Replication Manager システム構成ガイド

3.1.2 オープン系システムでコピーペアを管理する場合の環境構築

「3.1.1 Replication Managerの環境設定の流れ」の「図3-1 Replication Managerのインストールおよび環境設定」の中から，オープン系システムでコピーペアを管理する場合の環境構築の手順を説明します。実施済みの手順は省略できます。

管理サーバにHitachi Command Suiteをインストールします。
詳細については，マニュアル「Hitachi Command Suite インストールガイド」を参照してください。
クラスタ環境を設定する場合も，マニュアル「Hitachi Command Suite インストールガイド」を参照してください。

Device Managerにリソース（ストレージシステム）を追加します。
Replication Managerで管理対象とするリソース（ストレージシステム）をDevice Managerに追加します。Device Managerへのストレージシステムの追加については，マニュアル「Hitachi Command Suite ユーザーズガイド」またはマニュアル「Hitachi Command Suite CLI リファレンスガイド」を参照してください。

GUIからReplication Managerのライセンスの初期設定をします。
ライセンスの初期設定については，「3.6 Replication Managerライセンスの初期設定」を参照してください。

リソース数に応じて環境を設定します。
リソース数に応じて，メモリーヒープサイズの設定とログファイルの出力量を設定します。
メモリーヒープサイズの設定については，「2.2 管理リソース数の上限」を参照してください。ログファイルの出力量の設定については，「4.3.2 logger.propertiesファイルのプロパティ」を参照してください。

管理サーバでReplication Managerのデータベースをバックアップします。
Replication Managerの構成変更後のデータをバックアップします。データベースのバックアップ方法については，マニュアル「Hitachi Command Suite システム構成ガイド」を参照してください。

ペア管理サーバにRAID Managerをインストールします。
1台のペア管理サーバで，Hシリーズとそれ以外のストレージシステムとのコピーペアを管理する場合は，各ストレージシステムの機種に対応するRAID Managerをインストールする必要があります。
RAID Managerのインストール方法については，RAID Managerのマニュアルを参照してください。
仮想コマンドデバイスを使用してコピーペアを管理する場合は，仮想コマンドデバイスサーバにもRAID Managerをインストールしてください。

ペア管理サーバにDevice Managerエージェントをインストールします。
Device Managerエージェントのインストール完了後，Device Managerエージェントを使用するために必要な情報を指定します。セットアップ手順には，RAID Managerに関する情報の指定（Device Managerエージェントのインストール先や，一括管理構成を使うかどうかなど）も含まれています。環境に適した設定をしてください。Device Managerエージェントのインストールおよびセットアップ方法については，マニュアル「Hitachi Command Suite インストールガイド」を参照してください。
仮想コマンドデバイスサーバをペア管理サーバとして使用する場合は，仮想コマンドデバイスサーバにもDevice Managerエージェントをインストールしてください。

ホストにDevice Managerエージェントをインストールします。
ホストでDevice Managerエージェントを使用する場合は，Device Managerエージェントをインストールしてから，Device Managerエージェントを使用するために必要な情報を指定してください。詳細については，マニュアル「Hitachi Command Suite インストールガイド」を参照してください。
Device Managerエージェントを使用しない場合は，リソース（ホスト）を手動でDevice Managerに追加します。Device Managerへのホストの追加方法については，マニュアル「Hitachi Command Suite ユーザーズガイド」またはマニュアル「Hitachi Command Suite CLI リファレンスガイド」を参照してください。
RAID Managerを使用してメインフレーム系システムのコピーペアを管理する場合，この操作は不要です。

RAID Managerに関するプロパティファイルの編集

次に示す条件のどれかに該当する場合は，ペア管理サーバに格納されているプロパティファイルを編集する必要があります。手順7でRAID Managerに関する設定が済んでいる場合は不要です。

RAID Managerをデフォルト以外の場所にインストールしている，または（Windowsを使用している場合）RAID ManagerとDevice Managerエージェントを別々のドライブにインストールしている。
RAID Managerを使用している場合はserver.propertiesファイルのserver.agent.rm.locationプロパティ，RAID Manager XPを使用している場合はserver.propertiesファイルのserver.agent.rmxp.locationプロパティに，RAID Managerのインストール先を指定してください。

コピーペアの管理に一括管理構成を使っている。
server.propertiesファイルのserver.agent.rm.centralizePairConfigurationプロパティに，enableを指定してください。
一括管理構成については，マニュアル「Hitachi Command Suite システム構成ガイド」を参照してください。

プロパティファイルを編集したあとは，Device Managerエージェントを再起動してください。プロパティファイルの編集方法，指定規則，およびDevice Managerエージェントの再起動方法については，マニュアル「Hitachi Command Suite システム構成ガイド」を参照してください。

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