Hitachi Command Suite システム構成ガイド

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5.1 Device ManagerおよびTiered Storage Managerのセキュリティ通信路

Device ManagerおよびTiered Storage Managerではマシン間でセキュリティ通信を利用できます。

Device ManagerおよびTiered Storage Managerのセキュリティ通信路について,次の2つの図に示します。

図5-1 Device ManagerおよびTiered Storage Managerのセキュリティ通信路(1/2)

[図]

図5-2 Device ManagerおよびTiered Storage Managerのセキュリティ通信路(2/2)

[図]

Device ManagerおよびTiered Storage Managerで利用できるセキュリティ通信路について,次に示します。表中の項番は,図中の番号と対応しています。

表5-1 Device ManagerおよびTiered Storage Managerで利用できるセキュリティ通信路

項番 SSLサーバ SSLクライアント 備考
1 管理サーバ
  • Hitachi Command Suite共通コンポーネント
  • Device Managerサーバ
管理クライアント(GUI) -
2 管理サーバ(Device Managerサーバ) 管理クライアント(Device Manager CLI) -
3 管理サーバ(Tiered Storage Managerサーバ) 管理クライアント(Tiered Storage Manager CLI) -
4 Host Data Collectorマシン 管理サーバ(Device Managerサーバ) -
5 仮想化サーバ Host Data Collectorマシン -
6 管理サーバ(Device Managerサーバ) Device Managerエージェントマシン -
7 ストレージシステム
  • VSP 5000シリーズ
  • VSP G1000
  • VSP G1500
  • VSP F1500
  • VSP Gx00モデル
  • VSP Fx00モデル
  • Virtual Storage Platform
  • Universal Storage Platform V/VM
  • Hitachi USP
  • HUS VM
  • HUS100
  • Hitachi AMS2000
  • Hitachi SMS
  • SMI-S enabledストレージシステム(SMI-Sプロバイダー)
管理サーバ(Device Managerサーバ) VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VM,Hitachi USPおよびHUS VMとの通信は常にセキュリティ通信が使用されます。
管理サーバ(Device Managerサーバ)はTLSバージョン1.0,TLSバージョン1.1,または,TLSバージョン1.2を利用可能です。
セキュリティ通信で使用するプロトコルは,ストレージシステムによって利用できる条件が異なります。詳細は,各ストレージシステムのマニュアルを参照してください。また,HUS100,Hitachi AMS2000,およびHitachi SMSとのセキュリティ通信で,TLSバージョン1.2を利用したい場合は,Device Managerのバージョンが8.6.1-01以降である必要があります。
8 管理サーバ(Device Managerサーバ) ストレージシステム(VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデルまたはVSP Fx00モデル) 次の場合はDevice Managerサーバとストレージシステム(VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデルまたはVSP Fx00モデル)間でセキュリティ通信を利用するための設定が必要です。
  • VSP G1000,G1500またはVSP F1500で,RAID ManagerおよびSVPへのログイン時にHitachi Command Suiteでユーザーアカウントを認証する場合
  • VSP 5000シリーズを操作する場合
  • VSP Gx00モデルまたはVSP Fx00モデルを操作する場合
VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデルまたはVSP Fx00モデルの場合,デフォルトではセキュリティ通信の設定が有効になります。
9 ストレージシステム 管理クライアント(GUI) Device Manager GUIからStorage Navigator,Storage Navigator Modular 2,またはmaintenance utilityを使用する場合に,管理クライアントのWebブラウザーとストレージシステム間でセキュリティ通信を利用できます。
ストレージシステムがVSP Gx00モデルまたはVSP Fx00モデルの場合,管理クライアント(GUI)から,SVPまたはコントローラーに対するセキュリティ通信を利用できます。
デフォルトではセキュリティ通信の設定が有効になります。
10 LDAPディレクトリサーバ 管理サーバ(Hitachi Command Suite共通コンポーネント) -
11 Device Managerサーバ Replication Managerサーバ 複数サイト構成の場合でも,各副サイト(Device Managerサーバ)と正サイト(Replication Managerサーバ)間でセキュリティ通信を利用できます。
12 Tuning Managerサーバ Device Managerサーバ Device ManagerサーバとTuning Managerサーバが同じ管理サーバにインストールされている場合にセキュリティ通信を利用できます。Device ManagerサーバとTuning Managerサーバが異なる管理サーバにインストールされている場合については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager 運用管理ガイド」のSSLの設定について説明している個所を参照してください。
13 Tuning Manager Agents Tuning Managerサーバ
  • Tuning Manager APIの利用時にセキュリティ通信を利用できます。
  • 図5-2 Device ManagerおよびTiered Storage Managerのセキュリティ通信路(2/2)」のTuning Manager Agent REST APIコンポーネントは,Tuning Manager APIの使用時に必要なコンポーネントで,Tuning Manager - Agent REST Web ServiceとTuning Manager - Agent REST Application Serviceの総称です。
  • セキュリティ通信の設定手順については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager - Agents」のSSLの設定について説明している個所を参照してください。
14 Tuning Manager Agents Device Managerサーバ
  • Tuning Managerのアラート機能の使用時にセキュリティ通信を利用できます。Device ManagerサーバとTuning Managerサーバが同じ管理サーバにインストールされている場合は,項番13と同じ経路になるため項番13を設定していれば,追加の設定は不要です。
  • セキュリティ通信の設定手順については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager - Agents」のSSLの設定について説明している個所を参照してください。
15 Tuning Managerサーバ Tuning Manager APIクライアント Device ManagerサーバとTuning Managerサーバが異なる管理サーバにインストールされている場合のセキュリティ通信の設定手順については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager 運用管理ガイド」のSSLの設定について説明している個所を参照してください。
16 Device Managerサーバ Tuning Manager APIクライアント
  • Tuning Managerのアラート機能の使用時にセキュリティ通信を利用できます。Device ManagerサーバとTuning Managerサーバが同じ管理サーバにインストールされている場合は,項番15と同じ経路になるため項番15を設定していれば,追加の設定は不要です。
  • Device ManagerサーバとTuning Managerサーバが異なる管理サーバにインストールされている場合のセキュリティ通信の設定手順については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager 運用管理ガイド」のSSLの設定について説明している個所を参照してください。
17 管理サーバ(Device Managerサーバ) CIMクライアント オブジェクト操作でセキュリティ通信を利用できます。 さらにセキュリティを強化するために,相互認証を設定することもできます。
18 CIMクライアント 管理サーバ(Device Managerサーバ) インディケーション通知でセキュリティ通信を利用できます。 さらにセキュリティを強化するために,相互認証を設定することもできます。

(凡例)
-:該当なし
この節の構成
5.1.1 Device Managerサーバのデフォルトの証明書
5.1.2 管理サーバと管理クライアント(GUI)間のセキュリティ通信のための操作フロー
5.1.3 管理サーバと管理クライアント(Device Manager CLI)間のセキュリティ通信のための操作フロー
5.1.4 管理サーバと管理クライアント(Tiered Storage Manager CLI)間のセキュリティ通信のための操作フロー
5.1.5 LDAPディレクトリサーバと管理サーバ間のセキュリティ通信のための操作フロー
5.1.6 Device ManagerサーバとReplication Managerサーバ間のセキュリティ通信のための操作フロー
5.1.7 Tuning ManagerサーバとDevice Managerサーバ間のセキュリティ通信のための操作フロー
5.1.8 Host Data Collectorマシンと管理サーバ間のセキュリティ通信のための操作フロー
5.1.9 仮想化サーバとHost Data Collector間のセキュリティ通信のための操作フロー
5.1.10 管理サーバとDevice Managerエージェント間のセキュリティ通信のための操作フロー
5.1.11 ストレージシステムと管理サーバ間のセキュリティ通信のための操作フロー
5.1.12 管理サーバとストレージシステム(VSP G1000,G1500またはVSP F1500)間のセキュリティ通信のための操作フロー
5.1.13 管理サーバとストレージシステム(VSP 5000シリーズ)間のセキュリティ通信のための操作フロー
5.1.14 管理サーバとストレージシステム(VSP Gx00モデルまたはVSP Fx00モデル)間のセキュリティ通信のための操作フロー
5.1.15 SMI-Sプロバイダーと管理サーバ間のセキュリティ通信のための操作フロー
5.1.16 Tuning ManagerサーバとTuning Manager APIクライアント間のセキュリティ通信のための操作フロー
5.1.17 ストレージシステムと管理クライアント(GUI)間のセキュリティ通信のための操作フロー
5.1.18 管理サーバとCIMクライアント間のセキュリティ通信のための操作フロー(オブジェクト操作)
5.1.19 管理サーバとCIMクライアント間のセキュリティ通信のための操作フロー(オブジェクト操作の相互認証)
5.1.20 管理サーバとCIMクライアント間のセキュリティ通信のための操作フロー(インディケーション通知)
5.1.21 管理サーバとCIMクライアント間のセキュリティ通信のための操作フロー(インディケーション通知の相互認証)
5.1.22 トラストストアー

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