Replication Manager Application Agent CLI リファレンスガイド
副ボリュームからテープへのバックアップ情報を表示する場合
drmtapecat
[ バックアップID ][ -l ][ -hostname ホスト名 ] [ -v ]
[ -comment バックアップコメント]
[ -bkdir ]正ボリュームから副ボリュームへのバックアップ情報を表示する場合
drmtapecat -o FILESYSTEM マウントポイントディレクトリー名またはドライブ名 | マウントポイントディレクトリー一括定義ファイル名 [ drmfscatコマンドのオプション ]
drmtapecat -o MSSQL インスタンス名 [ drmsqlcatコマンドのオプション ]
drmtapecat -o MSEXCHANGE [ drmexgcatコマンドのオプション ]
副ボリュームからテープへのバックアップ情報を削除する場合
drmtapecat バックアップID -delete
コマンドを実行したサーバー上のバックアップカタログに保持されている,テープへバックアップしたときのバックアップ情報を一覧で表示します。表示するバックアップカタログは,drmmediabackupコマンドで作成されたバックアップカタログです。バックアップ情報を確認することで,バックアップIDに対応したオブジェクトの情報を確認できます。この情報から,リストア時に指定するバックアップIDを確認できます。
drmtapecatコマンド実行時に表示される,副ボリュームからテープへのバックアップ情報を次の表に示します。
表2-15 drmtapecatコマンドで表示されるバックアップ情報
| 表示項目 | 意味 |
|---|---|
| BACKUP-COMMENT※1 | バックアップコメント |
| BACKUP-ID | バックアップID(10桁) |
| ORIGINAL-ID※2 | drmmediabackupコマンドで取得した元のバックアップID |
| HOSTNAME※2 | スナップショットバックアップを実行したサーバー名 |
| BACKUP-OBJECT | スナップショットバックアップオブジェクト種別 |
| INSTANCE※2 | バックアップ対象インスタンス名
|
| SNAPSHOT TIME | スナップショットバックアップが実行された時間 |
| EXPIRATION TIME | テープ上にバックアップされたデータの有効期限 |
| BACKUP-MEDIA※3 | テープへバックアップするときにテープバックアップ管理用のソフトウェアが使用したメディアラベル名 |
| BACKUP-FILE-DIRECTORY※4 | drmmediabackupコマンドでバックアップしたバックアップファイル格納ディレクトリー |
| VIRTUAL-SERVERNAME※5 | 仮想サーバー名(環境変数DRM_HOSTNAMEの値) |
| DB-PATH※5 | バックアップカタログ格納ディレクトリー名 |
| CATALOG-UPDATE-TIME※6 | バックアップカタログ作成時刻 |
表示できない項目がある場合,その項目欄には「-」が表示されます。すべての項目が表示できない場合,エラーメッセージが表示されます。
各項目は,空白文字で区切られて表示されます。
正ボリュームから副ボリュームへのバックアップ情報は,テープへバックアップしたオブジェクトの元である正ボリュームの情報やバックアップしたデータベースの各種ファイルの情報です。これは,副ボリュームからテープへのバックアップ情報をさらに詳細にした情報で,次の情報と同じです。
バックアップID
特定のバックアップIDのバックアップ情報を表示するとき,または特定のバックアップ情報を削除するときに指定します。なお,指定できるバックアップIDの値は0000000001~4294967295 です。先頭の0は省略しないでください。
-l
drmmediabackupコマンドで取得した次の項目を表示したい場合に指定します。
-hostname ホスト名
特定のホストに関連するバックアップ情報だけを表示する場合に指定します。コマンドを実行するサーバー上に,複数のサーバー上で実行されたバックアップ情報がインポートされているようなときに指定します。
-v
表示対象のバックアップカタログに関する情報を表示する場合に指定します。
次の項目を表示します。
-o FILESYSTEM
正ボリュームから副ボリュームへバックアップした結果を表示するときに,バックアップオブジェクトの種別がファイルシステムの場合に指定します。
-o MSSQL
正ボリュームから副ボリュームへバックアップした結果を表示するときに,バックアップオブジェクトの種別がSQL Serverデータベースの場合に指定します。
-o MSEXCHANGE
正ボリュームから副ボリュームへバックアップした結果を表示するときに,バックアップオブジェクトの種別がExchangeデータベースの場合に指定します。
マウントポイントディレクトリー名またはドライブ名
バックアップ情報を表示するファイルシステムのマウントポイントディレクトリー名またはドライブ名を指定します。
マウントポイントディレクトリー一括定義ファイル名
バックアップ情報を表示するファイルシステムまたはドライブの,マウントポイントディレクトリー一括定義ファイル名を指定します。
インスタンス名
バックアップ情報を表示するデータベースのインスタンス名を指定します。
drmfscatコマンドのオプション
drmfscatコマンドの次のオプションを指定できます。それぞれのオプションの機能については,「2.3.2 drmfscat(ファイルシステムのバックアップ情報を表示する)」を参照してください。
drmsqlcatコマンドのオプション
drmsqlcatコマンドの次のオプションを指定できます。それぞれのオプションの機能については,「2.7.2 drmsqlcat(SQL Serverデータベースのバックアップ情報を表示する)」を参照してください。
drmexgcatコマンドのオプション
drmexgcatコマンドの次のオプションを指定できます。それぞれのオプションの機能については,「2.8.2 drmexgcat(Exchangeデータベースのバックアップ情報を表示する)」を参照してください。
-delete
バックアップカタログからバックアップ情報を削除するときに指定します。このオプションを指定すると,drmtapeinitコマンドで設定したバックアップ情報の保存日数が経過していないバックアップ情報や,無期限に保存されるバックアップ情報を削除できます。
-comment バックアップコメント
特定のバックアップコメントの情報だけを表示する場合に指定します。
バックアップコメントは大文字と小文字を区別します。
バックアップコメントはワイルドカード(*)が指定できます。前方一致(XYZ*のように,先頭は検索したい文字で,末尾に任意の文字を指定する)だけ指定できます。ワイルドカード,記号,または半角スペースを指定する場合はバックアップコメントを引用符(")で囲んで指定します。記号を引用符(")で囲まない場合は,特殊記号と認識しバックアップコメントの文字列として正しく解釈できません。「-comment "*"」と指定した場合は,すべてのバックアップカタログを表示します。すべてのバックアップカタログを表示した場合,バックアップコメントが登録されていないバックアップカタログには,「-」を表示します。
「-comment ""」のように,-commentオプションのあとに引用符2つを指定した場合は,バックアップデータはありません,というメッセージを表示します。
-bkdir
drmmediabackupコマンドでバックアップしたバックアップディレクトリーを表示する場合に指定します。
0:正常終了した場合
0以外:エラーが発生した場合
PROMPT> drmtapecat
PROMPT> drmtapecat 0000000002
PROMPT> drmtapecat -l
PROMPT> drmtapecat -l -hostname FILESV
PROMPT> drmtapecat -v
PROMPT> drmtapecat -o FILESYSTEM D:
PROMPT> drmtapecat -o MSSQL -target SQL1
PROMPT> drmtapecat -o MSEXCHANGE -target STR1
PROMPT> drmtapecat -comment "SQL-DB*"
PROMPT> drmtapecat -bkdir
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