Replication Manager システム構成ガイド

[目次][索引][前へ][次へ]


2.2 管理リソース数の上限

Replication Managerが管理できるリソース数の上限値は,Hitachi Command Suite共通コンポーネントのメモリーヒープサイズの設定(Small,Medium,またはLarge)によって異なります。各リソースの上限値に応じて,適切なメモリーヒープサイズを設定してください。

メモリーヒープサイズの拡張方法については,マニュアル「Hitachi Command Suite システム構成ガイド」を参照してください。

ここでは,次のリソース数の上限値について説明します。

RAID Managerで管理されるメインフレーム系システムのリソース数の上限値については,オープン系システムの値を参照してください。オープン系システムとメインフレーム系システムの混在環境でのリソース数を算出する場合,RAID Managerで管理されるメインフレーム系システムのリソース数は,オープン系システムのリソース数に含めてください。

コピーペア数の上限値

コピーペア数の上限値を次の表に示します。

表2-11 Replication Managerで管理できるコピーペア数の上限値

環境 上限値
Small Medium Large
オープン系システムだけの環境 6,000 12,000 24,000
メインフレーム系システムだけの環境 40,000 60,000 90,000
オープン系システムとメインフレーム系システムの混在環境 40,000 60,000 90,000

注※
次の計算式を使ってコピーペア数を算出してください。
(<オープン系システムのコピーペア数>×6)+<メインフレーム系システムのコピーペア数>
重要
  • コピーペア構成定義ウィザードで一度に操作できるコピーペア数は1,000までです。
  • メインフレーム系システムの場合に,25,000以上のコピーペアを含むコピーグループまたはコンシステンシーグループに対してコピーペア構成定義ウィザードで操作するときは,メモリーヒープサイズをMediumまたはLargeに設定してください。

環境に応じて,次の内容も確認してください。

オープン系システムのコピーペア数
コピーペア数が5,000以上の場合,ペア管理サーバ上で,次に示すDevice Managerエージェントのプロパティファイルを編集してください。
  • server.propertiesファイルのserver.agent.maxMemorySize
  • agent.propertiesファイルのagent.rm.TimeOut
プロパティの編集方法については,マニュアル「Hitachi Command Suite システム構成ガイド」の,コピーペアを管理するために必要な設定について説明している章を参照してください。

メインフレーム系システムのコピーペア数
Device Managerサーバで管理しているコピーペア数とBusiness Continuity Managerで管理しているコピーペア数のうち,どちらか大きい値を基にして,「表2-11 Replication Managerで管理できるコピーペア数の上限値」の上限値を確認してください。

ログデータの量は管理対象のコピーペア数に依存します。ログファイル数の上限値と,各ログファイルの最大データサイズは変更できます。詳細については,「4.3.2 logger.propertiesファイルのプロパティ」を参照してください。

LDEV数の上限値

Replication Managerが管理できるLDEV数の上限値は,管理対象のすべてのLDEV数の合計を基準にしています。LDEVの情報取得元が複数ある場合,それぞれの情報取得元から取得したLDEV数の合計が上限値以内であることを確認してください。

オープン系システムのLDEV数は,メモリーヒープサイズがLargeの場合,情報取得元がローカルDevice Managerのときと,リモートDevice Managerのときに分けて上限値を示します。メモリーヒープサイズがSmallまたはMediumの場合,ローカルDevice Managerから取得したLDEV数と,リモートDevice Managerから取得したLDEV数の合計の上限値を示します。

LDEV数の上限値を次の表に示します。

表2-12 Replication Managerで管理できるLDEV数の上限値

環境 上限値
Small Medium Large
オープン系システムだけの環境 LDEVの情報取得元がローカルDevice Managerの場合 50,000 80,000 1,000,000
LDEVの情報取得元がリモートDevice Managerの場合 256,000
メインフレーム系システムだけの環境 80,000 120,000 200,000
オープン系システムとメインフレーム系システムの混在環境 オープン系システムでLDEVの情報取得元がローカルDevice Managerの場合 80,000 120,000 1,000,000
オープン系システムでLDEVの情報取得元がリモートDevice Managerの場合 153,000
メインフレーム系システムの場合 200,000

注※
次の計算式を使ってLDEV数を算出し,上限値以内であることを確認してください。
(<オープン系システムのLDEV数>×2)+<メインフレーム系システムのLDEV数>

[目次] [前へ] [次へ]


[マニュアル発行元]

All Rights Reserved. Copyright© 2014, 2020, Hitachi, Ltd.