Hitachi

Hitachi Command Suite Configuration Manager REST API リファレンスガイド


13.14 TrueCopyペア/Universal Replicatorペアを再同期する

指定したTrueCopyペアまたはUniversal Replicatorペアを再同期します。ペアを再同期すると、分割したあとの差分データをプライマリボリュームからセカンダリボリュームへコピーして、再度データを一致させます。同一のコピーグループやコピーグループ内のペアに対して、ほかの処理を同時に行わないでください。
ヒント

このAPIは、リクエストヘッダにJob-Mode-Wait-Configuration-Change:NoWaitを指定して実行することをお勧めします。詳細についてはペアの操作の流れの説明を参照してください。

メモ

ストレージシステムがどちらか一方でもVSP E シリーズVSP G150、G350、G370、G700、G900VSP F350、F370、F700、F900の場合で、かつTrueCopyペアを再同期するとき、同時にペアをコンシステンシーグループに新規に登録する操作は、対象のコピーグループ内のペア数が1,000以下のときだけ実行できます。ペアの数が1,000を超える場合は、コピーグループ内のペアをいったんすべて削除したあと、ペアを再作成するときにコンシステンシーグループに登録してください。または、ペアを削除してペアの数を1,000以下にしてから再同期したあとに、削除した分のペアを作成するときにコンシステンシーグループに登録してください。

実行権限

ストレージ管理者(リモートバックアップ管理)

リクエストライン

PUT <ベースURL>/v1/objects/storages/<ストレージデバイスID>/remote-mirror-copypairs/<オブジェクトID>/actions/resync/invoke

このAPIはPOSTメソッドでも実行できます。

リクエストメッセージ

オブジェクトID

リモートコピーペアの情報取得で取得したremoteMirrorCopyPairIdの値を指定します。次のように属性値を連結した形式でも指定できます。

remoteStorageDeviceId>,<copyGroupName>,<localDeviceGroupName>,<remoteDeviceGroupName>,<copyPairName

属性

説明

remoteStorageDeviceId

string

(必須)リモートストレージシステムのストレージデバイスID

copyGroupName

string

(必須)コピーグループ名

1~31文字で指定します。大文字と小文字を区別します。

localDeviceGroupName

string

(必須)ローカルストレージシステム側のデバイスグループ名

1~31文字で指定します。大文字と小文字を区別します。

remoteDeviceGroupName

string

(必須)リモートストレージシステム側のデバイスグループ名

1~31文字で指定します。大文字と小文字を区別します。

copyPairName

string

(必須)コピーペア名

1~31文字で指定します。大文字と小文字を区別します。

クエリパラメータ

なし。

ボディ

再同期だけをする場合のコード例を次に示します。

{
  "parameters": {
    "replicationType": "UR"
  }
}

フェイルバック対象のペアのMU(ミラーユニット)番号を指定して再同期をする場合のコード例を次に示します。

{
  "parameters": {
    "replicationType": "TC",
    "doFailback": true,
    "failbackMuNumber": 1
  }
}

S-VOLを指定して、P-VOLとS-VOLを入れ替えて再同期する場合のコード例を次に示します。

{
  "parameters": {
    "replicationType": "TC",
    "doSwapSvol": true
  }
}

属性

説明

replicationType

string

(必須)ペア種別を指定します。
  • TCTrueCopy
  • URUniversal Replicator

doFailback

boolean

(任意)3DCカスケード構成で障害が発生した場合に、フェイルバックを行うかどうか指定します。

  • true:フェイルバックを行う
  • false:フェイルバックを行わない

省略した場合、falseが設定されたと見なされます。

この属性がtrueの場合は、doSwapSvol属性とdoSwapPvol属性にtrueを指定できません。TCの場合は、fenceLevel属性も指定できません。

failbackMuNumber

int

(任意)フェイルバックを行う対象のMU(ミラーユニット)番号を指定します。

doFailback属性がtrueの場合だけ指定できます。

doSwapSvol

boolean

(任意)S-VOLを指定してペアが分割されている場合に、ペアの再同期の方法を指定します。副サイトのストレージシステムからリクエストを発行してください。

  • true:S-VOLを指定して再同期する(スワップリシンク)

    P-VOLとS-VOLを入れ替えます。新しいP-VOLのデータをS-VOLへコピーして、ペアを再同期します。

  • false:P-VOLを指定して再同期する

    P-VOLのデータをS-VOLへコピーして、ペアを再同期します。

省略した場合、falseが設定されたと見なされます。

この属性がtrueの場合は、doSwapPvol属性とdoFailback属性にtrueを指定できません。TCの場合は、fenceLevel属性も指定できません。

doSwapPvol

boolean

(任意)P-VOLを指定してペアが分割されている場合に、ペアの再同期の方法を指定します。正サイトのストレージシステムからリクエストを発行してください。

  • true:P-VOLを指定して再同期する(スワップリシンク)

    P-VOLとS-VOLを入れ替えます。新しいP-VOLのデータをS-VOLへコピーして、ペアを再同期します。

  • false:P-VOLを指定して再同期する

    P-VOLのデータをS-VOLへコピーして、ペアを再同期します。

省略した場合、falseが設定されたと見なされます。

この属性がtrueの場合は、doSwapSvol属性とdoFailback属性にtrueを指定できません。TCの場合は、fenceLevel属性も指定できません。

isConsistencyGroup

boolean

(任意)TCの場合に、コンシステンシーグループの登録状態に応じて次のように指定します。

  • コンシステンシーグループに未登録の場合
    • true:コンシステンシーグループに新規に登録する
    • false:コンシステンシーグループに未登録のままにする
  • コンシステンシーグループに登録済みの場合
    • true:コンシステンシーグループに登録済みのままにする
    • false:コンシステンシーグループの登録を取り消して未登録にする

省略した場合、falseが設定されたと見なされます。コンシステンシーグループに登録済みの状態を保持する場合は、この属性にtrueを指定してください。コンシステンシーグループの登録を取り消す場合は、この属性にfalseを指定し、同時にfenceLevel属性を指定してください。

コンシステンシーグループの登録状態は、コピーグループ内で統一してください。同じコピーグループ内にコンシステンシーグループに登録されているペアと登録されていないペアが混在すると、コンシステンシーグループ単位でペアを正しく操作できません。

この属性にtrueを指定する場合は、fenceLevel属性も必ず指定してください。

consistencyGroupId

int

(任意)TCの場合、コンシステンシーグループIDを0255の10進数で指定します。

指定したペアをコンシステンシーグループに新規に登録する場合に使用します。

指定したペアがコンシステンシーグループに登録済みの場合は、指定できません。

コンシステンシーグループIDは、コピーグループ内で統一してください。同じコピーグループ内にコンシステンシーグループIDが異なるペアが混在すると、コンシステンシーグループ単位でペアを正しく操作できません。

この属性を指定する場合は、isConsistencyGroup属性に必ずtrueを指定します。

fenceLevel

string

(任意)TCの場合、フェンスレベルを指定します。

  • DATA:S-VOLデータ
  • STATUS:S-VOL状態
  • NEVER:なし

isConsistencyGroup属性にtrueを指定する場合、またはisConsistencyGroup属性にfalseを指定して登録を取り消す場合、この属性は必ず指定します。その場合に、フェンスレベルに変更がないときは、既存のフェンスレベルの値を指定してください。

フェンスレベルを変更する場合は、変更したあとの値を指定してください。

この属性を指定する場合は、doFailback属性、doSwapSvol属性、doSwapPvol属性にtrueを指定できません。

copyPace

int

(任意)TCの場合、コピーをするときのトラックサイズを115の10進数で指定します。数値が大きいほどコピーをする速度が上がります。

注※ ストレージシステムがどちらか一方でもVSP E シリーズVSP G150、G350、G370、G700、G900VSP F350、F370、F700、F900の場合は、コピーグループ内のペア数が1,000以下のときだけ指定できます。

レスポンスメッセージ

ボディ
ジョブオブジェクトを返します。affectedResources以外の属性については、ジョブオブジェクトの説明を参照してください。

属性

説明

affectedResources

再同期したTrueCopyペアまたはUniversal ReplicatorペアのURL

Actionテンプレート

GET <ベースURL>/v1/objects/storages/<ストレージデバイスID>/remote-mirror-copypairs/<オブジェクトID>/actions/resync

このActionテンプレートでは、オブジェクトIDで指定されたペアのペア種別と、ローカルストレージシステムにあるボリュームがP-VOLかS-VOLかによって、指定できる属性だけを返します。

ステータスコード

この操作のリクエストに対するステータスコードの意味を次に示します。そのほかのステータスコードについては、HTTPステータスコードの説明を参照してください。

ステータスコード

メッセージ

説明

412

Precondition Failed

指定したペアの操作ができないことを示します。

コード例

Actionテンプレートを取得する場合

P-VOL側のストレージシステムを指定するとき

curl -v -H "Accept: application/json" -H "Remote-Authorization:Session 10399a1f-fce3-489b-9c3a-823017462396" -H "Authorization:Session b74777a3-f9f0-4ea8-bd8f-09847fac48d3" -X GET https://192.0.2.100:23451/ConfigurationManager/v1/objects/storages/836000123456/remote-mirror-copypairs/836000123789,remoteCopyGroup,remoteCopyGroupP_,remoteCopyGroupS_,pair1/actions/resync

S-VOL側のストレージシステムを指定するとき

curl -v -H "Accept: application/json" -H "Remote-Authorization:Session 10399a1f-fce3-489b-9c3a-823017462396" -H "Authorization:Session b74777a3-f9f0-4ea8-bd8f-09847fac48d3" -X GET https://192.0.2.100:23451/ConfigurationManager/v1/objects/storages/836000123789/remote-mirror-copypairs/836000123456,remoteCopyGroup,remoteCopyGroupS_,remoteCopyGroupP_,pair1/actions/resync

Actionテンプレートを取得してリクエストを実行する場合

P-VOL側のストレージシステムを指定するとき

curl -v -H "Accept: application/json" -H "Remote-Authorization:Session 10399a1f-fce3-489b-9c3a-823017462396" -H "Content-Type: application/json" -H "Authorization:Session b74777a3-f9f0-4ea8-bd8f-09847fac48d3" -X PUT --data-binary @./InputParameters.json https://192.0.2.100:23451/ConfigurationManager/v1/objects/storages/836000123456/remote-mirror-copypairs/836000123789,remoteCopyGroup,remoteCopyGroupP_,remoteCopyGroupS_,pair1/actions/resync/invoke

S-VOL側のストレージシステムを指定するとき

 curl -v -H "Accept: application/json" -H "Remote-Authorization:Session 10399a1f-fce3-489b-9c3a-823017462396" -H "Content-Type: application/json" -H "Authorization:Session b74777a3-f9f0-4ea8-bd8f-09847fac48d3" -X PUT --data-binary @./InputParameters.json https://192.0.2.100:23451/ConfigurationManager/v1/objects/storages/836000123789/remote-mirror-copypairs/836000123456,remoteCopyGroup,remoteCopyGroupS_,remoteCopyGroupP_,pair1/actions/resync/invoke