Replication Manager システム構成ガイド
「3.1.1 Replication Managerの環境設定の流れ」の「図3-1 Replication Managerのインストールおよび環境設定」の中から,メインフレーム系システムでコピーペアを管理する場合の環境構築の手順を説明します。実施済みの手順は省略できます。
- 管理サーバにHitachi Command Suiteをインストールします。
詳細については,マニュアル「Hitachi Command Suite インストールガイド」を参照してください。
クラスタ環境を設定する場合も,マニュアル「Hitachi Command Suite インストールガイド」を参照してください。- Device Managerにリソース(ストレージシステム)を追加します。
ホスト環境が,z/OSを使用している場合は任意です。それ以外のOSを使用している場合は,Replication Managerで管理対象とするリソース(ストレージシステム)をDevice Managerに追加します。Device Managerへのストレージシステムの追加については,マニュアル「Hitachi Command Suite ユーザーズガイド」またはマニュアル「Hitachi Command Suite CLI リファレンスガイド」を参照してください。- GUIからReplication Managerのライセンスの初期設定をします。
ライセンスの初期設定については,「3.6 Replication Managerライセンスの初期設定」を参照してください。- リソース数に応じて環境を設定します。
リソース数に応じて,メモリーヒープサイズの設定とログファイルの出力量を設定します。
メモリーヒープサイズの設定については,「2.2 管理リソース数の上限」を参照してください。ログファイルの出力量の設定については,「4.3.2 logger.propertiesファイルのプロパティ」を参照してください。- 管理サーバでReplication Managerのデータベースをバックアップします。
Replication Managerの構成変更後のデータをバックアップします。バックアップ方法については,マニュアル「Hitachi Command Suite システム構成ガイド」を参照してください。- ホストにBusiness Continuity ManagerまたはMainframe Agentをインストールします。
管理サーバでDevice Manager 6.3以降を使用する場合で,コピーペアの監視だけを実施するときは,Business Continuity ManagerまたはMainframe Agentのインストールは任意です。Business Continuity ManagerまたはMainframe Agentをインストールしたあとで,Replication Managerとの連携に必要な情報を指定する必要があります。
重要
- ペア構成を設定する場合は,Business Continuity Manager 6.2以降が必要です。6.2より前のバージョンでサポートしているのは監視機能だけです。
Business Continuity Managerをインストールした場合は,次のように設定します。
- ディスク構成定義ファイルにデータセットを割り当てます。
- コピーグループ定義ファイルにデータセットを割り当てます。
- ルートリストを設定します(リモートコマンドデバイスを使用する場合)。
- Business Continuity Managerエージェント初期設定パラメーター(Gen'ed DADID,Non Gen'ed DADID,およびRemote DADID,および各DADIDに対応するプレフィックス)を設定します。
- Business Continuity ManagerエージェントのMODE初期設定パラメーターに,起動モードとしてEDITを指定します(初期値はMONITOR)。これによってReplication Managerからコピーグループを管理できるようになります。起動モードがMONITORのときに定義や状態を変更しようとすると,Business Continuity ManagerエージェントでYKY727Eエラーが発生します。
- LOCK初期設定パラメーターを指定すると,Replication ManagerとBusiness Continuity Managerで起こる運用の競合を管理することもできます。
重要
- Replication ManagerとBusiness Continuity Managerとの間でIPv6接続またはHTTPS(SSL)通信する場合は,IBM HTTP Server(IHS)を設定する必要があります。
詳細については,マニュアル「Hitachi Business Continuity Manager インストールガイド」およびマニュアル「Hitachi Business Continuity Manager ユーザーズガイド」の,Replication ManagerとBusiness Continuity Managerを連携して使用するための設定方法に関する章を参照してください。
重要
- Replication Manager では,マルチサブチャネルセット機能をサポートしていません。以下のいずれかの条件に該当する定義ファイルを含むプレフィックスは管理できません。
- サブチャネルセットIDの設定があるコピーグループ定義ファイル
- サブチャネルセットIDの設定があるボリュームを含むディスク構成定義ファイル
- ダミーデバイス番号を割り当てていないボリュームを含むディスク構成定義ファイル(NG スキャンまたはリモートスキャンの場合)
Mainframe Agentを使用する場合のインストール方法およびセットアップ方法については,マニュアル「Hitachi Command Suite Mainframe Agent ユーザーズガイド」を参照してください。
All Rights Reserved. Copyright© 2014, 2020, Hitachi, Ltd.