Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 互換編
DB Connectorのプロパティ定義の手順については,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「4.2.2 DB Connectorのプロパティ定義」を参照してください。
ここでは,次のDB Connectorについて,コンフィグレーションプロパティの設定例を示します。
DBConnector_DABJ_CP.rarで,Oracle,HiRDB,またはXDM/RD E2を使用する場合の,コンフィグレーションプロパティの設定例を,次の表に示します。
表4-68 データベースとしてOracle,HiRDB,またはXDM/RD E2を使用する場合のコンフィグレーションプロパティの設定例(DBConnector_DABJ_CP.rarの場合)
項目名 | Oracleの場合の設定例 | HiRDBの場合の設定例 | XDM/RD E2の場合の設定例 |
---|---|---|---|
networkProtocol | lib | lib | lib |
databaseName | ORACLE8I※1 | HIRDB | HIRDB |
description | <ネット・サービス名> | <HiRDBポート番号>※2 | <データベースコネクションサーバのサーバスケジュール番号>※2 |
DBHostName | − | <HiRDBホスト名> | <XDM/RD E2ホスト名> |
loginTimeout | 0 | 0 | 0 |
serverName | − | − | − |
portNumber | 40179 | 40179 | 40179 |
DBEnv | − | − | − |
encodLang | − | − | − |
JDBC_IF_TRC | false | false | false |
SV_EVENT_TRC | false | false | false |
TRC_NO | 500 | 500 | 500 |
uapName | − | − | − |
bufSize | 64※3 | 64※3 | 64※3 |
rowSize | 16 | 16 | 16 |
OSAuthorize | false | false | false |
HiRDBCursorMode | false | false | false |
blockUpdate | false | false | false |
executeDirectMode | false | false | false |
SQLWarningIgnore | false | false | false |
LONGVARBINARY_Access | REAL | REAL | REAL |
bufferPoolSize | 0 | 0 | 0 |
PreparedStatementPoolSize | 10 | 10 | 10※4 |
CallableStatementPoolSize | 10 | 10 | 10※4 |
CancelStatement | true | true | false |
ConnectionIDUpdate | false | false | false |
logLevel | ERROR | ERROR | ERROR |
(凡例) −:設定は不要
注※1 DABroker Libraryの環境設定で,使用するOracleのバージョンにOracle9iが設定されていれば,Oracle9iに接続できます。また,使用するOracleのバージョンにOracle10gが設定されていれば,Oracle10gに接続できます。
注※2 HiRDBクライアントの環境変数グループ名(Windowsの場合)または環境変数グループの設定ファイルのパス(UNIXの場合)を指定することもできます。
注※3 次のどちらかのタイミングで,「bufSizeに指定した値 × 生成したコネクション数分のメモリ」をJavaヒープ領域に確保します。
・コネクションプールのウォーミングアップ機能使用時
・初回getConnection()発行時
bufSizeに必要以上に大きな値を設定すると,メモリを確保したときにJavaヒープを使い切り,OutOfMemoryErrorが発生するおそれがあります。HiRDBのBLOB型データやBINARY型データへアクセスする場合は,bufSizeに大きな値を指定しないで,HiRDBの位置付け子機能を使用することを検討してください。HiRDBの位置付け子機能については,マニュアル「HiRDB 解説」を参照してください。
注※4 XDM/RD E2 11-02より前のバージョンに接続する場合は,0を設定してください。
DBConnector_DABJ_XA.rarで,OracleまたはHiRDBを使用する場合の,コンフィグレーションプロパティの設定例を,次の表に示します。
表4-69 データベースとしてOracleまたはHiRDBを使用する場合のコンフィグレーションプロパティの設定例(DBConnector_DABJ_XA.rarの場合)
項目名 | Oracleの場合の設定例 | HiRDBの場合の設定例 |
---|---|---|
networkProtocol | lib | lib |
databaseName | ORACLE8I※1 | HIRDB |
description | <ネット・サービス名> | <環境変数グループ識別子>※2 |
DBHostName | − | <HiRDBホスト名> |
XAOpenString | Oracle_XA+DB=<ネット・サービス名>+SqlNet=<ネット・サービス名>+Acc=P/<DBのユーザ名※3>/<DBのパスワード※4>+SesTm※5=300+Threads=true |
|
loginTimeout | 0 | 0 |
serverName | − | − |
portNumber | 40179 | 40179 |
DBEnv | − | − |
encodLang | − | − |
JDBC_IF_TRC | false | false |
SV_EVENT_TRC | false | false |
TRC_NO | 500 | 500 |
uapName | − | − |
bufSize | 64※8 | 64※8 |
rowSize | 16 | 16 |
OSAuthorize | false | false |
HiRDBCursorMode | false | false |
blockUpdate | false | false |
executeDirectMode | false | false |
SQLWarningIgnore | false | false |
LONGVARBINARY_Access | REAL | REAL |
bufferPoolSize | 0 | 0 |
XACloseString | − | − |
RMID | 1 | 1※9 |
XAThreadMode | true | true |
XALocalCommitMode | true | true |
PreparedStatementPoolSize | 10 | 10 |
CallableStatementPoolSize | 10 | 10 |
CancelStatement | true | false |
ConnectionIDUpdate | false | false |
logLevel | ERROR | ERROR |
(凡例) −:設定は不要
注※1 DABroker Libraryの環境設定で,使用するOracleのバージョンにOracle9iが設定されていれば,Oracle9iに接続できます。また,使用するOracleのバージョンにOracle10gが設定されていれば,Oracle10gに接続できます。
注※2 J2EEサーバ内でユニークな4バイトの文字列を指定します。
注※3 [User]フィールドに入力した値を指定します。
注※4 [Password]フィールドに入力した値を指定します。
注※5 XA Open StringのSesTmに指定する値は,トランザクションタイムアウトの値よりも必ず大きく設定してください。
注※6 [Description]フィールドに入力した値を指定します。
注※7 HiRDBの環境変数グループ名(Windowsの場合)または環境変数グループの設定ファイルのパス(UNIXの場合)を指定します。詳細については,「4.3.3 データベースの設定」を参照してください。
注※8 次のどちらかのタイミングで,「bufSizeに指定した値 × 生成したコネクション数分のメモリ」をJavaヒープ領域に確保します。
・コネクションプールのウォーミングアップ機能使用時
・初回getConnection()発行時
bufSizeに必要以上に大きな値を設定すると,メモリを確保したときにJavaヒープを使い切り,OutOfMemoryErrorが発生するおそれがあります。HiRDBのBLOB型データやBINARY型データへアクセスする場合は,bufSizeに大きな値を指定しないで,HiRDBの位置付け子機能を使用することを検討してください。HiRDBの位置付け子機能については,マニュアル「HiRDB 解説」を参照してください。
注※9 リソースマネジャの識別子を指定します。J2EEサーバ内でユニークな1〜2147483647の数値で指定します。
DABroker Libraryを使用する場合にステートメントプーリングを設定するときの注意事項について説明します。なお,ステートメントプーリングの機能および設定については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「3.14.4 ステートメントプーリング」および「3.14.10 実行環境での設定」を参照してください。
DABroker Libraryを使用する場合,PreparedStatement,CallableStatementのプールサイズに制限があります。
XDM/RD E2に接続するする場合は,XDM/RD E2 11-02以降のバージョンとDABroker Library 03-13以降を使用する場合にだけステートメントプーリング機能を使用できます。
コネクションの障害検知に使用されるPreparedStatementがコネクションごとに一つプーリングされます。そのため,PreparedStatementPoolSize,CallableStatementPoolSizeを決定する際には,コネクションの障害検知用のPreparedStatementもリソース数の見積もりに加えて,CallableStatementPoolSizeを最大ステートメント数未満に設定してください。例えば,DABroker Libraryを使用している場合,PreparedStatementPoolSize=0,CallableStatementPoolSize=<最大ステートメント数>と設定して,プーリングされているCallableStatementの数が最大ステートメント数に達したとき,コネクションの障害検知が実行されると,DABroker Libraryの一つのコネクションで利用できるリソース数の最大値を超えるため,例外が発生します。例外が発生すると障害が発生したと判断されるので,そのコネクションはコネクションプールから削除され,同時にステートメントプールも破棄されます。つまり,ステートメントプーリング機能を使用する意味がなくなってしまいます。したがって,コネクションの障害検知機能を使用する場合には,CallableStatementPoolSizeを最大ステートメント数未満に設定してください。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2012, 2015, Hitachi, Ltd.