Hitachi Command Suite ユーザーズガイド
ストレージシステムを新規導入して古いストレージシステムを廃棄するとき,古いストレージシステム内のデータを新しいストレージシステムに一度に移動します。
この操作には,Tiered Storage Managerのライセンスの登録が必要です。
- 移動元のホスト,ファイルサーバ,論理グループ,階層,またはストレージシステム
- 移動先のDPプールまたは階層(DPプールまたは階層から移動先を選択する場合)
事前に完了しておく操作(複数のストレージシステム間でデータマイグレーションを実行する場合)
- VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VM,Hitachi USPまたはHUS VMへのストレージシステムの外部接続設定(参考:5.5.2 Device Managerに登録している外部ストレージシステムのボリュームをマッピングする)
事前に完了しておく操作(メインフレームボリュームをマイグレーションする場合)
- マイグレーションしたいメインフレームボリュームを格納した階層の作成(参考:11.2.3 階層を作成する)
ストレージシステムの移行時にデータマイグレーションを実行するには
- [リソース]タブで対象のストレージシステムのツリーを展開して,[外部ストレージ]一覧で移動元ボリュームを選択します。
メインフレームボリュームをマイグレーションする場合は,[リソース]タブまたは[モビリティ]タブで[階層]を選択して,操作対象のボリュームを選択します。- [データマイグレーション]ボタンをクリックします。
- 移動元ボリュームを確認し,問題がなければ[次へ]ボタンをクリックします。
- 移動先のDPプールまたは階層など,必要な項目を指定して[次へ]ボタンをクリックします。
使用しているアプリケーションやパリティグループの使用率に応じて適切な移動先候補ボリュームを選択したい場合は,次のとおりパリティグループ分散制御ルールを設定します。
容量平準化:移動先として選択できるパリティグループの残り容量がほかのパリティグループと等しくなるように移動先候補が選択されます。
分散最大化:できるだけ多くのパリティグループから移動先候補が選択されます。
分散最小化:できるだけ少ないパリティグループから移動先候補が選択されます。- 個々の移動元ボリュームと移動先ボリューム(またはDPプール)のペアを確認し,問題がなければ[次へ]ボタンをクリックします。ペアを変更したい場合は,ボリュームのペアを選択し,[移動先ボリューム候補]の一覧から変更後の移動先ボリュームを選択して[移動先ボリューム変更]ボタンをクリックします。
データマイグレーションのプランが表示されます。- プランを確認し,問題がなければ実行します。
- [タスク & アラート]タブでタスクの実行結果を確認します。
注意
- タスク作成後は,タスクが完了するまで,Hitachi Command Suite(HCS)やほかのプログラムを使って,タスクに含まれるボリュームを操作しないでください。
参考
- Tuning Managerと連携している場合,[性能分析]ボタンをクリックすると,履歴レポートを表示して移動先ボリュームのパリティグループ利用率を確認できます。履歴レポートのレポートウィンドウの設定を変更する方法については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager ユーザーズガイド」を参照してください。
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