14.2 global-active deviceペアの操作の流れ
- 重要
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global-active deviceのペア操作および情報取得では、リクエストヘッダにRemote-Authorizationを指定してください。
通常運用の場合
通常運用での操作の流れを次の図に示します。
- ペアの作成
- ペアを作成して、P-VOLのすべてのデータをS-VOLにコピーします。ペアは二重化状態になります。ペアは新規のコピーグループに作成するか、既存のコピーグループに追加します。コピーグループは、コピーペアを1つにグループ化したものです。P-VOLをグループ化したデバイスグループと、S-VOLをグループ化したデバイスグループから構成されます。
- コピーグループまたはペアの情報取得
- コピーグループまたはペア単位で、ペアを操作できます。
- ペアの削除
- あらかじめペアを中断してボリュームのペア状態を解消します。
メンテナンス運用の場合
REST APIを使用して、global-active deviceで使用しているストレージシステムを計画的に停止し、メンテナンス作業を行うことができます。
正サイトのメンテナンスを行う場合の操作の流れを次の図に示します。
- ペアの中断(S-VOL指定)
- ペアの二重化を中断します。I/Oが副サイトに切り替わります。
- P-VOLに対するI/Oの計画停止
- P-VOLのI/Oを停止します。
- メンテナンス作業
- 正サイトにマイクロバージョンアップなどのメンテナンスを行います。
- ペアの再同期(S-VOL指定)(スワップリシンク)
- メンテナンス作業の終了後に、P-VOL停止中の差分データを再同期します。P-VOLとS-VOLを入れ替え、入れ替わったP-VOLのデータをS-VOLにコピーして、ペアを再同期します。
- メモ
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再同期は、コピーグループまたはペア単位で操作できます。再同期時にコンシステンシーグループに登録したい場合は、ペア単位ではなくコピーグループ単位でペアを操作してください。
- ペアの再同期(P-VOL指定)(スワップリシンク)
- 必要に応じて、入れ替わったP-VOLとS-VOLを再び入れ替えます。
- P-VOLのI/O再開
- P-VOLのI/Oを再開します。
リクエストヘッダでのJob-Mode-Wait-Configuration-Changeの指定について
ペアの作成、ペアの分割、およびペアの再同期では、データコピーに時間がかかるためにジョブのステータスがCompletedにならず、複数の非同期処理を同時に実行するとジョブが滞留することがあります。この場合、リクエストヘッダにJob-Mode-Wait-Configuration-Change:NoWaitを指定して実行することで、データコピーが完了するまで待たないでジョブのステータスがCompletedになり、次のジョブの実行が開始されます。このとき、ジョブの実行が完了してもデータコピーは継続されます。データのコピーが完了したかどうかは、ジョブのステータスではなく対象のペアの状態を取得して確認してください。ペアの状態については、ペアの状態遷移の説明を参照してください。