Hitachi Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(Solaris用)
JP1/NETM/DMを使用すると,分散している複数のホストに,一括してHDLMをリモートインストールできます。ここでは,HDLMをリモートインストールする場合の準備として,JP1/NETM/DMを使用したHDLMのパッケージング,HDLMの配布指令の作成,およびHDLMの配布指令の登録について説明します。HDLMの配布指令の実行(インストール)については,「3.5.4 HDLMの新規インストール」,「3.5.5 HDLMの新規インストール(Solaris Clusterを使用している場合)」および「3.5.8 HDLMのアップグレードまたは再インストール」の手順に含めて説明します。
ここでは,操作対象のマシンのOSがSolarisの場合について説明します。
HDLMはインストール先のホストにPUSH型でインストールされます。PULL型ではインストールできません。
JP1/NETM/DMを使用してHDLMをリモートインストールするための条件を示します。
図3-5 JP1/NETM/DMを使用してHDLMをリモートインストールする場合のシステム構成
まず,資源登録システムから配布管理システムにHDLMを登録(パッケージング)します。次に配布管理システムで,HDLMのインストール先などを指定した配布指令を作成して実行管理ファイルに登録します。配布指令を実行すると,HDLMが配布先システムにインストールされます。
配布指令を実行すると,配布先システムには展開前のHDLMが一時的に格納されます(HDLMのDVD-ROMに格納されているサンプルファイルを使用する場合,/var/tmpに格納されます)。配布先システムのHDLMの一時的な格納場所には,十分な空き容量を確保してください。
資源登録システムから配布管理システムへHDLMを登録します。この操作は,資源登録システムで実行します。
# mkdir -p /opt/NETMRDS/UPUPL/hd/HDLM # cp -pr DVD-ROMのマウントポイント/* /opt/NETMRDS/UPUPL/hd/HDLM
表3-17 登録ファイルとインストーラ実行シェルスクリプトの名称および格納場所
ファイルの種類 | ファイル名 | 格納場所 |
---|---|---|
登録ファイル | HDLM_regfile | /opt/NETMRDS/UPUPL/hd/HDLM/netmdm_sample/ |
インストーラ実行シェルスクリプト | install.sh |
HDLMの配布指令を作成および登録します。この操作は配布管理システムで実行します。
# rdsdmrsc -cコマンドの実行例を次に示します。この例は,HDLMのDVD-ROMに格納されている登録ファイルを使用して,HDLMを登録した場合の例です。網掛けの部分がHDLMのパッケージ名です。「xxxx」の部分には,登録ファイルに設定したバージョンが表示されます。
# rdsdmind -d -a 配布先ホスト名 -s HDLMのパッケージ名HDLMのパッケージ名には,手順2で表示されたHDLMのパッケージ名を指定します。
ライセンスキーファイルの配布と,配布管理システムからの配布指令の実行は,「3.5.4 HDLMの新規インストール」,「3.5.5 HDLMの新規インストール(Solaris Clusterを使用している場合)」および「3.5.8 HDLMのアップグレードまたは再インストール」で説明しているインストール手順に含まれています。手順に従って操作を進めてください。
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