コネクションプールをクラスタ化している場合の,データベースに接続するときのリソースアダプタの設定の流れを次の図に示します。
図3-12 クラスタコネクションプールでのリソースアダプタの設定の流れ
図中の1.〜10.について説明します。
- サーバ管理コマンドを使用してメンバリソースアダプタをインポートします。
cjimportresコマンドを使用して,メンバリソースアダプタをインポートします。
インポートするリソースアダプタについては,「3.3.2 リソースアダプタの種類」を参照してください。
- サーバ管理コマンドを使用してメンバリソースアダプタをデプロイします。
cjdeployrarコマンドを使用して,メンバリソースアダプタをデプロイします。
- サーバ管理コマンドを使用してメンバリソースアダプタのプロパティを定義します。
cjgetrarpropコマンドでConnector属性ファイルを取得し,ファイル編集後に,cjsetrarpropコマンドで編集内容を反映させます。
メンバリソースアダプタとルートリソースアダプタのプロパティ定義では設定できる項目が異なります。メンバリソースアダプタおよびルートリソースアダプタで設定できるプロパティ定義の項目については,「3.17 クラスタコネクションプール機能」を参照してください。
使用する機能ごとに設定するリソースアダプタのプロパティについては,それぞれ次の個所を参照してください。
- サーバ管理コマンドを使用してメンバリソースアダプタの接続テストを実施します。
cjtestresコマンドを使用して,メンバリソースアダプタの接続テストを実施します。
メンバリソースアダプタの接続テストでの検証内容については,「3.18 リソースへの接続テスト」を参照してください。
また,1.〜4.までの流れを,メンバリソースアダプタの数だけ繰り返します。
- サーバ管理コマンドを使用してメンバリソースアダプタを開始します。
ルートリソースアダプタの接続テストを実施する場合には,あらかじめメンバリソースアダプタを開始しておいてください。cjstartrarコマンドを使用して,メンバリソースアダプタを開始します。
- サーバ管理コマンドを使用してルートリソースアダプタをインポートします。
cjimportresコマンドを使用して,ルートリソースアダプタをインポートします。
インポートするリソースアダプタについては,「3.3.2 リソースアダプタの種類」を参照してください。
- サーバ管理コマンドを使用してルートリソースアダプタをデプロイします。
cjdeployrarコマンドを使用してルートリソースアダプタをデプロイします。
- サーバ管理コマンドを使用してルートリソースアダプタのプロパティを定義します。
cjgetrarpropコマンドでConnector属性ファイルを取得し,ファイル編集後に,cjsetrarpropコマンドで編集内容を反映させます。
- サーバ管理コマンドを使用してルートリソースアダプタの接続テストを実施します。
cjtestresコマンドを使用して,ルートリソースアダプタの接続テストを実施します。
ルートリソースアダプタの接続テストでの検証内容については,「3.18 リソースへの接続テスト」を参照してください。
- サーバ管理コマンドを使用してメンバリソースアダプタを停止します。
ルートリソースアダプタの接続テストを実施した場合には,メンバリソースアダプタを停止してください。cjstoprarコマンドを使用して,メンバリソースアダプタを停止します。
サーバ管理コマンドでの操作については,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「3. サーバ管理コマンドの基本操作」を参照してください。また,コマンドについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「2.4 J2EEサーバで使用するリソース操作コマンド」を参照してください。属性ファイルについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(アプリケーション/リソース定義)」の「4. リソースの設定で使用する属性ファイル」を参照してください。
- 注意
- コネクションプールをクラスタ化する場合,J2EEアプリケーションからルートリソースアダプタへのリファレンスを解決しておく必要があります。ルートリソースアダプタを使用しているJ2EEアプリケーションのプロパティを定義するときに,J2EEアプリケーションからルートリソースアダプタへのリファレンスを解決しておいてください。
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