Hitachi Command Suite ユーザーズガイド

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10.4.4 ボリュームの性能評価に基づいてデータマイグレーションを実行する

サーバやアプリケーションが使用しているボリュームの性能評価に基づいて,要求した性能を満たしていないボリュームのデータを移動します。

この操作には,Tiered Storage Managerのライセンスの登録が必要です。

事前に確認しておく情報

事前に完了しておく操作(複数のストレージシステム間でデータマイグレーションを実行する場合)

事前に完了しておく操作(メインフレームボリュームをマイグレーションする場合)

ボリュームの性能評価に基づいてデータマイグレーションを実行するには

  1. リソース]タブまたは[モビリティ]タブでツリーを展開し,移動元のホスト,論理グループまたはボリュームを選択します。
    メインフレームボリュームをマイグレーションする場合は,[リソース]タブまたは[モビリティ]タブで[階層]を選択して,操作対象のボリュームを選択します。
  2. データマイグレーション]ボタンをクリックします。
  3. 移動元ボリュームを確認し,問題がなければ[次へ]ボタンをクリックします。
  4. 移動先のDPプールまたは階層など,必要な項目を指定して[次へ]ボタンをクリックします。
    使用しているアプリケーションやパリティグループの使用率に応じて適切な移動先候補ボリュームを選択したい場合は,次のとおりパリティグループ分散制御ルールを設定します。
    容量平準化:移動先として選択できるパリティグループの残り容量がほかのパリティグループと等しくなるように移動先候補が選択されます。
    分散最大化:できるだけ多くのパリティグループから移動先候補が選択されます。
    分散最小化:できるだけ少ないパリティグループから移動先候補が選択されます。
  5. 個々の移動元ボリュームと移動先ボリューム(またはDPプール)のペアを確認し,問題がなければ[次へ]ボタンをクリックします。ペアを変更したい場合は,ボリュームのペアを選択し,[移動先ボリューム候補]の一覧から変更後の移動先ボリュームを選択して[移動先ボリューム変更]ボタンをクリックします。
    データマイグレーションのプランが表示されます。
  6. プランを確認し,問題がなければ実行します。
  7. タスク & アラート]タブでタスクの実行結果を確認します。
注意
タスク作成後は,タスクが完了するまで,Hitachi Command Suite(HCS)やほかのプログラムを使って,タスクに含まれるボリュームを操作しないでください。
参考
Tuning Managerと連携している場合,[性能分析]ボタンをクリックすると,履歴レポートを表示して移動先ボリュームのパリティグループ利用率を確認できます。履歴レポートのレポートウィンドウの設定を変更する方法については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager ユーザーズガイド」を参照してください。

関連項目

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