Cosminexus V9 アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド
J2EEサーバ上のJ2EEアプリケーションからデータベースへ接続するためには,リソースアダプタとしてDB Connectorを使用します。また,DB Connectorを使用してデータベースに接続するためには,データベースに対応するJDBCドライバが必要です。
ここでは,DB Connectorを使用してHiRDBに接続する際に必要なデータベース接続環境の設定について説明します。JDBCドライバはHiRDB Type4 JDBC Driverを使用します。この設定は,J2EEサーバを配置するホストで実施します。
なお,データベースを設定するときの注意事項については,「4.1.9 データベースを設定するときの注意事項」を参照してください。
ここでは,HiRDB Type4 JDBC Driverの準備について説明します。
<param-name>タグの指定値 | <param-value>タグの指定値 |
---|---|
add.class.path | <JARファイルのクラスパス> |
HiRDBクライアント環境変数グループを使用するには,HiRDBのクライアント環境変数グループの設定ファイルを作成します。この場合,DB Connectorのプロパティ定義内のHiRDBクライアント環境変数グループ名を指定する部分には,ここで作成した設定ファイルのパスを指定してください。設定ファイルの作成方法については,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」を参照してください。
なお,グローバルトランザクションを使用する場合には,必ずHiRDBクライアント環境変数グループを設定する必要があります。グローバルトランザクションを使用しない場合には,HiRDBクライアント環境変数グループの使用は任意です。
HiRDBの設定は,システムプロパティとしても設定できます。プロパティ名は,"HiRDB_for_Java_"で始まります。J2EEサーバでのシステムプロパティは,J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル(usrconf.properties)に設定します。
(例)HiRDB_for_Java_UPDATECOUNT_BEHAVIOR=TRUE
HiRDBのシステムプロパティの詳細については,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」を参照してください。
なお,Connector属性ファイルやHiRDBクライアント環境変数グループ設定ファイルで設定できるプロパティについては,システムプロパティでは設定しないでください。
HiRDBのタイムアウトは,次に示すHiRDBのクライアント環境変数を,DB ConnectorのenvironmentVariablesプロパティまたはHiRDBのクライアント環境変数グループの設定ファイルに追加することで設定します。
なお,コネクション確立時のタイムアウトは,DB ConnectorのloginTimeoutプロパティに設定します。ただし,HiRDB Type4 JDBC DriverのsetLoginTimeoutメソッドに値を設定した場合でも,ログイン時のタイムアウトができないことがあります。
DB Connectorのプロパティは,システム構築前,またはシステム構築後のリソースアダプタのデプロイ時に設定します。リソースアダプタのデプロイについては,「4.1.26 DB Connectorを設定する(CUI利用時)」または「4.1.27 DB Connector以外のリソースアダプタを設定する(CUI利用時)」を参照してください。
また,タイムアウトの設定の詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ システム設計ガイド」の「8.6.6 データベースでのタイムアウトを設定する」を参照してください。DB Connectorのプロパティの設定については,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「4.2.2 DB Connectorのプロパティ定義」を参照してください。
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