Hitachi Command Suite ユーザーズガイド
[分析]タブでストレージシステムの性能に問題があるかどうかを特定します。論理グループ,ホスト,または仮想マシンの単位で,しきい値を超えているリソースがないか確認します。
- 性能問題が発生した日時
- アプリケーションに使用しているボリュームが属する論理グループ名,ホスト名など(論理グループまたはホストの単位で分析する場合)
- 仮想マシン名および仮想化サーバ名(仮想マシン単位で分析する場合)
- Tuning Managerとの連携
- Tuning Managerでのレポート定義ファイルのインポート
旧バージョンのレポート定義ファイルを削除してから,最新のレポート定義ファイルをインポートしてください。Tuning Managerと連携するための設定,Tuning Managerでのレポート定義ファイルのインポート方法については,マニュアル「Hitachi Command Suiteシステム構成ガイド」を参照してください。
性能問題の有無を特定するには
- [分析]タブで[論理グループ],[ホスト],または[仮想マシン]のツリーを展開します。
分析対象が仮想マシン(ゲストOS)の場合は,[仮想マシン]のツリーから対象の仮想マシンを選択します。- 表示された一覧から対象の論理グループ,ホスト,または仮想マシンの行を選択し,[性能問題特定]ボタンをクリックします。
論理グループ内の一部のボリュームやホストを選択することもできます。- [1.イントロダクション]を確認して[次へ]ボタンをクリックします。
- ホスト管理者から入手したアプリケーションの情報などを基に,[2.対象選択]で分析対象のストレージシステムのタイプ,ボリュームおよび分析期間を設定し,[次へ]ボタンをクリックします。
なお,[Step1]のプルダウンメニューに複数のボリューム種別が表示される場合は,ボリューム種別ごとに手順4から手順8までを実行します。- [3.概要]でしきい値を超えたメトリックを持つリソースと,その影響を受けるリソースを確認し,[次へ]ボタンをクリックします。
- 応答時間の値が想定より大きいボリュームまたはプールがある場合は,そのボリュームまたはプールに影響を与えているリソースを特定するため,[次へ]ボタンをクリックします。
該当するリソースがない場合は,ストレージシステム側に問題はないと考えられます。- ストレージシステムのタイプ別に表示される各メトリックが,しきい値を超えていないか確認して,[次へ]ボタンをクリックします。
しきい値を超えているメトリックがある場合は,そのリソースがボトルネックになっていると考えられます。- 分析結果を確認します。分析した結果は,PDFファイルにエクスポートすることもできます。
分析結果のグラフでは,[警告]のしきい値の範囲がピンク色で表示されます。
重要
- エンタープライズクラスストレージ,VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデルまたはHUS VMを分析する場合で,パリティグループに属するすべてのボリュームがThin ImageプールまたはDPプールのプールボリュームのとき,Read Hit率のチャートは表示されません。
- Copy-on-Write Snapshot,Thin ImageのペアボリュームおよびV-VOLは,分析対象に含めないでください。一部の性能情報を正しく取得できないおそれがあるため,ストレージシステムの負荷状況は判断できません。
参考
- 詳しい性能情報を参照したい場合は,対象のリソースを選択して[Performance Reporter起動]ボタンをクリックします。Performance Reporterで[User Reports]の[Identify Performance Problems and Health Check (<バージョン番号>)]配下から[Identify Performance Problems]を選択します。表示条件を設定してレポートを表示すると,分単位での分析や長期間の分析ができます。Performance Reporterの操作方法については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Managerユーザーズガイド」を参照してください。
- MPブレードまたはMPユニットの使用率がしきい値を超えた場合は,対象のMPブレードまたはMPユニットを選択して[MPブレード/ユニット分析]ボタンをクリックします。MPブレードまたはMPユニットの使用率の一覧や負荷を掛けているリソースなどが表示されます。これらの情報を基に,負荷の要因となっているリソースを分析します。その結果,リソースの割り当てをほかのMPブレードまたはMPユニットに変更したい場合は,変更後の傾向をシミュレーションします。シミュレーションした内容を基に,割り当てを変更するためのraidcomコマンドスクリプトを生成し,RAID Managerで実行します。
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