Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 互換編

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

6.2.2 適用手順

メモリセッションフェイルオーバ機能を使用する場合に必要な,環境構築の準備と各種設定について説明します。

<この項の構成>
(1) 環境構築の準備
(2) 必要な設定

(1) 環境構築の準備

メモリセッションフェイルオーバ機能を使用する場合に環境構築の準備として実施する項目について,実施内容および参照先を次の表に示します。

表6-3 メモリセッションフェイルオーバ機能を使用する環境構築の準備として実施する項目の実施内容および参照先

実施順序 実施項目 実施内容 参照先
1 前提条件の確認 前提となる構成および設定を確認します。 6.3
2 グローバルセッション情報のサイズの見積もり グローバルセッション情報のサイズを見積もります。見積もった値はWebアプリケーションの設定(グローバルセッション情報の最大サイズの設定)で必要になります。 6.5

(2) 必要な設定

メモリセッションフェイルオーバ機能を使用したシステムを構築する場合,J2EEサーバ,SFOサーバ,およびWebアプリケーションの設定が必要です。また,Webサーバ連携を使用し,かつURL書き換えを使用する場合,Webサーバの設定が必要です。

メモリセッションフェイルオーバ機能を使用する場合に必要な設定について,設定内容および参照先を次の表に示します。

表6-4 メモリセッションフェイルオーバ機能使用時に必要な設定項目の設定内容および参照先

設定順序 設定項目 設定内容 参照先
1 Webアプリケーションの設定 Webアプリケーションの設定は,DD(web.xml)およびcosminexus.xmlに定義します。

DDに定義する項目
  • フィルタマッピング定義
  • グローバルセッション情報に関する設定

cosminexus.xmlに定義する項目
フィルタ定義
6.126.13
2 J2EEサーバの設定(必須) 次の設定をします。
  • グローバルセッション情報を格納するSFOサーバの設定
  • SFOサーバとの通信タイムアウトの設定
  • リクエストラインの最大サイズの設定(URL書き換えを使用し,かつインプロセスHTTPサーバを使用する場合)
6.7.56.14
3 SFOサーバの設定(必須) 次の設定をします。
  • SFOサーバの基本設定
  • SFOサーバの起動オプションの設定
6.15
4 Webサーバの設定 リクエストラインの最大サイズの設定をします(Webサーバ連携を使用し,かつURL書き換えを使用する場合)。 6.7.5

注※ Webアプリケーションの設定は開発環境で実施します。実行環境で属性ファイルを使用したWebアプリケーションの設定をしたい場合は「6.16 Webアプリケーションの設定」を参照してください。


SFOサーバに登録したWebアプリケーションの設定情報を削除する方法については,「6.17 Webアプリケーションの設定情報の削除」を参照してください。