Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)

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3.3.9 リソースアダプタの設定の流れ(J2EEアプリケーションに含めて使用する場合)

リソースアダプタの設定には,サーバ管理コマンドを使用します。ここでは,リソースアダプタをJ2EEアプリケーションに含めて使用する場合のリソースアダプタの設定の流れについて説明します。

なお,リソースアダプタをアプリケーションに含めて使用する場合のリソースアダプタの設定方法には,次の二つの方法があります。

ここでは,それぞれの方法について説明します。

なお,J2EEアプリケーションに含められるリソースアダプタには,制限があります。J2EEアプリケーションに含められるリソースアダプタについては,「3.3.3 リソースアダプタの使用方法」を参照してください。

<この項の構成>
(1) リソースアダプタを含めたJ2EEアプリケーションをJ2EEサーバにインポートする方法
(2) インポート済みのJ2EEアプリケーションにリソースアダプタを追加する方法

(1) リソースアダプタを含めたJ2EEアプリケーションをJ2EEサーバにインポートする方法

リソースアダプタのRARファイルを含めてJ2EEアプリケーションを作成して,そのEARファイルをJ2EEサーバにインポートする方法です。この方法の概要を次の図に示します。

図3-6 リソースアダプタを含めたJ2EEアプリケーションをJ2EEサーバにインポートする方法の概要

[図データ]

リソースアダプタを含めたJ2EEアプリケーションをJ2EEサーバにインポートする流れを次の図に示します。

図3-7 リソースアダプタを含めたJ2EEアプリケーションをJ2EEサーバにインポートする流れ

[図データ]

図中の1.〜4.について説明します。

  1. サーバ管理コマンドを使用してリソースアダプタのRARファイルをJ2EEアプリケーションのEARファイルに追加します。
    cjaddappコマンドを使用して,リソースアダプタのRARファイルをJ2EEアプリケーションのEARファイルに追加します。
    EARファイルに含められるリソースアダプタには,制限があります。EARファイルに含められるリソースアダプタについては,「3.3.3 リソースアダプタの使用方法」を参照してください。
  2. サーバ管理コマンドを使用してJ2EEアプリケーションをインポートします。
    cjimportappコマンドを使用して,J2EEアプリケーションをインポートします。
  3. サーバ管理コマンドを使用してリソースアダプタのプロパティを定義します。
    cjgetapppropコマンドでConnector属性ファイルを取得し,ファイル編集後に,cjsetapppropコマンドで編集内容を反映させます。
    使用する機能ごとに設定するリソースアダプタのプロパティについては,それぞれ次の個所を参照してください。
  4. サーバ管理コマンドを使用してリソースアダプタの接続テストを実施します。
    cjtestresコマンドを使用して,リソースアダプタの接続テストを実施します。リソースごとの接続テストでの検証内容については,「3.18 リソースへの接続テスト」を参照してください。

(2) インポート済みのJ2EEアプリケーションにリソースアダプタを追加する方法

リソースアダプタ(RARファイル)をJ2EEサーバにインポートしてから,同じJ2EEサーバにインポート済みのJ2EEアプリケーションにリソースアダプタを追加する方法です。この方法の概要を次の図に示します。

図3-8 インポート済みのJ2EEアプリケーションにリソースアダプタを追加する方法の概要

[図データ]

インポート済みのJ2EEアプリケーションにリソースアダプタを追加する流れを次の図に示します。

図3-9 インポート済みのJ2EEアプリケーションにリソースアダプタを追加する流れ

[図データ]

図中の1.〜5.について説明します。

  1. サーバ管理コマンドを使用してJ2EEアプリケーションをインポートします。
    cjimportappコマンドを使用して,J2EEアプリケーションをインポートします。
  2. サーバ管理コマンドを使用してリソースアダプタをインポートします。
    cjimportresコマンドを使用して,リソースアダプタをインポートします。
  3. サーバ管理コマンドを使用してリソースアダプタをJ2EEアプリケーションに追加します。
    cjaddappコマンドを使用して,リソースアダプタをJ2EEアプリケーションに追加します。
  4. サーバ管理コマンドを使用してリソースアダプタのプロパティを定義します。
    cjgetapppropコマンドでConnector属性ファイルを取得し,ファイル編集後に,cjsetapppropコマンドで編集内容を反映させます。
    使用する機能ごとに設定するリソースアダプタのプロパティについては,それぞれ次の個所を参照してください。
  5. サーバ管理コマンドを使用してリソースアダプタの接続テストを実施します。
    cjtestresコマンドを使用して,リソースアダプタの接続テストを実施します。リソースごとの接続テストでの検証内容については,「3.18 リソースへの接続テスト」を参照してください。