Replication Manager システム構成ガイド

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4.3.2 logger.propertiesファイルのプロパティ

logger.propertiesファイルを使って,次のログの出力に関するプロパティの値を指定します(nは整数)。

logger.propertiesファイルに値を指定しなかった場合や,許容範囲外の値を指定した場合は,デフォルト値が適用されます。

表4-3 logger.propertiesファイルのプロパティ一覧

プロパティ 説明
logger.loglevel Replication Managerのトレースログファイルの出力レベルのしきい値です。この値に等しいか,または小さい値を含むメッセージがログファイルに出力されます。
指定できる値:0,10,20,および30(左から重要度の高い順)
デフォルト値:20
logger.sysloglevel Replication Managerを使って出力されるOSのイベントログまたはsyslogの出力レベルのしきい値です。この値に等しいか,または小さい値を含むメッセージがログファイルに出力されます。
指定できる値:0,10,20,および30(左から重要度の高い順)
デフォルト値:0
logger.MaxBackupIndex Replication Managerで作成されるトレースログファイルの最大数です。ログファイルの数がこの値に達すると,いちばん古いファイルから順に再使用されます。
指定できる値:1~16(ファイル)
デフォルト値:6
logger.MaxFileSize Replication Managerのトレースログファイル1つ当たりの最大サイズです。この値はバイト単位,キロバイト単位,またはメガバイト単位で指定します。指定した値の後ろにKBまたはMBのどちらも付けないと,サイズはバイト単位であると見なされます。値と単位の間にスペースは入れないでください。
指定できる値は,指定する単位によって次のように異なります。
  • バイト:4096~2147483647
  • KB:4KB~2097151KB
  • MB:1MB~2047MB
デフォルト値:20MB
logger.DB.loglevel データベース関連ログファイル出力のしきい値です。
指定できる値:0,10,20,および30(左から重要度の高い順)
デフォルト値:20
logger.DB.MaxBackupIndex データベース関連ログファイルのバックアップファイルの最大数です。
指定できる値:1~16(ファイル)
デフォルト値:6
logger.DB.MaxFileSize データベース関連ログファイルの最大サイズです。この値はバイト単位,キロバイト単位,またはメガバイト単位で指定します。指定した値の後ろにKBまたはMBのどちらも付けないと,サイズはバイト単位であると見なされます。値と単位の間にスペースは入れないでください。
指定できる値は,指定する単位によって次のように異なります。
  • バイト:4096~2147483647
  • KB:4KB~2097151KB
  • MB:1MB~2047MB
デフォルト値:20MB
logger.RefreshConfig.MaxBackupIndex 構成更新ログファイルのバックアップファイルの最大数です。
指定できる値:1~32(ファイル)
デフォルト値:5
logger.RefreshConfig.MaxFileSize 構成更新ログファイルの最大サイズです。この値はバイト単位,キロバイト単位,またはメガバイト単位で指定します。指定した値の後ろにKBまたはMBのどちらも付けないと,サイズはバイト単位であると見なされます。値と単位の間にスペースは入れないでください。
指定できる値は,指定する単位によって次のように異なります。
  • バイト:4096~2147483647
  • KB:4KB~2097151KB
  • MB:1MB~2047MB
デフォルト値:10MB
logger.RefreshConfig.enabled 構成更新ログ機能を有効にするかどうかを指定する値です。
指定できる値:trueまたはfalse
デフォルト値:true
logger.UserOperation.MaxBackupIndex ユーザー操作ログファイルのバックアップファイルの最大数です。
指定できる値:1~32(ファイル)
デフォルト値:5
logger.UserOperation.MaxFileSize ユーザー操作ログファイルの最大サイズです。この値はバイト単位,キロバイト単位,またはメガバイト単位で指定します。指定した値の後ろにKBまたはMBのどちらも付けないと,サイズはバイト単位であると見なされます。値と単位の間にスペースは入れないでください。
指定できる値は,指定する単位によって次のように異なります。
  • バイト:4096~2147483647
  • KB:4KB~2097151KB
  • MB:1MB~2047MB
デフォルト値:10MB
logger.UserOperation.enabled ユーザー操作ログ機能を有効にするかどうかを指定する値です。
指定できる値:trueまたはfalse
デフォルト値:true
logger.RefreshStatus.MaxBackupIndex ペア状態更新ログファイルのバックアップファイルの最大数です。
指定できる値:1~32(ファイル)
デフォルト値:2
logger.RefreshStatus.MaxFileSize ペア状態更新ログファイルの最大サイズです。この値はバイト単位,キロバイト単位,またはメガバイト単位で指定します。指定した値の後ろにKBまたはMBのどちらも付けないと,サイズはバイト単位であると見なされます。値と単位の間にスペースは入れないでください。
指定できる値は,指定する単位によって次のように異なります。
  • バイト:4096~2147483647
  • KB:4KB~2097151KB
  • MB:1MB~2047MB
デフォルト値:10MB
logger.RefreshStatus.enabled ペア状態更新ログ機能を有効にするかどうかを指定する値です。
指定できる値:trueまたはfalse
デフォルト値:true
logger.AppConfig.MaxBackupIndex アプリケーション構成ログファイルのバックアップファイルの最大数です。
指定できる値:1~32(ファイル)
デフォルト値:3
logger.AppConfig.MaxFileSize アプリケーション構成ログファイルの最大サイズです。この値はバイト単位,キロバイト単位,またはメガバイト単位で指定します。指定した値の後ろにKBまたはMBのどちらも付けないと,サイズはバイト単位であると見なされます。値と単位の間にスペースは入れないでください。
指定できる値は,指定する単位によって次のように異なります。
  • バイト:4096~2147483647
  • KB:4KB~2097151KB
  • MB:1MB~2047MB
デフォルト値:10MB
logger.AppConfig.enabled アプリケーション構成ログ機能を有効にするかどうかを指定する値です。
指定できる値:trueまたはfalse
デフォルト値:true
logger.AppStatus.MaxBackupIndex アプリケーション状態ログファイルのバックアップファイルの最大数です。
指定できる値:1~32(ファイル)
デフォルト値:6
logger.AppStatus.MaxFileSize アプリケーション状態ログファイルの最大サイズです。この値はバイト単位,キロバイト単位,またはメガバイト単位で指定します。指定した値の後ろにKBまたはMBのどちらも付けないと,サイズはバイト単位であると見なされます。値と単位の間にスペースは入れないでください。
指定できる値は,指定する単位によって次のように異なります。
  • バイト:4096~2147483647
  • KB:4KB~2097151KB
  • MB:1MB~2047MB
デフォルト値:20MB
logger.AppStatus.enabled アプリケーション状態ログ機能を有効にするかどうかを指定する値です。
指定できる値:trueまたはfalse
デフォルト値:true

ログファイルの出力レベルと,出力されるメッセージの内容を次に示します。
0:重大なエラー,優先度の高い情報
10:通常のエラー,通常の情報
20:警告
30:すべてのデバッグ情報

Replication Managerログ出力について

Replication Managerのログデータ量は,Replication Managerで管理するリソース数によって変わるため,リソース数およびメモリーヒープサイズに合わせて,logger.propertiesファイルを変更する必要があります。メモリーヒープサイズとログごとに出力される情報量を「表4-4 メモリーヒープサイズと出力されるログ情報量」に示します。この表の値を基準に,logger.propertiesファイルのxxxx.MaxBackupIndexプロパティおよびxxxx.MaxFileSizeプロパティを設定してください。

トレースログの出力量を確認する場合を例に説明します。「表4-4 メモリーヒープサイズと出力されるログ情報量」で,現在設定されているメモリーヒープサイズに対応するトレースログの情報量を確認します。例えば,メモリーヒープサイズがSmallに設定されている場合,トレースログで出力される情報量は120MBとなるため,logger.MaxBackupIndexおよびlogger.MaxFileSizeで120MB以上のログが出力できるように設定します。logger.MaxBackupIndexが6で,logger.MaxFileSizeを20MBと設定した場合,120MB分のログが出力できます。

なお,logger.propertiesファイル内のデフォルト値は,コピーペア数で,オープン系システムの場合は6,000ペア,メインフレーム系システムの場合は40,000ペアを,Application Agentがインストールされているコンピュータで,30台を想定しています。Application Agentのインストール数が30台を超える場合は,ログ出力量の算出方法が異なります。算出方法については,以降で説明するApplication Agentがインストールされているコンピュータが30台を超える場合を参照してください。

表4-4 メモリーヒープサイズと出力されるログ情報量

メモリーヒープサイズ 出力されるログ情報量(MB)
トレースログ データベース関連ログ 通信ログ
構成更新ログ ユーザー操作ログ ペア状態更新ログ
Small 120 120 50 50 20
Medium 130 170 70 50 30
Large 140 230 100 50 30

Application Agentがインストールされているコンピュータが30台を超える場合

次の計算式でそれぞれ算出します。(1)および(2)の値は,「表4-4 メモリーヒープサイズと出力されるログ情報量」の値に加算してログ情報量を計算します。(3)の値は,現在設定されているアプリケーション状態ログファイルの出力量に加算して,ログ情報量を計算します。

(1) トレースログに加算する値の計算式
2.6×(Application Agentのインストール台数-30)(MB)

(2) データベース関連ログに加算する値の計算式
0.5×(Application Agentのインストール台数-30)(MB)

(3) アプリケーション状態ログファイルの出力量に加算する値の計算式
3.8×(Application Agentのインストール台数-30)(MB)

Application Agentのインストール台数が40台の場合を例に説明します。算出した値は,それぞれ次のようになります。

(1) トレースログに加算する値:26

(2) データベース関連ログに加算する値:5

(3) アプリケーション状態ログファイルの出力量に加算する値:38

例えば,メモリーヒープサイズがSmallに設定されている場合,「表4-4 メモリーヒープサイズと出力されるログ情報量」で対応するトレースログおよびデータベース関連ログの情報量は120MBとなるため,(1)および(2)の値をそれぞれ加算すると,(1)は146MB,(2)は125MBとなります。(3)の場合,例えば,現在設定されているアプリケーション状態ログファイルの出力量が120MB(デフォルト)だとすると,(3)は158MBとなります。

加算後の(1)の値を基準に,logger.MaxBackupIndexおよびlogger.MaxFileSizeを設定します。同様に,加算後の(2)の値を基準に,logger.DB.MaxBackupIndexおよびlogger.DB.MaxFileSizeを,(3)の値を基準に,logger.AppStatus.MaxBackupIndexおよびlogger.AppStatus.MaxFileSizeを設定します。

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