を省略しています。

キー名称

内容

省略値

VR

関連情報

ejbserver.distributedtx.ots.recoverFailMessageCount

未決着トランザクションの走査をリトライする時に,何回リトライを実行したらKFCB40139-Wメッセージを出力するかを指定します。0〜2147483647の整数で指定します。

J2EEサーバを開始する際のトランザクションリカバリ実行時,またはトランザクション決着処理中の通信障害発生時に,アプリケーションサーバはトランザクションに参加しているリソースマネジャに対して,未決着トランザクションの走査を実行します。走査が失敗した場合,アプリケーションサーバは成功するまで無限にリトライを続けますが,リソースアダプタ単位で実行される未決着トランザクションの走査が連続してこのプロパティで指定した回数分失敗したときには,KFCB40139-Wメッセージを出力します。

なお,未決着トランザクションの走査は,5秒ごとにリトライされます。

0を指定した場合,未決着トランザクションの走査に何度失敗してもKFCB40139-Wメッセージは出力されません。1を指定した場合,走査が1回失敗したらKFCB40139-Wメッセージが出力されます(2回目以降の失敗時にKFCB40139-Wメッセージは出力されません。ただし,一度走査に成功するか,またはJ2EEサーバが停止すると,回数はリセットされます。この場合は,次に1回失敗した時にKFCB40139-Wメッセージが出力されます)。

このプロパティに1以上を指定すると,参加しているリソースマネジャに接続できない状態となったことを早期に知ることができます。しかし,アプリケーションサーバを起動したあとでリソースを起動する運用をしている場合,通常の運用でもKFCB40139-Wメッセージが出力されることがあります。

0

08-70

ejbserver.distributedtx.ots.status.directory1

インプロセストランザクションサービスのステータスファイルおよび保守資料としてのステータスファイルのバックアップを格納するディレクトリを指定します。パス区切り文字は”/”を使用してください。相対パスを指定した場合は,次のディレクトリからのパスとなります。

Windowsの場合:

<製品の作業ディレクトリ>\ejb\<サーバ名称>

UNIXの場合:

<製品の作業ディレクトリ>/ejb/<サーバ名称>

otsstatus

「機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「3.4 トランザクション管理

ejbserver.distributedtx.ots.status.directory2

インプロセストランザクションサービスのステータスファイルを二重化する場合,予備ステータスファイルおよび保守資料としての予備ステータスファイルのバックアップを格納するディレクトリを指定します。パス区切り文字は”/”を使用してください。

相対パスを指定した場合,J2EEアプリケーションの実行ディレクトリからのパスとなります。

同一マシン内で稼働するほかのJ2EEサーバやJ2EEアプリケーションのプロセスと重ならないように,別のディレクトリを指定する必要があります。

このプロパティを指定しない場合,予備ステータスファイルは作成されないため,二重化されません。

なし

「機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「3.4 トランザクション管理

ejbserver.distributedtx.recovery.completionCheckOnStopping.timeout

グローバルトランザクションを使用する場合のJ2EEサーバ停止時,およびTransacted Delivery機能を使用する際のJ2EEアプリケーション停止時に行われるトランザクション仕掛かり完了確認のタイムアウトを,-1〜2147483647の数値(単位:秒)で指定します。ただし,次の場合はタイムアウトしません。

  • -1を指定した場合

  • 無効な文字列を指定した場合

  • このキーを指定しない場合

この場合,J2EEサーバまたはリソースマネジャが認識する未決着トランザクションが存在しないことが確認できるまで,J2EEサーバまたはJ2EEアプリケーションの停止は無限に保留されます。

0以上2147483647までの整数が指定された場合には,指定された時間(秒)が経過した時点でトランザクション仕掛かり完了確認をタイムアウトし,未決着トランザクションが存在しないことが確認できていなくても,J2EEサーバまたはJ2EEアプリケーションを停止します。

アプリケーションの運用時には,トランザクションのACIDを保証するために,タイムアウトしない設定にする必要があります。また,アプリケーションの開発時の,トランザクションのACIDよりも利便性を優先する場合には,タイムアウトする設定にできます。

-1(タイムアウトしません)

ejbserver.distributedtx.recovery.port

グローバルトランザクションを使用するとき,トランザクションリカバリで使用する固定ポート番号を1〜65535の整数で指定します。無効な値を指定した場合や,指定したポートがすでに使用されていた場合には,起動が中断されます。なお,ライトトランザクションを有効として起動した場合は,このプロパティは無視されます。

20302

ejbserver.distributedtx.rollbackClientTxOnSystemException

システム例外が発生した場合に,呼び出したクライアントトランザクションをロールバックにマークするかどうかを指定します。

trueを指定した場合:

クライアントトランザクションをロールバックにマークします。

falseを指定した場合:

クライアントトランザクションをロールバックにマークしません。

プロパティが指定されていない場合や,無効な値を指定した場合は,falseが設定されます。

クライアントのトランザクションを開始してJ2EEサーバにあるリモートインタフェースを実装したEJBを,ローカル呼び出し最適化で呼び出し,呼ばれたEJBで新たなトランザクションを開始するかトランザクションを開始しない場合にだけ,このプロパティが有効になります。

false

ejbserver.distributedtx.XATransaction.enabled

グローバルトランザクションを使用するかどうかを指定します。

trueを指定した場合:

ライトトランザクション機能が無効となり,グローバルトランザクションを利用できます。

falseを指定した場合:

ライトトランザクション機能が有効となり,ローカルトランザクションに最適化された環境となります。ただし,グローバルトランザクションは利用できません。

false

「機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「3.4.2 ローカルトランザクションとグローバルトランザクション

(凡例)

−:08-00より前のバージョンを示します。

空欄:関連情報はありません。

注※

インプロセストランザクションサービスのステータスファイルには,J2EEサーバの識別情報としてホスト名またはIPアドレスを取り込んでいます。このため,ホスト名またはIPアドレスを変更する場合には,J2EEサーバの停止などの作業が必要です。ステータスファイルの格納ディレクトリに関するホスト名またはIPアドレスの変更は,J2EEサーバの動作設定のカスタマイズ時に実行します。J2EEサーバの動作設定のカスタマイズについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「3.15.13 実行環境での設定」を参照してください。

(l) ejbserver.DynamicStubLoadingから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

「関連情報」とは,指定したキーに関する情報の参照先です。マニュアル名称の「アプリケーションサーバ」を省略しています。

キー名称

内容

省略値

VR

関連情報

ejbserver.DynamicStubLoading.Enabled

ダイナミッククラスローディングを使用するかどうかを指定します。

falseを指定した場合:

ダイナミッククラスローディングは機能しません。EJBオブジェクトのスタブ,EJBHomeオブジェクトのスタブ,またはビジネスインタフェースのリファレンスのスタブをダウンロードして,EJBクライアントのユーザクラスパスに指定してください。

trueを指定した場合:

ダイナミッククラスローディングが機能します。EJBオブジェクトのスタブ,EJBHomeオブジェクトのスタブ,またはビジネスインタフェースのリファレンスのスタブをEJBクライアントのユーザクラスパスに指定する必要はありません。

false

「機能解説 基本・開発編(EJBコンテナ)」の「3.7.3 ダイナミッククラスローディング

(凡例)

−:08-00より前のバージョンを示します。

(m) ejbserver.ejbから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

キー名称

内容

省略値

VR

ejbserver.ejb.cmp20.cmr.use.existing_table

デプロイ時に既存のCMR表を使用するオプションです。通常はデプロイ時にCMR表を生成するので既存のCMR表を使用する必要はありませんが,障害から回復する場合に一時的に指定します。

falseを指定した場合:

デプロイ時にすでにCMR表がある場合はエラーになります。

trueを指定した場合:

デプロイ時にすでにあるCMR表を使用します。

false

ejbserver.ejb.timerservice.maxCallbackThreads

J2EEサーバ全体で,TimerServiceでのタイムアウトメソッドをコールバックする最大スレッド数を,1〜100の整数で指定します。

1

ejbserver.ejb.timerservice.retryCount

TimerServiceでの,タイムアウトメソッドのコールバックをリトライする最大回数を,0〜2147483646の整数で指定します。

1

ejbserver.ejb.timerservice.retryInterval

TimerServiceでの,タイムアウトメソッドのコールバックをリトライする間隔を,1〜604800の整数(単位:秒)で指定します。

5

(凡例)

−:08-00より前のバージョンを示します。

(n) ejbserver.extから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

「関連情報」とは,指定したキーに関する情報の参照先です。マニュアル名称の「アプリケーションサーバ」を省略しています。

キー名称

内容

省略値

VR

関連情報

ejbserver.ext.method_observation.interval

このプロパティの設定には,次の二つの意味があります。

  • J2EEアプリケーション実行時間監視機能を使用するかどうかを指定します。

  • 動作中のリクエスト処理がタイムアウトしていないかを監視する時間間隔,タイムアウトしたリクエスト(メソッド)をキャンセルする時間間隔として,0〜86400の整数(単位:秒)を指定します。

0を指定した場合:

J2EEアプリケーション実行時間監視機能を使用しません。また,タイムアウトを監視しません

0以外の有効値を指定した場合:

J2EEアプリケーション実行時間監視機能を使用します。また,指定された時間間隔で,タイムアウトとメソッドキャンセルを異なるスレッドで実行します。

上記以外の無効な値を指定した場合:

デフォルト値が設定されます。

0

「機能解説 運用/監視/連携編」の「5. J2EEアプリケーションの運用

(凡例)

−:08-00より前のバージョンを示します。

(o) ejbserver.httpから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

キー名称

内容

省略値

VR

ejbserver.http.port

管理用サーバのポート番号を1〜65535の整数で指定します。

すでにほかのアプリケーションで使用または確保されているポート番号は指定できません。また,複数のJ2EEサーバでWebサーバとの通信に使用するポートのポート番号に同じ値を設定しないでください。同一のポート番号を指定したJ2EEサーバはcjstartsvコマンドで複数起動できません。

28008

11-00

(凡例)

−:08-00より前のバージョンを示します。

(p) ejbserver.instrumentationから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

キー名称

内容

省略値

VR

ejbserver.instrumentation.enabled

Management Serverと連携するかどうかを指定します。

trueを指定した場合:

Management Serverと連携できます。

falseを指定した場合:

Management Serverと連携できません。

true

(凡例)

−:08-00より前のバージョンを示します。

(q) ejbserver.javaeeから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

キー名称

内容

省略値

VR

ejbserver.javaee.batch.<J2EEアプリケーション名>.appTag

Java Batchのアプリケーションタグを変更します。

クラスタ構成やHA構成を組むケースなど,複数のJ2EEサーバでジョブリポジトリを共有したい場合に,文字列で指定します。

<J2EEサーバ名>:<J2EEアプリケーション名>

11-00

ejbserver.javaee.batch.<J2EEアプリケーション名>.executorService.jndiName

Java Batch実行用スレッドプールのJNDI名をアプリケーションごとに文字列で指定します。

<J2EEアプリケーション名>の部分に「*」を指定した場合は,設定先J2EEサーバ内のすべてのアプリケーションに適用されるデフォルト値となります。

concurrent/__BatchExecutorService

11-00

ejbserver.javaee.batch.executorService.<JNDI名>.keepAliveTime

Java Batch実行用スレッドプールで,最小スレッド数を超えた使用後のスレッドを再利用するまで待機する最大時間(単位:秒)を,0〜2147483647の整数で指定します。再利用されないまま指定時間を超えたスレッドは破棄されます。

<JNDI名>には設定対象のJava Batch実行用スレッドプールのJNDI名を指定します。

60

11-00

ejbserver.javaee.batch.executorService.<JNDI名>.maxThreads

Java Batch実行用スレッドプールの最大スレッド数を0〜2147483647の整数で指定します。

<JNDI名>には設定対象のJava Batch実行用スレッドプールのJNDI名を指定します。

2147483647

11-00

ejbserver.javaee.batch.executorService.<JNDI名>.minThreads

Java Batch実行用スレッドプールの最小スレッド数を0〜2147483647の整数で指定します。

<JNDI名>には設定対象のJava Batch実行用スレッドプールのJNDI名を指定します。

0

11-00

ejbserver.javaee.batch.executorService.<JNDI名>.queueSize

Java Batch実行用スレッドプールのキューに待機可能なタスクの最大数を0〜2147483647の整数で指定します。

<JNDI名>には設定対象のJava Batch実行用スレッドプールのJNDI名を指定します。

2147483647

11-00

ejbserver.javaee.batch.jobRepository.autoCreate.enabled

Java Batchのジョブリポジトリを自動生成にするかどうかを指定します。

true(大文字・小文字は区別しない)を指定した場合:

Java Batchのジョブリポジトリを自動生成します。

上記以外の場合:

Java Batchのジョブリポジトリを自動生成しません。

false

11-00

ejbserver.javaee.batch.jobRepository.jndiName

Java Batchのジョブリポジトリの永続化先となるデータソースのJNDI名を文字列で指定します。

DBConnectorのユーザ指定名前空間機能を用いてJNDI名前空間に別名を指定し,その別名をこのプロパティに指定します。

jdbc/__BatchPool

11-00

ejbserver.javaee.cdi.beansXmlRequired

09-70以前と同様にCDI 1.0仕様に準じて「beans.xml」が存在するアーカイブだけをCDIの管理対象にするかどうかを指定します。

true(大文字・小文字は区別しない)を指定した場合:

beans.xmlが存在するアーカイブだけがCDIの管理対象になります。

上記以外の場合:

beans.xmlの有無に関わらず,すべてのアーカイブがCDIの管理対象になります。

false

11-00

ejbserver.javaee.cdi.webInfLibJarsEnabled

WARファイル内のWEB-INF/lib以下のJARファイルに含まれるクラスをCDIの対象とするかどうかを指定します。

ただしCDIの対象となったJARファイルに含まれるクラスがCDI管理クラスとなるかは,CDI標準仕様に記載の条件に従います。また,展開ディレクトリ形式の場合,WARファイルはWARディレクトリを意味します。

true(大文字・小文字は区別しない)を指定した場合:

WARファイル内のWEB-INF/lib以下のJARファイルに含まれるクラスがCDIの管理対象になります。

上記以外の場合:

WARファイル内のWEB-INF/lib以下のJARファイルに含まれるクラスがCDIの管理対象になりません。

true

11-20

ejbserver.javaee.concurrent.hungCheckIntervalSeconds

Concurrency Utilitiesで,無応答タスクの監視を行う間隔(単位:秒)を1〜2147483647の整数で指定します。

60

11-00

ejbserver.javaee.concurrent.managedExecutorService.<JNDI名>.awaitTerminationSeconds

Concurrency Utilitiesで,J2EEサーバ停止時に<JNDI名>に指定したManagedExecutorServiceで実行中のタスクが終了するまで待機する最大待機時間(単位:秒)を,0〜2147483647の整数で指定します。

0を指定した場合はタスクの終了を待たずに強制終了します。

0

11-00

ejbserver.javaee.concurrent.managedExecutorService.<JNDI名>.corePoolSize

Concurrency Utilitiesで,<JNDI名>に指定したManagedExecutorServiceの初期スレッド数を,0〜2147483647の整数で指定します。

16

11-00

ejbserver.javaee.concurrent.managedExecutorService.<JNDI名>.hungAfterSeconds

Concurrency Utilitiesで,<JNDI名>に指定したManagedExecutorServiceのlongRunningTasksがfalseの場合に,無応答と判断されるまでのスレッド実行時間(単位:秒)を,0〜2147483647の整数で指定します。0以下の場合は無応答と判断されません。

0

11-00

ejbserver.javaee.concurrent.managedExecutorService.<JNDI名>.keepAliveSeconds

Concurrency Utilitiesで,<JNDI名>に指定したManagedExecutorServiceで初期スレッド数を超えた使用後のスレッドを再利用するまで待機する最大時間(単位:秒)を,0〜2147483647の整数で指定します。指定時間内に実行要求がなかったスレッドは破棄されます。

60

11-00

ejbserver.javaee.concurrent.managedExecutorService.<JNDI名>.longRunningTasks

Concurrency Utilitiesで,<JNDI名>に指定したManagedExecutorServiceが長時間実行用のタスクかどうかを指定します。

falseの場合:

タスク実行開始からhungAfterSeconds経過してもタスクが終了していない場合は無応答と判定され,メッセージログにKDJE60831-Wが出力されます。

trueの場合:

判定しません。

false

11-00

ejbserver.javaee.concurrent.managedExecutorService.<JNDI名>.maxPoolSize

Concurrency Utilitiesで,<JNDI名>に指定したManagedExecutorServiceの最大スレッド数を0〜2147483647の整数で指定します。指定値を超える数のスレッドは生成されません。

16

11-00

ejbserver.javaee.concurrent.managedExecutorService.<JNDI名>.taskQueueCapacity

Concurrency Utilitiesで,<JNDI名>に指定したManagedExecutorServiceのキューに待機可能なタスクの最大数を,0〜2147483647の整数で指定します。

同時実行要求タスク数が初期スレッド数を超えた場合,超えた分のタスクはキューで待機されます。キューが満杯になるとスレッド数を増やして処理します。キューが満杯で,かつスレッド数が最大スレッド数に達した場合,タスク実行要求時にjava.util.concurrent.RejectedExecutionExceptionがスローされ,実行要求が拒否されます。

2147483647

11-00

ejbserver.javaee.concurrent.managedExecutorService.<JNDI名>.threadLifeTimeSeconds

Concurrency Utilitiesで,<JNDI名>に指定したManagedExecutorServiceの利用しなくなったスレッドを破棄するまでの時間(単位:秒)を,0〜2147483647の整数で指定します。0の場合は破棄しないで,常に再利用します。

0

11-00

ejbserver.javaee.concurrent.managedExecutorService.<JNDI名>.threadPriority

Concurrency Utilitiesで,<JNDI名>に指定したManagedExecutorServiceが生成するスレッドのPriorityを1〜10の整数で指定します。

5

11-00

ejbserver.javaee.concurrent.managedExecutorService.jndiNames

Concurrency Utilitiesで,ユーザ定義のManagedExecutorServiceのJNDI名を,文字列で指定します。ルックアップに使用するJNDI名を複数指定する場合は,文字列の間をコンマ(,)で区切ります。

なし

11-00

ejbserver.javaee.concurrent.managedScheduledExecutorService.<JNDI名>.awaitTerminationSeconds

Concurrency Utilitiesで,J2EEサーバ停止時に<JNDI名>に指定したManagedScheduledExecutorServiceで実行中のタスクが終了するまで待機する最大待機時間(単位:秒)を,0〜2147483647の整数で指定します。0を指定した場合はタスクの終了を待たずに強制終了します。

0

11-00

ejbserver.javaee.concurrent.managedScheduledExecutorService.<JNDI名>.corePoolSize

Concurrency Utilitiesで,<JNDI名>に指定したManagedScheduledExecutorServiceの初期スレッド数を文字列で指定します。

なし

11-00

ejbserver.javaee.concurrent.managedScheduledExecutorService.<JNDI名>.hungAfterSeconds

Concurrency Utilitiesで,<JNDI名>に指定したManagedScheduledExecutorServiceのlongRunningTasksがfalseの場合に,無応答と判断されるまでのスレッド実行時間(単位:秒)を,0〜2147483647の整数で指定します。0以下の場合は無応答と判断されません。

0

11-00

ejbserver.javaee.concurrent.managedScheduledExecutorService.<JNDI名>.keepAliveSeconds

Concurrency Utilitiesで,<JNDI名>に指定したManagedScheduledExecutorServiceで初期スレッド数を超えた使用後のスレッドを再利用するまで待機する最大時間(単位:秒)を,0〜2147483647の整数で指定します。指定時間内に実行要求がなかったスレッドは破棄されます。

60

11-00

ejbserver.javaee.concurrent.managedScheduledExecutorService.<JNDI名>.longRunningTasks

Concurrency Utilitiesで,<JNDI名>に指定したManagedScheduledExecutorServiceが長時間実行用のタスクかどうかを指定します。

falseの場合:

タスク実行開始からhungAfterSeconds経過してもタスクが終了していない場合は無応答と判定され,メッセージログにKDJE60818-Wが出力されます。

true:

判定しません。

false

11-00

ejbserver.javaee.concurrent.managedScheduledExecutorService.<JNDI名>.threadLifeTimeSeconds

Concurrency Utilitiesで,<JNDI名>に指定したManagedScheduledExecutorServiceの利用しなくなったスレッドを破棄するまでの時間(単位:秒)を,0〜2147483647の整数で指定します。0の場合は破棄しないで,常に再利用します。

0

11-00

ejbserver.javaee.concurrent.managedScheduledExecutorService.<JNDI名>.threadPriority

Concurrency Utilitiesで,<JNDI名>に指定したManagedScheduledExecutorServiceが生成するスレッドのPriorityを1〜10の整数で指定します。

5

11-00

ejbserver.javaee.concurrent.managedScheduledExecutorService.jndiNames

Concurrency Utilitiesで,ユーザ定義のManagedScheduledExecutorServiceのJNDI名を,文字列で指定します。ルックアップに使用するJNDI名を複数指定する場合は,文字列の間をコンマ(,)で区切ります。

なし

11-00

ejbserver.javaee.concurrent.managedThreadFactory.<JNDI名>.threadPriority

Concurrency Utilitiesで,<JNDI名>に指定したManagedThreadFactoryが生成するスレッドのPriorityを1〜10の整数で指定します。

5

11-00

ejbserver.javaee.concurrent.managedThreadFactory.jndiNames

Concurrency Utilitiesで,ユーザ定義のManagedThreadFactoryのJNDI名を,文字列で指定します。ルックアップに使用するJNDI名を複数指定する場合は,文字列の間をコンマ(,)で区切ります。

なし

11-00

ejbserver.javaee.jaxrs.config.client.connectTimeout

JAX-RSのクライアントAPIでのClient configuration property「jersey.config.client.connectTimeout」のデフォルト値(単位:ミリ秒)を0〜2147483647の整数で指定します。

0を指定した場合,タイムアウトしません。

0

11-00

ejbserver.javaee.jaxrs.config.client.readTimeout

JAX-RSのクライアントAPIでのClient configuration property「jersey.config.client.readTimeout」のデフォルト値(単位:ミリ秒)を0〜2147483647の整数で指定します。

0を指定した場合,タイムアウトしません。

0

11-00

ejbserver.javaeeLogfilter.msgids

導入母体ログメッセージのメッセージID単位のメッセージログおよび例外ログへの出力抑止設定で,抑止対象のメッセージIDのリストを文字列で指定します。複数指定する場合は,文字列の間をコンマ(,)で区切ります。コンマとメッセージIDの間には,スペース,タブ,または改行など,コンマとメッセージID以外の文字を含むことはできません。

指定されたメッセージIDと合致するログメッセージは,出力先がメッセージログ,例外ログから保守ログに変更されます。

なお,同一メッセージIDを複数指定した場合,2個目以降のメッセージIDは無視されます。

なし

11-00

(r) ejbserver.jcaから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

キー名称

内容

省略値

VR

ejbserver.jca.adapter.tp1.bind_host

TP1インバウンド連携機能の通信(受信および送信)で使用するIPアドレスまたはホスト名を指定します。ただし,ホスト名を指定した場合で,アドレスを解決できないときは,省略値を使用します。

システムによって自動選択された有効なローカルアドレス

08-50

(s) ejbserver.jndiから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

「関連情報」とは,指定したキーに関する情報の参照先です。マニュアル名称の「アプリケーションサーバ」を省略しています。

キー名称

内容

省略値

VR

関連情報

ejbserver.jndi.cache

ネーミングでのキャッシングをするかどうかを指定します。

キャッシングをする場合はonを,キャッシングをしない場合はoffを指定します。

on

ejbserver.jndi.cache.interval

ネーミングでのキャッシングをする場合,キャッシュをクリアする間隔(単位:秒)を指定します。

ただし,1〜2147483647以外の値を指定した場合,クリアしません。

0

ejbserver.jndi.cache.interval.clear.option

インターバル経過後のネーミングでのキャッシュ領域に対する動作を決定します。

refreshを指定した場合:

キャッシュの全領域をクリアします。

checkを指定した場合:

無効なキャッシュをクリアします。CTMを使用している場合,キャッシュされたグローバルCORBAネーミングサービスのEJBホームオブジェクトのオブジェクトリファレンスは,アプリケーションが停止していても無効なキャッシュとしてクリアされません。詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「2.8.4 ネーミングでのキャッシングの注意事項」を参照してください。

refresh

ejbserver.jndi.cache.reference

DataSourceオブジェクトのキャッシング機能を使用するかどうかを指定します。

onを指定した場合:

DataSourceオブジェクトのキャッシング機能が有効になり,検索の要求に対して同じインスタンスが返ります。

offまたは無効な文字列を指定した場合:

通常どおりに動作し,検索ごとに異なるインスタンスが返ります。

off

「機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「3.14.7 DataSourceオブジェクトのキャッシング

ejbserver.jndi.global.enabled

アプリケーション開始時に,ネーミングサービスに対してPortable Global JNDI名でオブジェクトを登録するかどうかを指定します。

trueを指定した場合:

Portable Global JNDI名でオブジェクトを登録します。

falseを指定した場合:

Portable Global JNDI名でオブジェクトを登録しません。

true

09-00

ejbserver.jndi.namingservice.group.<Specify group name>.providerurls

各グループに属するネーミングサービスのルート位置をプロバイダURLで指定します。

<Specify group name>には,ejbserver.jndi.namingservice.group.list内に指定したグループ名を指定します。

プロバイダURLは,URLスキーマ"corbaname"を使用して記述します。

指定形式:

<プロバイダURL>[;<プロバイダURL>]*

なし

ejbserver.jndi.namingservice.group.list

ラウンドロビン検索をする場合に,検索対象になる論理ネーミングサービスのグループを定義します。指定するグループ名は,英数字(A〜Z,a〜z,0〜9)またはアンダースコア(_)で構成される,ejbserver.jndi.namingservice.group.list内で一意に識別できる名前にします。

指定形式:

<Specify group name>[;<Specify group name>]*

なお,*は繰り返しを示します。

なし

ejbserver.jndi.request.timeout

ネーミングサービスとの通信タイムアウト時間(単位:秒)を0〜86400の整数で指定します。0を指定した場合,またはこのプロパティを指定しない場合,タイムアウトしません。また,86400を超える値を設定した場合,警告メッセージを出力して,タイムアウトしません。

0

「機能解説 基本・開発編(EJBコンテナ)」の「2.11.5 RMI-IIOP通信のタイムアウト

(凡例)

*:[]部分の繰り返しを示します。

−:08-00より前のバージョンを示します。

(t) ejbserver.jpaから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

キー名称

内容

省略値

VR

ejbserver.jpa.defaultJtaDsName

デフォルトのJTAデータソースの参照を指定します。このプロパティはpersistence.xmlのjta-data-sourceを指定しなかった場合,または空白文字を指定した場合に使用されます。

なし

08-00

ejbserver.jpa.defaultNonJtaDsName

デフォルトの非JTAデータソースの参照を指定します。このプロパティはpersistence.xmlのnon-jta-data-sourceを指定しなかった場合または空白文字を指定した場合に使用されます。

なし

08-00

ejbserver.jpa.defaultProviderClassName

デフォルトのJPAプロバイダクラス名を指定するプロパティです。このプロパティは,persistence.xmlのproviderを指定しなかった場合または空白文字を指定した場合に使用されます。

org.eclipse.persistence.jpa.PersistenceProvider

08-00

ejbserver.jpa.disable

アプリケーションサーバのJPA機能を使用する場合に指定します。

trueを指定した場合:

アプリケーションサーバのJPA機能は無効になります。

falseを指定した場合:

アプリケーションサーバのJPA機能は有効になります。

false

08-20

ejbserver.jpa.overrideJtaDsName

persistence.xmlのjta-data-sourceに指定した値,およびejbserver.jpa.defaultJtaDsNameに指定した値より優先して使用するJTAデータソースの参照を指定します。

なし

08-00

ejbserver.jpa.overrideNonJtaDsName

persistence.xmlのnon-jta-data-sourceに指定した値,およびejbserver.jpa.defaultNonJtaDsNameに指定した値より優先して使用する非JTAデータソースの参照を指定します。

なし

08-00

ejbserver.jpa.overrideProvider

persistence.xmlのproviderに指定した値,およびejbserver.jpa.defaultProviderClassNameに指定した値より優先して使用するJPAプロバイダクラス名を指定します。

なし

08-00

ejbserver.jpa.emfprop.<property key>

JPAプロバイダ独自のプロパティのキーを指定します。すべての永続化ユニットのデプロイ時に,「ejbserver.jpa.emfprop.」プリフィックスを除去したプロパティがJPAプロバイダに渡されます。

なし

08-00

ejbserver.jpa.cdiEnabled

CDI Managed Bean(それに関連づくインターセプタ含む)からアプリケーションサーバのJPA機能の利用可否を指定します。

trueを指定した場合:

CDI Managed BeanからアプリケーションサーバのJPA機能を利用できます。なお,ejbserver.jpa.disableでアプリケーションサーバのJPA機能を有効にしている必要があります。

falseを指定した場合:

CDI Managed BeanからアプリケーションサーバのJPA機能を利用できません。

true

11-20

注※ ejbserver.jpa.disable=trueを指定した場合の注意事項

アプリケーションにpersistence.xmlが含まれる場合,アプリケーションサーバはアプリケーション開始時にpersistence.xmlを読み込まなくなります。また,アプリケーションのリロード機能を利用している場合,persistence.xmlが更新検知の対象ではなくなります。

アプリケーションがアプリケーションサーバの管理する永続化コンテキストまたは永続化ユニットを利用している場合,アプリケーションの開始ができなくなります。

(u) ejbserver.jtaから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

「関連情報」とは,指定したキーに関する情報の参照先です。マニュアル名称の「アプリケーションサーバ」を省略しています。

キー名称

内容

省略値

VR

関連情報

ejbserver.jta.TransactionManager.defaultTimeOut

J2EEサーバ上で開始されるトランザクションのトランザクションタイムアウトのデフォルト値(単位:秒)を1〜2147483647の整数で指定します。

180

「機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「3.15.8 トランザクションタイムアウトとステートメントキャンセル

(凡例)

−:08-00より前のバージョンを示します。

(v) ejbserver.loggerから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

「関連情報」とは,指定したキーに関する情報の参照先です。マニュアル名称の「アプリケーションサーバ」を省略しています。

キー名称

内容

省略値

VR

関連情報

ejbserver.logger.access_log.nio_http.enabled

NIO HTTPサーバで扱うHTTPのアクセスログ機能の有効・無効を設定します。

trueを指定した場合:

HTTPのアクセスログ機能を有効にします。

falseを指定した場合:

HTTPのアクセスログ機能を無効にします。

true

11-00

ejbserver.logger.access_log.nio_http.format

NIO HTTPサーバで扱うHTTPのアクセスログのフォーマットの形式を指定します。

%h %{X-Forwarded-For}i %l %u %d %rootap "%r" %s %b %D %S

11-00

ejbserver.logger.access_log.websocket.enabled

NIO HTTPサーバで扱うWebSocketのアクセスログ機能の有効・無効を設定します。

trueを指定した場合:

WebSocketのアクセスログ機能を有効にします。

falseを指定した場合:

WebSocketのアクセスログ機能を無効にします。

false

11-00

ejbserver.logger.access_log.websocket.format

NIO HTTPサーバで扱うWebSocketのアクセスログのフォーマットの形式を指定します。

フォーマット引数の%PAYLOADDATA(n)のnには1〜32768の整数を指定します。

フォーマット引数の%PAYLOADDATAと%PAYLOADDATA(n)は同時には使用できません。

%TS %IO %OPCODE %ROOTAP %URI %FIN %PAYLOADDATALEN %CLIENTAP %CLOSEREASON

11-00

ejbserver.logger.channels.define.DevelopmentLogFile.filenum

J2EEサーバの開発調査ログ機能で出力するログファイルの面数を,1〜6の整数で指定します。

4

09-00

ejbserver.logger.channels.define.DevelopmentLogFile.filesize

J2EEサーバの開発調査ログ機能で出力するログファイルのサイズ(単位:バイト)を,4096〜2147483647の整数で指定します。

1048576

09-00

ejbserver.logger.channels.define.NIOHTTPAccessLogFile.filenum

NIO HTTPサーバで扱うHTTPのアクセスログ機能で使用するログファイルの面数を,1〜16の整数で指定します。

16

11-00

ejbserver.logger.channels.define.NIOHTTPAccessLogFile.filesize

NIO HTTPサーバで扱うHTTPのアクセスログ機能で使用するログファイルのサイズ(単位:バイト)を,4096〜2147483647の整数で指定します。

4194304

11-00

ejbserver.logger.channels.define.WebSocketAccessLogFile.filenum

NIO HTTPサーバで扱うWebSocketのアクセスログ機能で使用するログファイルの面数を,1〜16の整数で指定します。

16

11-00

ejbserver.logger.channels.define.WebSocketAccessLogFile.filesize

NIO HTTPサーバで扱うWebSocketのアクセスログ機能で使用するログファイルのサイズ(単位:バイト)を,4096〜2147483647の整数で指定します。

4194304

11-00

ejbserver.logger.DevelopmentLogFile.level

J2EEサーバの開発調査ログ機能のログの出力レベルを指定します。

開発時にはINFOレベルを設定することを推奨します。開発しているアプリケーションの障害調査のためにINFOレベルよりさらに詳細な情報が必要な場合は,より詳細なログを出力するレベルを指定してください。

指定できる値は次のとおりです。出力情報はこの順番で多くなります。

  • OFF(出力しない)

  • SEVERE

  • WARNING

  • INFO

  • CONFIG

  • FINE

  • FINER

  • FINEST

  • ALL(すべて出力)

OFF

09-00

ejbserver.logger.channels.define.<チャネル名>.filenum

J2EEサーバのログファイルの面数を,1〜16の整数で指定します。

  • チャネル名がMaintenanceLogFileまたはWebServletLogFileの場合

    4

  • チャネル名が上記以外の場合

    2

ejbserver.logger.channels.define.<チャネル名>.filesize

J2EEサーバのログファイルのサイズ(単位:バイト)を,4096〜2147483647の整数で指定します。

  • チャネル名がMaintenanceLogFileの場合

    16777216

  • チャネル名がWebServletLogFileの場合

    4194304

  • チャネル名が上記以外の場合

    1048576

ejbserver.logger.enabled.*

J2EEサーバのログレベルを指定します。Error,Warning,Information,Debugのうち,一つまたは複数を指定します。一つだけ指定した場合は,該当するログレベルのログだけが出力されます。複数指定する場合は,レベル名の文字列の間をコンマ(,)で区切ります。通常はデフォルトのまま利用してください。

Error

ejbserver.logger.systemlog.enabled

J2EEサーバの起動,停止および異常終了に関するメッセージを,イベントログ(UNIXの場合は,syslog)へ出力するかどうかを指定します。

trueを指定した場合:

イベントログ(UNIXの場合は,syslog)へログを出力します。

falseを指定した場合:

イベントログ(UNIXの場合は,syslog)へログを出力しません。

true

ejbserver.logger.rotationTime

J2EEサーバのログの出力先ファイルを切り替える時刻をHHMMSSの形式で指定します。

指定がない場合は,ログのファイルサイズで出力先を切り替えます。

なお,このキーを指定した場合も,ファイルサイズの指定は有効になります。このキーに指定した時刻になったとき,または出力先ファイルが指定したファイルサイズになったときに,出力先ファイルが切り替わります。

なし

09-00

「機能解説 保守/移行編」の「3. トラブルシューティングのための準備

ejbserver.logger.rotationStyle

J2EEサーバのログの出力先ファイル切り替え時のファイル名付与規則を指定します。

SHIFTを指定した場合:

シフトモードでファイル名を付与します。

ファイルの合計数は,指定した出力先ファイル面数+1(現在の出力先ファイル分)となります。

WRAPを指定した場合:

ラップアラウンドモードでファイル名を付与します。

WRAP

09-00

「機能解説 保守/移行編」の「3. トラブルシューティングのための準備

(凡例)

−:08-00より前のバージョンを示します。

空欄:関連情報はありません。

注※

チャネル名称として次に示す名称を設定できます。

  • アプリケーションサーバシステムのログ出力用のチャネル

    MessageLogFile,MaintenanceLogFile,ExceptionLogFile,ConsoleLogFile,EJBContainerLogFile,WebContainerLogFile,WebServletLogFile,UserOutLogFile,UserErrLogFile,JPAOperationLogFile,JPAMaintenanceLogFile

  • リソース枯渇監視ログ出力用のチャネル

    MemoryWatchLogFile,FileDescriptorWatchLogFile,ThreadWatchLogFile,ThreaddumpWatchLogFile,RequestQueueWatchLogFile,HttpSessionWatchLogFile,ConnectionPoolWatchLogFile

資料の取得については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の「2.3 資料の取得」を参照してください。

(w) ejbserver.managementから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

「関連情報」とは,指定したキーに関する情報の参照先です。マニュアル名称の「アプリケーションサーバ」を省略しています。

キー名称

内容

省略値

VR

関連情報

ejbserver.management.JVM.stats_monitor.FullGCCount.enabled

FullGC回数の監視を有効にするかどうかを指定します。

true:

有効にします。

false:

無効にします。

true

「機能解説 運用/監視/連携編」の「3.4 イベントの発行機能

ejbserver.management.JVM.stats_monitor.FullGCCount.threshold

FullGC回数の監視でのしきい値となる回数を,1〜2147483647の整数で指定します。

10

「機能解説 運用/監視/連携編」の「3.4 イベントの発行機能

ejbserver.management.JVM.stats_monitor.FullGCCount.interval

FullGC回数の監視でのしきい値監視間隔を,1〜2147483647の整数(単位:秒)で指定します。

600

「機能解説 運用/監視/連携編」の「3.4 イベントの発行機能

ejbserver.management.statistics.interval

稼働情報収集間隔を,1〜86400の整数(単位:秒)で指定します。

60

「機能解説 運用/監視/連携編」の「3.3 稼働情報ファイルの出力機能

ejbserver.management.stats_file.base_time

稼働情報ファイルの時間切り替え運用での基点時刻を,ローカルタイムの1970年1月1日0時0分0秒からの増分として0〜1439の整数(単位:分)で指定します。

ローカルタイムの1970年1月1日h時m分を基点にする場合には,h×60+mを指定します。

0

ejbserver.management.stats_file.dir

稼働情報ファイルの出力先ディレクトリを指定します。出力先ディレクトリを変更する場合は,J2EEサーバごとに別々のディレクトリを指定してください。

  • Windowsの場合

    <製品の作業ディレクトリ>\ejb\<サーバ名称>\stats

  • UNIXの場合

    <製品の作業ディレクトリ>/ejb/<サーバ名称>/stats

ejbserver.management.stats_file.enabled

稼働情報ファイル出力機能を有効にするかどうかを指定します。

true:

有効にします。

false:

無効にします。

true

「機能解説 運用/監視/連携編」の「3.3 稼働情報ファイルの出力機能

ejbserver.management.stats_file.num

稼働情報ファイルの面数を,2〜168の整数で指定します。

7

「機能解説 運用/監視/連携編」の「3.3 稼働情報ファイルの出力機能

ejbserver.management.stats_file.period

稼働情報ファイルの時間切り替え運用での切り替え時間を,1〜744の整数(単位:時)で指定します。

24

ejbserver.management.webcontainer.stats_monitor.whole_waiting_request_count.enabled

Webコンテナ単位の全体実行待ちリクエスト数の監視を有効にするかどうかを指定します。

true:

有効にします。

false:

無効にします。

true

09-00

ejbserver.management.webcontainer.stats_monitor.whole_waiting_request_count.high_threshold

Webコンテナ単位の全体実行待ちリクエスト数の割合が警告域に達したことを知らせるメッセージを出力する際の割合を1〜100の整数(単位:%)で指定します。ejbserver.management.webcontainer.stats_monitor.whole_waiting_request_count.low_threshold以上の値を指定してください。

Webコンテナ単位の全体実行待ちリクエスト数の割合が指定した値以上になると,メッセージが出力されます。

100を指定した場合,Webコンテナ単位の全体実行待ちリクエスト数の格納率が100%になると,アラートメッセージが出力されます。

80

09-00

ejbserver.management.webcontainer.stats_monitor.whole_waiting_request_count.low_threshold

Webコンテナ単位の全体実行待ちリクエスト数の割合が正常域に達したことを知らせるメッセージを出力する際の割合を0〜99の整数(単位:%)で指定します。ejbserver.management.webcontainer.stats_monitor.whole_waiting_request_count.high_threshold以下の値を指定してください。

Webコンテナ単位の全体実行待ちリクエスト数の割合が指定した値以下になると,メッセージが出力されます。

0を指定した場合,Webコンテナ単位の全体実行待ちリクエスト数の格納率が0%になると,アラートメッセージが出力されます。

0

09-00

ejbserver.management.webcontainer.stats_monitor.waiting_request_count.enabled

Webコンテナ単位の実行待ちリクエスト数の監視を有効にするかどうかを指定します。

true:

有効にします。

false:

無効にします。

true

09-00

ejbserver.management.webcontainer.stats_monitor.waiting_request_count.high_threshold

Webコンテナ単位の実行待ちリクエスト数の割合が警告域に達したことを知らせるメッセージを出力する際の割合を1〜100の整数(単位:%)で指定します。ejbserver.management.webcontainer.stats_monitor.waiting_request_count.low_threshold以上の値を指定してください。

Webコンテナ単位の実行待ちリクエスト数の割合が指定した値以上になると,メッセージが出力されます。

100を指定した場合,Webコンテナ単位の実行待ちリクエスト数の格納率が100%になると,アラートメッセージが出力されます。

80

09-00

ejbserver.management.webcontainer.stats_monitor.waiting_request_count.low_threshold

Webコンテナ単位の実行待ちリクエスト数の割合が正常域に達したことを知らせるメッセージを出力する際の割合を0〜99の整数(単位:%)で指定します。ejbserver.management.webcontainer.stats_monitor.waiting_request_count.high_threshold以下の値を指定してください。

Webコンテナ単位の実行待ちリクエスト数の割合が指定した値以下になると,メッセージが出力されます。

0を指定した場合,Webコンテナ単位の実行待ちリクエスト数の格納率が0%になると,アラートメッセージが出力されます。

0

09-00

(凡例)

−:08-00より前のバージョンを示します。

(x) ejbserver.managerから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

キー名称

内容

省略値

VR

ejbserver.manager.agent.Agent.conf

Management Serverとの連携に必要な設定をします。なお,この内容はManagement ServerがJ2EEサーバに自動で設定します。Management ServerがJ2EEサーバに自動で設定する内容については,マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「付録E.4 Management ServerがJ2EEサーバに自動で設定する内容」を参照してください。

なし

ejbserver.manager.agent.Agent.enabled

Management Serverとの連携に必要な設定をします。なお,この内容はManagement ServerがJ2EEサーバに自動で設定します。Management ServerがJ2EEサーバに自動で設定する内容については,マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「付録E.4 Management ServerがJ2EEサーバに自動で設定する内容」を参照してください。

false

ejbserver.manager.agent.JP1EventAgent.conf

JP1連携に関する設定ファイルのパスを指定します。

なし

ejbserver.manager.agent.JP1EventAgent.enabled

JP1と連携するかどうかを指定します。

false

ejbserver.manager.jp1event.event_server_name

使用するJP1/Baseのイベントサービスのイベントサーバ設定ファイル(conf)に指定した,portsパラメタのアドレスと同じ値を指定します。portsパラメタに複数のアドレスを指定している場合は,指定したアドレスのうちのどれか一つを指定します。なお,portsパラメタのアドレスに「0.0.0.0」(デフォルト値)を指定したイベントサービスを使用する場合は,このキーを省略するか,自マシンのホスト名またはlocalhostを指定します。

localhost

ejbserver.manager.agent.MEventAgent.conf

Managementイベント発行用プロパティファイルを絶対パスで指定します。指定がない場合,または指定したファイルが存在しない場合はManagementイベントを発行しません。

Managementイベント発行用プロパティファイルの詳細は,「8.2.11 Managementイベント発行用プロパティファイル」を参照してください。

なし

ejbserver.manager.agent.MEventAgent.enabled

Managementイベント発行機能を有効にするかどうかを指定します。

trueを指定した場合:

Managementイベント発行機能を有効にします。

falseを指定した場合:

Managementイベント発行機能を無効にします。

不正な値が指定された場合は,デフォルト値が設定されます。

false

(凡例)

−:08-00より前のバージョンを示します。

(y) ejbserver.namingから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

キー名称

内容

省略値

VR

ejbserver.naming.exec.args

CORBAネーミングサービスを自動起動モード(ejbserver.naming.startupMode=automaticまたはinprocess)で使用する場合に,起動させるCORBAネーミングサービスに付加する実行時オプションを指定します。通常はこのプロパティに値を設定する必要はありません。CORBAネーミングサービス自動起動モード使用時にCORBAネーミングサービスで障害などが発生した場合に,その調査,対策および回避をするために使用します。

実行時オプションは,nameservのコマンドライン引数に指定する形式と同じ文字列を指定します(各プロパティの先頭に"-J"を付加して,スペース区切りで指定します。なお,実際は一行で指定します)。

(指定例)

ejbserver.naming.exec.args=-J-Dvbroker.se.iiop_tp.scm.iiop_tp.listener.port=900

-J-Dvbroker.agent.enableLocator=false

ただし,inprocessモードでCORBAネーミングサービスを使用する場合は,次のプロパティを指定できません。

  • javax.rmi.CORBA.StubClass

  • javax.rmi.CORBA.UtilClass

  • javax.rmi.CORBA.PortableRemoteObjectClass

  • vbroker.serverManager.name

  • vbroker.orb.enableServerManager

  • vbroker.agent.enableLocator

  • vbroker.se.iiop_tp.host

このプロパティ値は,ejbserver.naming.portやvbroker.agent.enableLocatorプロパティで指定された値よりも優先されます。ただし,inprocessモードでCORBAネーミングサービスを起動する場合,ejbserver.naming.exec.argsで指定されたプロパティと同一のプロパティがシステムプロパティで設定されているときは,システムプロパティに設定されている情報が優先されます。

CORBAネーミングサービスの実行時に指定できるプロパティについては,マニュアル「Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) デベロッパーズガイド」,およびマニュアル「Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) プログラマーズリファレンス」を参照してください。

なし

ejbserver.naming.host

J2EEサーバがネーミングサービスとして利用するCORBAネーミングサービスが起動しているホスト名称またはIPアドレスを指定します。

ネーミングの切り替え機能を使用する場合,ホスト名称として"localhost"は使用しないでください。CORBAネーミングサービスが起動しているホスト名称またはIPアドレスを指定してください。

CORBAネーミングサービスを自動起動モード(ejbserver.naming.startupMode=automaticまたはinprocess)で使用する場合,デフォルト値("localhost"),またはJ2EEサーバを起動させるホスト名称もしくはIPアドレスを指定してください。

localhost

ejbserver.naming.nameroot

CORBAネーミングサービスを自動起動モード(ejbserver.naming.startupMode=automaticまたはinprocess)で使用する場合に,起動させるCORBAネーミングサービスに名称を付加するときに指定します。英数字(A〜Z,a〜z,0〜9)またはアンダースコア(_)で構成される文字列で指定します。この名称は,VisiBrokerのnsutilコマンドのパラメタなどに使用されます。

省略した場合,VisiBrokerで自動的に"NameService"という名称が設定されます。

なお,nsutilコマンドの使用方法,使用条件などについては,マニュアル「Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) デベロッパーズガイド」を参照してください。

なし

ejbserver.naming.port

J2EEサーバがネーミングサービスとして利用するCORBAネーミングサービスのポート番号を1〜65535の整数で指定します。ポート番号には,すでにほかのアプリケーションで使用されているポート番号は指定できません。ほかのアプリケーションで使用されているポート番号を指定してJ2EEサーバを起動した場合,起動処理が完了しないことがあります。

900

ejbserver.naming.protocol

J2EEサーバがネーミングサービスとして利用するCORBAネーミングサービスへのアクセスプロトコルを指定します。現状,corbanameだけサポートしています。ただし,旧バージョンで使用されていたプロトコル(iioplocまたはiiopname)でも動作できます。

corbaname

ejbserver.naming.startupMode

CORBAネーミングサービスの起動モードを指定します。

manualを指定した場合:

CORBAネーミングサービスを手動起動モードで使用する場合に指定します。

J2EEサーバを開始する前にCORBAネーミングサービスを手動で開始する必要があります。

J2EEサーバ開始時にejbserver.naming.host,ejbserver.naming.portで指定したCORBAネーミングサービスを手動で指定します。このプロパティ値が指定された場合には,J2EEサーバ起動処理からはCORBAネーミングサービスの自動起動をしません。

automaticを指定した場合:

CORBAネーミングサービスを自動起動モードで使用する場合に指定します。

J2EEサーバ開始時に自動で,CORBAネーミングサービスをアウトプロセスで開始します。

このモードでは,J2EEサーバ終了時に自動でCORBAネーミングサービスも停止します。ただし,J2EEサーバ開始時にejbserver.naming.portで指定したCORBAネーミングサービスが自ホスト上ですでに開始されている場合には自動開始処理をしないで,そのCORBAネーミングサービスを利用します。また,この場合,J2EEサーバ終了時のCORBAネーミングサービスの自動停止はしません。

inprocessを指定した場合:

CORBAネーミングサービスを自動起動モードで使用する場合に指定します。

J2EEサーバ開始時に自動で,CORBAネーミングサービスをインプロセスで開始するモードです。J2EEサーバ開始時にejbserver.naming.portで指定したCORBAネーミングサービスが自ホスト上ですでに開始されている場合には,エラーメッセージを出力してJ2EEサーバの起動処理が失敗します。

inprocess

ejbserver.naming.startupRetryCount

ejbserver.naming.startupWaitTimeで指定したCORBAネーミングサービスの起動待ち時間経過後,CORBAネーミングサービスがまだ起動していない場合に,ejbserver.naming.startupWaitTimeで指定された秒数だけ起動待ちを繰り返す回数を0〜2147483647の整数で指定します。

0が指定された場合はCORBAネーミングサービス起動状態チェック処理のリトライをしません。

なお,ejbserver.naming.startupWaitTimeに0が指定されている場合は,このプロパティ値は無効です。

9

ejbserver.naming.startupWaitTime

J2EEサーバ起動時にCORBAネーミングサービスが利用可能になるまで待つ時間(単位:秒)を0〜2147483647の整数で指定します。0を指定した場合は,CORBAネーミングサービスの起動待ちをしません。

ejbserver.naming.startupModeにinprocessを設定している場合には,0を指定しないでください。

1

(凡例)

−:08-00より前のバージョンを示します。

注※

Management Serverを利用してJ2EEサーバを起動する場合,automatic以外を指定してください。automaticを指定した場合,CORBA Naming ServiceプロセスがTPBroker運用支援機能のプロセス監視対象外となり,プロセスがダウンしても再起動されなくなります。

(z) ejbserver.rmiから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

「関連情報」とは,指定したキーに関する情報の参照先です。マニュアル名称の「アプリケーションサーバ」を省略しています。

キー名称

内容

省略値

VR

関連情報

ejbserver.rmi.localinvocation.scope

ローカル呼び出し最適化機能の適用範囲を指定します。

noneを指定した場合:

適用範囲はありません。

appを指定した場合:

同一アプリケーション内が適用範囲になります。

allを指定した場合:

同一J2EEサーバ内が適用範囲になります。

app

「機能解説 基本・開発編(EJBコンテナ)」の「2.13 EJBのリモートインタフェースの呼び出し

ejbserver.rmi.logger.filenum

J2EEサーバのRMI通信ログの面数を,2〜16の整数で指定します。

数値以外の文字列や範囲外の数値が指定された場合,または文字列が何も指定されていない場合は,メッセージが出力され,デフォルト値が設定されます。

4

ejbserver.rmi.logger.filesize

J2EEサーバのRMI通信ログのサイズ(単位:バイト)を,8192〜2147483647の整数で指定します。

1048576

ejbserver.rmi.naming.host

マルチホームドホスト環境で,J2EEサーバが使用するRMIレジストリやMBeanサーバのホスト名称,またはIPアドレスを指定します。指定した半角英文字の大文字,小文字の区別はしません。

なし

ejbserver.rmi.naming.port

J2EEサーバが利用するRMIレジストリのポート番号を,1〜65535の整数で指定します。ポート番号には,すでにほかのアプリケーションで使用されているポート番号は指定できません。ほかのアプリケーションで使用されているポート番号を指定してJ2EEサーバを起動した場合,起動処理が完了しないことがあります。

23152

ejbserver.rmi.passbyreference

trueを指定した場合,リモートインタフェースを持つEJBのメソッド呼び出しで,引数および戻り値を値渡し(pass by value)ではなく参照渡し(pass by reference)にします。ただし,ejbserver.rmi.localinvocation.scopeで設定された範囲を超えた呼び出しをした場合,参照渡しの機能は無効になります。

参照渡しでは,値をコピーして生成するコストを削減できますが,渡された参照を用いて元の値を変更できるため注意が必要です。

false

ejbserver.rmi.remote.listener.port

任意の値を指定して,JMXクライアント(運用管理エージェント,JP1/Performance Management - Agent Option for uCosminexus Application Serverなど)による稼働情報取得時のリクエスト受付ポートを固定できます。0〜65535の整数を指定します。

ポート番号には,すでにほかのアプリケーションで使用されているポート番号は指定できません。ほかのアプリケーションで使用されているポート番号を指定してJ2EEサーバを起動した場合,起動処理が完了しないことがあります。

このプロパティを設定しない場合,または値に0を指定した場合,ランダムな値が設定されます。

そのため,J2EEサーバ再起動後は再起動前と異なるリクエスト受付ポートになる場合があります。

その際,別プロセスがJ2EEサーバ再起動前のリクエスト受付ポートを使用した場合,JMXクライアントが該当するポートに対してリクエストを送信するおそれがあるため,稼働情報取得時のリクエスト受付ポートを固定することを推奨します。

23550

ejbserver.rmi.request.timeout

クライアントとサーバ間の通信タイムアウト時間(単位:秒)を0〜86400の整数で指定します。

0を指定した場合,またはこのプロパティを指定しない場合,タイムアウトしません。なお,86400を超える値を設定した場合,警告メッセージを出力して,タイムアウトしません。

0(秒)

「機能解説 基本・開発編(EJBコンテナ)」の「2.11.5 RMI-IIOP通信のタイムアウト

ejbserver.rmi.stateless.unique_id.enabled

Stateless Session Beanのremoveメソッドの呼び出しに対して,呼び出しを不要とするか,必要とするかを指定します。

trueを指定した場合:

Stateless Session BeanのEJBObjectに対してremoveメソッドの呼び出しを不要とします。

removeメソッドの呼び出し後にビジネスメソッドを呼び出した場合には,java.rmi.NoSuchObjectException例外は発生しないで,ビジネスメソッドが実行されます。

falseを指定した場合:

Stateless Session BeanのEJBObjectに対してremoveメソッドの呼び出しを必要とします。

removeメソッドの呼び出し後にビジネスメソッドを呼び出した場合には,java.rmi.NoSuchObjectException例外が発生します。

false

「機能解説 基本・開発編(EJBコンテナ)」の「4.3.1 Stateless Session Bean実装時の注意事項

(凡例)

−:08-00より前のバージョンを示します。

空欄:関連情報はありません。

注※

サーバ管理コマンドからEJB単位での参照渡し(Pass-by-reference)の設定をすることもできます。

(aa) ejbserver.securityから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

キー名称

内容

省略値

VR

ejbserver.security.digest.algorithm

セキュリティ管理機能での認証に使用するメッセージダイジェストアルゴリズムを指定します。指定可能値はMD5,SHA-1,SHA-256,またはその他のJDKがサポートしているMessageDigestアルゴリズムです。Java SEのAPIリファレンスのjava.security.MessageDigestを参照してください。不正な値を指定した場合,デフォルト値が設定されます。

プロパティの値を変更した場合は,ユーザを削除し再作成する必要があります。この機能では,文字列が異なれば別のメッセージダイジェストアルゴリズムとみなします。

SHA-1以外のアルゴリズムを使用し,かつEJBクライアントでセキュリティの実装をする場合,EJBクライアントは09-70以降の必要があります。09-70より前のEJBクライアントの場合,認証に失敗します。

09-70より前のEJBクライアントを使用してセキュリティの実装をする場合,認証先のJ2EEサーバのダイジェストアルゴリズムをSHA-1にする必要があります。

SHA-1

09-70

(ab) ejbserver.serverから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

「関連情報」とは,指定したキーに関する情報の参照先です。マニュアル名称の「アプリケーションサーバ」を省略しています。

キー名称

内容

省略値

VR

関連情報

ejbserver.server.eheap.httpsession.enabled

HTTPセッションに格納するオブジェクトをExplicitヒープに配置するかどうかを指定します。

trueを指定した場合:

HTTPセッションに格納するオブジェクトをExplicitヒープに配置します。

falseを指定した場合:

HTTPセッションに格納するオブジェクトをJavaヒープ領域に配置します。

ただし,JavaVMオプションHitachiUseExplicitMemoryを無効にした場合は,このプロパティは無効(false指定時と同じ挙動)となります。

true

08-00

ejbserver.server.mutex.invocation.timeout

同時に同一プライマリキーのEntity Beanにアクセスした場合に掛かる排他のタイムアウト時間(単位:秒)を,45〜92233720368547758の整数で指定します。タイムアウト時間は,デフォルト値(45秒)以上java.lang.Long.MAX_VALUE/1000(秒)以下の範囲で指定してください。デフォルト値未満の値を指定した場合,タイムアウト時間は45(秒)で動作します。

java.lang.Long.MAX_VALUE/1000(秒)を超える値を指定した場合,タイムアウト時間はjava.lang.Long.MAX_VALUE(ミリ秒)で動作します。さらに,java.lang.Long.MAX_VALUEを超える値を指定した場合は,デフォルト値になります。

45

ejbserver.server.prf.PRFID

PRF識別子を指定します。

PRFデーモン起動時にPRF識別子を指定した場合に,同じPRF識別子を指定します。

PRFデーモン起動時にPRF識別子を省略した場合は,指定しないでください。PRF識別子が一致しないと,性能解析トレースが取得されません。

PRF_ID

ejbserver.server.threaddump.filenum

J2EEサーバが障害を検知して自発的にスレッドダンプを出力する場合のスレッドダンプのファイル数の上限を,1〜2147483647の整数で指定します。

範囲外の値を指定した場合は,デフォルト値が設定されます。

環境変数JAVACOREDIRを指定している場合,環境変数JAVACOREDIRで指定したディレクトリとデフォルトの出力先ディレクトリ(Windowsの場合:<製品の作業ディレクトリ>\ejb\<サーバ名称>,UNIXの場合:<製品の作業ディレクトリ>/ejb/<サーバ名称>)の両方のスレッドダンプのファイルの個数の合計が上限になります。

また,外部からのスレッドダンプ出力要求に対しては,このオプションの設定に関係なくスレッドダンプのファイルが出力されます。外部からのスレッドダンプ出力要求の例を次に示します。

  • jheapprofコマンド

  • cjdumpsvコマンド

  • cjstopsvコマンドの-fd指定

  • J2EEサーバ実行コンソールでのCtrl+Break(Windowsの場合)

  • J2EEサーバプロセスへのkillコマンド -3(SIGTERM)指定(UNIXの場合)

256

「機能解説 運用/監視/連携編」の「4. リソースの枯渇監視

(凡例)

−:08-00より前のバージョンを示します。

空欄:関連情報はありません。

(ac) ejbserver.statefulから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

キー名称

内容

省略値

VR

ejbserver.stateful.passivate.switch

Stateful Session Beanの非活性化,活性化の機能を使用するかどうかを指定します。

trueを指定した場合:

Stateful Session Beanの非活性化,活性化の機能が動作します。

falseを指定した場合:

Stateful Session Beanの非活性化,活性化の機能が動作しません。

false

(凡例)

−:08-00より前のバージョンを示します。

(ad) ejbserver.stdoutlogから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

キー名称

内容

省略値

VR

ejbserver.stdoutlog.autoflush

ユーザ出力ログおよびユーザエラーログの自動フラッシュ機能を有効にするかどうかを指定します。

自動フラッシュ機能とは,ユーザ出力ログ(user_out[n]log),ユーザエラーログ(user_err[n].log)の出力に使用しているjava.io.PrintStreamの自動フラッシュオプションのことです。

trueを指定した場合:

自動フラッシュ機能を有効にします。無効のケースよりも性能が劣化することがあります。

falseを指定した場合:

自動フラッシュ機能を無効にします。java.io.PrintStream.print()など,PrintStreamクラスの自動フラッシュ対象外の処理がされた場合,ユーザ出力ログ,ユーザエラーログに出力される内容がバッファにたまり,メモリを圧迫する要因となります。

false

08-00

(ae) ejbserver.watchから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

キー名称

内容

省略値

VR

ejbserver.watch.defaultRequestQueue.enabled

デフォルトの実行待ちキューの場合のHTTPリクエスト実行待ちキュー監視のアラート出力を有効にするかどうかを指定します。

trueを指定した場合:

デフォルトの実行待ちキューの場合のHTTPリクエスト実行待ちキュー監視のアラート出力を有効にします。

falseを指定した場合:

デフォルトの実行待ちキューの場合のHTTPリクエスト実行待ちキュー監視のアラート出力を無効にします。

true

ejbserver.watch.defaultRequestQueue.interval

デフォルトの実行待ちキューの場合のHTTPリクエスト実行待ちキュー監視間隔を,1〜2147483647の整数(単位:秒)で指定します。

30

ejbserver.watch.defaultRequestQueue.threshold

アラートメッセージを出力するしきい値を,1〜100の整数(単位:%)で指定します。監視対象のリクエストのデフォルトの実行待ちキューの格納率が,このキーで指定された値以上になるとアラートメッセージを出力します。

80

ejbserver.watch.defaultRequestQueue.writefile.enabled

デフォルトの実行待ちキューの場合のHTTPリクエスト実行待ちキュー監視結果をファイル出力するかどうかを指定します。

trueを指定した場合:

デフォルトの実行待ちキューの場合のHTTPリクエスト実行待ちキュー監視結果をファイル出力します。

falseを指定した場合:

デフォルトの実行待ちキューの場合のHTTPリクエスト実行待ちキュー監視結果をファイル出力しません。

true

ejbserver.watch.enabled

すべてのリソース枯渇監視を有効にするかどうかを指定します。

trueを指定した場合:

すべてのリソース枯渇監視を有効にします。

falseを指定した場合:

すべてのリソース枯渇監視を無効にします。この場合,各リソース枯渇監視が有効に設定されていても,すべてのリソース枯渇監視が無効になります。

true

ejbserver.watch.fileDescriptor.enabled

ファイルディスクリプタ監視のアラート出力を有効にするかどうかを指定します。なお,ファイルディスクリプタ監視は,Windowsの場合,およびAIXの場合は使用できません。

trueを指定した場合:

ファイルディスクリプタ監視のアラート出力を有効にします。

falseを指定した場合:

ファイルディスクリプタ監視のアラート出力を無効にします。

true

ejbserver.watch.fileDescriptor.interval

ファイルディスクリプタ監視間隔を1〜2147483647の整数(単位:秒)で指定します。なお,ファイルディスクリプタ監視は,Windowsの場合,およびAIXの場合は使用できません。

60

ejbserver.watch.fileDescriptor.threshold

ファイルディスクリプタの使用状態を監視するしきい値を,1〜2147483647の整数で指定します。使用中のファイルディスクリプタ数がしきい値以上になった場合にアラートを出力します。指定するしきい値は次のように設定してください。

OSのプロセスに割り当て可能なファイルディスクリプタ数>ファイルディスクリプタ見積もり式から求めた値>ファイルディスクリプタしきい値

注※

プラットフォームによってシステムの上限が存在しない場合があります。

なお,ファイルディスクリプタ監視は,Windowsの場合,およびAIXの場合は使用できません。

2147483647

ejbserver.watch.fileDescriptor.writefile.enabled

ファイルディスクリプタ監視結果をファイル出力するかどうかを指定します。なお,ファイルディスクリプタ監視は,Windowsの場合,およびAIXの場合は使用できません。

trueを指定した場合:

ファイルディスクリプタ監視結果をファイル出力します。

falseを指定した場合:

ファイルディスクリプタ監視結果をファイル出力しません。

true

ejbserver.watch.memory.enabled

メモリ監視のアラート出力を有効にするかどうかを指定します。

trueを指定した場合:

メモリ監視のアラート出力を有効にします。

falseを指定した場合:

メモリ監視のアラート出力を無効にします。

trueを指定する場合,次のJavaVMオプションを同じ値で設定する必要があります。

  • -XX:MetaspaceSize

  • -XX:MaxMetaspaceSize

異なる値を設定した場合,アラートが出力されないでFullGCが発生する場合があります。

true

ejbserver.watch.memory.interval

メモリ監視間隔を1〜2147483647の整数(単位:秒)で指定します。

60

ejbserver.watch.memory.threshold

メモリの使用状態を監視するしきい値を,1〜100の整数(単位:%)で指定します。次の条件のどれかで,FullGCの予兆を検知した場合に,アラートを出力します。

SerialGC有効時:

  • Tenured領域消費サイズのTenured領域合計サイズに対する割合(リソース枯渇監視情報のRate1に出力される値)がしきい値以上

  • New領域合計サイズのTenured領域最大空きサイズに対する割合(リソース枯渇監視情報のRate2に出力される値)がしきい値以上

  • Metaspace領域消費サイズのMetaspace領域最大サイズ(リソース枯渇監視情報のRate3に出力される値)に対する割合がしきい値以上

G1GC有効時:

  • Javaヒープ領域消費サイズのJavaヒープ領域最大メモリサイズに対する割合(リソース枯渇監視情報のRate1に出力される値)がしきい値以上

  • Metaspace領域消費サイズのMetaspace領域最大サイズに対する割合(リソース枯渇監視情報のRate3に出力される値)がしきい値以上

80

ejbserver.watch.memory.writefile.enabled

メモリ監視結果をファイル出力するかどうかを指定します。

trueを指定した場合:

メモリ監視結果をファイル出力します。

falseを指定した場合:

メモリ監視結果をファイル出力しません。

true

ejbserver.watch.thread.enabled

スレッド監視のアラート出力を有効にするかどうかを指定します。なお,Linuxではスレッド数を監視できません。

trueを指定した場合:

スレッド監視のアラート出力を有効にします。

falseを指定した場合:

スレッド監視のアラート出力を無効にします。

true

ejbserver.watch.thread.interval

スレッド監視間隔を,1〜2147483647の整数(単位:秒)で指定します。なお,Linuxではスレッド数を監視できません。

60

ejbserver.watch.thread.threshold

スレッドの使用状態を監視するしきい値を,1〜2147483647の整数で指定します。生成済みのスレッド数がしきい値以上になった場合にアラートを出力します。指定するしきい値は次のように設定してください。

OSのプロセスに割り当て可能なスレッド数>スレッド見積もり式より求めた値>スレッドしきい値

注※

プラットフォームによってシステムの上限が存在しない場合があります。

なお,Linuxではスレッド数を監視できません。

2147483647

ejbserver.watch.thread.writefile.enabled

スレッド監視結果をファイル出力するかどうかを指定します。なお,Linuxではスレッド数を監視できません。

trueを指定した場合:

スレッド監視結果をファイル出力します。

falseを指定した場合:

スレッド監視結果をファイル出力しません。

true

ejbserver.watch.threaddump.enabled

スレッドダンプ監視のアラート出力を有効にするかどうかを指定します。

trueを指定した場合:

スレッドダンプ監視のアラート出力を有効にします。

falseを指定した場合:

スレッドダンプ監視のアラート出力を無効にします。

true

ejbserver.watch.threaddump.interval

スレッドダンプ監視時間間隔を,1〜2147483647の整数(単位:秒)で指定します。

30

ejbserver.watch.threaddump.threshold

スレッドダンプ監視のしきい値を,上限値に対する割合1〜100の整数(単位:%)で指定します。

スレッドダンプのファイル数の上限値に対する現在値の割合がしきい値以上になった場合にアラートを出力します。

環境変数JAVACOREDIRを指定している場合,環境変数JAVACOREDIRで指定したディレクトリとデフォルトの出力先ディレクトリの両方のスレッドダンプのファイルの個数の合計が現在値となります。

80

ejbserver.watch.threaddump.writefile.enabled

スレッドダンプ監視結果をファイル出力するかどうかを指定します。

trueを指定した場合:

スレッドダンプ監視結果をファイル出力します。

falseを指定した場合:

スレッドダンプ監視結果をファイル出力しません。

true

ejbserver.watch.memory.rate2alert.enabled

リソース枯渇監視機能のメモリ枯渇監視情報のRate2のアラート出力を有効にするかどうかを指定します。

trueを指定した場合:

Rate2のアラート出力を有効にします。ただし,G1GC有効時にRate2のアラート出力を有効にしても,Rate2は常に-1であるため,アラート出力されません。

falseを指定した場合:

Rate2のアラート出力を無効にします。

true

Cosminexus Component Container 09-70-12以降および09-80-02以降

(凡例)

−:08-00より前のバージョンを示します。

(af) ejbserver.webj2eeから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

キー名称

内容

省略値

VR

ejbserver.webj2ee.connectionAutoClose.enabled

自動クローズ機能を使用するかどうかを指定します。

trueを指定した場合:

自動クローズ機能を有効にします。

falseを指定した場合:

自動クローズ機能を無効にします。

不正な値を指定した場合は,デフォルト値が設定されます。

true

(凡例)

−:08-00より前のバージョンを示します。

(ag) httpsから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

キー名称

内容

省略値

VR

https.cipherSuites

HttpsURLConnectionで使用する推奨暗号スイートを設定します。

09-00

https.protocols

HttpsURLConnectionで使用するプロトコルを設定します。

09-00

注※

キーの詳細については,JDKのドキュメントを参照してください。

(ah) javaから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

キー名称

内容

省略値

VR

java.naming.factory.initial

JNDIのInitialContextがデレゲートするコンテキストの実装クラスのファクトリクラスを指定します。各設定値での動作を次に示します。

com.hitachi.software.ejb.jndi.InsContextFactory :

JNDIラウンドロビン検索機能を使用しないで,通常の検索機能を使用する場合に指定するコンテキストです。

com.hitachi.software.ejb.jndi.GroupContextFactory :

J2EEサーバ内アプリケーション(EJB)の実行時に,JNDIラウンドロビン検索機能を使用する場合に指定するコンテキストです。

com.hitachi.software.ejb.jndi.InsContextFactory

(凡例)

−:08-00より前のバージョンを示します。

(ai) vbjから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

キー名称

内容

省略値

VR

vbj.java2iiop.jvm.maxHeapSize

J2EEアプリケーション開始時に起動されるjava2iiopコマンドのヒープサイズの最大値を指定します。

指定する値は,javaコマンドの-Xmx,-Xmsオプションが受け付ける形式で指定してください。それ以外の形式で指定された場合の動作は保証されません。

次のように指定してください。

  • 2048〜4294966272の値を指定してください。ただし,vbj.java2iiop.jvm.minHeapSizeに指定した以上の値を指定してください。

  • キロバイト単位で指定する場合は,文字「k」または「K」を付けて指定してください。

  • メガバイト単位で指定する場合は,文字「m」または「M」を付けて指定してください。

128m

vbj.java2iiop.jvm.minHeapSize

J2EEアプリケーション開始時に起動されるjava2iiopコマンドのヒープサイズの初期値を指定します。

指定する値は,javaコマンドの-Xmx,-Xmsオプションが受け付ける形式で指定してください。それ以外の形式で指定された場合の動作は保証されません。

次のように指定してください。

  • 1024〜-Xmx指定値の値を指定してください。

  • キロバイト単位で指定する場合は文字「k」または「K」を付けて指定してください。

  • メガバイト単位で指定する場合は,文字「m」または「M」を付けて指定してください。

16m

(凡例)

−:08-00より前のバージョンを示します。

(aj) vbrokerから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

「関連情報」とは,指定したキーに関する情報の参照先です。マニュアル名称の「アプリケーションサーバ」を省略しています。

注意事項

ここに記載していないTPBrokerのプロパティは指定できません(指定した場合の動作は保証されません)。

キー名称

内容

省略値

VR

関連情報

vbroker.agent.enableLocator

スマートエージェントを使用するかどうかを指定します。

通常は設定不要のプロパティです。デフォルトのままご使用ください。

また,CTM連携機能を有効(ejbserver.ctm.enabledキーにtrueを指定)にした場合は,J2EEサーバの起動時に自動的にtrueが設定されます。

この目的以外でスマートエージェントが必要な場合は,trueを設定してください。

なお,このプロパティにtrueを指定した場合は,スマートエージェントを先に起動する必要があり,また,併せてvbroker.orb.htc.oadNoUse=trueも指定してください。

スマートエージェントの詳細については,マニュアル「Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) プログラマーズリファレンス」を参照してください。

false

vbroker.agent.port

スマートエージェントのポート番号を指定します。詳細については,マニュアル「Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) プログラマーズリファレンス」を参照してください。

14000

vbroker.ce.iiop.ccm.htc.readerPerConnection

リモートインタフェースとして定義されたEJBメソッドの呼び出しでタイムアウトが発生した場合に,コネクションのクローズを抑止するかどうかを設定します。

trueを指定した場合

タイムアウト発生時のコネクションのクローズを抑止します。

falseを指定した場合

タイムアウト発生時のコネクションのクローズを抑止しません。

false

09-50

vbroker.ce.iiop.ccm.htc.threadStarter

リプライ受信専用スレッドを管理するスレッドを起動するかどうかを設定します。vbroker.ce.iiop.ccm.htc.readerPerConnection=trueを設定する場合に,"true"を設定してください。

false

09-50

vbroker.orb.htc.comt.entryCount

TPBroker通信トレースファイル1個当たりのエントリ数の上限値を100〜30000000の範囲で指定します。

120000

vbroker.orb.htc.comt.fileCount

TPBroker通信トレースファイルの個数の上限値を1〜256の範囲で指定します。

3

vbroker.orb.htc.tracePath

TPBrokerのトレースファイル出力先のパスを1〜210バイトの範囲で指定します。指定したパスのサブディレクトリとしてcomtrcとmdltrcをあらかじめ作成しておく必要があります。デフォルトの出力先の場合,サブディレクトリcomtrcとmdltrcはサーバ初回起動時に自動作成されます。ディレクトリのパスの区切り記号には,"/"を使用してください。

例えば,Windowsの場合,workディレクトリとしてC:\temp\workを設定するときは,次のように指定します。

(指定例)

vbroker.orb.htc.tracePath=c:/temp/work

  • Windowsの場合

    <製品の作業ディレクトリ>\ejb\<サーバ名称>\logs\TPB\logj

  • UNIXの場合

    <製品の作業ディレクトリ>/ejb/<サーバ名称>/logs/TPB/logj

vbroker.se.iiop_tp.host

任意の値を指定して,J2EEサーバ単位でEJBコンテナのIPアドレスを固定します。

なし

「機能解説 基本・開発編(EJBコンテナ)」の「2.14 EJBコンテナの通信ポートとIPアドレスの固定(TPBrokerのオプション)

vbroker.se.iiop_tp.proxyHost

J2EEサーバおよびCORBAネーミングサービスが配置してあるホスト名を指定します。ここで指定するホスト名は,EJBクライアントではNATのIPアドレスとして解決されるように設定してください。また,NATを経由しないEJBクライアントがある場合は,そのホストではJ2EEサーバのIPアドレスとして解決されるように設定してください。

なし

09-50

vbroker.se.iiop_tp.scm.iiop_tp.listener.port

任意の値を指定して,J2EEサーバ単位で通信ポートを固定できます。ポート番号は,ほかのプログラムなどと重複しないようにしてください。

このプロパティを設定しない場合は,TPBrokerによってランダムな値が設定されます。

また,ejbserver.container.ejbhome.sessionbean.reconnect.enabledにtrueを指定した場合は,必ず値を指定して,ポート番号を固定にしてください。

0

vbroker.se.iiop_ts.proxyHost

J2EEサーバおよびCORBAネーミングサービスが配置してあるホスト名を指定します。ここで指定するホスト名は,EJBクライアントではNATのIPアドレスとして解決されるように設定してください。また,NATを経由しないEJBクライアントがある場合は,そのホストではJ2EEサーバのIPアドレスとして解決されるように設定してください。

なし

09-50

(凡例)

−:08-00より前のバージョンを示します。

注※

EJBクライアントとJ2EEサーバ間にNATが設置されている場合に,J2EEサーバおよびCORBAネーミングサービスに対して設定するキーです。設定方法は,CORBAネーミングサービスの起動モードによって異なります。

CORBAネーミングサービスの起動モードをインプロセスで自動起動するモードの場合,J2EEサーバ用ユーザプロパティファイルにこれらのキーを指定します。J2EEサーバを配置したマシンのホスト名が「MyJ2EEHost」の場合の設定例を示します。

# CORBAネーミングサービス起動モード設定
ejbserver.naming.startupMode=inprocess
 
# NATを介した構成でのEJBクライアント−J2EEサーバ間通信用設定
vbroker.se.iiop_ts.proxyHost=MyJ2EEHost
vbroker.se.iiop_tp.proxyHost=MyJ2EEHost

CORBAネーミングサービスをアウトプロセスで自動起動するモードの場合,J2EEサーバ用ユーザプロパティファイルおよびJ2EEサーバ用ユーザプロパティejbserver.naming.exec.argsの両方にこれらのキーを指定します。J2EEサーバを配置したマシンのホスト名が「MyJ2EEHost」の場合の設定例を示します。なお,ejbserver.naming.exec.argsの設定は-Jごとにスペースで区切って一行で指定してください。また,既存のシステムでejbserver.naming.exec.argsに設定値がある場合は,そのコマンドに追加で指定してください。

# CORBAネーミングサービス起動モード設定
ejbserver.naming.startupMode=automatic
 
# NATを介した構成でのEJBクライアント−J2EEサーバ間通信用設定
vbroker.se.iiop_ts.proxyHost=MyJ2EEHost
vbroker.se.iiop_tp.proxyHost=MyJ2EEHost
ejbserver.naming.exec.args=-J-Dvbroker.se.iiop_ts.proxyHost=MyJ2EEHost -J-Dvbroker.se.iiop_tp.proxyHost=MyJ2EEHost

CORABネーミングサービスをアウトプロセスで手動起動するモードの場合,J2EEサーバ用ユーザプロパティファイルおよびnameservコマンド起動オプションの両方にこれらのキーを指定します。J2EEサーバを配置したマシンのホスト名が「MyJ2EEHost」の場合の設定例を示します。

# CORBAネーミングサービス起動モード設定
ejbserver.naming.startupMode=manual
 
# NATを介した構成でのEJBクライアント−J2EEサーバ間通信用設定
vbroker.se.iiop_ts.proxyHost=MyJ2EEHost
vbroker.se.iiop_tp.proxyHost=MyJ2EEHost

nameservコマンドの実行例を示します。なお,nameservコマンドの実行の際は-Jごとのスペース区切りによって一行で設定してください。また,既存のシステムでnameservコマンドを実行している場合は,そのコマンドに追記してください。

nameserv -J-Dvbroker.agent.enableLocator=false 
-J-Djava.security.policy=="<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\server\sysconf\cli.policy" 
-J-Dvbroker.se.iiop_tp.scm.iiop_tp.listener.port=<ポート番号> 
-J-Dvbroker.se.iiop_ts.proxyHost=MyJ2EEHost 
-J-Dvbroker.se.iiop_tp.proxyHost=MyJ2EEHost

(ak) webserver.applicationから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

キー名称

内容

省略値

VR

webserver.application.lower_version

Webアプリケーションのバージョン設定機能で設定したいWebアプリケーションのバージョンを指定します。

2.4を指定した場合は,web.xmlで定義されたWebアプリケーションバージョンが2.4以下のWebアプリケーションをバージョン2.4のWebアプリケーションとして実行します。

2.5を指定した場合は,web.xmlで定義されたWebアプリケーションバージョンが2.5以下のWebアプリケーションをバージョン2.5のWebアプリケーションとして実行します。

なし

08-20

(al) webserver.connectorから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

「関連情報」とは,指定したキーに関する情報の参照先です。マニュアル名称の「アプリケーションサーバ」を省略しています。

キー名称

内容

省略値

VR

関連情報

webserver.connector.http.bind_host

管理用サーバで使用するローカルIPアドレス,または解決できるローカルホスト名称を指定します。

IPアドレスまたはホスト名称の前後の半角スペースは無視されます。値を指定しない場合は,ワイルドカードアドレスが使用されます。

なし

webserver.connector.http.permitted.hosts

管理用サーバへのアクセスを許可するホストのIPアドレス(10進表記)またはホスト名を指定します。

なお,ローカルホスト("localhost"に関連づけられたアドレス※3)は明記しなくても常にアクセスできます。したがって,このキーの指定を省略した場合,アクセスできるのはローカルホスト("localhost"に関連づけられたアドレス※3)だけになります。

複数指定する場合にはIPアドレスまたはホスト名の間をコンマ(,)で区切ります。アクセス制限をしない場合はアスタリスク(*)だけを指定します。IPアドレスまたはホスト名の前後の半角スペースは無視されます。

なし

webserver.connector.limit.max_parameter_count

リクエストパラメタ数の上限値を-1〜2147483647の整数で指定します。

リクエストパラメタ数の上限値の有効範囲は,リクエストのクエリストリングと,Content-Typeヘッダの値がapplication/x-www-form-urlencodedまたはmultipart/form-dataのフォームデータのパラメタ数の合計とします。

リクエストパラメタ数の上限値を設定しない場合は,-1を指定します。

数値以外の文字列や範囲外の数値,空文字列または空白文字を指定した場合は,メッセージが出力され,デフォルト値が設定されます。

リクエストのパラメタ数が指定した値を超えた場合,APIによって次のように動作し,KDJE39341-W,またはKDJE39342-Eのメッセージが出力されます。

IllegalStateExceptionをスローするAPI
  • javax.servlet.http.HttpServletRequest.getPart(String)

  • javax.servlet.http.HttpServletRequest.getParts()

読み込めた分のリクエストパラメタを用いて戻り値を返すAPI
  • javax.servlet.ServletRequest.getParameter(String)

  • javax.servlet.ServletRequest.getParameterMap()

  • javax.servlet.ServletRequest.getParameterNames()

  • javax.servlet.ServletRequest.getParameterValues(String)

10000

09-00

webserver.connector.limit.max_post_form_data

POSTリクエストのフォームデータの最大サイズを,-1〜2147483639の整数(単位:バイト)で指定します。最大サイズを設定しない場合は,-1を指定します。

次の数値または文字列を指定した場合,メッセージが出力され,デフォルト値が適用されます。

  • 数値以外の文字列

  • 指定範囲外の数値

  • 空文字列または空白文字

Content-Typeヘッダの値がapplication/x-www-form-urlencodedの場合:

リクエストのContent-Lengthヘッダの値が,指定した最大サイズを超える場合,ステータスコード413(Request Entity Too Large)エラーが返却され,メッセージKDJE39336-Eが出力されます。

リクエストボディがチャンク形式の場合,Servlet API呼び出しの延長で,受信したPOSTリクエストサイズが指定した最大値を超えると,java.lang.IllegalStateExceptionをスローし,メッセージKDJE39336-Eが出力されます。

Content-Typeヘッダの値がmultipart/form-dataの場合:

Servlet API呼び出しの延長で,マルチパート形式で受信したフォームデータのうち,ファイル以外のすべてのデータについて,パラメタの名前や値のサイズを合計した値が指定された上限値を超えるかどうか確認します。上限値を超えた場合,java.lang.IllegalStateExceptionがスローされ,メッセージKDJE39336-Eが出力されます。

2097152

08-50

webserver.connector.nio_http.backlog

Webクライアントからの接続要求を格納するTCPリスンキューの長さ(単位:バイト)を,1〜2147483647の整数で指定します。

有効な指定値の最大値や実際に設定されるTCPリスンキューの長さはOSによって異なります。

511

11-00

webserver.connector.nio_http.bind_host

NIO HTTPサーバで使用するIPアドレス,またはホスト名を指定します。IPアドレス,またはホスト名の前後の半角スペースは無視されます。値を指定しない場合は,ワイルドカードアドレスが使用されます。

指定されたホスト名,またはIPアドレスが解決できない場合:

KDJE39565-Wを出力し

,ワイルドカードアドレスが使用されます。

ローカルでないホストのホスト名,またはIPアドレスを指定した場合:

KDJE39567-Wを出力し,ワイルドカードアドレスが使用されます。

なし

11-00

webserver.connector.nio_http.hostname_lookups

NIO HTTPサーバで受信したリクエストに対して,クライアントのIPアドレスをホスト名に変換するために,ホスト名のルックアップの逆引きをするかどうかを指定します。

ホスト名の逆引きを行うと,スループットが低下します。

ホスト名を解決しなかった場合,javax.servlet.ServletRequestインタフェースのgetRemoteHost()メソッドの結果や,ログファイルに出力するクライアントのIPアドレスは,ドット(.)で区切られた書式のIPアドレスとなります。

trueを指定した場合:

IPアドレスをホスト名に変換します。

falseを指定した場合:

IPアドレスをホスト名に変換しません。

false

11-00

webserver.connector.nio_http.idle_thread_timeout

NIO HTTPサーバのスレッドプール内のスレッドがアイドル状態を継続できる最長時間(単位:秒)を,1〜2147483647の整数で指定します。

60

11-00

webserver.connector.nio_http.keep_alive.max_requests

TCPコネクションを持続したままの連続接続回数の上限を,0〜2147483647の整数で指定します。上限値を指定しない場合は0を指定します。

0

11-00

webserver.connector.nio_http.keep_alive.timeout

TCPコネクションを持続した状態での,リクエスト待ち時間(単位:秒)を0〜3600の整数で指定します。0を指定した場合,タイムアウトは有効になりません。

0

11-00

webserver.connector.nio_http.limit.max_headers

HTTP/1.0およびHTTP/1.1での,HTTPリクエストに含まれるHTTPヘッダの個数の上限を0〜32767の整数で指定します。指定値0は個数0を表します。

このプロパティで設定したHTTPヘッダの個数に満たない場合であっても,webserver.connector.nio_http.limit.max_request_headerプロパティで指定したサイズを超えた場合はエラーとなります。

100

11-00

webserver.connector.nio_http.limit.max_request_body

HTTPリクエストのリクエストボディの最大サイズ(単位:バイト)を,-1〜9223372036854775807の整数で指定します。上限値を指定しない場合は-1を指定します。

またリクエストボディがチャンク形式で送信された場合,チャンクヘッダのサイズも,指定するサイズに含める必要があります。

-1

11-00

webserver.connector.nio_http.limit.max_request_header

HTTP/1.0およびHTTP/1.1での,HTTPリクエストのリクエストヘッダの最大サイズ(単位:バイト)を,7〜65536の整数で指定します。

このプロパティで設定したリクエストヘッダの最大サイズに満たない場合であっても,webserver.connector.nio_http.limit.max_headersプロパティで指定したHTTPヘッダの個数を超えた場合はエラーとなります。

また,HTTPヘッダの終わりを示す改行文字(CR(0x0d)+LF(0x0A)の2バイト)も指定するサイズに含める必要があります。

16384

11-00

webserver.connector.nio_http.limit.max_request_trailer

HTTP/1.1リクエストのリクエストトレイラの最大サイズ(単位:バイト)を,1〜65536の整数で指定します。

このプロパティで設定したリクエストトレイラの最大サイズに満たない場合であっても,webserver.connector.nio_http.limit.max_trailersプロパティで指定したHTTPトレイラの個数を超えた場合はエラーとなります。

また,HTTPヘッダの終わりを示す改行文字(CR(0x0d)+LF(0x0A)の2バイト)も指定するサイズに含める必要があります。

webserver.connector.nio_http.limit.max_request_headerとは別カウントになります。

16384

11-20

webserver.connector.nio_http.limit.max_trailers

HTTP/1.1リクエストに含まれるHTTPトレイラの個数の上限を0〜32767の整数で指定します。指定値0は個数0を表します。

このプロパティで設定したHTTPヘッダの個数に満たない場合であっても,webserver.connector.nio_http.limit.max_request_trailerプロパティで指定したサイズを超えた場合はエラーとなります。

webserver.connector.nio_http.limit.max_headersとは別カウントになります。

100

11-20

webserver.connector.nio_http.max_connections

Webクライアントとの最大接続数を1〜2147483647の整数で指定します。有効な最大値は実行するプラットフォームに依存します。

1024

11-00

webserver.connector.nio_http.max_servlet_execute_threads

NIO HTTPサーバを介してWebコンテナが同期サーブレットを実行する場合の,Webコンテナ全体の最大同時実行スレッド数を,1〜2147483647の整数で指定します。

指定する値は,NIO HTTPサーバの処理スレッド数の最大値(webserver.connector.nio_http.max_threadsパラメタに指定した値)以下である必要があります。NIO HTTPサーバの処理スレッド数の最大値を超える値を指定した場合は,メッセージKDJE39010-Wを出力し,処理スレッド数の最大値は,Webコンテナがリクエストを処理する同時実行数として設定されます。

このパラメタで制御できる最大同時実行スレッド数には,同期サーブレット以外の実行スレッド(非同期サーブレットの実行スレッドや非同期I/O APIによるコールバックスレッドなど)は含まれません。同期サーブレット以外の実行スレッドも含めたすべての処理スレッドの最大値はwebserver.connector.nio_http.max_threadsパラメタで指定します。

100

11-00

webserver.connector.nio_http.max_threads

NIO HTTPサーバの処理スレッド数の最大値を1〜2147483647の整数で指定します。

100

11-00

webserver.connector.nio_http.min_threads

NIO HTTPサーバの処理スレッド数の最小値を1〜2147483647の整数で指定します。

指定する値は,スレッド数の最大値(webserver.connector.nio_http.max_threadsパラメタに指定した値)以下である必要があります。スレッド数の最大値を超える値を設定した場合は,メッセージKDJE39010-Wを出力し,スレッド数の最大値が,最小値として設定されます。

有効な最大値は実行するプラットフォームに依存します。

10

11-00

webserver.connector.nio_http.permitted.hosts

NIO HTTPサーバへのアクセスを許可するホストのIPアドレス(10進表記),またはホスト名を指定します。複数指定する場合にはIPアドレス,またはホスト名の間をコンマ(,)で区切ります。アクセス制限をしない場合はアスタリスク(*)だけを指定します。

なお,ローカルホストは明記しなくても常にアクセスが許可されます。空文字列または空白文字を指定した場合は,メッセージKDJE39009-Wを出力し,デフォルト値が設定されます。

指定されたホスト名が解決できない場合,KDJE39563-Wを出力し,ローカルホストからのアクセスだけを許可します。

IPアドレス,またはホスト名の前後のスペースは無視されます。

*

11-00

webserver.connector.nio_http.port

NIO HTTPサーバが使用するポート番号を1〜65535の整数で指定します。すでに他のアプリケーションで使用されているポート番号,または確保されていないポート番号は指定できません。すでに使用されているポート番号や確保されているポート番号を指定した場合は,メッセージKDJE39566-Eを出力して,J2EEサーバが起動されません。

8008

11-00

webserver.connector.nio_http.receive_timeout

Webクライアントからのリクエスト受信で,タイムアウトするまでの時間(単位:秒)を0〜3600の整数で指定します。0を指定した場合,タイムアウトは有効になりません。

300

11-00

webserver.connector.nio_http.response.header.server

レスポンスに自動的に付加するServerヘッダの値を指定します。

CosminexusComponentContainer

11-00

webserver.connector.nio_http.send_timeout

Webクライアントへのレスポンス送信で,タイムアウトするまでの時間(単位:秒)を0〜3600の整数で指定します。0を指定した場合,タイムアウトは有効になりません。

300

11-00

(凡例)

−:08-00より前のバージョンを示します。

注※1
  • 有効な最大値は実行するプラットフォームに依存します。

  • Webサーバに到着するリクエストの一部がWebコンテナに転送されるため,Webサーバの最大同時接続数は,URLグループ単位,Webアプリケーション単位およびデフォルトの実行待ちキューサイズの総和+Webコンテナ単位の最大同時実行スレッド数より大きく設定する必要があります。

    また,データベース操作をするサーブレットやJSPについては,データベースコネクションの数よりも多くの多重度は得られないため,Webコンテナの同時実行数を増やす場合は,利用できるデータベースコネクションの数も増やす必要があります。

    性能のチューニング時には,次に示す関係を常に考慮して,各パラメタの値を調整してください。

    <Webサーバの最大同時接続数> > <URLグループ単位,Webアプリケーション単位およびデフォルトの実行待ちキューサイズの総和>+<Webコンテナ単位の最大同時実行スレッド数>

    <Webコンテナ単位の最大同時実行スレッド数> ≧ <データベースコネクションの数>

    Webコンテナ単位での同時実行スレッド数の制御については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)」の「2.14 Webコンテナ単位での同時実行スレッド数の制御」を参照してください。

    Webサーバでの処理の同時接続数についてはWebサーバのマニュアルを参照してください。

注※2

空白文字とは,半角スペース,タブ,LF(0x0a),CR(0x0d)またはFF(0x0c)のことを指します。

注※3

J2EEサーバ起動時に"localhost"に関連づけられたアドレスになります。

(am) webserver.containerから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

「関連情報」とは,指定したキーに関する情報の参照先です。マニュアル名称の「アプリケーションサーバ」を省略しています。

キー名称

内容

省略値

VR

関連情報

webserver.container.jaxws.webservice.no_webxml.enabled

WebサービスのクライアントからSOAP要求メッセージが到着した際,WARファイルにweb.xmlが完全に,または部分的に含まれていなくても,この製品のJAX-WS機能を利用して開発したWebサービス実装クラスまたはプロバイダ実装クラスが含まれていれば,SOAP要求メッセージを受け付けて,Webサービス実装クラスに振り分けるかどうか指定します。

strictまたはtrueを指定した場合:

WARファイルにweb.xmlが含まれない場合,@javax.jws.WebServiceアノテーション,または@javax.xml.ws.WebServiceProviderアノテーションの情報に基づき,SOAP要求メッセージをWebサービス実装クラス,またはプロバイダ実装クラスに振り分けます。

laxを指定した場合:

WARファイルにweb.xmlが完全に,または部分的に含まれない場合,@javax.jws.WebServiceアノテーション,または@javax.xml.ws.WebServiceProviderアノテーションの情報に基づき,SOAP要求メッセージをWebサービス実装クラス,またはプロバイダ実装クラスに振り分けます。

noneまたはfalseを指定した場合:

WARファイルにweb.xmlが含まれない場合,SOAP要求メッセージをWebサービス実装クラスに振り分けません。

意図しないクラスが誤ってURLと関連づけられ,ユーザが外部からアクセス可能な状態になることを防ぐため,デフォルトはnone(false)に設定されています。

none

08-00

webserver.container.jaxws.webservice.wsee.no_webxml.enabled

WebサービスのクライアントからSOAP要求メッセージが到着した際,設定用のWARファイルにweb.xmlが完全に,または部分的に含まれていなくても,この製品のJAX-WS機能を利用して開発したWebサービス実装クラスが含まれていれば,SOAP要求メッセージを受け付けて,Webサービス実装クラスに振り分けるかどうか指定します。

strictを指定した場合:

設定用のWARファイルにweb.xmlが含まれない場合,@javax.jws.WebServiceアノテーションの情報に基づき,SOAP要求メッセージをWebサービス実装クラスに振り分けます。

laxを指定した場合:

設定用のWARファイルにweb.xmlが完全に,または部分的に含まれない場合,@javax.jws.WebServiceアノテーションの情報に基づき,SOAP要求メッセージをWebサービス実装クラスに振り分けます。

noneを指定した場合:

設定用のWARファイルにweb.xmlが含まれない場合,SOAP要求メッセージをWebサービス実装クラスに振り分けません。

lax

08-70

webserver.container.jaxws.webservice.wsee.warname

EJB-JARファイルに含まれるWebサービス実装クラスに対する,設定用のWARファイルのパス名を指定します※1

設定用WARファイルは,ユーザが作成する場合とデプロイ時に自動生成する場合があります。デプロイ時に自動生成する場合は設定不要のプロパティです。

CosminexusWSEE.war

08-70

webserver.container.server_id.enabled

HTTPレスポンスに,サーバIDを示すHTTP Cookieを追加するかどうかを指定します。

trueを指定した場合:

HTTPレスポンスに,サーバIDを示すHTTP Cookieを追加します。webserver.container.server_id.valueで,サーバIDを指定してください。

falseを指定した場合:

HTTPレスポンスに,サーバIDを示すHTTP Cookieを追加しません。

trueまたはfalse以外の文字列を指定した場合,空文字列,または空白文字※2を指定した場合は,メッセージが出力され,デフォルト値が設定されます。

false

webserver.container.server_id.name

HTTPレスポンスに,サーバIDを示すHTTP Cookieを追加する場合に,HTTP Cookieの名前を指定します。1〜64文字の文字列で指定します。半角英数字(A〜Z,a〜z,0〜9)またはアンダースコア(_)が使用できます。ただし,次の名前はWebコンテナが使用するため,大文字・小文字の区別なく使用できません。

  • JSESSIONID

注意事項:

webserver.container.server_id.enabledキーでtrueを指定し,このプロパティでCookieの名前を指定,またはデフォルトの「ServerID」としている場合,webserver.session.cookie_config.nameキーで同じCookie名を指定しているとき,このプロパティの値が優先されます。なお,webserver.session.cookie_config.nameキーで指定するCookie名にはデフォルトが使用されます。

不正な値を指定した場合は,警告メッセージが出力されて,デフォルト値が設定されます。

ServerID

webserver.container.server_id.value

HTTPレスポンスに,サーバIDを示すHTTP Cookieを追加する場合に,HTTP Cookieの値を指定します。1〜64文字の文字列で指定します。半角英数字(A〜Z,a〜z,0〜9)またはアンダースコア(_)が使用できます。

webserver.container.server_id.enabledにtrueを指定した場合に,このプロパティを省略したとき,または不正な値,空文字列,もしくは空白文字※2を指定したときは,メッセージが出力され,デフォルト値が設定されます。

ホスト名とJ2EEサーバ名/Webコンテナサーバ名(互換機能)からハッシュ関数を用いて生成されます。生成された値は,64文字の16進数です。

webserver.container.servlet.default_mapping.enabled

サーブレットのデフォルトマッピングを有効にするかどうかを指定します。

trueを指定した場合:

有効になります。

falseを指定した場合:

無効になります。

false

08-00

webserver.container.thread_control.queue_size

Webアプリケーション単位の同時実行スレッド数の制御機能を使用する場合に,デフォルトの実行待ちキューサイズを0〜2147483647の整数で指定します。J2EEサーバモードでだけ有効です。

8192

「機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)」の「2.15 Webアプリケーション単位での同時実行スレッド数の制御

(凡例)

−:08-00より前のバージョンを示します。

注※1

設定用WARファイルをユーザが作成する場合は,このプロパティで指定したEARファイル内の相対パスに一致するように,設定用WARファイルを作成します。なお,設定用WARファイルには,EJB-JARファイルに含まれるWebサービスへのSOAP要求メッセージを振り分けるためのweb.xmlを含みます。

EJB-JARファイルに含まれるWebサービス実装クラスが存在し,設定用のWARファイルが存在しない展開ディレクトリ形式のアプリケーションをデプロイする場合,パス名は1〜255バイトで指定します。なお,パス名の長さは次のA+B+Cの合計です。

A:展開ディレクトリ形式のアプリケーションのアプリケーションディレクトリのパス長

B:パス区切り文字(1バイト)

C:このプロパティに指定したパスの長さ

このプロパティの値を変更するには,EJBのWebサービスを含むWebアプリケーションを停止してください。Webアプリケーションを開始した状態で,プロパティの値を変更した場合,動作は保証されません。ほかのアプリケーションが不正となり,予期しない例外が発生するおそれがあります。

注※2

空白文字とは,半角スペース,タブ,LF(0x0a),CR(0x0d)またはFF(0x0c)のことを指します。

(an) webserver.contextから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

「関連情報」とは,指定したキーに関する情報の参照先です。マニュアル名称の「アプリケーションサーバ」を省略しています。

キー名称

内容

省略値

VR

関連情報

webserver.context.check_interval

Webアプリケーションの更新検知インターバルを0〜2147483647の範囲(単位:秒)の整数で指定します。

0を指定した場合,更新の自動検知は行われません。

J2EEアプリケーションのリロード機能が無効の場合,このプロパティは設定できません。設定した場合無視されます。

数値以外の文字列,範囲外の数値または空文字列を指定した場合はメッセージを出力し,デフォルト値が設定されます。

ejbserver.deploy.context.check_intervalに設定した値(デフォルト値:0)

「機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「18.8 J2EEアプリケーションの更新検知とリロード

webserver.context.reload_delay_timeout

Webアプリケーションのリロードの遅延実行機能の最大遅延期間を,負の整数または0〜2147483647(単位:秒)で指定します。

0を指定した場合は,リロードの遅延実行機能は使用されません。

J2EEアプリケーションのリロード機能が無効な場合,このプロパティは設定できません。設定した場合無視されます。

負の整数を指定した場合は,最大遅延期間を設定しないで,リロードの遅延実行機能が使用されます。

0

webserver.context.stop_asyncwait_timeout

アプリケーション停止時に非同期処理の完了を待つ最大時間(単位:秒)を,0〜2147483647の整数で指定します。

0を指定した場合,0秒として扱い非同期処理の完了を待ちません。指定した最大時間を経過した場合は,完了していない非同期処理があってもアプリケーションを停止します。アプリケーション停止後に残っている非同期処理の挙動はアプリケーションの実装に依存します。停止中アプリケーションの非同期処理がすべて完了した場合は,指定した最大時間を経過する前でも,アプリケーションを停止します。

30

11-00

webserver.context.update.interval

更新するファイルのコピーに必要な時間のインターバルを0〜2147483647の範囲(単位:秒)の整数で指定します。なお,インターバルは余裕のある値にしてください。リソースの更新を検知してから指定したインターバルのあとに,処理中リクエストの監視が開始されます。

JSPのリロード機能が無効の場合,このプロパティは設定できません。設定した場合無視されます。

数値以外の文字列,範囲外の数値または空文字列を指定した場合はメッセージを出力し,デフォルト値が設定されます。

ejbserver.deploy.context.update.interval(デフォルト値:0)

(凡例)

−:08-00より前のバージョンを示します。

(ao) webserver.dbsfoから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

キー名称

内容

省略値

VR

webserver.dbsfo.attribute_data_size.max

グローバルセッション情報に含めることができるHTTPセッションの属性情報の最大サイズをバイト単位で設定します。

1024

08-00

webserver.dbsfo.check_size.mode

HTTPセッションの属性情報のサイズ見積もり機能(データベースセッションフェイルオーバ機能)を有効にするかどうかを指定します。

onを指定した場合:

HTTPセッションの属性情報のサイズ見積もり機能が有効となります。

offを指定した場合:

HTTPセッションの属性情報のサイズ見積もり機能が無効となります。

off

08-00

webserver.dbsfo.connector.name

データベースセッションフェイルオーバ機能で使用するDB Connectorの別名を設定します。

COSMINEXUS_SFO_DBCONNECTOR

08-00

webserver.dbsfo.enabled

データベースセッションフェイルオーバ機能を有効にするかどうかを指定します。

trueを指定した場合:

J2EEサーバ上のすべてのWebアプリケーションでデータベースセッションフェイルオーバ機能が有効となります。

falseを指定した場合:

データベースセッションフェイルオーバ機能が無効となります。

false

08-00

webserver.dbsfo.exception_type_backcompat

データベースセッションフェイルオーバ機能を抑止する対象リクエストのエラーページ内でHttpServletRequest#getSessionメソッドを実行した場合に発生する例外の互換オプションを指定します。

trueを指定した場合:

com.hitachi.software.web.dbsfo.DatabaseAccessException例外をスローします。

falseを指定した場合:

com.hitachi.software.web.dbsfo.SessionOperationException例外をスローします。

false

08-70

webserver.dbsfo.exclude.extensions

データベースセッションフェイルオーバ機能を抑止する拡張子を指定します。

URLのパスが指定した拡張子と合致した場合,該当するリクエストでデータベースセッションフェイルオーバ機能は無効となります。指定した拡張子とURLの比較では大文字,小文字の区別はしません。

また,データベースセッションフェイルオーバ機能を抑止する拡張子を設定しない場合,空文字列,またはコンマ「,」を指定します。

txt,htm,html,jpg,gif,js

08-00

webserver.dbsfo.exclude.uris

データベースセッションフェイルオーバ機能を抑止するURIを指定します。リクエストURIのパスが指定したURIと一致した場合,該当するリクエストはデータベースセッションフェイルオーバ機能が無効となります。

指定したURIとリクエストURIの比較では大文字,小文字が区別されます。

データベースセッションフェイルオーバ機能を抑止するURIを設定しない場合,空文字列を設定します。

なし

08-50

webserver.dbsfo.integrity_mode.enabled

データベースセッションフェイルオーバ機能の完全性保障モードを有効にするかどうか指定します。

trueを指定した場合:

完全性保障モードを有効にします。

falseを指定した場合:

完全性保障モードを無効にします。

false

08-70

webserver.dbsfo.negotiation.high_level

データベースセッションフェイルオーバ機能を使用する場合,Webアプリケーション開始で実施するネゴシエーションが失敗したときに,Webアプリケーションの開始処理を続行するか中止するかを指定します。

trueを指定した場合:

Webアプリケーションの開始処理を中止します。

falseを指定した場合:

Webアプリケーションの開始処理を続行します。

false

08-70

webserver.dbsfo.session_read_only.uris

データベースセッションフェイルオーバ機能の参照専用リクエストとするURIを指定します。指定できるURIを次に示します。

  • スラッシュ(/)から始まる文字列

  • 正規化したURI

  • 512文字までのURI

複数のURIを指定する場合はセミコロン(;)で区切ります。参照専用リクエストを設定しない場合は,空文字列を指定します。

指定したURIとリクエストURIが合致した場合,このリクエストは参照専用リクエストになります。指定したURIとリクエストURIの比較では大文字と小文字を区別します。

なし

08-70

webserver.dbsfo.thread_control_queue.enabled

Webアプリケーション単位の同時実行スレッド数制御機能の有効時にデータベースセッションフェイルオーバ機能を使用する場合に,実行待ちキューの空きが不足したときの動作を指定します。

trueを指定した場合:

実行待ちキューの空きの不足時にクライアントに503エラーを返します。

falseを指定した場合:

実行待ちキューの空きの不足時にクライアントに503エラーを返しません。

false

08-70

(ap) webserver.errorpageから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

キー名称

内容

省略値

VR

webserver.errorpage.stack_trace.enabled

例外発生時,デフォルトのエラーページにスタックトレースを出力するかどうかを指定します。

trueを指定した場合:

スタックトレースを出力します。

falseを指定した場合:

スタックトレースを出力しません。

trueまたはfalse以外の文字列を指定した場合,空文字列または空白文字を指定した場合は,メッセージが出力され,デフォルト値が設定されます。

false

(凡例)

−:08-00より前のバージョンを示します。

注※

空白文字とは,半角スペース,タブ,LF(0x0a),CR(0x0d)またはFF(0x0c)のことを指します。

(aq) webserver.httpから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

キー名称

内容

省略値

VR

webserver.http.request.encoding

リクエストボディおよびクエリのデコードに使用する文字エンコーディングを指定します。

デフォルトの文字エンコーディングとして設定できる文字は,JavaVMがサポートしている文字エンコーディングとなります。JavaVMがサポートしている文字エンコーディングについては,JDKのドキュメントのサポートされているエンコーディングに関する説明を参照してください。また,指定できる文字列は,java.nio API用の正準名とjava.lang API用の正準名に記載されている文字エンコーディング,およびそれらの別名になります。

なし

webserver.http.request.uri_decode.enabled

サーブレットパス,追加のパス情報をデコードするかどうかを指定します。

trueを指定した場合:

デコードします。

falseを指定した場合:

デコードしません。

false

08-00

webserver.http.response.encoding

レスポンスボディのエンコードに使用する文字エンコーディングを指定します。

デフォルトの文字エンコーディングとして設定できる文字は,JavaVMがサポートしている文字エンコーディングとなります。JavaVMがサポートしている文字エンコーディングについては,JDKのドキュメントのサポートされているエンコーディングに関する説明を参照してください。また,指定できる文字列は,java.nio API用の正準名とjava.lang API用の正準名に記載されている文字エンコーディング,およびそれらの別名になります。

なし

(凡例)

−:08-00より前のバージョンを示します。

(ar) webserver.http2から始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

キー名称

内容

省略値

VR

webserver.http2.enabled

HTTP/2を有効にするかどうかを指定します。

trueを指定した場合:有効になります。

falseを指定した場合:無効になります。

false

11-20

webserver.http2.initialWindowSize

Webコンテナがクライアントに伝えるストリームのWindowSizeの初期値(単位:バイト)を指定します。値は,1〜2147483647の整数を指定します。

65535

11-20

webserver.http2.keepAliveTimeout

HTTP/2のアクティブなストリームがない場合に,WebコンテナがHTTP/2のフレームを待機してから,接続を閉じる時間(単位:秒)を指定します。値は0〜3600の整数で指定します。0を指定した場合はタイムアウトしません。

20

11-20

webserver.http2.maxConcurrentStreamExecution

Webコンテナのスレッドプールから,スレッドを割り当てることができるストリームの最大数を指定します。使用可能なスレッドよりも多くのストリームがアクティブになった場合,ストリームは使用可能になるまで待機します。値は,1〜2147483647の整数を指定します。

20

11-20

webserver.http2.maxConcurrentStreams

1つの接続で許可されるストリームの最大数を指定します。クライアントがこの値よりも多くのストリームを開こうとすると,STREAM_REFUSEDエラーでストリームがリセットされます。値は,1〜2147483647の整数を指定します。

100

11-20

webserver.http2.max_headers

HTTP/2リクエストに含まれるHTTPヘッダの個数の上限を0〜32767の整数で指定します。指定値0は個数0を表します。

このプロパティで設定したHTTPヘッダの個数に満たない場合であっても,webserver.http2.max_request_headerプロパティで指定したサイズを超えた場合はエラーとなります。

webserver.http2.max_trailersとは別カウントになります。

100

11-20

webserver.http2.max_request_header

HTTP/2リクエストのリクエストヘッダの最大サイズ(単位:バイト)を,7〜65536の整数で指定します。

このプロパティで設定したリクエストヘッダの最大サイズに満たない場合であっても,webserver.http2.max_headersプロパティで指定したHTTP Trailerの個数を超えた場合はエラーとなります。

また,HTTPヘッダの終わりを示す改行文字(CR(0x0d)+LF(0x0A)の2バイト)も指定するサイズに含める必要があります。

webserver.http2.max_request_trailerとは別カウントになります。

16384

11-20

webserver.http2.max_request_trailer

HTTP/2リクエストのTrailerの最大サイズ(単位:バイト)を,1〜65536の整数で指定します。

このプロパティで設定したTrailerの最大サイズに満たない場合であっても,webserver.http2.max_trailersプロパティで指定したHTTP Trailerの個数を超えた場合はエラーとなります。

また,HTTPヘッダの終わりを示す改行文字(CR(0x0d)+LF(0x0A)の2バイト)も指定するサイズに含める必要があります。

webserver.http2.max_request_headerとは別カウントになります。

16384

11-20

webserver.http2.max_trailers

HTTP/2リクエストに含まれるHTTPトレイラの個数の上限を0〜32767の整数で指定します。指定値0は個数0を表します。

このプロパティで設定したHTTPトレイラの個数に満たない場合であっても,webserver.http2.max_request_headerプロパティで指定したサイズを超えた場合はエラーとなります。

webserver.http2.max_headersとは別カウントになります。

100

11-20

webserver.http2.readTimeout

HTTP/2のフレームが受信された場合の,Webコンテナが追加のデータを待機する時間(単位:秒)を指定します。値は0〜3600の整数で指定します。0を指定した場合はタイムアウトしません。

5

11-20

webserver.http2.streamReadTimeout

アプリケーションがブロッキングI/O読み取りを実行していて,追加のデータが必要な場合に,Webコンテナがストリームに追加のDATAフレームの到着を待機する時間(単位:秒)を指定します。値は0〜3600の整数で,0を指定した場合タイムアウトしません。

20

11-20

webserver.http2.streamWriteTimeout

アプリケーションがブロッキングI/O書き込みを実行していて,ストリームやフロー制御ウィンドウが小さすぎて書き込みを完了できない場合に,Webコンテナが,追加のWINDOW_UPDATEフレームの到着を待機する時間(単位:秒)を指定します。値は0〜3600の整数で指定します。0を指定した場合タイムアウトしません。

20

11-20

webserver.http2.writeTimeout

HTTP/2のフレームが送信された場合の,Webコンテナが追加のデータを待機する時間(単位:秒)を指定します。値は0〜3600の整数で指定します。0を指定した場合はタイムアウトしません。

5

11-20

(as) webserver.jspから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

「関連情報」とは,指定したキーに関する情報の参照先です。マニュアル名称の「アプリケーションサーバ」を省略しています。

キー名称

内容

省略値

VR

関連情報

webserver.jsp.additional.import.list

JSPコンパイル時に暗黙にインポートしたいクラス名(完全修飾名のクラス名または,「パッケージ名.*」)を指定します。複数のクラス名を指定する場合は,クラス名とクラス名の間をコンマ(,)で区切ります。存在しないクラス名や,クラスパスの通っていないクラス名など不正な値を指定した場合,メッセージを出力し,コンパイルエラーになります。

なし

08-70

webserver.jsp.check_interval

JSPの更新検知インターバルを0〜2147483647の範囲(単位:秒)の整数で指定します。

0を指定した場合,更新の自動検知は行われません。

JSPのリロード機能が無効の場合,このプロパティは設定できません。設定した場合無視されます。

数値以外の文字列,範囲外の数値または空文字列を指定した場合はメッセージを出力し,デフォルト値が設定されます。

ejbserver.deploy.context.check_intervalに設定した値(デフォルト値:0)

「機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「18.8 J2EEアプリケーションの更新検知とリロード

webserver.jsp.compile.backcompat

JSPから生成されたサーブレットのjavaソースのコンパイル時に,JavaコンパイラのJava言語仕様のバージョンを指定します。このプロパティは,JSPファイル内のスクリプティングでJava SE 8の言語仕様に反したコーディングをしており,JSPから生成されたサーブレットのソースファイルがコンパイルできない場合に指定します。JSPから生成されたサーブレットのソースファイルのコンパイルが正常にできている場合,このプロパティの指定は不要です。

指定できる値を次に示します。

1.8または8:

Java SE 8の言語仕様に依存したソースコードを,JSPファイルのスクリプティングに記述している場合に指定します。

1.7または7:

Java SE 7の言語仕様に依存したソースコードをJSPファイルのスクリプティングに記述している場合に指定します。

1.6または6:

Java SE 6の言語仕様に依存したソースコードをJSPファイルのスクリプティングに記述している場合に指定します。

false:

JSPファイル内にスクリプティングを記述していない場合,スクリプティングを記述している場合でもJava SE 7以前のバージョンに依存しない場合に指定します。

Java SE 8のJava言語仕様に従ってJavaソースファイルをコンパイルします。

指定可能なパラメタ値以外の文字列,空文字列または空白文字を指定した場合は,メッセージが出力され,デフォルト値が設定されます。

false

webserver.jsp.precompile.jsp_work_dir

JSP事前コンパイル機能によって生成されたJSPファイルのコンパイル結果の格納先ディレクトリ名を指定します。

ディレクトリ名は,半角の英数字(A〜Z,a〜z,0〜9)またはアンダースコア(_)で構成される文字列で指定します。

不正な値を指定した場合は,メッセージが出力され,デフォルト値が設定されます。また,予約語である次の文字列を指定した場合は,メッセージが出力され,デフォルト値を使用します。

  • classes

  • lib

  • tags

cosminexus_jsp_work

webserver.jsp.keepgenerated

JSPファイル,またはタグファイルのコンパイルで生成されたjavaファイルを保持するかどうかを指定します。

次の値を指定します。

trueを指定した場合:

javaファイルを保持します。

falseを指定した場合:

javaファイルを保持しません。

false

webserver.jsp.pageEncoding

JSPの文字エンコーディングを指定します。デフォルトの文字エンコーディングとして設定できる文字は,JavaVMがサポートしている文字エンコーディングとなります。JavaVMがサポートしている文字エンコーディングについては,JDKのドキュメントのサポートされているエンコーディングに関する説明を参照してください。また,指定できる文字列は,java.nio API用の正準名とjava.lang API用の正準名に記載されている文字エンコーディング,およびそれらの別名になります。

なし

webserver.jsp.translation.backcompat.customAction.declareVariable

複数のカスタムタグで,スクリプト変数名とスクリプト変数のスコープが重複する場合,JSPファイルから生成されたJavaコードで2回目のカスタムタグに対応するスクリプト変数の変数宣言を出力するかどうかを指定します。

true:

2回目以降のスクリプト変数を宣言します。

false:

2回目以降のスクリプト変数を宣言しません。(*)スクリプト変数のスコープは,javax.servlet.jsp.tagext.TagExtraInfoクラスのサブクラス,またはTLDファイルのvariable要素内のscope要素で指定できます。

false

webserver.jsp.translation.backcompat.tag.noCheckRtexprvalue

Expressionが指定できないタグの属性値にExpressionが指定されているかどうか検証するかどうかを指定します。

true:

Expressionが指定されているかどうかを検証しません。

false:

Expressionが指定されているかどうかを検証します。

false

webserver.jsp.translation.backcompat.tag.rtexprvalueTerminate

タグの属性値が,「"<%=」または「'<%=」で開始しており,「%>"」(「'<%」で開始した場合は「%>'」)で終了していない属性値の「"」(または「'」)で囲まれた値を文字列として扱うかどうかを指定します。

true:

「"」までを文字列として扱います。

false:

「%>"」までを属性値とします。

false

webserver.jsp.translation.backcompat.taglib.noCheckPrefix

taglibディレクティブの前に,taglibディレクティブで指定したprefixを使用したカスタムタグを記述しているかチェックするかどうかを指定します。

true:

チェックしない。

false:

チェックする。

false

webserver.jsp.translation.backcompat.useBean.noCheckClass

JSPトランスレーション時に<jsp:useBean>タグのクラス属性値のチェック処理を実行するかどうかを指定します。

true:

クラス属性値をチェックしません。

false:

クラス属性値をチェックします。

false

webserver.jsp.update.interval

JSPのリロード監視対象ファイルのコピーに必要な時間のインターバルを0〜2147483647の範囲(単位:秒)の整数で指定します。なお,インターバルは余裕のある値にしてください。JSPファイルの更新を検知してから指定したインターバルのあとに,JSPのリロードが実行されます。

JSPのリロード機能が無効の場合,このプロパティは設定できません。設定した場合無視されます。

数値以外の文字列,範囲外の数値または空文字列を指定した場合はメッセージを出力し,デフォルト値が設定されます。

ejbserver.deploy.context.update.intervalに設定した値(デフォルト値:0)

webserver.jsp.translation.customAction.ignoreCaseAttributeName

カスタムタグで指定された属性が,TLDファイルもしくはタグファイルで定義されているかどうかをチェックする際に,大文字小文字を区別するかどうかを指定します。

trueを指定した場合:

大文字小文字を区別しません。

falseを指定した場合:

大文字小文字を区別します。

false

08-00

webserver.jsp.translation.useBean.noCheckDuplicateId

<jsp:useBean>タグのid属性値が重複しているかどうかをチェックします。trueの場合,id属性値が重複してもトランスレーションエラーは発生しません。falseの場合,id属性値が重複している時にトランスレーションエラーが発生します。

false

08-00

webserver.jsp.tld.mapping.java_ee_tag_library.enabled

Servlet2.5仕様以降のWebアプリケーションで,Java EE仕様に含まれるタグライブラリ(JSTL,JSF)のTLDとURLのマッピングを自動的に実行するかどうかを指定します。

trueを指定した場合:

自動的にマッピングします。

falseを指定した場合:

自動的にマッピングしません。

また,Servlet2.5仕様以降のWebアプリケーションでアプリケーションサーバが提供するタグライブラリ(JSTL,JSF)以外を使用する場合は,falseを指定してください。

true

08-00

webserver.jsp.jsp_page.bom.enabled

Servlet2.5仕様以降のWebアプリケーションのJSPページで,BOMによる文字エンコーディングの指定を有効にするかどうかを指定します。

trueを指定した場合:

BOMによる文字エンコーディングの指定が有効になります。

falseを指定した場合:

BOMによる文字エンコーディングの指定が無効になります。

true

08-00

webserver.jsp.debugging.enabled

JSPデバッグ機能を有効にするかどうかを指定します。なお,このプロパティはJ2EEサーバモードにだけ有効です。

trueを指定した場合:

JSPデバッグ機能が有効となりJSPファイルから作成されたサーブレットのclassファイルにSMAPを埋め込みます。

falseを指定した場合:

JSPデバッグ機能が無効になります。

false

08-00

(凡例)

−:08-00より前のバージョンを示します。

注※

空白文字とは,半角スペース,タブ,LF(0x0a),CR(0x0d)またはFF(0x0c)のことを指します。

(at) webserver.prfから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

キー名称

内容

省略値

VR

webserver.prf.output_httpheader

性能解析トレースのイベントID 0x8236のオペレーション名に出力する値のHTTPヘッダ名を,文字列で指定します。指定しない場合,空文字列を指定した場合,および指定したヘッダ名に該当するヘッダが含まれなかった場合,イベントID 0x8236のオペレーション名には何も出力しません。

なし

11-00

(au) webserver.servletから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

キー名称

内容

省略値

VR

webserver.servlet_api.exception.getCause.backcompat

javax.servlet.ServletExceptionのコンストラクタServletException(String, Throwable)およびServletException(Throwable)で指定した根本原因の例外をgetCause()により取得できないようにします。

同様にjavax.servlet.jsp.JspExceptionのコンストラクタJspException(String, Throwable)およびJspException(Throwable)で指定した根本原因の例外をgetCause()により取得できないようにします。

trueを指定した場合:

根本原因の例外を取得できません。

falseを指定した場合:

根本原因の例外を取得できます。

false

08-00

webserver.servlet_api.unsupported.throwUnsupportedOperationException

非サポートのAPIを呼び出したとき,UnsupportedOperationExceptionをスローするかどうかを指定します。

trueの場合

UnsupportedOperationException例外をスローします。

falseの場合

APIごとに以下の値を返します。

javax.servlet.ServletContext#getJspConfigDescriptorメソッド:null

javax.servlet.ServletContext#getVirtualServerNameメソッド:空文字

javax.servlet.http.HttpServletRequest#changeSessionIdメソッド:現在のHTTPセッションのセッションID,HTTPセッション未作成の場合はIllegalStateException

javax.servlet.http.HttpServletRequestWrapper#changeSessionIdメソッド:javax.servlet.http.HttpServletRequestの同名メソッドと同じです。

false

11-00

(av) webserver.ServletContainerInitializer_jarから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

キー名称

内容

省略値

VR

webserver.ServletContainerInitializer_jar.include.path

ServletContainerInitializerの実装クラスを含むJARファイルのパスを絶対パスで指定します。複数のパスを指定する場合は,コンマ(,)で区切ります。ディレクトリの区切り文字はスラッシュ(/)を使用します。

指定したJARファイルのパスは,usrconf.cfg(J2EEサーバ用オプション定義ファイル)のadd.class.pathに指定する必要があります。

なし

09-00

(aw) webserver.sessionから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

「関連情報」とは,指定したキーに関する情報の参照先です。マニュアル名称の「アプリケーションサーバ」を省略しています。

キー名称

内容

省略値

VR

関連情報

webserver.session.cookie_config.http_only

Webアプリケーションで作成されるHTTPセッションのセッションIDを示すHTTP CookieにHttpOnly属性を付けるかどうかを指定します。

trueを指定した場合:

Webアプリケーションで作成されるHTTPセッションのセッションIDを示すHTTP CookieにHttpOnly属性を付けます。

falseを指定した場合:

Webアプリケーションで作成されるHTTPセッションのセッションIDを示すHTTP CookieにHttpOnly属性を付けません。

false

09-50

webserver.session.cookie_config.name

Webアプリケーションで作成されるHTTPセッションのセッションIDを示すHTTP Cookieの名称,またはURLのパスパラメタ名を指定します。

注意事項:

webserver.container.server_id.enabledキーでtrueを指定している場合,

webserver.container.server_id.nameキーと異なる値を指定してください。webserver.container.server_id.nameキーと同じ値を指定すると,webserver.container.server_id.nameキーでの値が優先されます。このキーで指定するCookie名にはデフォルトが使用され,ワーニングメッセージ(KDJE39008-W)が出力されます。

HTTP Cookieの名称の場合

JSESSIONID

URLのパスパラメタ名の場合

jsessionid

09-50

webserver.session.delete_cookie.backcompat

HTTPセッションを無効にした場合,Webクライアントが保持するセッションIDを示すHTTP Cookieを削除するかどうかを設定します。

trueを指定した場合:

HTTPセッションを無効化した場合,Webクライアントが保持するセッションIDを示すHTTP Cookieを削除しません。

falseを指定した場合:

HTTPセッションを無効化した場合,HTTPレスポンスのヘッダにWebクライアントが保持するセッションIDを示すHTTP Cookieを削除するためのHTTP Cookieを付加します。

false

08-00

webserver.session.max.log_interval

次に示すメッセージのインターバルを,0〜2147483647の整数(単位:秒)で指定します。

  • KDJE34380-E

    データベースセッションフェイルオーバ機能使用時にデータベースのレコード数を超えてHttpSessionオブジェクトを生成しようとした場合に出力されます。

  • KDJE39225-E

    HttpSession数の上限値を超えてHttpSessionオブジェクトを生成しようとした場合に出力されます。

メッセージKDJE39225-Eが出力されてからこのプロパティで指定したインターバルの間,メッセージKDJE39225-Eの出力を抑止します。0を指定した場合,メッセージKDJE39225-Eの出力を抑止しません。なお,この設定はWebアプリケーション単位に適用されます。

数値以外の文字列や範囲外の数値を指定した場合は,警告メッセージが出力され,デフォルト値が設定されます。

60

webserver.session.max.throwHttpSessionLimitExceededException

HTTPセッションオブジェクト数が上限値を超えた時に,com.hitachi.software.web.session.HttpSessionLimitExceededException例外をスローするかどうかを指定します。

trueを指定した場合:

java.lang.IllegalStateException例外の派生クラスであるcom.hitachi.software.web.session.HttpSessionLimitExceededException例外をスローします。

falseを指定した場合:

java.lang.IllegalStateException例外をスローします。

false

08-00

webserver.session.server_id.enabled

セッションIDにサーバIDを付加するかどうかを指定します。

trueを指定した場合:

セッションIDにサーバIDを付加します。

falseを指定した場合:

セッションIDにサーバIDを付加しません。

通常はtrueを指定し,webserver.session.server_id.valueで,サーバIDを指定してください。trueまたはfalse以外の文字列を指定した場合,空文字列または空白文字を指定した場合は,メッセージが出力され,デフォルト値が設定されます。

true

「機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)」の「2.7 セッション管理機能

webserver.session.server_id.value

セッションIDに付加するサーバIDを,1〜64文字の文字列で指定します。半角英数字(A〜Z,a〜z,0〜9)またはアンダースコア(_)が使用できます。

webserver.session.server_id.enabledにtrueを指定し,このプロパティを省略した場合,またはプロパティに不正な値,空文字列,もしくは空白文字を指定した場合,メッセージが出力され,デフォルト値が設定されます。

ホスト名とJ2EEサーバ名/Webコンテナサーバ名(互換機能)からハッシュ関数を用いて生成されます。生成される値は,64文字の16進数です。

「機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)」の「2.7 セッション管理機能

webserver.session.tracking_mode

Webアプリケーションで作成されるHTTPセッションの管理方法を指定します。COOKIE,URL,または両方を指定できます。両方のセッション管理方法を指定する場合はCOOKIEとURLの間をコンマ(,)で区切ります。なお,COOKIEまたはURLの前後の半角スペースは無視されます。

COOKIEだけを指定した場合

HTTP Cookieによるセッション管理だけが有効となります。このとき,URL書き換えにより生成される文字列にセッションIDを示すURLパスパラメタを含みません。

URLだけを指定した場合

URL書き換えによるセッション管理だけが有効となります。このとき,レスポンスにセッションIDを示すHTTP Cookieの情報を含みません。

COOKIEとURLの両方を指定した場合:

HTTP Cookieによるセッション管理とURL書き換えによるセッション管理が有効となります。

COOKIE,URL

09-50

(凡例)

−:08-00より前のバージョンを示します。

注※

空白文字とは,半角スペース,タブ,LF(0x0a),CR(0x0d)またはFF(0x0c)のことを指します。

(ax) webserver.sessionManagerから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

キー名称

内容

省略値

VR

webserver.sessionManager.<コンテキストルート名>.className

セッションマネージャの指定機能で使用する,ライブラリのセッションマネージャのクラス名を指定します。<コンテキストルート名>には,セッションマネージャの指定機能を使用するwarのコンテキストルートを指定します。サーバのすべてのwarのセッションマネージャを指定する場合は,*を指定します。

なし

11-10

webserver.sessionManager.<コンテキストルート名>.maxActiveSessions

セッションマネージャの指定機能で使用する,HttpSessionオブジェクト数の上限を-1〜2147483647の整数で指定します。<コンテキストルート名>には,セッションマネージャの指定機能を使用するwarのコンテキストルートを指定します。サーバのすべてのwarにHttpSessionオブジェクト数で同じ上限値を指定する場合は,*を指定します。

-1

11-10

webserver.sessionManager.<コンテキストルート名>.properties.<プロパティ>

セッションマネージャの指定機能で使用する,ライブラリのセッションマネージャに設定するプロパティを指定します。<コンテキストルート名>には,セッションマネージャの指定機能を使用するwarのコンテキストルートを指定します。

なし

11-10

webserver.sessionManager.backgroundProcessor.threads

セッションマネージャの指定機能で,指定したセッションマネージャのバックグラウンド処理を実行するためのスレッド数を,サーバ単位で指定します。

0

11-10

webserver.sessionManager.backgroundProcessor.delay

セッションマネージャの指定機能で,指定したセッションマネージャのバックグラウンド処理の実行間隔を,サーバ単位で指定します。

バックグラウンド処理は,この値を6倍した間隔(単位:秒)で実行されます。例えば10を指定した場合,60秒間隔でバックグラウンド処理が実行されます。

10

11-10

(ay) webserver.staticから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

キー名称

内容

省略値

VR

webserver.static_content.cache.enabled

静的コンテンツキャッシュ機能の有効/無効/強制的な無効を指定します。

trueを指定した場合:

静的コンテンツキャッシュ機能を有効にします。

falseを指定した場合:

静的コンテンツキャッシュ機能を無効にします。

forceoffを指定した場合:

DDファイル(web.xml)またはアプリケーション属性ファイルで静的コンテンツキャッシュが有効と設定されていても,キャッシュ機能を強制的に無効にします。

このプロパティがfalseおよびforceoffの場合,webserver.static_content.cache.size,webserver.static_content.cache.filesize.thresholdの設定は無効となります。

DDファイル(web.xml)またはアプリケーション属性ファイルで,静的コンテンツキャッシュ機能の有効/無効が設定されていないWebアプリケーションでは,このプロパティに指定した値が有効になります。また,静的コンテンツキャッシュ機能の有効/無効が設定されているWebアプリケーションではこのプロパティに指定した値は無効となります。ただし,forceoffを指定した場合は,DDファイル(web.xml)またはアプリケーション属性ファイルの設定に関係なく,このプロパティに指定した値が有効になります。

true,false,forceoff以外の文字列,空文字列または空白文字を指定した場合は,メッセージが出力され,デフォルト値が設定されます。

false

webserver.static_content.cache.size

静的コンテンツキャッシュ機能が有効な場合,メモリにキャッシュできるサイズ(単位:バイト)の上限を0〜2147483647の整数で指定します。

Webアプリケーション単位で,キャッシュの合計サイズが指定した値を超えた場合は,アクセスされていない時間が最も長いキャッシュから削除していき,キャッシュの合計サイズが設定した値以下になるまでキャッシュの削除が繰り返されます。

0を指定した場合,キャッシュできるサイズに上限を設けません。

DD(web.xml)またはアプリケーション属性ファイルで,キャッシュできるメモリサイズが設定されていないWebアプリケーションでは,このプロパティに指定した値が有効となります。また,キャッシュできるメモリサイズが設定されているWebアプリケーションでは,このプロパティに指定した値は無効となります。

無効な値,webserver.static_content.cache.filesize.thresholdで指定した値よりも小さい値,空文字列または空白文字を指定した場合は,メッセージが出力され,デフォルト値が設定されます。

10485760

webserver.static_content.cache.filesize.threshold

静的コンテンツキャッシュ機能が有効な場合,キャッシュできるファイルサイズ(単位:バイト)を0〜2147483647の整数で指定します。

指定した値を超えるサイズのファイルはキャッシュされません。

0を指定した場合,キャッシュできるファイルのサイズに上限を設けません。

DD(web.xml)またはアプリケーション属性ファイルで,キャッシュできるファイルサイズが設定されていないWebアプリケーションでは,このプロパティに指定した値が有効になります。また,キャッシュできるファイルサイズが設定されているWebアプリケーションでは,このプロパティに指定した値は無効となります。

無効な値,webserver.static_content.cache.sizeで指定した値より大きい値,空文字列または空白文字を設定した場合は,メッセージが出力され,デフォルト値が設定されます。

524288

webserver.static_content.encoding.extension

静的コンテンツに使用する文字エンコーディングを適用させる拡張子を指定します。webserver.http.response.encodingキーが指定されている場合に有効になります。

キーの値に何も設定しない場合,このキーは無効になります。

なし

(凡例)

−:08-00より前のバージョンを示します。

注※

空白文字とは,半角スペース,タブ,LF(0x0a),CR(0x0d)またはFF(0x0c)のことを指します。

(az) webserver.workから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

キー名称

内容

省略値

VR

webserver.work.clean

JSP用テンポラリディレクトリ下に生成したディレクトリをサーバ起動時,および終了時に削除するかどうかを指定します。

trueが指定された場合:

ディレクトリを削除します。

falseが指定された場合:

ディレクトリを削除しません。

false

webserver.work.directory

JSP用テンポラリディレクトリを指定します。絶対パスによるディレクトリ名を指定します。

ディレクトリのパスの区切り記号には,"/"を使用してください。

例えば,Windowsの場合,workディレクトリとしてC:\temp\workを設定するときは,次のように指定します。

(指定例)

webserver.work.directory=c:/temp/work

  • Windowsの場合

    <Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\server\repository\<サーバ名称>\web

  • UNIXの場合

    /opt/Cosminexus/CC/server/repository/<サーバ名称>/web

(凡例)

−:08-00より前のバージョンを示します。

注※

使用するOSによってファイル名長に制限があります。例えば,Windowsでは250バイト程度となっています。このため,ディレクトリ階層の深い場所でサーブレットやJSPを実行できません。特にJSPファイルから生成されるファイル名はWebアプリケーションで配置されたディレクトリ階層の深さに比例して長くなり,JSPファイルに対するJavaファイルを生成できないことがあります。これを回避するためにはWebアプリケーションの配置ディレクトリの階層を浅くしたり,プロパティwebserver.work.directoryに絶対パスで浅いディレクトリ階層を指定したりすることで回避してください。Application Serverの作業ディレクトリについては,マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「付録C.1 J2EEサーバの作業ディレクトリ」を参照してください。

(ba) webserver.xmlから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

キー名称

内容

省略値

VR

webserver.xml.validate

Servlet 2.3のWebアプリケーションについて,タグライブラリ・ディスクリプタ(TLDファイル)が,DTDで記述されたスキーマに沿って記述されているかチェックするかどうかを指定します。

J2EEサーバモードで起動した場合のweb.xml,およびServlet 2.4以降のWebアプリケーションのTLDファイルには,このプロパティの指定は無効となります。また,Servlet 2.4以降のWebアプリケーションに含まれるTLDファイルはTLDのバージョンにかかわらずすべてチェックされます。

次の値を指定します。

trueを指定した場合:

タグライブラリ・ディスクリプタだけをチェックします。

falseを指定した場合:

チェックしません。

true

(凡例)

−:08-00より前のバージョンを示します。

(bb) mail.mimeから始まるキー

指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

キー名称

内容

省略値

VR

mail.mime.charset

JavaMailで使用するデフォルトの文字セットを指定します。指定がない場合,J2SEのfile.encodingプロパティが使用されます。このプロパティによってメッセージを送信する際,ファイルで使用されるデフォルトの文字セットと異なる文字セットをデフォルトとして使用できます。

なし

mail.mime.encodeeol.strict

データが次の条件をすぺて満たす場合に,改行コードをCRLFへ変換するかどうかを選択できます。falseが設定された場合,変換を行います。

  • ASCIIで表示可能な文字しか含まない。

  • CR, LFを含む。

false

mail.mime.decodetext.strict

エンコードされたテキストの開始に区切り文字を含まないRFC2047に違反した不正なメールヘッダに対してデコードを行うかどうかを切り替えます。RFC2047に違反したエンコードの不正とは,次のものを指します。

  • プロパティにtrueを設定した場合,デコードを行わない。

  • プロパティにfalseを設定した場合,RFCに違反したメールヘッダであってもデコードする。

true

mail.mime.encodefilename

標準仕様書を参照してください。

false

09-50

mail.mime.decodefilename

標準仕様書を参照してください。

false

09-50

mail.mime.multipart.ignoremissingendboun

標準仕様書を参照してください。

true

09-50

mail.mime.encodeeol.ignoremissingboundaryparameter

標準仕様書を参照してください。

true

09-50

mail.mime.encodeparameters

標準仕様書を参照してください。

false

09-50

mail.mime.decodeparameters

標準仕様書を参照してください。

false

09-50

(凡例)

−:08-00より前のバージョンを示します。

(bc) manager.j2eeから始まるキー

この内容はManagement ServerがJ2EEサーバに自動で設定します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。

内部的に利用するキーのため,何も指定されていない場合に指定したり設定を変更したりしないでください。

「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

キー名称

内容

省略値

VR

manager.j2ee.compat

Management Serverとの連携に必要な設定をします。なお,この内容はManagement Serverが自動で設定するため,手動での編集はできません。Management Serverが自動で設定する内容については,マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「付録E.4 Management ServerがJ2EEサーバに自動で設定する内容」を参照してください。

none

11-00

(6) 記述例

ejbserver.deploy.stub.generation.scope=ejb
ejbserver.compiler.jvm.maxHeapSize=256m
ejbserver.compiler.jvm.minHeapSize=32m
 
ejbserver.naming.host=localhost
ejbserver.naming.port=900
ejbserver.naming.protocol=corbaname
ejbserver.naming.startupMode=inprocess
ejbserver.naming.startupWaitTime=1
ejbserver.naming.startupRetryCount=9
 
ejbserver.logger.enabled.*=Error,Warning,Information,Debug
ejbserver.logger.channels.define.MessageLogFile.filenum=2
ejbserver.logger.channels.define.MessageLogFile.filesize=1048576
 
ejbserver.application.InitTermProcessClasses=InitTermClass1,InitTermClass2
 
webserver.connector.http.permitted.hosts=host1,host2
webserver.work.directory=c:/work