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Hitachi Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(Linux®用)


2.6 HDLMデバイスの論理デバイスファイル

HDLMデバイスの論理デバイスファイル名には,SCSIデバイスの論理デバイスファイル名とは別のファイル名が付けられます。HDLMデバイスの論理デバイスファイルをボリューム管理ソフトウェアなどのアプリケーションに設定すると,それらのアプリケーションからHDLMで管理するLUにアクセスできるようになります。

アプリケーションがLUにアクセスするときに使用する論理デバイスファイル名の例を,HDLMをインストールする前とインストールしたあとに分けて,次に示します。

表2‒5 アプリケーションからLUにアクセスするときに使用するデバイスの論理デバイスファイル名の例

ホストの状態

アプリケーションが使用する論理デバイスファイル名

HDLMをインストールする前

SCSIデバイスの論理デバイスファイル名を使用します。

(例)

/dev/sda

/dev/sda1

/dev/sdb

/dev/sdb1

HDLMをインストールしたあと

HDLMデバイスの論理デバイスファイル名を使用します。

(例)

/dev/sddlmaa

/dev/sddlmaa1

HDLMデバイスの論理デバイスファイル名は,次の形式で表されます。

/dev/sddlm[aa-pop][1-15]
論理デバイスファイル名に付けられるアルファベットについて
  • LU数が1個目から256個目までは,2文字のアルファベットが付けられます。1文字目および2文字目ともに,値の範囲は「a」から「p」までとなります。

  • LU数が257個目以降からは,3文字のアルファベットが付けられます。1文字目および3文字目ともに,値の範囲は「a」から「p」までとなります。2 文字目の値は「a」から「o」までとなります。

  • 1文字目のアルファベットごとに,メジャー番号が1つ必要になります。

論理デバイスファイル名に付けられるアルファベットについて次の図に示します。

図2‒6 論理デバイスファイル名に付けられるアルファベットについて
[図データ]
論理デバイスファイル名に付けられる数値について

[1-15]は,該当するLUでのパーティション番号を表します。HDLM構成定義ユティリティdlmcfgmgr)の実行時に,1~15のすべての論理デバイスファイルを作成します。

例えば,HDLMデバイスの論理デバイスファイル名がsddlmaa1の場合は,sddlmaaのパーティション1を表します。LU全体を表す場合は,単にsddlmaaとなります。なお,HDLMが作成するのはブロック型デバイスファイルです。このファイルが使用するブロックデバイス用のメジャー番号は,動的に選択されます。