ここでは，グローバルセッション情報を見積もるための機能について説明します。

グローバルセッション情報のサイズは，あらかじめ最大サイズを見積もって，DD（web.xml）に定義する必要があります。しかし，次の場合，セッション情報のサイズを見積もることは困難です。

• 直列化可能クラスのオブジェクトの場合，HTTPセッションに登録されたオブジェクトをシリアライズして作成される。
• java.lang.Stringクラスのオブジェクトの場合，データの内容が非ASCII文字を含むときは，文字種によって文字列長が変わる。

グローバルセッション情報のサイズ見積もり機能は，開発環境でグローバルセッション情報のサイズを見積もるための機能です。グローバルセッション情報を作成してそのサイズをWebサーブレットログに出力します。この機能は開発環境で使用してください。このとき，SFOサーバのセットアップや設定，およびJ2EEサーバでの設定は不要です。

注意

グローバルセッション情報のサイズ見積もり機能は，運用環境では使用しないでください。この機能を使用すると，セッション情報の引き継ぎは無効となり，メモリセッションフェイルオーバ機能が有効になりません。グローバルセッション情報のサイズ見積もり機能使用時に無効となる処理については，「6.5.3　グローバルセッション情報のサイズ見積もり機能使用時に無効となる処理」を参照してください。

＜この節の構成＞

6.5.1　グローバルセッション情報のサイズ見積もり機能を有効にするための設定（見積もり時に使用する設定）

6.5.2　グローバルセッション情報のサイズの見積もり方法

6.5.3　グローバルセッション情報のサイズ見積もり機能使用時に無効となる処理

6.5.4　グローバルセッション情報のサイズ見積もり機能使用時の注意事項