Hitachi Command Suite ユーザーズガイド

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14.3.3 性能問題の有無を特定する

分析]タブでストレージシステムの性能に問題があるかどうかを特定します。論理グループ,ホスト,または仮想マシンの単位で,しきい値を超えているリソースがないか確認します。

事前に確認しておく情報

事前に完了しておく操作

Tuning Managerと連携するための設定,Tuning Managerでのレポート定義ファイルのインポート方法については,マニュアル「Hitachi Command Suiteシステム構成ガイド」を参照してください。

性能問題の有無を特定するには

  1. 分析]タブで[論理グループ],[ホスト],または[仮想マシン]のツリーを展開します。
    分析対象が仮想マシン(ゲストOS)の場合は,[仮想マシン]のツリーから対象の仮想マシンを選択します。
  2. 表示された一覧から対象の論理グループ,ホスト,または仮想マシンの行を選択し,[性能問題特定]ボタンをクリックします。
    論理グループ内の一部のボリュームやホストを選択することもできます。
  3. 1.イントロダクション]を確認して[次へ]ボタンをクリックします。
  4. ホスト管理者から入手したアプリケーションの情報などを基に,[2.対象選択]で分析対象のストレージシステムのタイプ,ボリュームおよび分析期間を設定し,[次へ]ボタンをクリックします。
    なお,[Step1]のプルダウンメニューに複数のボリューム種別が表示される場合は,ボリューム種別ごとに手順4から手順8までを実行します。
  5. 3.概要]でしきい値を超えたメトリックを持つリソースと,その影響を受けるリソースを確認し,[次へ]ボタンをクリックします。
  6. 応答時間の値が想定より大きいボリュームまたはプールがある場合は,そのボリュームまたはプールに影響を与えているリソースを特定するため,[次へ]ボタンをクリックします。
    該当するリソースがない場合は,ストレージシステム側に問題はないと考えられます。
  7. ストレージシステムのタイプ別に表示される各メトリックが,しきい値を超えていないか確認して,[次へ]ボタンをクリックします。
    しきい値を超えているメトリックがある場合は,そのリソースがボトルネックになっていると考えられます。
  8. 分析結果を確認します。分析した結果は,PDFファイルにエクスポートすることもできます。
    分析結果のグラフでは,[警告]のしきい値の範囲がピンク色で表示されます。
重要
  • エンタープライズクラスストレージ,VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデルまたはHUS VMを分析する場合で,パリティグループに属するすべてのボリュームがThin ImageプールまたはDPプールのプールボリュームのとき,Read Hit率のチャートは表示されません。
  • Copy-on-Write Snapshot,Thin ImageのペアボリュームおよびV-VOLは,分析対象に含めないでください。一部の性能情報を正しく取得できないおそれがあるため,ストレージシステムの負荷状況は判断できません。
参考
  • 詳しい性能情報を参照したい場合は,対象のリソースを選択して[Performance Reporter起動]ボタンをクリックします。Performance Reporterで[User Reports]の[Identify Performance Problems and Health Check (<バージョン番号>)]配下から[Identify Performance Problems]を選択します。表示条件を設定してレポートを表示すると,分単位での分析や長期間の分析ができます。Performance Reporterの操作方法については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Managerユーザーズガイド」を参照してください。
  • MPブレードまたはMPユニットの使用率がしきい値を超えた場合は,対象のMPブレードまたはMPユニットを選択して[MPブレード/ユニット分析]ボタンをクリックします。MPブレードまたはMPユニットの使用率の一覧や負荷を掛けているリソースなどが表示されます。これらの情報を基に,負荷の要因となっているリソースを分析します。その結果,リソースの割り当てをほかのMPブレードまたはMPユニットに変更したい場合は,変更後の傾向をシミュレーションします。シミュレーションした内容を基に,割り当てを変更するためのraidcomコマンドスクリプトを生成し,RAID Managerで実行します。

関連項目

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