Hitachi Command Suite ユーザーズガイド
[レプリケーション]タブで,C/Tデルタが悪化しているコピーグループを対象にウィザードに従ってC/Tデルタの悪化要因を分析します。ウィザードでは,Universal Replicatorが使用しているキャッシュ,MPブレードまたはMPユニットなどのストレージリソースや,ストレージシステム間のネットワークの性能に問題がないかどうかを,Universal Replicatorの処理の流れに沿って確認できます。
- C/Tデルタが悪化しているコピーグループ名
- C/Tデルタの悪化が発生した日時や継続している期間
- Universal Replicatorの性能を分析するために必要な設定(Replication Managerとの連携やTuning Managerとの連携など)
- 対象のコピーグループのC/Tデルタのしきい値設定(参考:6.7.1 コピーグループにアラートを設定する(レプリケーション環境の設定))
- 対象のコピーグループの構成情報および性能情報の更新(ストレージシステムの情報を更新したり,コピーグループの構成情報を変更したりした場合など)
[レプリケーション]タブの[性能分析]のメイン画面から手動で更新するか,または定期的に自動で更新します。自動で更新するには管理サーバのreplication.propertiesファイルで設定します。
- 重要
- Replication Managerでジャーナルグループにボリュームを追加したあと,ストレージシステム情報を更新していない場合は,コピーグループが使用していないプロセッサのMPブレード(またはMPユニット)利用率やキャッシュ書き込み待ち率がグラフに出力されるおそれがあります。
Universal Replicatorの性能を分析するために必要な設定および管理サーバのreplication.propertiesファイルの設定については,マニュアル「Hitachi Command Suite システム構成ガイド」を参照してください。
ウィザードモードでUniversal Replicatorの性能を分析するには
- [レプリケーション]タブの[性能分析]で,コピーグループ一覧またはアラート一覧から対象のコピーグループの行を選択して,[性能分析(ウィザードモード)]ボタンをクリックします。
- [1. イントロダクション]を確認して[次へ]ボタンをクリックします。
- [2. 分析期間]で分析期間を設定して[次へ]ボタンをクリックします。
- リソースごとに表示される分析画面で,メトリックの値の推移を確認します。
必要に応じて,確認したいメトリックのチェックボックスを選択して[次へ]ボタンをクリックします。
チェックしたメトリックの情報を基にC/Tデルタの悪化要因と考えられる性能問題が[7. 結果レポート]に一覧で表示されます。- [7. 結果レポート]で[分析結果詳細]リンクをクリックして,性能問題と対処方法を確認します。
分析結果をレポートとして保存したい場合は,[エクスポート]ボタンをクリックしてPDFファイルを出力します。
- 参考
- 各グラフには,C/Tデルタの最大値およびC/Tデルタ以外のメトリックの平均値が表示されます。
- [2. 分析期間]でC/Tデルタを表示するデータ間隔を変更してもグラフに反映されない場合は,Replication Managerの情報取得元を対象にしたコピーペア状態の更新間隔の変更が必要になるときがあります。ただし,Replication Managerのコピーペア状態の更新間隔の変更はシステムの性能に影響を与えるおそれがあるため,注意してください。
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