Tuning Manager - Agents
ここでは,HTM - Agentsのディスク占有量について説明します。
- この節の構成
- A.3.1 HTM - Agent for RAIDのディスク占有量
- A.3.2 HTM - Agent for NASのディスク占有量
A.3.1 HTM - Agent for RAIDのディスク占有量
ディスク占有量は,構築しているインスタンス数,パフォーマンスデータを収集するレコード数,および共通メッセージログのファイルサイズなどによって変化します。
ただし,共通メッセージログは,同一ホスト上のPerformance Managementプログラムで共通のため,ディスク占有量を見積もる場合は,1つのホストに対して一度だけ共通メッセージログのファイルサイズを加算してください(デフォルトの上限値は16メガバイト)。共通メッセージログのファイルサイズの上限値を変更したい場合は,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,インストールとセットアップについて説明している章を参照してください。
表A-12 システム全体のディスク占有量(HTM - Agent for RAIDの場合)
HTM - Agent for RAIDの状態 ディスク占有量(単位:メガバイト) Windows Server 2008 Windows Server 2012 Linux インストール時 1450 1450 1352 初期状態での運用 600+a+600※ 600+a+600※ 800+a+600※
- 注※
- 同一ホスト内にHybrid Storeで運用している他のAgentが存在する場合,この容量は共通で使用します。そのため,600は,どれか1つのAgentの計算で加算してください。
- (凡例)
記号 説明 参照先 a インスタンスごとのディスク占有量の和
1つのインスタンスのディスク占有量の算出式を次に示します。
b+400+c(単位:メガバイト)- b Hybrid Storeのディスク占有量(単位:メガバイト) 「(3) Hybrid Storeのディスク占有量」 c アラート機能使用時のディスク占有量(単位:メガバイト)
アラート機能では,ディスクにメモリーのダンプを格納します。そのため,ディスク占有量とメモリー所要量は等しくなります。「A.2.5 アラート機能使用時のメモリー所要量」 表A-13 各インストール先ディレクトリのディスク占有量(HTM - Agent for RAIDの場合)
ディレクトリ名 HTM - Agent for RAIDの状態 ディスク占有量(単位:メガバイト) Windows Server 2008 Windows Server 2012 Linux システムドライブ インストール時 150 150 - 環境変数TEMPで指定したディレクトリ インストール時 400 400 - Tuning Managerシリーズのインストール先フォルダ インストール時 900 900 - 初期状態での運用 600+a+600※ 600+a+600※ - /opt/jp1pc インストール時 - - 1000 初期状態での運用 - - 800+a+600※ /var インストール時 - - 2 /tmp インストール時 - - 350
- 注※
- 同一ホスト内にHybrid Storeで運用している他のAgentが存在する場合,この容量は共通で使用します。そのため,600は,どれか1つのAgentの計算で加算してください。
- (凡例)
記号 説明 参照先 a インスタンスごとのディスク占有量の和
1つのインスタンスのディスク占有量の算出式を次に示します。
b+400+c(単位:メガバイト)- b Hybrid Storeのディスク占有量(単位:メガバイト) 「(3) Hybrid Storeのディスク占有量」 c アラート機能使用時のディスク占有量(単位:メガバイト)
アラート機能では,ディスクにメモリーのダンプを格納します。そのため,ディスク占有量とメモリー所要量は等しくなります。「A.2.5 アラート機能使用時のメモリー所要量」 Hybrid Storeでは,各レコードは,要約区分(要約データの種類)ごと,各要約区分の時間単位ごとに,ディレクトリ・ファイルが分かれて複数のファイルに格納されます。 Hybrid Storeのディスク占有量は,レコードタイプごとのディスク占有量の総和となります。
Hybrid Storeのディスク占有量,ファイル数,およびディレクトリ数の見積もりについて説明します。
バージョンアップインストール, コンバート, バックアップ・リストア時のHybrid Storeのディスク占有量も次に示す見積もり式で計算してください。
Hybrid Storeのディスク占有量は,レコードタイプごとのディスク占有量の総和となります。
- レコードタイプごとのディスク占有量Xの見積もり式(単位:バイト)
X=Xi+Xii
- レコードタイプが"PI"で,かつ要約区分が"未集約"または"時"の場合(バックアップデータの見積もりを除く)
- 上記以外のレコードタイプおよび要約区分の場合。また,バックアップデータ(全レコードタイプと要約区分)を見積もる場合。
- (凡例)
記号 説明 参照先 n レコードの数 - m 要約区分の数 - 計算結果の小数点以下を切り上げることを指す - a パフォーマンスデータを収集する各レコードの固定部1のサイズ
レコード,要約区分ごとに値が異なります。「D.1.2 各レコードのサイズ(Hybrid Storeで運用している場合)」の
「表D-4 各レコードの固定部1および可変部1のサイズ(コマンドデバイスを使用しての収集)」
または
「表D-6 各レコードの固定部1および可変部1のサイズ(TCP/IP接続を使用しての収集)」b パフォーマンスデータを収集する各レコードの可変部1のサイズ
レコード,要約区分ごとに値が異なります。c データを収集する各レコードのインスタンス数(単数インスタンスレコードの場合は1) 「D.1.1 インスタンス数の見積もり方法」 d レコードタイプ,要約区分ごとに値が異なります。 「表A-14 d, f および h に設定する値」 f h e パフォーマンスデータを収集する各レコードの固定部2のサイズ
レコード,要約区分ごとに値が異なります。「D.1.2 各レコードのサイズ(Hybrid Storeで運用している場合)」の
「表D-5 各レコードの固定部2および可変部2のサイズ(コマンドデバイスを使用しての収集)」g パフォーマンスデータを収集する各レコードの可変部2のサイズ
レコード,要約区分ごとに値が異なります。CLST Hybrid Storeのデータ出力先に設定したドライブのクラスターサイズ(単位:バイト) -
レコードタイプ 要約区分 d f h RT の保存期間と単位 PI 未集約 保存期間(単位:時) 時 RT + 2 744 保存期間(単位:時) 日 RT + 2 - - 保存期間(単位:日) 週 RT + 2 - - 保存期間(単位:週) 月 RT + 2 - - 保存期間(単位:月) 年 または RT + 2 の小さい方 - - 保存期間(単位:年) PD 未集約 - - 保存期間(単位:時)
記号 説明 参照先 AP Hybrid Storeの運用予定年数 - CI パフォーマンスデータの収集インターバル設定値(単位:秒)
ただし,PD_PDXレコード以外のTCP/IP接続を使用して収集したパフォーマンスデータの場合は,Performance Monitorで設定したデータのサンプリング間隔(単位:秒)。- RT 履歴データの保存期間設定値 「D.1.3 各レコードの保存期間(Hybrid Storeで運用している場合)」の
「表D-7 PIレコードタイプのレコードの保存期間(デフォルト値)」
および
「表D-8 PDレコードタイプのレコードの保存期間(デフォルト値)」Hybrid Storeで作成されるファイル数Xの見積もり式を次に示します。
X=Xi+Xii
- レコードタイプが"PI"で,かつ要約区分が"要約無し"および"時"の場合(バックアップデータの見積もりを除く)
- 上記以外のレコードタイプおよび要約区分の場合。また,バックアップデータ(全レコードタイプと要約区分)の見積もりの場合。
凡例は,「・ディスク占有量」と同じです。
Hybrid Storeで作成されるディレクトリ数Xの見積もり式を次に示します。
- (凡例)
記号 説明 計算結果の小数点以下を切り上げることを指す min() ()内を比較し小さい方の値を返す関数 RcI PI レコードタイプで収集しているレコードの数 RcD PDレコードタイプで収集しているレコードの数 A1r PI レコードタイプのレコードごとの未集約レコードの保存期間設定値(単位:時) A2r PI レコードタイプのレコードごとの時レコードの保存期間設定値(単位:時) A3r PI レコードタイプのレコードごとの日レコードの保存期間設定値(単位:日) A4r PI レコードタイプのレコードごとの週レコードの保存期間設定値(単位:週) A5r PI レコードタイプのレコードごとの月レコードの保存期間設定値(単位:月) Ir データを収集する各レコードのインスタンス数(単数インスタンスレコードの場合は1) Br PD レコードタイプのレコードごとの保存期間設定値(単位:時) ・Tuning Manager - Agent REST Application Serviceがオープンするファイル数
Tuning Manager - Agent REST Application Serviceがオープンするファイル数は最大50ファイルです。
なお,同一ホスト内にHybrid Storeで運用しているほかのAgentが存在する場合は,Agent共通で最大50ファイルになります。
A.3.2 HTM - Agent for NASのディスク占有量
ディスク占有量は,構築しているインスタンス数,パフォーマンスデータを収集するレコード数,および共通メッセージログのファイルサイズなどによって変化します。
ただし,共通メッセージログは,同一ホスト上のPerformance Managementプログラムで共通のため,ディスク占有量を見積もる場合は,1つのホストに対して一度だけ共通メッセージログのファイルサイズを加算してください(デフォルトの上限値は16メガバイト)。共通メッセージログのファイルサイズの上限値を変更したい場合は,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,インストールとセットアップについて説明している章を参照してください。
表A-15 システム全体のディスク占有量(HTM - Agent for NASの場合)
HTM - Agent for NASの状態 ディスク占有量(単位:メガバイト) Windows Linux インストール時 1500 1352 初期状態での運用 900+a+600※ 900+a+600※
- 注※
- 同一ホスト内にHybrid Storeで運用している他のAgentが存在する場合,この容量は共通で使用します。そのため,600は,どれか1つのAgentの計算で加算してください。
- (凡例)
記号 説明 参照先 a インスタンスごとのディスク占有量の和
1つのインスタンスのディスク占有量の算出式を次に示します。
b+78+c(単位:メガバイト)- b Hybrid Storeのディスク占有量(単位:メガバイト) 「A.2.3 Tuning Manager - Agent REST Application Serviceのメモリー所要量」の「(3) Hybrid Storeのディスク占有量」 c アラート機能使用時のディスク占有量(単位:メガバイト)
アラート機能では,ディスクにメモリーのダンプを格納します。そのため,ディスク占有量とメモリー所要量は等しくなります。「A.2.5 アラート機能使用時のメモリー所要量」 表A-16 各インストール先ディレクトリのディスク占有量(HTM - Agent for NASの場合)
ディレクトリ名 HTM - Agent for NASの状態 ディスク占有量(単位:メガバイト) Windows Linux システムドライブ インストール時 200 - 環境変数TEMPで指定したディレクトリ インストール時 400 - Tuning Managerシリーズのインストール先フォルダ インストール時 900 - 初期状態での運用 900+a+600※ - /opt/jp1pc インストール時 - 900 初期状態での運用 - 900+a+600※ /var インストール時 - 2 /tmp インストール時 - 450
- 注※
- 同一ホスト内にHybrid Storeで運用している他のAgentが存在する場合,この容量は共通で使用します。そのため,600は,どれか1つのAgentの計算で加算してください。
- (凡例)(監視対象がHitachi Virtual File Platform※の場合)
記号 説明 参照先 a インスタンスごとのディスク占有量の和
1つのインスタンスのディスク占有量の算出式を次に示します。
b+78+c(単位:メガバイト)- b Hybrid Storeのディスク占有量(単位:メガバイト) 「A.2.3 Tuning Manager - Agent REST Application Serviceのメモリー所要量」の「(3) Hybrid Storeのディスク占有量」 c アラート機能使用時のディスク占有量(単位:メガバイト)
アラート機能では,ディスクにメモリーのダンプを格納します。そのため,ディスク占有量とメモリー所要量は等しくなります。「A.2.5 アラート機能使用時のメモリー所要量」
- 注※
- 次のファイルサーバを総称して,「Hitachi Virtual File Platform」と呼びます。
- ・Hitachi Virtual File Platform
- ・Hitachi Capacity Optimization
- ・Hitachi Essential NAS Platform
- (凡例)(監視対象がNAS Platformの場合)
記号 説明 参照先 a インスタンスごとのディスク占有量の和
1つのインスタンスのディスク占有量の算出式を次に示します。
b + 98 + c + d+e(単位:メガバイト)- b Hybrid Storeのディスク占有量(単位:メガバイト) 「A.2.3 Tuning Manager - Agent REST Application Serviceのメモリー所要量」の「(3) Hybrid Storeのディスク占有量」 c NAS Platformコマンド実行結果格納ディレクトリのディスク占有量
NAS Platformコマンド実行結果格納ディレクトリのディスク占有量の算出式を次に示します。
(1410 * v + 1560 * w) / 1024(単位:メガバイト)
- v:NASシステムのクラスタ数
- w:NASシステムのノード数
- d NAS Platformコマンド実行結果格納ディレクトリ(コマンド実行時エラーファイル格納用)のディスク占有量
NAS Platformコマンド実行結果格納ディレクトリ(コマンド実行時エラーファイル格納用)のディスク占有量の算出式を次に示します。
(0.5 * v * x + 705 * v * y + 26 * w * z) / 1024(単位:メガバイト)
- v:NASシステムのクラスタ数
- w:NASシステムのノード数
- x:agtn.propertiesファイルのsmu.ver.err.limitに設定した値(バージョン情報のエラーフォルダ削除判定のしきい値となるフォルダ数)
- y:agtn.propertiesファイルのsmu.conf.err.limitに設定した値(構成情報(Share/Exportを除く)のエラーフォルダ削除判定のしきい値となるフォルダ数)
- z:agtn.propertiesファイルのsmu.perf.err.limitに設定した値(性能情報のエラーフォルダ保持数削除判定のしきい値となるフォルダ数)
- e アラート機能使用時のディスク占有量(単位:メガバイト)
アラート機能では,ディスクにメモリーのダンプを格納します。そのため,ディスク占有量とメモリー所要量は等しくなります。「A.2.5 アラート機能使用時のメモリー所要量」 Hybrid Storeでは,各レコードは,要約区分(要約データの種類)ごと,各要約区分の時間単位ごとに,ディレクトリ・ファイルが分かれて複数のファイルに格納されます。 Hybrid Storeのディスク占有量は,レコードタイプごとのディスク占有量の総和となります。
Hybrid Storeのディスク占有量,ファイル数,およびディレクトリ数の見積もりについて説明します。
バージョンアップインストール, コンバート, バックアップ・リストア時のHybrid Storeのディスク占有量も次に示す見積もり式で計算してください。
Hybrid Storeのディスク占有量は,レコードタイプごとのディスク占有量の総和となります。
- レコードタイプごとのディスク占有量Xの見積もり式(単位:バイト)
X=Xi+Xii
- レコードタイプが"PI"で,かつ要約区分が"未集約"または"時"の場合(バックアップデータの見積もりを除く)
- 上記以外のレコードタイプおよび要約区分の場合。また,バックアップデータ(全レコードタイプと要約区分)を見積もる場合。
- (凡例)
レコードタイプ 要約区分 d f h RT の保存期間と単位 PI 未集約 保存期間(単位:時) 時 RT + 2 744 保存期間(単位:時) 日 RT + 2 - - 保存期間(単位:日) 週 RT + 2 - - 保存期間(単位:週) 月 RT + 2 - - 保存期間(単位:月) 年 または RT + 2 の小さい方 - - 保存期間(単位:年) PD 未集約 - - 保存期間(単位:時)
記号 説明 参照先 AP Hybrid Storeの運用予定年数 - CI パフォーマンスデータの収集インターバル設定値(単位:秒) - RT 履歴データの保存期間設定値 「D.3.3 各レコードの保存期間(Hybrid Storeで運用している場合)」の
「表D-19 PIレコードタイプのレコードの保存期間(デフォルト値)(監視対象がHitachi Virtual File PlatformのHTM - Agent for NASの場合)」
「表D-20 PDレコードタイプのレコードの保存期間(デフォルト値)(監視対象がHitachi Virtual File PlatformのHTM - Agent for NASの場合)」
または
「表D-21 PIレコードタイプのレコードの保存期間(デフォルト値)(監視対象がNAS PlatformのHTM - Agent for NASの場合)」
「表D-22 PDレコードタイプのレコードの保存期間(デフォルト値)(監視対象がNAS PlatformのHTM - Agent for NASの場合)」Hybrid Storeで作成されるファイル数Xの見積もり式を次に示します。
X=Xi+Xii
- レコードタイプが"PI"で,かつ要約区分が"要約無し"および"時"の場合(バックアップデータの見積もりを除く)
- 上記以外のレコードタイプおよび要約区分の場合。また,バックアップデータ(全レコードタイプと要約区分)の見積もりの場合。
凡例は,「・ディスク占有量」と同じです。
Hybrid Storeで作成されるディレクトリ数Xの見積もり式を次に示します。
- (凡例)
記号 説明 計算結果の小数点以下を切り上げることを指す min() ()内を比較し小さい方の値を返す関数 RcI PI レコードタイプで収集しているレコードの数 RcD PDレコードタイプで収集しているレコードの数 A1r PI レコードタイプのレコードごとの未集約レコードの保存期間設定値(単位:時) A2r PI レコードタイプのレコードごとの時レコードの保存期間設定値(単位:時) A3r PI レコードタイプのレコードごとの日レコードの保存期間設定値(単位:日) A4r PI レコードタイプのレコードごとの週レコードの保存期間設定値(単位:週) A5r PI レコードタイプのレコードごとの月レコードの保存期間設定値(単位:月) Ir データを収集する各レコードのインスタンス数(単数インスタンスレコードの場合は1) Br PD レコードタイプのレコードごとの保存期間設定値(単位:時) ・Tuning Manager - Agent REST Application Serviceがオープンするファイル数
Tuning Manager - Agent REST Application Serviceがオープンするファイル数は最大50ファイルです。
なお,同一ホスト内にHybrid Storeで運用しているほかのAgentが存在する場合は,Agent共通で最大50ファイルになります。
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