Cosminexus アプリケーションサーバ V8 アプリケーション設定操作ガイド

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11.1.1 Server Plug-inの環境設定

Server Plug-inを使用するためには,次の設定が必要です。

<この項の構成>
(1) 前提条件
(2) リモート管理機能に接続するための環境設定
(3) コンソールの共通の設定
(4) アプリケーション統合属性ファイルのエディタの設定

(1) 前提条件

Server Plug-inを使用するためには,次のことを確認してください。

Management Serverがセットアップされているか
Management Serverのセットアップについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「7.6.1 Management Serverのセットアップ」を参照してください。

接続先のManagement ServerでServer Plug-inを使用するための設定がされているか
Server Plug-inを使用するためのManagement Serverの設定については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「7.8.3 Server Plug-inを使用するためのManagement Serverの設定」を参照してください。

運用管理ドメイン内のすべてのホストの運用管理エージェント,および接続先のManagement Serverが起動されているか
運用管理エージェント,およびManagement Serverの起動方法については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「7.7 システムの起動と停止の設定」を参照してください。

(2) リモート管理機能に接続するための環境設定

Server Plug-inでは,[設定]ダイアログの[Cosminexus Server Plug-in]ページでリモート管理機能に接続するための環境設定をします。[設定]ダイアログの[Cosminexus Server Plug-in]ページを次に示します。

図11-2 [設定]ダイアログの[Cosminexus Server Plug-in]ページ

[図データ]

[Cosminexus Server Plug-in]ページは,次の手順で表示します。

  1. メニューから[ウィンドウ] - [設定]を選択します。
    [設定]ダイアログが表示されます。
  2. [設定]ダイアログの左ペインにあるツリービューで,[Cosminexus Server Plug-in]を選択します。
    [Cosminexus Server Plug-in]ページが表示されます。

[Cosminexus Server Plug-in]ページの構成は,次のとおりです。
 
[Cosminexus Server Plug-in]ページ
 │
 ├─[接続ホスト]タブ
 │  ├─[接続ホストの追加]ダイアログ  
 │  └─[接続ホストの編集]ダイアログ  
 │
 └─[詳細設定]タブ
 

[Cosminexus Server Plug-in]ページの各要素について説明します。

(a) [接続ホスト]タブ

[Cosminexus Server Plug-in]ページの[接続ホスト]タブについては,図11-2を参照してください。

[接続ホスト]タブの設定項目およびボタンについて説明します。

接続ホスト一覧
接続ホスト一覧には,複数のリモート管理機能に接続するための接続先ホストを登録できます。
接続ホスト名のチェックボックス
接続するホストを選択します。選択できるホストは一つです。同時に複数のホストを選択することはできません。
接続ホスト名
接続ホストのホスト名またはIPアドレスが表示されています。ローカルホストの場合は,「localhost」が表示されています。
接続ポート番号
接続ホストのポート番号が表示されています。
ローカル/リモート
リモートホストとして設定されている場合に「リモート・ホスト」と表示されています。ローカルホストの場合は空欄です。

[追加]ボタン
[追加]ボタンをクリックすると,[接続ホストの追加]ダイアログが開きます。接続ホスト一覧に接続ホストを追加します。

[編集]ボタン
接続ホスト一覧でホストを選択して,[編集]ボタンをクリックすると,[接続ホストの編集]ダイアログが開きます。接続ホスト一覧で選択されたホストを編集します。
編集対象とするホストが選択されていない場合または複数のホストが選択されている場合は,[編集]ボタンは不活性になっています。

[除去]ボタン
接続ホスト一覧で一つまたは複数のホストを選択して,[除去]ボタンをクリックすると,接続ホスト一覧で選択されたホストは一覧から除去されます。
除去対象とするホストが選択されていない場合,またはすべてのホストが選択されている場合は,ボタンは不活性になっています。接続ホストとして選択されていたホストが削除された場合は,一覧の先頭にあるホストが選択された状態となります。

[デフォルトの復元]ボタン
[Cosminexus Server Plug-in]ページの各設定値をインストール時のデフォルト値に戻します。復元された値は[適用]ボタンをクリックすると保存されます。
[接続ホスト]タブのデフォルトは,次のとおりです。
項目 デフォルト
接続ホストのチェックボックス 選択
接続ホスト名 localhost
接続ポート番号 28099
ローカル/リモート (空欄)

[適用]ボタン
画面を終了しないで,入力値を保存します。
(b) [接続ホストの追加]ダイアログ

Management Serverのリモート管理機能に接続するホストを追加します。追加された接続ホストは,[接続ホスト]タブの接続ホスト一覧の末尾に表示されます。

[接続ホストの追加]ダイアログを,次に示します。

[図データ]

[接続ホストの追加]ダイアログの設定項目とボタンについて次に説明します。

リモート管理機能への接続
[ローカル・ホスト]/[リモート・ホスト]
Management Serverのリモート管理機能への接続が,ローカルホストなのか,リモートホストなのか選択します。
[ローカル・ホスト]または[リモート・ホスト]の選択によって,項目は次のように,活性または不活性になります。
  • [接続ホスト]タブの接続ホスト一覧にローカルホストが設定済みの場合は,[ローカル・ホスト]は不活性になっていて,選択できません。
  • 「ローカル・ホスト」を選択すると,「ホスト名またはIPアドレス」に,「localhost」が表示され,不活性になります。
  • 「リモート・ホスト」を選択すると,「ホスト名またはIPアドレス」は活性になり,ホスト名またはIPアドレスを指定できます。
[ホスト名またはIPアドレス]
接続ホストのホスト名またはIPアドレスを指定します。256文字以内の文字を指定してください。
[ポート番号]
接続ホストのポート番号を指定します。接続先ホストのManagement Server環境設定ファイル(mserver.properties)のcom.cosminexus.mngsvr.management.portに指定したポート番号を5文字以内の半角数字で指定してください。

[OK]ボタン
接続ホストを追加して,ダイアログを閉じます。

[キャンセル]ボタン
接続ホストを追加しないで,ダイアログを閉じます。

エラーメッセージ表示領域
「接続ホストの追加」の下に,エラーメッセージが表示されます。
(c) [接続ホストの編集]ダイアログ

[接続ホストの編集]ダイアログで,Management Serverのリモート管理機能に接続するホストの編集をします。

[接続ホストの編集]ダイアログを,次に示します。

[図データ]

[接続ホストの編集]ダイアログの設定項目およびボタンについて説明します。

リモート管理機能への接続
[ローカル・ホスト]/[リモート・ホスト]
追加時の設定で,「ローカル・ホスト」または「リモート・ホスト」が活性になっています。変更することはできません。
[ホスト名またはIPアドレス]
「リモート・ホスト」が選択されている場合だけ,ホスト名またはIPアドレスを指定できます。256文字以内の文字を指定してください。
[ポート番号]
接続ホストのポート番号を指定します。5文字以内の半角数字を指定してください。

[OK]ボタン
接続ホストを編集して,ダイアログを閉じます。

[キャンセル]ボタン
接続ホストを編集しないで,ダイアログを閉じます。

エラーメッセージ表示領域
「接続ホストの編集」の下に,エラーメッセージが表示されます。
(d) [詳細設定]タブ

[詳細設定]タブで,Management Serverのリモート管理機能に接続するための詳細な設定をします。

[Cosminexus Server Plug-in]ページの[詳細設定]タブを,次に示します。

図11-3 [詳細設定]タブ

[図データ]

[詳細設定]タブの設定項目およびボタンについて説明します。

[ソケット読み込み監視時間(秒)]
Management Serverのリモート管理機能への接続で,ソケットの読み込みを監視する時間(秒単位)に,0または180〜99999の半角数字を指定します。0(秒)を指定した場合は,監視は実施されません。ソケット読み込み監視時間の入力がない場合は,180(秒)が仮定されます。
注意
  • ソケット読み込み監視時間は,Management Serverのリモート管理機能にログインするときに設定されます。リモート管理機能に接続中に,ソケット読み込み監視時間を変更した場合,変更した監視時間は,次回,リモート管理機能にログインした時から有効になります。
  • リモート管理機能を使用した処理の実行中に,「Read timed out」のメッセージが表示されたあとも,処理が続行されている場合があります。

[デフォルトの復元]ボタン
[Cosminexus Server Plug-in]ページの各設定値をインストール時のデフォルト値に戻します。復元された値は[適用]ボタンをクリックすると保存されます。
ソケット読み込み監視時間のデフォルト値は180(秒)です。

[適用]ボタン
画面を終了しないで,入力値を保存します。

(3) コンソールの共通の設定

サーバー・エクスプローラー操作用のコンソールやJ2EEアプリケーション実行用のコンソールなど,Server Plug-inでは複数のコンソールを使用します。[設定]ダイアログの[コンソール]ページで,各種コンソールの共通の設定をします。

[設定]ダイアログの[コンソール]ページを次に示します。

図11-4 [設定]ダイアログの[コンソール]ページ

[図データ]

[コンソール]ページは,次の手順で表示します。

  1. メニューから[ウィンドウ]-[設定]を選択します。
    [設定]ダイアログが表示されます。
  2. [設定]ダイアログの左ペインにあるツリービューで,[Cosminexus Server Plug-in]-[コンソール]を選択します。
    [コンソール]ページが表示されます。

[コンソール]ページの設定項目およびボタンについて説明します。

[コンソール出力の制限]のチェックボックス
コンソール出力を制限するかどうかを選択します。出力を制限する場合,チェックを入れます。チェックを外すと出力制限は解除されます。
出力制限が選択されている場合,出力された行までの文字数がバッファサイズを超えると,先頭から超えた分の出力行が消去されます。消去されたメッセージは次のファイルで確認できます。
<Eclipseワークスペースディレクトリ>/.metadata/.log

[コンソールのバッファー・サイズ(文字)]
[コンソール出力の制限]のチェックボックスにチェックを入れている場合,必ず入力してください。チェックを外している場合,入力値は無効です。
一つのコンソールのバッファサイズ(文字数)を,20000〜1000000の半角数字で指定します。
バッファサイズは,必要に応じて調整してください。

[メッセージ出力時にコンソールを前面に表示]のチェックボックス
メッセージを出力するときに,出力対象のコンソールを前面表示するかどうかを選択します。コンソールを前面に表示する場合,チェックを入れます。チェックを外すとコンソールは前面表示されません。ただし,コンソールに初めてメッセージが出力された場合は,そのコンソールは前面表示されます。

[デフォルトの復元]ボタン
[コンソール]ページの各設定値をデフォルト値に戻します。復元された値は[適用]ボタンをクリックすると保存されます。
[コンソール]ページのデフォルトは,次のとおりです。
項目 デフォルト
[コンソール出力の制限]のチェックボックス チェック済み
[コンソールのバッファー・サイズ(文字)] 300000
[メッセージ出力時にコンソールを前面に表示]のチェックボックス チェック済み

[適用]ボタン
画面を終了しないで,入力値を保存します。

(4) アプリケーション統合属性ファイルのエディタの設定

Server Plug-inでは,[設定]ダイアログの[アプリケーション統合属性]ページで,アプリケーション統合属性ファイルの属性ファイル編集エディタの設定をします。属性ファイル編集エディタについては,「11.3.2 属性ファイル編集エディタ」を参照してください。

[設定]ダイアログの[アプリケーション統合属性]ページを次に示します。

[図データ]

[アプリケーション統合属性]ページは,次の手順で表示します。

  1. メニューから[ウィンドウ]-[設定]を選択します。
    [設定]ダイアログが表示されます。
  2. [設定]ダイアログの左ペインにあるツリービューで,[Cosminexus Server Plug-in]-[アプリケーション統合属性]を選択します。
    [アプリケーション統合属性]ページが表示されます。

[アプリケーション統合属性]ページの設定項目およびボタンについて説明します。

[リソース参照のリンク先を自動で解決する]のチェックボックス
アプリケーション統合属性ファイルの属性編集エディタを起動したときに,J2EEアプリケーションのリソース参照を自動解決するかどうかを選択します。リソース参照を自動解決する場合,チェックを入れます。チェックを外すと,リソース参照は自動解決されません。
リソース参照の自動解決については,「11.3.3 リソース参照の自動解決」を参照してください。

[デフォルトの復元]ボタン
[アプリケーション統合属性]ページの設定値をデフォルト値に戻します。復元された値は[適用]ボタンをクリックすると保存されます。
[アプリケーション統合属性]ページのデフォルトは,次のとおりです。
項目 デフォルト
[リソース参照のリンク先を自動で解決する]のチェックボックス チェック済み

[適用]ボタン
画面を終了しないで,入力値を保存します。