Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 互換編

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6.4.8 グローバルセッション情報の最大数

SFOサーバで管理できるグローバルセッション情報の最大数は,SFOサーバと接続しているWebアプリケーションのHttpSessionオブジェクト数の上限値となります。

WebアプリケーションのHttpSessionオブジェクト数の上限値と,SFOサーバで管理できるグローバルセッション情報の最大数の関係を次の図に示します。

図6-12 SFOサーバで管理できるグローバルセッション情報の最大数

[図データ]

図のように,各Webアプリケーションの,HttpSessionオブジェクト数の上限値に1,000が設定されている場合,SFOサーバで管理できるグローバルセッション情報の最大数も1,000となります。

しかし,実際にはSFOサーバは,複数のJ2EEサーバで生成されたHTTPセッションを一括して管理するため,WebアプリケーションのHttpSessionオブジェクト数の上限値に達する前に,SFOサーバ内のグローバルセッション情報の数が最大数に達することがあります。次の図で説明します。

図6-13 HttpSessionオブジェクト数の上限とSFOサーバのグローバルセッション情報の最大数との関係

[図データ]

SFOサーバで管理するグローバルセッション情報の数は,各WebアプリケーションのHttpSessionオブジェクト数の合計となるため,図のように,WebアプリケーションのHttpSessionオブジェクト数が上限値に達していなくても,SFOサーバのグローバルセッション情報の数が最大数に達する場合があります。このとき,J2EEサーバ上のJ2EEアプリケーション内で,javax.servlet.http.HttpServletRequestインタフェースのgetSessionメソッドを呼び出すと,IllegalStateExceptionが送出されます。

なお,HttpSessionオブジェクト数の上限値設定については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)」の「2.7.5 HttpSessionオブジェクト数の上限値の設定」を参照してください。