14.1 global-active deviceとは
global-active deviceは、2台のストレージシステムの間でボリュームを二重化し、ストレージシステムの可用性を向上させます。同一の仮想ストレージマシンにそれぞれのストレージシステムのリソースを登録し、ペアとなるボリュームに同一の仮想LDEV
IDを付与することで、ホストからは1台のストレージシステムのボリュームとして扱えます。ホストからのI/Oを両方のストレージシステムで受け付けられ、一方のボリュームに書き込まれたデータが自動的にもう一方のボリュームに同期されます。
REST APIクライアントからAPIを発行することで、global-active deviceのペアを作成したり、どちらかのストレージシステムをメンテナンスのために停止する場合にペアを操作したりします。
global-active deviceのペアを操作するためには、事前にQuorumの設定をする必要があります。Quorumディスクは、パスやストレージシステムに障害が発生したときに、どちらのストレージシステムでサーバからのI/Oを継続するのかを決めるために使われます。
クロスパス構成のglobal-active device(ファイバチャネル接続)の場合、ボリュームの設定を変更してALUAの設定を有効にしたり、ALUAのパスの優先度を指定したりできます。
global-active deviceの詳細については、マニュアルglobal-active device ユーザガイドを参照してください。