Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)

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3.18 リソースへの接続テスト

リソースアダプタのプロパティ設定後,設定した内容が正しいかどうか,検証することができます。これを接続テスト機能といいます。接続テストで検証される内容は,接続するリソースごとに異なります。リソースごとの接続テストでの検証内容を,次の表に示します。

なお,接続テストの実行手順や,リソースアダプタの設定については,「3.3.8 リソースアダプタの設定の流れ(J2EEリソースアダプタとしてデプロイして使用する場合)」,および「3.3.9 リソースアダプタの設定の流れ(J2EEアプリケーションに含めて使用する場合)」を参照してください。

表3-76 接続テストでの検証内容

リソースの種類 接続方法 接続テストでの検証内容
データベース DB Connector
  • 1.4モードであること
  • 指定されたトランザクションサポートレベルが使用できること※1,※2
  • DB Connectorの設定が正しいこと
  • 使用するJDBCドライバの設定が正しいこと
  • データベースとの接続を確立できること
  • SQL発行が成功すること
DB Connector(クラスタコネクションプール機能を使用した場合のルートリソースアダプタ)
  • 1.4モードであること
  • 指定されたトランザクションサポートレベルが使用できること※1
  • DB Connectorの設定が正しいこと
  • ルートリソースアダプタの開始に必要な設定がされていること※3
DB Connector(クラスタコネクションプール機能を使用した場合のメンバリソースアダプタ)
  • 1.4モードであること
  • 指定されたトランザクションサポートレベルが使用できること※1
  • DB Connectorの設定が正しいこと
  • Oracle JDBC Thin Driverの設定が正しいこと
  • データベースとの接続を確立できること
  • SQL発行が成功すること
  • メンバリソースアダプタの前提となる機能を使用していること※4
  • メンバリソースアダプタで使用できない機能を使用していないこと※4
データベース上のキュー Reliable Messaging
  • 1.4モードであること
  • 指定されたトランザクションサポートレベルが使用できること※1
  • Reliable Messagingの設定が正しいこと
  • 連携するDB Connector for Reliable Messagingが開始していること
  • 連携するDB Connector for Reliable Messagingの設定が正しいこと
  • 使用するデータベースとの接続を確立できること
DB Connector for Reliable Messaging
  • DB Connector for Reliable Messagingの設定が正しいこと
  • DB Connector for Reliable Messagingが開始していること
  • 連携するReliable Messagingの設定が正しいこと
  • 連携するReliable Messagingが開始していること
  • 使用するJDBCドライバの設定が正しいこと
  • 使用するデータベースとの接続を確立できること
  • SQL発行が成功すること
OpenTP1 TP1/Message Queue - Access
  • 1.4モードであること
  • 指定されたトランザクションサポートレベルが使用できること※1
  • TP1/Message Queue - Accessの設定が正しいこと
  • TP1/Message Queue - Accessが,TP1/Message Queueとの接続を確立できること
TP1 Connector
  • 1.4モードであること
  • 指定されたトランザクションサポートレベルが使用できること※1
  • TP1 Connectorの設定が正しいこと
TP1インバウンドアダプタ
  • Inboundでの通信のため,接続テストはできません。接続テストをしようとすると,KDJE48606-Eのメッセージが出力されます。
CJMSPブローカー CJMSPリソースアダプタ
  • 1.4モードであること
  • CJMSPブローカーとの接続を確立できること
SMTPサーバ メールコンフィグレーション
  • SMTPサーバへの接続を確立できること
そのほか この製品が提供しているリソースアダプタ以外のリソースアダプタ
  • 1.4モードであること
  • リソースへの接続を確立できること※5(javax.resource.spi.ManagedConnectionFactoryの実装クラスのcreateManagedConnectionメソッド呼び出しが成功することによって,リソースとの接続が確立できたものとします)。
  • Connector1.5に準拠したリソースアダプタの場合は,リソースアダプタを開始していないときに,開始と停止ができること(javax.resource.spi.ResourceAdapterの実装クラスのstartメソッドおよびstopメソッド呼出しが成功することによって,リソースアダプタを開始・停止できたものとします)。

注※1 リソースアダプタのトランザクションサポートレベルにグローバルトランザクション(XATransaction)が指定されている場合は,usrconf.propertiesのejbserver.distributedtx.XATransaction.enabledキーがtrueになっていれば使用できます。なお,トランザクションサポートレベルについては,「3.4.3 リソースごとに使用できるトランザクションの種類」を参照してください。

注※2 接続先のデータベースがXDM/RD E2のときは,グローバルトランザクション(XATransaction)は使用できません。トランザクションリカバリ用の物理コネクションの取得に失敗するため,DB Connectorの開始ができません。

注※3 ルートリソースアダプタの開始に必要な設定については,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「4.3.3 ルートリソースアダプタ用DB Connectorの設定」を参照してください。

注※4 メンバリソースアダプタの前提となる機能,および使用できない機能については,「3.17.3 使用するリソースアダプタ」を参照してください。

注※5 Outboundの通信をする場合にリソースとの接続に必要なコネクション定義がないときは,メッセージKDJE48606-Eが出力されてテストに失敗します。