Cosminexus V9 アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド
不要になったシステムを削除する手順について説明します。
- J2EEアプリケーションやリソースアダプタを停止します。
J2EEアプリケーションやリソースアダプタは,サーバ管理コマンドを使用して停止します。
- コマンドプロンプトを起動します。
手順2.〜手順6.は,Webサーバを配置するホストと,J2EEサーバを配置するホストの両方で実施します。なお,ホストの実施順序は順不同です。
- 次のプロセスが起動している場合,これらのプロセスを停止します。
- Management Serverを使用しないで起動されたCTMおよびOTM(TPBroker Object Transaction Monitor)のプロセス
- UNIXの場合,運用管理エージェントおよびManagement Serverで自動再起動を設定しているときはmngautorunコマンドを実行し,自動再起動の設定を解除してからOSを再起動します。
コマンドの実行例を次に示します。
- mngunsetupコマンドを実行し,表示されたメッセージを確認して「y」を入力します。
アンセットアップを実行するかどうかを確認するメッセージが表示されます。
「y」を入力すると,次の処理が実行されます。
- 運用管理エージェント停止,およびManagement Serverの停止と削除
- 運用管理エージェントおよびManagement Serverの自動起動および自動再起動の解除
- 論理サーバの停止
論理パフォーマンストレーサ,論理スマートエージェント,論理ネーミングサービス,論理CTMドメインマネジャ,論理CTM(同時に起動されるネーミングサービスも含む),論理SFOサーバ,論理J2EEサーバ,論理Webサーバ,および論理ユーザサーバ※を停止します。停止監視時間を経過しても停止しない論理サーバは,Management Serverが強制停止します。なお,各論理サーバの停止監視時間(簡易構築定義ファイルのmstartup.watchtimeパラメタ)は,論理サーバを起動したときに設定されている値が有効になります。
注※ 論理ユーザサーバは監視対象プロセスを停止します。停止用コマンドが指定されている場合は,停止用コマンドでプロセスを停止し,指定されていない場合は,起動種別が直接起動のときは起動用コマンドのプロセス,間接起動のときは論理ユーザサーバに定義されたプロセスID取得用コマンドで取得されるプロセスを停止します。
- 論理サーバの強制停止
論理パフォーマンストレーサ,論理スマートエージェント,論理ネーミングサービス,論理CTMドメインマネジャ,論理CTM(同時に起動されるネーミングサービスも含む),論理SFOサーバ,論理J2EEサーバ,論理Webサーバ,および論理ユーザサーバ※を強制停止します。強制停止監視時間を経過しても停止しない論理サーバは,Management Serverがそのプロセスを強制停止します。なお,各論理サーバの強制停止監視時間(簡易構築定義ファイルのmstartup.force.watchtimeパラメタ)は,論理サーバを起動したときに設定されている値が有効になります。
注※ 論理ユーザサーバは監視対象プロセスを強制停止します。強制停止用コマンドが指定されている場合は,強制停止用コマンドでプロセスを停止し,指定されていない場合は,起動種別が直接起動のときは起動用コマンドのプロセス,間接起動のときは論理ユーザサーバに定義されたプロセスID取得用コマンドで取得されるプロセスを停止します。
- 論理J2EEサーバ,論理SFOサーバ,および論理Webサーバの環境(実サーバ)削除,論理CTMドメインマネジャの情報削除
- Management Serverが管理している情報(論理サーバの構成情報や設定情報,および管理ユーザアカウントの情報)の初期化
- Component Container管理者の設定解除(UNIXの場合)
設定が解除され,スーパーユーザのユーザ(オーナー)/グループが設定されます。設定値をOSごとに示します。
AIXの場合:root/system
HP-UX,Soralisの場合:root/sys
Linuxの場合:root/root
- UNIXの場合,必要に応じて,mngenvsetupコマンドを実行し,Management Server管理グループの設定を解除します。
コマンドの実行例を次に示します。
- 注意
- アンセットアップに成功しても,システム環境によってはApplication Serverで起動されたプロセスが残ることがあります。この場合,Application Serverのアンインストールに失敗することがあります。アンセットアップ後にアンインストールを実施して失敗したときは,「付録J.6 Application Serverのインストールおよびアンインストール時のエラーコード一覧(Windowsの場合)」,または「付録J.7 Component Containerおよびリダイレクタ機能のインストールおよびアンインストール時のログ(UNIXの場合)」を参照してエラーの対処を実施したあと,再度アンインストールを実施してください。
- 参考
- mngunsetupコマンドを実行すると,Management Serverおよび運用管理エージェントもアンセットアップされます。構築したシステム環境(論理サーバやホスト)だけを削除したい場合は,J2EEアプリケーションやリソースを停止したあと,次の手順を実施してください。ここでは,Webシステムの名称をMyWebSystem,運用管理機能(Management Server)を配置するホストをapsv2(192.168.100.12)とします。
- 運用管理機能(Management Server)を配置するホストでコマンドプロンプトを起動します。
- cmx_stop_targetコマンドを実行し,システムを停止します。
削除対象となるシステムを停止します。
コマンドの実行例を次に示します。
cmx_stop_target -m 192.168.100.12 -u admin -p admin -s MyWebSystem -mode ALL
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- cmx_delete_systemコマンドを使用してManagement Server上からシステムを削除します。
Management Serverで管理されているシステムの情報モデルを削除します。
コマンドの実行例を次に示します。
cmx_delete_system -m 192.168.100.12 -u admin -p admin -s MyWebSystem
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- WebサーバやJ2EEサーバの環境をアンセットアップします。
cmx_delete_systemコマンドでは,サーバの環境はアンセットアップされません。ホスト上のWebサーバやJ2EEサーバの環境は,それぞれ次の方法でアンセットアップします。
- Webサーバの環境のアンセットアップ
HTTP Serverのhwsservereditコマンドを使用して,Webサーバをアンセットアップします。HTTP Serverのhwsservereditコマンドには,「HWS_」を付加したWebサーバの論理サーバ名※を指定します。
- J2EEサーバの環境のアンセットアップ
cjsetupコマンドを使用して,J2EEサーバをアンセットアップします。cjsetupコマンドには,J2EEサーバの論理サーバ名※を指定します。
- 注※
- 論理サーバ名はcmx_list_modelコマンドを使用して確認できます。cmx_delete_systemコマンドを実行する前に論理サーバ名を確認してください。
- ただし,システム構築時に,WebサーバやJ2EEサーバの実サーバ名を指定している場合は,アンセットアップ時には実サーバ名を指定してください。実サーバ名の指定は,簡易構築定義ファイルの物理ティアのrealservernameパラメタに指定します。
- アンセットアップ時に指定するサーバ名の詳細は,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cjsetup(J2EEサーバのセットアップとアンセットアップ)」を参照してください。
- 実サーバ名を指定していないJ2EEサーバをアンセットアップする場合の,コマンドの実行例を次に示します。
cjsetup -d MyWebSystem_J2EE01
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