Cosminexus V9 アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド
バッチアプリケーションを実行するシステムでは,バッチサーバを配置したアプリケーションサーバを中心に構築します。また,業務の用途に合わせて,バッチジョブを自動実行するための関連プログラムを配置したり,バッチアプリケーションの実行をスケジュールするためのアプリケーションサーバの機能を設定したりします。
Smart Composer機能の場合は,バッチサーバを配置するホスト(j2ee-tier)や論理サーバの環境設定を定義した簡易構築定義ファイルから,コマンドを使用して構築します。また,運用管理ポータルの場合は,[運用管理ポータル]画面の各画面で,それぞれのホストに論理サーバ(バッチサーバなど)を配置して,各論理サーバの設定情報をホストに配布して構築します。
バッチアプリケーションを実行するシステムの構成例を次の図に示します。バッチアプリケーションを実行するシステムの場合,運用管理機能(Management Server)はバッチサーバを配置するホストに設定します。また,この構成例では,ネットワークは単一構成(業務LANと管理LANを分けない構成)とし,各ホストは物理NICを一つ使用するものとします。
図4-10 バッチアプリケーションを実行するシステムの構成例
バッチアプリケーションを実行するシステムの構築時に実施する作業と作業の要否を,利用する構築ツールごとに次の表に示します。なお,参照先の記述にある「J2EEサーバ」を「バッチサーバ」に置き換えてお読みください。
表4-32 バッチアプリケーションを実行するシステムの構築時に実施する作業と作業の要否(運用管理ポータル利用時)
バッチアプリケーションを実行するシステムの構築時に実施する作業 | 作業の要否 | 作業の実施条件 | 参照先マニュアル | 参照個所 |
---|---|---|---|---|
データベースの準備 | △ | データベースに接続する場合 | このマニュアル | 2.1.1 |
データベースの環境の設定(Oracleの設定) | △ | データベース(Oracle)に接続する場合 | 4.1.2 | |
Component Container管理者の設定(UNIXの場合) | △ | OSがUNIXの場合で一般ユーザに操作権限を与えるとき | 4.1.3 | |
Application Serverのインストール | ○ | 必ず実施(OSがWindowsの場合) | 2.2.2 | |
必ず実施(OSがAIX,HP-UXの場合) | 2.2.3 | |||
必ず実施(OSがLinuxの場合) | 2.2.4 | |||
データベースに接続するための製品のインストール | △ | データベースに接続する場合 | 2.2.5 | |
アプリケーションサーバでサポートしているシンボリックリンク(UNIXの場合) | △ | OSがUNIXの場合 | 4.1.5 | |
データベース接続環境の設定 | △ | データベース(HiRDB)に接続する場合 | 4.1.6 | |
データベース(Oracle)に接続する場合 | 4.1.7 | |||
データベース(SQL Server)に接続する場合 | 4.1.8 | |||
システムの環境変数の設定 | ○ | 必ず実施 | 4.1.11 | |
論理サーバの環境変数の設定 | △ | インストール時の環境変数を変更する場合 | 4.1.12 | |
運用管理機能の構築 | ○ | 必ず実施 | 運用管理ポータル | 2.2 |
運用管理エージェントの起動 | ○ | 必ず実施 | 4.1.2 | |
Management Serverの起動 | ○ | 必ず実施 | 4.1.2 | |
システム環境の設定 | ○ | 必ず実施 | 5.2 | |
システム環境のセットアップ | ○ | 必ず実施 | ||
システムの起動(論理サーバの起動) | ○ | 必ず実施 | 6.1.2 | |
リソースアダプタの設定 | △ | リソースアダプタ(DB Connector)によるリソース接続をする場合 | 5.3 | |
リソースアダプタ(DB Connector以外)によるリソース接続をする場合 | ||||
リソースアダプタの開始 | △ | リソースアダプタによるリソース接続をする場合 | 6.1.2 | |
システム環境定義の変更 | △ | 運用で必要な場合 | 6.2 | |
リソースアダプタの設定変更 | △ | 運用で必要な場合 | 6.2 | |
システムの停止(論理サーバの停止) | △ | 運用で必要な場合 | 6.1.4 | |
Management Serverの停止 | △ | 運用で必要な場合 | 4.1.4 | |
運用管理エージェントの停止 | △ | 運用で必要な場合 | 4.1.4 | |
システム環境の削除 | △ | 運用で必要な場合 | 5.4 |
表4-33 バッチアプリケーションを実行するシステムの構築時に実施する作業と作業の要否(Smart Composer機能利用時)
バッチアプリケーションを実行するシステムの構築時に実施する作業 | 作業の要否 | 作業の実施条件 | 参照個所 |
---|---|---|---|
データベースの準備 | △ | データベースに接続する場合 | 2.1.1 |
データベースの環境の設定(Oracleの設定) | △ | データベースがOracleの場合 | 4.1.2 |
Component Container管理者の設定(UNIXの場合) | △ | OSがUNIXの場合で一般ユーザに操作権限を与えるとき | 4.1.3 |
Application Serverのインストール | ○ | 必ず実施(OSがWindowsの場合) | 2.2.2 |
必ず実施(OSがAIX,HP-UXの場合) | 2.2.3 | ||
必ず実施(OSがLinuxの場合) | 2.2.4 | ||
データベースに接続するための製品のインストール | △ | データベースに接続する場合 | 2.2.5 |
Application Serverのインストール | ○ | 必ず実施 | 2.2.1 |
アプリケーションサーバでサポートしているシンボリックリンク(UNIXの場合) | △ | OSがUNIXの場合 | 4.1.5 |
データベース接続環境の設定 | △ | データベースがHiRDBの場合 | 4.1.6 |
データベースがOracleの場合 | 4.1.7 | ||
データベース(SQL Server)に接続する場合 | 4.1.8 | ||
システムの環境変数の設定 | ○ | 必ず実施 | 4.1.11 |
論理サーバの環境変数の設定 | △ | インストール時の環境変数を変更する場合 | 4.1.12 |
運用管理機能の構築 | ○ | 必ず実施 | 4.1.14 |
運用管理エージェントの起動 | ○ | 必ず実施 | 4.1.17 |
Management Serverの起動 | ○ | 必ず実施 | 4.1.18 |
システム環境の設定(簡易構築定義ファイルの設定) | ○ | 必ず実施 | 4.1.20,4.6.2 |
システム環境の構築(セットアップ) | ○ | 必ず実施 | 4.1.23 |
システムの起動 | ○ | 必ず実施 | 4.1.24 |
リソースアダプタの設定 | △ | DB Connectorによる接続の場合 | 4.1.26 |
DB Connector以外による接続の場合 | 4.1.27 | ||
リソースアダプタの開始 | △ | リソースと接続する場合 | 4.1.28 |
システム環境定義の変更 | △ | 運用で必要な場合 | 4.1.31 |
リソースアダプタの設定変更 | △ | 運用で必要な場合 | 4.1.33 |
システムの停止 | △ | 運用で必要な場合 | 4.1.34 |
Management Serverの停止 | △ | 運用で必要な場合 | 4.1.35 |
運用管理エージェントの停止 | △ | 運用で必要な場合 | 4.1.36 |
システム環境の削除 | △ | 運用で必要な場合 | 4.1.37 |
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