Hitachi

Hitachi Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(Linux®用)


6.7.2 パラメ

ここでは,viewオペレーションのパラメを次の順に説明します。

(1) プログラム情報を表示する場合

(2) パス情報を表示する場合

(3) LU情報を表示する場合

(4) HDLMデバイス,SCSIデバイスおよびLDEV情報の対応を表示する場合

(5) viewオペレーションの形式を表示する場合

〈この項の構成〉

(1) プログラム情報を表示する場合

-sys [-sfunc|-msrv|-adrv|-pdrv|-lic|-audlog|-lbpathusetimes|-expathusetimes|-exrndpathusetimes|-pstv]

HDLMのプログラム情報が表示されます。

後続パラメで,情報を表示する対象を指定します。後続パラメを省略した場合は,監査ログ採取の設定情報,ロードバランスの同一パス使用回数,拡張ロードバランスの同一パス使用回数,および物理ストレージシステム情報の表示機能の設定状態を除くすべてのプログラム情報が表示されます。指定するパラメ,表示される情報,表示される項目,およびその説明を「表6‒11 プログラム情報の表示項目」に示します。

-t

各情報の項目名を表示しません。

表6‒11 プログラム情報の表示項目

パラメおよび表示される情報

表示項目

説明

-sfunc

HDLMの機能設定情報

HDLM Version

HDLMのバージョン番号です。

-sfunc

HDLMの機能設定情報

Service Pack Version

HDLMのSPバージョン番号です。SPがインストールされていない場合は,空白です。

-sfunc

HDLMの機能設定情報

Load Balance

ロードバランス機能の設定状態です。

  • 設定状態

    on:有効 off:無効

  • アルゴリズム

    設定状態がonの場合,onのあとの( )にロードバランスのアルゴリズムを表示します。

    rr:ラウンドロビン

    extended rr:拡張ラウンドロビン

    lio:最少I/O数

    extended lio:拡張最少I/O数

    lbk:最少ブロック数

    extended lbk:拡張最少ブロック数

-sfunc

HDLMの機能設定情報

Support Cluster

空白

-sfunc

HDLMの機能設定情報

Elog Level

障害ログ採取レベルです。

  • 0:障害ログを採取しない

  • 1:Errorレベル以上の障害情報を採取する

  • 2:Warningレベル以上の障害情報を採取する

  • 3:Informationレベル以上の障害情報を採取する

  • 4:Informationレベル(保守情報も含む)以上の障害情報を採取する

-sfunc

HDLMの機能設定情報

Elog File Size(KB)

障害ログファイルのサイズです。単位は「キロバイト」です。

-sfunc

HDLMの機能設定情報

Number Of Elog Files

障害ログファイル数です。

-sfunc

HDLMの機能設定情報

Trace Level

トレースの出力レベルです。

  • 0:トレースを出力しない

  • 1:エラー情報だけ出力する

  • 2:プログラムの動作概略を出力する

  • 3:プログラムの動作詳細を出力する

  • 4:すべての情報を出力する

-sfunc

HDLMの機能設定情報

Trace File Size(KB)

トレースファイルのサイズです。単位は「キロバイト」です。

-sfunc

HDLMの機能設定情報

Number Of Trace Files

トレースファイル数です。

-sfunc

HDLMの機能設定情報

Path Health Checking

パスヘルスチェック機能の設定状態です。

  • 設定状態

    on:有効 off:無効

  • チェック間隔

    設定状態がonの場合,onのあとの( )にパスヘルスチェックを実行するチェック間隔を表示します。単位は「分」です。

-sfunc

HDLMの機能設定情報

Auto Failback

自動フェルバック機能の設定状態です。

  • 設定状態

    on:有効 off:無効

  • チェック間隔

    設定状態がonの場合,onのあとの( )に,パスの状態を確認するチェック間隔を表示します。単位は「分」です。

-sfunc

HDLMの機能設定情報

Reservation Status

空白

-sfunc

HDLMの機能設定情報

Intermittent Error Monitor

間欠障害監視の設定状態です。

  • 設定状態

    on:有効 off:無効

    自動フェルバックが「off」の場合,間欠障害監視に「on」が表示されていても,監視は無効です。自動フェルバックが「on」になったときに間欠障害監視が有効になります。

  • 障害監視時間および障害発生回数

    設定状態がonの場合,onのあとの( )に,設定した障害監視時間および障害発生回数が,「障害発生回数 / 障害監視時間」の形式で表示されます。単位は「回」と「分」です

-msrv

HDLMマネージャの情報

HDLM Manager

HDLMマネージャの状態です。

Alive:正常 Dead:停止

Ver

HDLMマネージャのバージョン番号です。

WakeupTime

HDLMマネージャの起動時刻です。

-adrv

HDLMアラートドライバの情報

HDLM Alert Driver

HDLMアラートドライバの状態です。

Alive:正常 Dead:停止

Ver

HDLMアラートドライバのバージョン番号です。

WakeupTime

HDLMアラートドライバの起動時刻です。

ElogMem Size

HDLMアラートドライバの障害ログメモリのサイズです。単位は「キロバイト」です。

-pdrv

HDLMドライバの情報

HDLM Driver

HDLMドライバの状態です。

Alive:正常 Dead:停止

Ver

HDLMドライバのバージョン番号です。

WakeupTime

HDLMドライバの起動時刻です。

-lic

HDLMのライセンス情報

License Type

ライセンスの種別です。

  • Permanent:永久ライセンス

  • Temporary:一時ライセンス

  • Emergency:非常ライセンス

Expiration

ライセンスの期限です。

  • 永久ライセンスの場合:-

  • 一時ライセンスまたは非常ライセンスの場合:ライセンスの期限がyyyy/mm/dd(ndays after)の形式で表示されます。ライセンスの期限までn日ある場合にview -sys -licオペレーションを実行したときは,「(ndays after)」と表示されます。

    ライセンス期限の満了日(2006年08月21日)まであと100日ある場合の表示例

    Expiration

    2006/08/21(100days after)

-audlog

監査ログ採取の設定情報

Audit Log

監査ログ採取の設定状態です。

  • 設定状態

    on:採取する off:採取しない

  • 監査ログ採取レベル

    設定状態がonの場合,onのあとの( )に,設定した採取レベルが表示されます。採取レベルは重要度(Severity)を示し,0~7で表示されます。

-audlog

監査ログ採取の設定情報

Audit Log Category

監査ログの出力対象となっている種別を表示します。種別を表す文字列が「,」で区切って表示されます。

ss:StartStop

a:Authentication

ca:ConfigurationAccess

上記のすべての種別が設定されている場合は「all」が表示されます。

監査ログ採取をしない設定の場合は「-」が表示されます。

-audlog

監査ログ採取の設定情報

Audit Log Facility

監査ログのFacility名が表示されます。「user」,「local0」,「local1」,「local2」,「local3」,「local4」,「local5」,「local6」,または「local7」が表示されます。

監査ログ採取をしない設定の場合は「-」が表示されます。

-lbpathusetimes

ロードバランスの同一パス使用回数

Times Same Path Was Used

ロードバランスのアルゴリズムに,ラウンドロビン(rr),最少I/O数(lio),または最少ブロック数(lbk)を適用する場合,I/Oに同一のパスを使用する回数です

LU単位で同一パス使用回数を設定している場合は,値のあとに「*」が付きます。

-expathusetimes

拡張ロードバランスの同一パス使用回数(シーケンシャルI/O)

Times Same ExPath Was Used

ロードバランスのアルゴリズムに,拡張ラウンドロビン(exrr),拡張最少I/O数(exlio),または拡張最少ブロック数(exlbk)を適用する場合,シーケンシャルI/Oに同一のパスを使用する回数です

LU単位で同一パス使用回数を設定している場合は,値のあとに「*」が付きます。

-exrndpathusetimes

拡張ロードバランスの同一パス使用回数(ランダムI/O)

Times Same ExPath Was Used(R)

ロードバランスのアルゴリズムに,拡張ラウンドロビン(exrr),拡張最少I/O数(exlio),または拡張最少ブロック数(exlbk)を適用する場合,ランダムI/Oに同一のパスを使用する回数です

LU単位で同一パス使用回数を設定している場合は,値のあとに「*」が付きます。

-pstv

物理ストレージシステム情報の表示機能の設定情報

Physical Storage View

物理ストレージシステム情報の表示機能の設定状態です。

on:有効 off:無効

注※

クラスタソフトウェアを使用する場合,クラスタ機能の設定状態,およびクラスタサーバの種類は表示されませんが,実際にはクラスタ機能は問題なく動作します。

使用例

使用例1

HDLMの機能設定情報を表示する場合

# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -sys -sfunc
HDLM Version                   : x.x.x-xx
Service Pack Version           : 
Load Balance                   : on(extended lio)
Support Cluster                :
Elog Level                     : 3
Elog File Size(KB)             : 9900
Number Of Elog Files           : 2
Trace Level                    : 0
Trace File Size(KB)            : 1000
Number Of Trace Files          : 4
Path Health Checking           : on(30)
Auto Failback                  : off
Reservation Status             :
Intermittent Error Monitor     : off
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
#
使用例2

HDLMマネージャの情報を表示する場合

# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -sys -msrv
HDLM Manager Ver         WakeupTime
Alive        x.x.x-xx    yyyy/mm/dd hh:mm:ss
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
#
使用例3

HDLMアラートドライバの情報を表示する場合

# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -sys -adrv
HDLM Alert Driver Ver          WakeupTime          ElogMem Size
Alive             x.x.x-xx     yyyy/mm/dd hh:mm:ss 1000
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
#
使用例4

HDLMドライバの情報を表示する場合

# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -sys -pdrv
HDLM Driver Ver          WakeupTime
Alive       x.x.x-xx     yyyy/mm/dd hh:mm:ss
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
#
使用例5

HDLMのライセンス情報を表示する場合

# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -sys -lic
License Type Expiration
Permanent    -
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
#
使用例6

監査ログの設定情報を表示する場合

# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -sys -audlog
Audit Log                      : off
Audit Log Category             : -
Audit Log Facility             : -
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
#
使用例7

ロードバランスの同一パス使用回数を表示する場合

# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -sys -lbpathusetimes
Times Same Path Was Used    : 32
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
#
使用例8

拡張ロードバランスの同一パス使用回数を表示する場合(シーケンシャルI/O)

# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -sys -expathusetimes
Times Same ExPath Was Used    : 100
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
#
使用例9

拡張ロードバランスの同一パス使用回数を表示する場合(ランダムI/O)

# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -sys -exrndpathusetimes
Times Same ExPath Was Used(R): 1
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
#
使用例10

物理ストレージシステム情報の表示機能の設定情報を表示する場合

# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -sys -pstv
Physical Storage View        : off
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
#

(2) パス情報を表示する場合

パス情報を表示する場合,-pathパラメと同時に-itemパラメ-cパラメを指定すると,項目を選択して表示したり,パス情報の概略を表示したりできます。ここでは,それぞれのパラメの説明をしたあとに,パス情報の表示項目を説明します。

パス情報表示

-path

-pathパラメと同時に,-cパラメ-itemパラメのどちらも指定しない場合,表示項目の短縮や選択を行わないで,HDLMが管理するパスの情報が表示されます。後続パラメで表示するパスを絞り込んだり(-hdev),パスの情報をソートしたり(-srt)できます。-hdevパラメ,および-srtパラメを省略した場合は,すべてのパスの情報がパス管理PATH_ID順に表示されます。

各表示項目の内容については,「表6‒13 パス情報の表示項目」を参照してください。

-pathパラメを指定した場合に表示されるパス管理PATH_ID(PathID)は,ホスト起動時のパス検出の順番によって変わります。このため,パスを特定する場合は,必ずパス名(PathName)を使用してください。

後続パラメの形式を次に示します。

-pstv|-vstv

-pstvパラメを指定すると物理ストレージシステムの情報を表示し,-vstvパラメを指定するとOSに認識されているストレージシステムの情報を表示します。どちらのパラメも指定しない場合は,setオペレーションの-pstvパラメで指定された値に従って表示します。

-pstvパラメ-vstvパラメの指定によって表示結果が異なる表示項目については,6.6.2 パラメ」の表6‒10 -pstvパラメの指定によってviewオペレーションの表示結果が異なる表示項目」を参照してください。

-hdev ホストデバイス名

指定したホストデバイスにアクセスするパスの情報だけが表示されます。

ホストデバイス名には,HDLMデバイスの論理デバイスファイル名(/dev/sddlm[aa-pap])からパーティション番号を除いたものを指定します。HDLMデバイス論理デバイスファイル名については,「2.6 HDLMデバイスの論理デバイスファイル」を参照してください。英字の大文字,小文字は区別されます。

-stname

プロダクトIDにストレージシステムのモデルIDが表示されます。指定しない場合は,プロダクトID,またはエミュレーションタイプが表示されます。

プロダクトIDの表示内容については,「表6‒15 プロダクトIDの表示内容」を参照してください。

-iem

パス情報の項目にIEPが追加され,間欠障害に関する情報が表示されます。

-srt {pn|lu|cp}

パス情報が,指定したキーで昇順にソートして表示されます。

パス情報は,ストレージシステム名(DskName)を第1キー,-srtパラメで指定した項目を第2キー,パス管理PATH_IDを第3キーとしてソートされます。第2キーとして指定できる項目は,パス名(pn),ストレージシステム内のLU番号(lu),またはCHAポート番号(cp)です。

-srtパラメを省略した場合,パス情報はパス管理PATH_ID順に表示されます。

-hbaportwwn

ストレージシステムと接続しているHBAのポートWWN情報が表示されます。

-t

各情報の項目名が非表示になります。

使用例

ホストデバイス「sddlmaa」にアクセスするパス情報を表示する場合

[図データ]

パス情報表示(表示項目を選択する場合)

-path -item

-pathパラメと同時に-itemパラメを指定した場合,HDLMが管理するパスの情報のうち,-itemのパラメ値で指定した項目だけを表示します。

-itemパラメでパラメ値を何も指定しないで実行した場合,PathIDとStatusだけが表示されます。

-itemパラメで選択できる表示項目と,-itemパラメの後続に指定するパラメ値との対応を次の表に示します。

表6‒12 -path -itemパラメで選択できる表示項目と指定する後続パラメ

選択できる表示項目

後続パラメ

PathID

なし

PathName

pn

DskName

dn

iLU

lu

ChaPort

cp

Status

なし

Type

type

IO-Count

ic

IO-Errors

ie

DNum

dnu

HDevName

hd

IEP

iep

HBAPortWWN

hbaportwwn

Physical-LDEV

phys

Virtual-LDEV

virt

Physical-DskName

vid

Physical-iLU

vid

Physical-ChaPort

vid

注※

PathIDとStatusは常に表示される項目なので,パラメ値の指定は不要です。

また,後続パラメで表示するパスを絞り込んだり(-hdev),情報をソートしたり(-srt)できます。-hdevパラメおよび-srtパラメを省略した場合は,すべてのパスの情報がパス管理PATH_ID順に表示されます。

後続パラメの形式を次に示します。

-pstv|-vstv

-pstvパラメを指定すると物理ストレージシステムの情報を表示し,-vstvパラメを指定するとOSに認識されているストレージシステムの情報を表示します。どちらのパラメも指定しない場合は,setオペレーションの-pstvパラメで指定された値に従って表示します。

-pstvパラメ-vstvパラメの指定によって表示結果が異なる表示項目については,6.6.2 パラメ」の表6‒10 -pstvパラメの指定によってviewオペレーションの表示結果が異なる表示項目」を参照してください。

-hdev ホストデバイス名

指定したホストデバイスにアクセスするパスの情報だけが表示されます。

ホストデバイス名には,HDLMデバイスの論理デバイスファイル名(/dev/sddlm[aa-pap])からパーティション番号を除いたものを指定します。HDLMデバイス論理デバイスファイル名については,「2.6 HDLMデバイスの論理デバイスファイル」を参照してください。

英字の大文字,小文字は区別されます。このパラメを指定した場合,-itemパラメの値にhdを指定しなくても,HDevNameが表示されます。

-stname

プロダクトIDにストレージシステムのモデルIDが表示されます。指定しない場合は,プロダクトID,またはエミュレーションタイプが表示されます。

プロダクトIDの表示内容については,「表6‒15 プロダクトIDの表示内容」を参照してください。

このパラメを指定した場合,-itemパラメの値にdnを指定しなくても,DskNameが表示されます。

-srt {pn|lu|cp}

パス情報が,指定したキーで昇順にソートして表示されます。

パス情報は,ストレージシステム名(DskName)を第1キー,-srtパラメで指定した項目を第2キー,パス管理PATH_IDを第3キーとしてソートされます。第2キーとして指定できる項目は,パス名(pn),ストレージシステム内のLU番号(lu),またはCHAポート番号(cp)です。

-srtパラメを省略した場合,パス情報はパス管理PATH_ID順に表示されます。このパラメを指定した場合,-itemパラメで指定しなくても,ソートのキー項目が,パス情報として表示されます。

-t

各情報の項目名が非表示になります。

使用例

パス情報の表示項目のうちIO-Countを選択して,LUで昇順にソートして表示する場合

[図データ]

パス情報の概略表示

-path -c

-pathパラメと同時に-cパラメを指定した場合,HDLMが管理するパスの情報のうちPathID,DskName,iLU,CP,Status,Typeだけを表示します。表示内容を短縮して1つのパスの情報が1行で表示されます。

各表示項目の内容については,「表6‒13 パス情報の表示項目」を参照してください。

DskNameに表示できるプロダクトIDは,10文字以下です。プロダクトIDの文字数が11文字以上の場合,プロダクトIDの8文字目以降は短縮形(...)で表示されます。

後続パラメの形式を次に示します。

-pstv|-vstv

-pstvパラメを指定すると物理ストレージシステムの情報を表示し,-vstvパラメを指定するとOSに認識されているストレージシステムの情報を表示します。どちらのパラメも指定しない場合は,setオペレーションの-pstvパラメで指定された値に従って表示します。

-pstvパラメ-vstvパラメの指定によって表示結果が異なる表示項目については,6.6.2 パラメ」の表6‒10 -pstvパラメの指定によってviewオペレーションの表示結果が異なる表示項目」を参照してください。

-stname

プロダクトIDにストレージシステムのモデルIDが表示されます。指定しない場合は,プロダクトID,またはエミュレーションタイプが表示されます。

プロダクトIDの表示内容については,「表6‒15 プロダクトIDの表示内容」を参照してください。

-srt {lu|cp}

パス情報が,指定したキーで昇順にソートして表示されます。

パス情報は,ストレージシステム名(DskName)を第1キー,-srtパラメで指定した項目を第2キー,パス管理PATH_IDを第3キーとしてソートされます。第2キーとして指定できる項目は,ストレージシステム内のLU番号(lu),またはCHAポート番号(cp)です。-srtパラメを省略した場合,パス情報はパス管理PATH_ID順に表示されます。

-t

各情報の項目名が非表示になります。

使用例

パス情報の概略をiLUの順番に表示する場合

[図データ]

パス情報の表示項目

パス情報の表示項目とその説明を「表6‒13 パス情報の表示項目」に示します。表の見出しについて,次に説明します。

  • 概略表示しない場合:-pathまたは-path -itemパラメを指定した場合を示します。

  • 概略表示する場合:-path -cパラメを指定した場合を示します。

表6‒13 パス情報の表示項目

表示項目

説明

概略表示しない場合

概略表示する場合

Paths

表示対象のパスの総数が,10進数で表示されます。

OnlinePaths

表示対象のパスのうち,稼働状態のパスの数が10進数で表示されます。「Paths」の数と「OnlinePaths」の数が同じであれば,すべてのパスが稼働状態です。「OnlinePaths」の数の方が少ない場合,閉塞状態のパスがあります。閉塞状態のパスを確認し,障害が発生していれば対処してください。

PathStatus

表示対象のパスの状態です。

  • Online:すべてのパスを使用できる

  • Reduced:使用できないパスがある

Reducedと表示されている場合,障害が発生しているパスがあるおそれがあります。確認して,障害が発生しているパスがあれば対処してください。

IO-Count

表示対象のすべてのパスのI/O回数の合計数が,10進数で表示されます。表示できる最大値は,232-1(4294967295)です。最大値を超えた場合,0から再カウントします。

IO-Errors

表示対象のすべてのパスのI/O障害回数の合計数が,10進数で表示されます。表示できる最大値は,232-1(4294967295)です。最大値を超えた場合,0から再カウントします。

全パス障害時のI/Oリトライ設定を有効にした場合(チャネルボード(iSCSI 25Gbps Optic)の使用時に設定)は,I/Oリトライ中もIO-Errorsがカウントアップされるため値が大きくなることがあります。

PathID

パス管理PATH_IDが,10進数で表示されます。

ホストの再起動時に割り当てられます。また,ホストを再起動しないで新規LUを追加する場合には,HDLM構成定義ユティリティdlmcfgmgr)の実行時にそのLUの各パスにパス管理PATH_IDが新しく割り当てられます。

PathName1

パスを表す項目で,パス名と呼びます。システムの構成を変更する場合やハードウェアを交換する場合は,パス名を参照して影響を受けるパスを確認してください。次に示す4つの項目をピリオドで区切ったものが,パス名として表示されます。

  • ホストポート番号(16進数)

  • バス番号(16進数

  • ターゲットID(16進数)

  • ホストLU番号(16進数)

パス名を構成する項目と,各項目のLinuxでの表現については,「表6‒14 パス名を構成する項目」を参照してください。

DskName1

DskName

ストレージシステム名です。この名前で,パスがアクセスするストレージシステムを特定できます。

次に示す3つの項目をピリオドで区切ったものが,ストレージシステム名として表示されます。

  • ベンダID(表示例:HITACHI):ストレージシステムのベンダ

  • プロダクトID(表示例:OPEN-3):ストレージシステムのプロダクトID,エミュレーションタイプ,またはモデルID

    詳細については,「表6‒15 プロダクトIDの表示内容」を参照してください。

  • シリアル番号(表示例:15001):ストレージシステムのシリアル番号

これらの情報をストレージシステムの管理プログラムで参照すると,物理的にストレージシステムを特定できます。

iLU※1

iLU

ストレージシステム内のLU番号が表示されます。

この番号とストレージシステム名(「DskName」に表示)を組み合わせると,パスがアクセスするLUを特定できます。

  • HUS VMの場合

    16進数で表示されます。iLUの先頭2文字はCU(Control Unit)番号を示し,後ろ2文字はCU内の内部LU番号を示します。

  • P9500,XP8,XP7,VP9500,またはVX7の場合

    16進数で表示されます。iLUの先頭2文字は「00」の値が入ります。真ん中2 文字はCU(Control Unit)番号を示し,後ろ2文字はCU内の内部LU番号を示します

  • Hitachi Virtual Storage Platform,VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP One B20,VSP E シリーズVSP Gx00 モデル,またはVSP Fx00 モデルの場合

    16進数で表示されます。iLUの先頭2文字は論理DKC(Disk Controller)番号を示し,真ん中2文字はCU(Control Unit)番号を示し,後ろ2文字はCU内の内部LU番号を示します。

ChaPort※1

CP

CHAポート番号です。この番号でストレージシステムに搭載されているCHAポートを特定できます。この番号をストレージシステムの管理プログラムで参照すると,物理的にCHAポートを特定できます。

Status

パスの状態です。

  • Online:稼働状態

  • Offline(C):コマンドでのオフライン操作による閉塞状態

  • Offline(E):障害による閉塞状態

  • Online(E):障害が発生している状態(1つのLUにアクセスするパスのうち,稼働状態(Online)のパスがない場合,パスの1つがOnline(E)になります)

Offline(E)またはOnline(E)のパスについては対処が必要です。5.3 パス障害時の対処」を参照して対処してください。

Type※1

Type

パスの属性です。

  • Own:オーナパス

  • Non:ノンオーナパス

HDLMがサポートするストレージシステムは,通常すべてのパスがオーナパスです。※2

IO-Count1

パスのI/O回数の合計数が,10進数で表示されます。表示できる最大値は,232-1(4294967295)です。最大値を超えた場合,0から再カウントします。

IO-Countを0にしたい場合は,HDLMコマンドのclearオペレーションを実行してください。clearオペレーションを実行すると,I/O障害回数(IO-Errors)も0にクリアされます。clearオペレーションの詳細については,「6.2 clear パスの統計情報を初期値にする」を参照してください。

IO-Errors1

パスのI/O障害回数の合計数が,10進数で表示されます。表示できる最大値は,232-1(4294967295)です。最大値を超えた場合,0から再カウントします。

IO-Errorsを0にしたい場合は,HDLMコマンドのclearオペレーションを実行してください。clearオペレーションを実行すると,I/O回数(IO-Count)も0にクリアされます。clearオペレーションの詳細については,「6.2 clear パスの統計情報を初期値にする」を参照してください。

全パス障害時のI/Oリトライ設定を有効にした場合(チャネルボード(iSCSI 25Gbps Optic)の使用時に設定)は,I/Oリトライ中もIO-Errorsがカウントアップされるため値が大きくなることがあります。

DNum※1

Dev番号です。

パーティション番号に該当します。

「0」(固定)が表示されます。

HDevName※1

ホストデバイス名です。HDLMデバイスの論理デバイスファイル名(/dev/sddlm[aa-pap])からパーティション番号を除いたものが表示されます。HDLMデバイス論理デバイスファイル名については,「2.6 HDLMデバイスの論理デバイスファイル」を参照してください。

IEP1

間欠障害に関する情報が表示されます。この項目は,-pathと同時に-iemを指定した場合だけ表示されます。1本のパスにつき,次のどれかが表示されます。

  • -

    間欠障害の監視が無効,または間欠障害の監視時間外(パスの状態はOnline(E)またはOffline(E))

  • 0以上の数値

    間欠障害の監視中に発生した障害の回数(パスの状態はOnline(E),Offline(E)またはOnline)

  • *

    間欠障害が発生(自動フェルバックの対象外)(パスの状態はOnline,Online(E),Offline(E)またはOffline(C))

HBAPortWWN※1

ストレージシステムと接続しているHBAのポートWWN情報が16桁の16進数で表示されます。この項目は,-pathと同時に-hbaportwwnを指定した場合だけ表示されます。

なお,iSCSIインタフェイスの場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。

Physical-LDEV

物理ボリュームのモデルID,シリアル番号,およびiLU 番号が,ピリオドで区切って表示されます。

この情報によって,物理ボリュームを特定できます。仮想化されていないボリュームの場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。

Virtual-LDEV

仮想ボリュームのモデルID,シリアル番号,およびiLU 番号が,ピリオドで区切って表示されます。

この情報によって,仮想ボリュームを特定できます。仮想化されていないボリュームの場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。

Physical-DskName

仮想IDを使用して移行したパスの場合,移行先のパスが接続しているストレージシステム名が表示されます。

次に示す3つの項目をピリオドで区切ったものが,ストレージシステム名として表示されます。

  • ベンダID:ストレージシステムのベンダ

  • プロダクトID:ストレージシステムのプロダクトID,エミュレーションタイプ,またはモデルID

    詳細については,「表6‒15 プロダクトIDの表示内容」を参照してください。

  • シリアル番号:ストレージシステムのシリアル番号

仮想IDを使用していない場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。

Physical-iLU

仮想IDを使用して移行したパスの場合,移行先のパスが接続しているストレージシステム内でのLU番号が表示されます。

  • Hitachi Virtual Storage Platformの場合

    16進数で表示されます。iLUの先頭2文字は論理DKC(Disk Controller)番号を示し,真ん中2文字はCU(Control Unit)番号を示し,後ろ2文字はCU内の内部LU番号を示します。

仮想IDを使用していない場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。

Physical-ChaPort

仮想IDを使用して移行したパスの場合,移行先のパスが接続しているCHAポート番号が表示されます。

仮想IDを使用していない場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。

(凡例)

-:表示されない項目

注※1

-path -itemパラメの場合,パラメ値に指定したときだけ表示されます。

注※2

ノンオーナパスがあるのは,次の場合です

  • global-active deviceを使用している場合で,non-preferred path optionを設定しているとき

表6‒14 パス名を構成する項目

項目

Linuxでの表現

ホストポート番号(表示例:0000)

Host ID(ホストポート番号)です。

バス番号(表示例:0000)

Channel番号(バス番号)です。

ターゲットID(表示例:000000000000003A)

Target ID(ターゲットID)です。

ホストLU番号(表示例:0005)

Lun(ホストLU番号)です。

各項目の情報は,HDLM構成定義ユティリティdlmcfgmgr)を使用して取得してください。dlmcfgmgrティリティについては,「7.4 dlmcfgmgr HDLM構成定義ユティリティ」を参照してください。

表6‒15 プロダクトIDの表示内容

ストレージシステム

表示内容

-stnameパラメ

指定なし

-stnameパラメ指定時(下記のモデルIDを表示)

概略表示しない場合

概略表示する場合

Hitachi Virtual Storage Platform

エミュレーションタイプ※1

VSP

VSP

VSP 5000シリーズ

エミュレーションタイプ※1

VSP_5000

VSP_5000

VSP G1000

エミュレーションタイプ※1

VSP_G1000

VSP_G1000

VSP G1500

エミュレーションタイプ※1

VSP_G1500

VSP_G1500

VSP F1500

エミュレーションタイプ※1

VSP_F1500

VSP_F1500

仮想ストレージVSP G1000,G1500およびVSP F1500※2

エミュレーションタイプ※1

VSP_G1000

VSP_G1000

VSP One B20

エミュレーションタイプ※1

VSP_One_Block

VSP_One_Block※3

VSP E シリーズ

エミュレーションタイプ※1

VSP_Ex00

VSP_Ex00

VSP Gx00 モデル

エミュレーションタイプ※1

VSP_Gx00

VSP_Gx00

VSP Fx00 モデル

エミュレーションタイプ※1

VSP_Fx00

VSP_Fx00

HUS VM

エミュレーションタイプ※1

HUS_VM

HUS_VM

VP9500

エミュレーションタイプ※1

VP9500

VP9500

VX7

エミュレーションタイプ※1

VX7

VX7

P9500

エミュレーションタイプ※1

P9500

P9500

XP8

エミュレーションタイプ※1

XP8

XP8

XP7

エミュレーションタイプ※1

XP7

XP7

注※1

-path -cパラメで概略表示した場合,文字数が11文字以上のときは,8文字目以降が短縮形(...)で表示されます。

注※2

global-active deviceのプライマリーボリュームが仮想ストレージに登録されていない場合は,プライマリーボリュームのストレージシステムのモデルIDが表示されます。なお,プライマリーボリュームがホストに接続されていないときは,「VSP_G1000」が表示されます。

注※3

-path -stname -cパラメーターで概略表示した場合,文字数が11文字以上のときは,8文字目以降が短縮形(...)で表示されます。

(3) LU情報を表示する場合

LU情報を表示する場合,-luパラメと同時に-itemパラメ-cパラメ-c -itemパラメを指定すると,項目を追加して表示したり,LU情報の概略を表示したりできます。ここでは,それぞれのパラメの説明をしたあとに,LU情報の表示項目を説明します。

LU情報表示

-lu

-luパラメと同時に-cパラメまたは-itemパラメのどちらも指定しない場合,HDLMが認識しているLUの情報が表示されます。iLUをキーとして,そのiLUの構成情報がLUごとに表示されます。

各表示項目の内容については,「表6‒18 LU情報の表示項目」を参照してください。

後続パラメの形式を次に示します。

-pstv|-vstv

-pstvパラメを指定すると物理ストレージシステムの情報を表示し,-vstvパラメを指定するとOSに認識されているストレージシステムの情報を表示します。どちらのパラメも指定しない場合は,setオペレーションの-pstvパラメで指定された値に従って表示します。

-pstvパラメ-vstvパラメの指定によって表示結果が異なる表示項目については,6.6.2 パラメ」の表6‒10 -pstvパラメの指定によってviewオペレーションの表示結果が異なる表示項目」を参照してください。

-hdev ホストデバイス名|-pathid パス管理PATH_ID

-hdevパラメを指定すると,指定したホストデバイス名に対応するLUの情報だけが表示されます。

ホストデバイス名には,HDLMデバイスの論理デバイスファイル名(/dev/sddlm[aa-pap])からパーティション番号を除いたものを指定します。HDLMデバイス論理デバイスファイル名については,「2.6 HDLMデバイスの論理デバイスファイル」を参照してください。

英字の大文字,小文字は区別されます。

-pathidパラメを指定すると,指定したパス管理PATH_IDを持つパスがアクセスするLUの情報だけが表示されます。

-t

各情報の項目名が非表示になります。

使用例
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -lu
Product       : VSP_5000
SerialNumber  : 39304
LUs           : 3

iLU    HDevName Device   PathID Status
000BE0 sddlmad  /dev/sdk 000006 Online
                /dev/sdh 000007 Online
000BE1 sddlmae  /dev/sdm 000008 Online
                /dev/sdi 000009 Online
000BE2 sddlmaf  /dev/sdo 000010 Online
                /dev/sdj 000011 Online

Product       : VSP_G1500
SerialNumber  : 10051
LUs           : 3

iLU    HDevName Device   PathID Status
001800 sddlmaa  /dev/sdb 000000 Online
                /dev/sde 000001 Online
001801 sddlmab  /dev/sdc 000002 Online
                /dev/sdf 000003 Online
001802 sddlmac  /dev/sdd 000004 Online
                /dev/sdg 000005 Online
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view(-vstv), 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
#

LU情報表示(表示項目を追加する場合)

-lu -item

-itemで指定した項目が-luの表示項目に追加して表示されます。

-itemパラメでパラメ値を何も指定しない場合,またはパラメ値にallを指定した場合Physical-LDEV,Virtual-LDEV,Physical-Product,Physical-SerialNumber,Physical-iLU,およびPhysical-ChaPortを除く追加できる項目がすべて表示されます。

-itemパラメで追加できる表示項目と,-itemパラメの後続に指定するパラメ値との対応を次の表に示します。

表6‒16 -lu -itemパラメで追加できる表示項目と指定する後続パラメ

追加できる表示項目

後続パラメ

SLPR

slpr

PathName

pn

ChaPort

cp

CLPR

clpr

Type

type

IO-Count

ic

IO-Errors

ie

DNum

dnu

IEP

iep

HCTL

hctl

Physical-LDEV

phys

Virtual-LDEV

virt

Physical-Product

vid

Physical-SerialNumber

vid

Physical-iLU

vid

Physical-ChaPort

vid

すべての項目

all

各表示項目の内容については,「表6‒18 LU情報の表示項目」を参照してください。

後続パラメの形式を次に示します。

-pstv|-vstv

-pstvパラメを指定すると物理ストレージシステムの情報を表示し,-vstvパラメを指定するとOSに認識されているストレージシステムの情報を表示します。どちらのパラメも指定しない場合は,setオペレーションの-pstvパラメで指定された値に従って表示します。

-pstvパラメ-vstvパラメの指定によって表示結果が異なる表示項目については,6.6.2 パラメ」の表6‒10 -pstvパラメの指定によってviewオペレーションの表示結果が異なる表示項目」を参照してください。

-hdev ホストデバイス名|-pathid パス管理PATH_ID

-hdevパラメを指定すると,指定したホストデバイス名に対応するLUの情報だけが表示されます。

ホストデバイス名には,HDLMデバイスの論理デバイスファイル名(/dev/sddlm[aa-pap])からパーティション番号を除いたものを指定します。HDLMデバイス論理デバイスファイル名については,「2.6 HDLMデバイスの論理デバイスファイル」を参照してください。

英字の大文字,小文字は区別されます。

-pathidパラメを指定すると,指定したパス管理PATH_IDを持つパスがアクセスするLUの情報だけが表示されます。

-t

各情報の項目名が非表示になります。

使用

LU情報の表示項目に,SLPR,PathName,ChaPort,CLPR,Type,IO-Count,IO-Errors,DNum,IEP,およびHCTLを追加して表示する場合

[図データ]

LU情報の概略表示

-lu -c

-luパラメと同時に-cパラメを指定した場合,LUの構成情報の概略が1行で表示されます。各LUに対して,認識されているパスの総数および稼働状態のパスの本数も表示されます。-cパラメを指定する場合,-hdevパラメまたは-pathidパラメを同時に指定できません。

各表示項目の内容については,「表6‒18 LU情報の表示項目」を参照してください。

後続パラメの形式を次に示します。

-pstv|-vstv

-pstvパラメを指定すると物理ストレージシステムの情報を表示し,-vstvパラメを指定するとOSに認識されているストレージシステムの情報を表示します。どちらのパラメも指定しない場合は,setオペレーションの-pstvパラメで指定された値に従って表示します。

-pstvパラメ-vstvパラメの指定によって表示結果が異なる表示項目については,6.6.2 パラメ」の表6‒10 -pstvパラメの指定によってviewオペレーションの表示結果が異なる表示項目」を参照してください。

-t

各情報の項目名が非表示になります。

使用例
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -lu -c
Product   S/N   LUs iLU    HDevName Paths  OnlinePaths
VSP_5000  39304   3 000BE0 sddlmad       2           2
                    000BE1 sddlmae       2           2
                    000BE2 sddlmaf       2           2
VSP_G1500 10051   3 001800 sddlmaa       2           2
                    001801 sddlmab       2           2
                    001802 sddlmac       2           2
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view(-vstv), 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
#

LU情報の概略表示(表示項目を追加する場合)

-lu -c -item

-itemで指定した項目が-lu -cの表示項目に追加して表示されます。

-itemパラメでパラメ値を何も指定しない場合,追加できる項目がすべて表示されます。各表示項目の内容については,「表6‒18 LU情報の表示項目」を参照してください。

-itemパラメで追加できる表示項目と,-itemパラメの後続に指定するパラメ値との対応を,次の表に示します。

表6‒17 -lu -c -itemパラメで追加できる表示項目と指定する後続パラメ

追加できる表示項目

後続パラメ

SLPR

slpr

後続パラメの形式を次に示します。

-pstv|-vstv

-pstvパラメを指定すると物理ストレージシステムの情報を表示し,-vstvパラメを指定するとOSに認識されているストレージシステムの情報を表示します。どちらのパラメも指定しない場合は,setオペレーションの-pstvパラメで指定された値に従って表示します。

-pstvパラメ-vstvパラメの指定によって表示結果が異なる表示項目については,6.6.2 パラメ」の表6‒10 -pstvパラメの指定によってviewオペレーションの表示結果が異なる表示項目」を参照してください。

-t

各情報の項目名が非表示になります。

使用例

LU情報の概略表示項目に,SLPRを追加して表示する場合

[図データ]

LU情報の表示項目

LU情報を表示する場合に,表示される項目とその説明を「表6‒18 LU情報の表示項目」に示します。見出しについて,次に説明します。

  • 概略表示しない場合:-luまたは-lu -itemパラメを指定した場合を示します。

  • 概略表示する場合:-lu -cまたは-lu -c -itemパラメを指定した場合を示します。

表6‒18 LU情報の表示項目

表示項目

説明

概略表示しない場合

概略表示する場合

Product

ストレージシステムのモデルIDです。

SerialNumber

S/N

ストレージシステムのシリアル番号です。

LUs

ストレージシステム内のLUのうち,HDLM管理下のLUの総数です

iLU

ストレージシステム内のLU番号が表示されます。

この番号とストレージシステム名(「DskName」に表示)を組み合わせると,パスがアクセスするLUを特定できます。

  • HUS VMの場合

    16進数で表示されます。iLUの先頭2文字はCU(Control Unit)番号を示し,後ろ2文字はCU内の内部LU番号を示します。

  • P9500,XP8,XP7,VP9500,またはVX7の場合

    16進数で表示されます。iLUの先頭2文字は「00」の値が入ります。真ん中2 文字はCU(Control Unit)番号を示し,後ろ2文字はCU内の内部LU番号を示します

  • Hitachi Virtual Storage Platform,VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP One B20,VSP E シリーズVSP Gx00 モデル,またはVSP Fx00 モデルの場合

    16進数で表示されます。iLUの先頭2文字は論理DKC(Disk Controller)番号を示し,真ん中2文字はCU(Control Unit)番号を示し,後ろ2文字はCU内の内部LU番号を示します。

SLPR※1

SLPR※2

LUが属するSLPRの番号が0から31までの10進数で表示されます。ストレージ論理分割機能がサポートされていないストレージシステム内のLUが表示対象の場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。

また,iLUが仮想化されているボリュームの場合も,「-」(ハイフン)が表示されます。

HDevName※1

HDevName

ホストデバイス名です。HDLMデバイスの論理デバイスファイル名(/dev/sddlm[aa-pap])からパーティション番号を除いたものが表示されます。HDLMデバイス論理デバイスファイル名については,「2.6 HDLMデバイスの論理デバイスファイル」を参照してください

Device

HDLMデバイスに対応するSCSIデバイスが表示されます。ホスト起動時に断線状態だった場合,またはLUの割り当てを解除した場合は,「-」(ハイフン)が表示されます

PathID

パス管理PATH_IDが,10進数で表示されます。ホストの再起動時に割り当てられます。また,ホストを再起動しないで新規LUを追加する場合には,HDLM構成定義ユティリティdlmcfgmgr)の実行時にそのLUの各パスにパス管理PATH_IDが新しく割り当てられます。

PathName※1

パスを表す項目で,パス名と呼びます。システムの構成を変更する場合やハードウェアを交換する場合は,パス名を参照して影響を受けるパスを確認してください。次に示す4つの項目をピリオドで区切ったものが,パス名として表示されます。

  • ホストポート番号(16進数)

  • バス番号(16進数

  • ターゲットID(16進数)

  • ホストLU番号(16進数)

パス名を構成する項目と,各項目のLinuxでの表現については,「表6‒14 パス名を構成する項目」を参照してください。

ChaPort※1

CHAポート番号です。この番号でストレージシステムに搭載されているCHAポートを特定できます。この番号をストレージシステムの管理プログラムで参照すると,物理的にCHAポートを特定できます。

CLPR※1

CHAポートが属するCLPRの番号が0から31までの10進数で表示されます。ただし,次に示すものが表示対象の場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。

  • キャッシュ論理分割機能がサポートされていないストレージシステムに搭載されているCHAポート

Status

パスの状態です。

  • Online:稼働状態

  • Offline(C):コマンドでのオフライン操作による閉塞状態

  • Offline(E):障害による閉塞状態

  • Online(E):障害が発生している状態(1つのLUにアクセスするパスのうち,稼働状態(Online)のパスがない場合,パスの1つがOnline(E)になります)

Offline(E)またはOnline(E)のパスについては対処が必要です。5.3 パス障害時の対処」を参照して対処してください。

Type※1

パスの属性です。

  • Own:オーナパス

  • Non:ノンオーナパス

HDLMがサポートするストレージシステムは,通常すべてのパスがオーナパスです。※3

IO-Count※1

パスのI/O回数の合計数が,10進数で表示されます。表示できる最大値は,232-1(4294967295)です。最大値を超えた場合,0から再カウントします。IO-Countを0にしたい場合は,HDLMコマンドのclearオペレーションを実行してください。clearオペレーションを実行すると,I/O障害回数(IO-Errors)も0にクリアされます。clearオペレーションの詳細については,「6.2 clear パスの統計情報を初期値にする」を参照してください。

IO-Errors※1

パスのI/O障害回数の合計数が,10進数で表示されます。表示できる最大値は,232-1(4294967295)です。最大値を超えた場合,0から再カウントします。IO-Errorsを0にしたい場合は,HDLMコマンドのclearオペレーションを実行してください。clearオペレーションを実行すると,I/O回数(IO-Count)も0にクリアされます。clearオペレーションの詳細については,「6.2 clear パスの統計情報を初期値にする」を参照してください。

全パス障害時のI/Oリトライ設定を有効にした場合(チャネルボード(iSCSI 25Gbps Optic)の使用時に設定)は,I/Oリトライ中もIO-Errorsがカウントアップされるため値が大きくなることがあります。

DNum※1

Dev番号です。

パーティション番号に該当します。

「0」(固定)が表示されます。

IEP※1

表示対象のパスが,間欠障害と見なされ,自動フェルバックの対象外になっているかどうかが,表示されます。1本のパスにつき,次のどれかが表示されます。

  • -:間欠障害の監視が無効,または間欠障害の監視時間外

  • 0以上の数値:間欠障害の監視時間内に発生した障害の回数

  • *:間欠障害発生(自動フェルバックの対象外)

HCTL※1

SCSIデバイスの構成情報です。次の内容が「a.b.c.d」の形式で表示されます。

  • a:ホストポート番号(10進数)

  • b:バス番号(10進数)

  • c:ターゲットID(10進数)

  • d:ホストLU番号(10進数)

Physical-LDEV

物理ボリュームのモデルID,シリアル番号,およびiLU 番号が,ピリオドで区切って表示されます。

この情報によって,物理ボリュームを特定できます。仮想化されていないボリュームの場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。

Virtual-LDEV

仮想ボリュームのモデルID,シリアル番号,およびiLU 番号が,ピリオドで区切って表示されます。

この情報によって,仮想ボリュームを特定できます。仮想化されていないボリュームの場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。

Physical-Product

仮想IDを使用して移行したパスの場合,移行先のパスが接続しているストレージシステムのモデルIDが表示されます。

仮想IDを使用していない場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。

Physical-SerialNumber

仮想IDを使用して移行したパスの場合,移行先のパスが接続しているストレージシステムのシリアル番号が表示されます。

仮想IDを使用していない場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。

Physical-iLU

仮想IDを使用して移行したパスの場合,移行先のパスが接続しているストレージシステム内でのLU番号が表示されます。

  • Hitachi Virtual Storage Platformの場合

    16進数で表示されます。iLUの先頭2文字は論理DKC(Disk Controller)番号を示し,真ん中2文字はCU(Control Unit)番号を示し,後ろ2文字はCU内の内部LU番号を示します。

仮想IDを使用していない場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。

Physical-ChaPort

仮想IDを使用して移行したパスの場合,移行先のパスが接続しているCHAポート番号が表示されます。

仮想IDを使用していない場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。

Paths

表示対象のLUに対して,認識されているパスの総数が,10進数で表示されます。

OnlinePaths

表示対象のパスのうち,稼働状態のパスの数が10進数で表示されます。「Paths」の数と「OnlinePaths」の数が同じであれば,すべてのパスが稼働状態です。「OnlinePaths」の数の方が少ない場合,閉塞状態のパスがあります。閉塞状態のパスを確認し,障害が発生していれば対処してください。

(凡例)

-:表示されない項目

注※1

-lu -itemパラメを使用してパラメ値に表示項目もしくはallを指定した場合,またはパラメ値に何も指定しなかった場合だけ表示されます。

注※2

-lu -c -itemパラメを使用してパラメ値に表示項目を指定した場合,またはパラメ値に何も指定しなかった場合だけ表示されます。

注※3

ノンオーナパスがあるのは,次の場合です

  • global-active deviceを使用している場合で,non-preferred path optionを設定しているとき

(4) HDLMデバイス,SCSIデバイスおよびLDEV情報の対応を表示する場合

-drv

PathID,HDLMデバイスおよびHDLMデバイスに対応するSCSIデバイスの情報,ストレージシステム内のLDEV情報(ストレージシステムのモデルID,シリアル番号,およびLU番号をピリオドで区切った文字列)が表示されます。

各表示項目の内容については,「表6‒19 HDLMデバイス,SCSIデバイスおよびLDEV情報」を参照してください。

後続パラメの形式を次に示します。

-pstv|-vstv

-pstvパラメを指定すると物理ストレージシステムの情報を表示し,-vstvパラメを指定するとOSに認識されているストレージシステムの情報を表示します。どちらのパラメも指定しない場合は,setオペレーションの-pstvパラメで指定された値に従って表示します。

-pstvパラメ-vstvパラメの指定によって表示結果が異なる表示項目については,6.6.2 パラメ」の表6‒10 -pstvパラメの指定によってviewオペレーションの表示結果が異なる表示項目」を参照してください。

-t

各情報の項目名が非表示になります。

表6‒19 HDLMデバイス,SCSIデバイスおよびLDEV情報

項目

説明

PathID

パス管理PATH_IDが,10進数で表示されます。

ホストの再起動時に割り当てられます。また,ホストを再起動しないで新規LUを追加する場合には,HDLM構成定義ユティリティdlmcfgmgr)の実行時にそのLUの各パスにパス管理PATH_IDが新しく割り当てられます。

HDevName

ホストデバイス名です。

HDLMデバイスの論理デバイスファイル名(/dev/sddlm[aa-pap])からパーティション番号を除いたものが表示されます。HDLMデバイス論理デバイスファイル名については,「2.6 HDLMデバイスの論理デバイスファイル」を参照してください。

Device

HDLMデバイスに対応するSCSIデバイスが表示されます。ホスト起動時に断線状態だった場合,またはLUの割り当てを解除した場合は,「-」(ハイフン)が表示されます

LDEV

ストレージシステムのモデルID,シリアル番号,およびiLU番号が,ピリオドで区切った文字列で表示されます。LDEVの情報によって,LUを物理的に特定できます。

使用例
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -drv
PathID HDevName Device   LDEV
000000 sddlmaa  -        VSP_G1000.10182.00280B
000001 sddlmab  /dev/sdi VSP_G1000.10182.00280C
000002 sddlmac  /dev/sdj VSP_G1000.10182.00280D
000003 sddlmaa  /dev/sdk VSP_G1000.10182.00280B
000004 sddlmab  /dev/sdl VSP_G1000.10182.00280C
000005 sddlmac  /dev/sdm VSP_G1000.10182.00280D
000006 sddlmaa  /dev/sdn VSP_G1000.10182.00280B
000007 sddlmab  /dev/sdo VSP_G1000.10182.00280C
000008 sddlmac  /dev/sdp VSP_G1000.10182.00280D
000009 sddlmaa  /dev/sdq VSP_G1000.10182.00280B
000010 sddlmab  /dev/sdr VSP_G1000.10182.00280C
000011 sddlmac  /dev/sds VSP_G1000.10182.00280D
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
#

(5) viewオペレーションの形式を表示する場合

-help

viewオペレーションの形式が表示されます。

使用例

# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -help
view:
  Format
    dlnkmgr view -sys [ -sfunc | -msrv | -adrv | -pdrv | -lic | -audlog 
                       | -lbpathusetimes | -expathusetimes | -exrndpathusetimes | -pstv ] [-t]
    dlnkmgr view -path [-pstv | -vstv] [ -hdev HostDeviceName ] [-stname]
                              [-iem] [-srt {pn | lu | cp}] [-hbaportwwn] [-t]
    dlnkmgr view -path
                 -item [pn] [dn] [lu] [cp] [type] [ic] [ie] [dnu]
                            [hd] [iep] [hbaportwwn] [phys] [virt] [vid]
                 [-pstv | -vstv] [-hdev HostDeviceName] [-stname]
                                          [-srt {pn | lu | cp}] [-t]
    dlnkmgr view -path -c [-pstv | -vstv] [-stname] [-srt {lu | cp}] [-t]
    dlnkmgr view -lu [-pstv | -vstv] 
                           [ -hdev HostDeviceName | -pathid AutoPATH_ID ] [-t]
    dlnkmgr view -lu
                 -item [ [slpr] [pn] [cp] [clpr] [type] [ic] [ie] [dnu]
                         [iep] [hctl] [phys] [virt] [vid] | all ]
                 [-pstv | -vstv] 
                 [ -hdev HostDeviceName | -pathid AutoPATH_ID ] [-t]
    dlnkmgr view -lu -c [-pstv | -vstv] [-t]
    dlnkmgr view -lu -c -item [slpr] [-pstv | -vstv] [-t]
    dlnkmgr view -drv [-pstv | -vstv] [-t]
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd hh:mm:ss
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