Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)
アプリケーションサーバでは,Connector 1.0仕様またはConnector 1.5仕様に準拠したリソースアダプタを使用できます。
ここでは,それぞれの仕様に準拠したリソースアダプタについて説明します。また,リソースアダプタのDDのスキーマの違いについても説明します。
アプリケーションサーバでは,次のリソースアダプタを使用できます。
これらのリソースアダプタでは,Connector 1.0仕様に対応する機能が使用できます。
なお,DB ConnectorおよびDB Connector for Reliable Messagingでは,Connector 1.0仕様に対応する機能に加えて,アプリケーションサーバで追加された機能を使用できます。使用できる機能については,「3.3.4 リソースアダプタの機能」を参照してください。
アプリケーションサーバでは,Connector 1.5仕様に準拠したリソースアダプタを使用できます。アプリケーションサーバで使用できるのは,Connector 1.5仕様の規約のうち,次の規約に対応した機能です。
アプリケーションサーバでは,次のリソースアダプタを提供しています。
使用できる機能については,「3.3.4 リソースアダプタの機能」を参照してください。
また,Connector 1.5仕様に準拠したリソースアダプタについては,「3.13.1 そのほかのリソースとの接続に使用するリソースアダプタ」を参照してください。
Connector 1.0仕様に準拠したリソースアダプタと,Connector 1.5仕様に準拠したリソースアダプタの,DDのスキーマの違いについて説明します。リソースアダプタのDDは,ra.xmlです。
Connector 1.0仕様のスキーマからConnector 1.5仕様のスキーマに対する主な変更点を次の表に示します。ここで示す以外の変更点については,Connector 1.5仕様を参照してください。
表3-4 Connector 1.0仕様のスキーマからConnector 1.5仕様のスキーマに対する主な変更点
Connector 1.5仕様で変更になった内容 | Connector 1.5仕様のDDの内容 |
---|---|
javax.resource.spi.ResourceAdapterインタフェースの実装クラスの指定 | <connector>-<resourceadapter>-<resourceadapter-class>タグ <connector>-<resourceadapter>-<config-property>タグ |
Outboundリソースアダプタの指定 | <connector>-<resourceadapter>-<outbound-resourceadapter>タグ |
Inboundリソースアダプタの指定 | <connector>-<resourceadapter>-<inbound-resourceadapter>タグ |
adminobjectの指定 | <connector>-<resourceadapter>-<adminobject>タグ |
Connector 1.5仕様で変更になった内容の概要を説明します。
プロパティを定義するリソースアダプタは,接続するリソースや使用するトランザクションの種類などによって異なります。ここでは,次の場合に使用するリソースアダプタについて説明します。
DB Connectorは,接続するデータベースの種類や使用するトランザクションの種類によって,ファイルが異なります。DB Connectorの種類を次の表に示します。
表3-5 DB Connectorの種類
RARファイル名 | 説明 |
---|---|
DBConnector_HiRDB_Type4_CP.rar | HiRDB Type4 JDBC Driverを使用して,ローカルトランザクションまたはトランザクション管理なしで,HiRDB,XDM/RD E2に接続する場合に選択します。 |
DBConnector_HiRDB_Type4_XA.rar | HiRDB Type4 JDBC Driverを使用して,グローバルトランザクションで,HiRDBに接続する場合に選択します。 |
DBConnector_Oracle_CP.rar | Oracle JDBC Thin Driverを使用して,ローカルトランザクションまたはトランザクション管理なしで,Oracleに接続する場合に選択します。 |
DBConnector_Oracle_XA.rar | Oracle JDBC Thin Driverを使用して,グローバルトランザクションで,Oracleに接続する場合に選択します。 |
DBConnector_SQLServer_CP.rar | SQL Server JDBC Driverを使用して,ローカルトランザクションまたはトランザクション管理なしで,SQL Server (Windowsの場合だけ)に接続する場合に選択します。 |
DBConnector_CP_ClusterPool_Root.rar | クラスタコネクションプール機能のルートリソースアダプタです。ルートリソースアダプタに属するメンバリソースアダプタが,ローカルトランザクションまたはトランザクション管理なしで,Oracleに接続する場合に選択します。 |
DBConnector_Oracle_CP_ClusterPool_Member.rar | クラスタコネクションプール機能のメンバリソースアダプタです。Oracle JDBC Thin Driverを使用して,ローカルトランザクションまたはトランザクション管理なしで,Oracleに接続する場合に選択します。なお,J2EEアプリケーションのリソースリファレンスに設定して使用できません。 |
注 新規に,DB ConnectorのRARファイルを使用する場合,アプリケーションサーバで提供するConnector属性ファイルのテンプレートファイルを使用して,プロパティを定義できます。Connector属性ファイルのテンプレートファイルは,すべてのDB ConnectorのRARファイルに対して提供しています。提供しているテンプレートファイルについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(アプリケーション/リソース定義)」の「4.1.14 Connector属性ファイルのテンプレートファイル」を参照してください。
Reliable Messagingと連携してデータベースに接続する場合には,Reliable Messaging連携用のリソースアダプタ(DB Connector for Reliable Messaging)と,Reliable Messagingで提供するリソースアダプタの両方をインポートする必要があります。Reliable Messagingで提供するリソースアダプタについては,マニュアル「Reliable Messaging」を参照してください。
DB Connector for Reliable Messagingは,使用するトランザクションの種類や接続するデータベースの種類によって,ファイルが異なります。DB Connector for Reliable Messagingの種類を次の表に示します。
表3-6 DB Connector for Reliable Messagingの種類
RARファイル名 | 説明 |
---|---|
DBConnector_HiRDB_Type4_CP_Cosminexus_RM.rar | HiRDB Type4 JDBC Driverを使用して,ローカルトランザクションまたはトランザクション管理なしで,HiRDBに接続する場合に選択します。 |
DBConnector_HiRDB_Type4_XA_Cosminexus_RM.rar | HiRDB Type4 JDBC Driverを使用して,グローバルトランザクションで,HiRDBに接続する場合に選択します。 |
DBConnector_Oracle_CP_Cosminexus_RM.rar | Oracle JDBC Thin Driverを使用して,ローカルトランザクションまたはトランザクション管理なしで,Oracleに接続する場合に選択します。 |
DBConnector_Oracle_XA_Cosminexus_RM.rar | Oracle JDBC Thin Driverを使用して,グローバルトランザクションで,Oracleに接続する場合に選択します。 |
注 新規に,DB Connector for Reliable MessagingのRARファイルを使用する場合,アプリケーションサーバで提供するConnector属性ファイルのテンプレートファイルを使用して,プロパティを定義できます。Connector属性ファイルのテンプレートファイルは,すべてのDB ConnectorのRARファイルに対して提供しています。提供しているテンプレートファイルについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(アプリケーション/リソース定義)」の「4.1.14 Connector属性ファイルのテンプレートファイル」を参照してください。
OpenTP1のSPPとOutboundで接続する場合には,TP1 ConnectorおよびTP1/Client/Jの提供するリソースアダプタを使用します。詳細については,TP1 Connectorのドキュメント,およびマニュアル「OpenTP1 クライアント使用の手引 TP1/Client/J編」を参照してください。
OpenTP1のSUPからInboundで接続する場合には,TP1インバウンドアダプタを使用します。詳細については,「4. OpenTP1からのアプリケーションサーバの呼び出し(TP1インバウンド連携機能)」を参照してください。
また,CJMSプロバイダを使用する場合,CJMSPブローカーと接続するために,CJMSPリソースアダプタを使用します。詳細については,「7. CJMSプロバイダ」を参照してください。
なお,新規にTP1インバウンドアダプタまたはCJMSPリソースアダプタのRARファイルを使用する場合,アプリケーションサーバで提供するテンプレートファイルを使用して,プロパティを定義できます。詳細は,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(アプリケーション/リソース定義)」の「4.1.14 Connector属性ファイルのテンプレートファイル」を参照してください。
TP1/Message Queueと接続する場合には,TP1/Message Queue - Accessの提供するリソースアダプタを使用します。詳細については,マニュアル「OpenTP1 Version 7 メッセージキューイングアクセス機能 TP1/Message Queue - Access 使用の手引」を参照してください。
また,アプリケーションサーバでは,Connector 1.0仕様またはConnector 1.5仕様に準拠したリソースアダプタを使用して,任意のリソースに接続できます。これらのリソースアダプタを使用する場合は,リソースアダプタのドキュメントを参照してください。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2012, 2015, Hitachi, Ltd.