Cosminexus アプリケーションサーバ V8 アプリケーション設定操作ガイド

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11.3.3 リソース参照の自動解決

Server Plug-inでは,J2EEアプリケーションのリソース参照を自動解決できます。

リソース参照の自動解決とは,統合属性ファイルの属性ファイル編集エディタを起動したときに,編集対象のJ2EEアプリケーションのリソース参照を自動で設定することです。

リソース参照の自動解決を実行するかどうかは,[設定]ダイアログの[アプリケーション統合属性]ページで,[リソース参照のリンク先を自動で解決する]のチェックボックスで設定します。[設定]ダイアログの[アプリケーション統合属性]ページについては,「11.1.1 Server Plug-inの環境設定」の「(4) アプリケーション統合属性ファイルのエディタの設定」を参照してください。

<この項の構成>
(1) 自動解決の対象リソースアダプタ
(2) 自動解決で設定される属性ファイルの定義項目
(3) リソース参照の自動解決の条件
(4) リソース参照の自動解決例

(1) 自動解決の対象リソースアダプタ

リソース参照の自動解決は,次のリソースアダプタに対して実行されます。

(2) 自動解決で設定される属性ファイルの定義項目

次の属性のリンク先(<resource-ref> - <linked-to>タグ)が自動で設定されます。

(3) リソース参照の自動解決の条件

次の順番で自動解決されます。

  1. Connector 1.0の仕様に準拠するリソースアダプタ
  2. Connector 1.5の仕様に準拠するリソースアダプタ

リソースの自動解決の条件は,リソースアダプタのバージョンによって,次のように異なります。

(4) リソース参照の自動解決例

次のJ2EEアプリケーションの例で,リソース参照の自動解決の流れを示します。

前提
  • Connector 1.0の仕様に準拠するリソースアダプタ(DB_Connector_for_Cosminexus_Driver)だけがJ2EEリソースアダプタとしてデプロイされています。J2EEアプリケーション(Bank)にはリソースアダプタは含まれていません。
  • J2EEアプリケーション(Bank)のSession Bean属性のリソース参照は,次のように設定されています。
  • リソースタイプ(res-type):「javax.sql.DataSource」
  • リンク先(<linked-to>):空タグ

[サーバー・エクスプローラー]ビューでJ2EEアプリケーション(Bank)を選択し,プロパティ設定操作で属性ファイル編集エディタを起動すると,次のようにリンク先が自動設定されます。

図11-11 リソース参照の自動解決の流れ

[図データ]

属性ファイル編集エディタで,[EJB-JAR]フォームページのリソース参照のプロパティページを表示すると,[リンク先]に,リソースアダプタの表示名が設定されています。なお,アプリケーション統合属性ファイルは自動解決で変更されているため,属性ファイル編集エディタのステータスは「編集済み」となっています。