Hitachi Command Suite ユーザーズガイド

8.3.1 global-active device環境の初期設定とは

global-active deviceペアボリュームを使用する環境の初期設定をします。

各ストレージシステムのボリュームを global-active deviceペアボリュームとしてホストに割り当てて使用したい場合は，あらかじめ，ストレージシステム間のリモートパスやQuorumディスクなどを設定しておく必要があります。

正ボリュームを作成するストレージシステム（正ストレージシステム），副ボリュームを作成するストレージシステム（副ストレージシステム）をDevice Managerに登録しておくと，レプリケーション/GAD環境設定ダイアログで，手順に従って必要な設定ができます。各設定がすでに完了しているかどうかも，一画面で確認できます。

レプリケーション/GAD環境設定ダイアログを使用して設定をするには，Replication Managerのライセンスの登録が必要です。

レプリケーション/GAD環境設定ダイアログでは，次の設定ができます。

• DPプールの作成
  ペアボリューム，コマンドデバイスなどにDPボリュームを使用するために，必要に応じてDPプールを作成します。既存のDPプールから作成したDPボリュームも使用できます。
  
• リモートパスの設定（ストレージシステムの接続）
  正ストレージシステムと副ストレージシステム間のリモートパスを設定します。
  
• Quorumディスクの設定
  Quorumディスクとして使用するボリュームを，正ストレージシステムおよび副ストレージシステムの外部ボリュームとして仮想化します。同時に正ストレージシステムおよび副ストレージシステムに共通のQuorumディスクIDを設定します。すでに仮想化されている外部ストレージシステムのボリュームをQuorum ディスクとして使用することもできます。
  
• ペア管理サーバの設定（コマンドデバイスの割り当て）
  正ストレージシステムおよび副ストレージシステムでコマンドデバイスを作成し，ペア管理サーバに割り当てます。既存のコマンドデバイスを選択して，割り当てることもできます。global-active deviceで使用するコマンドデバイスは，ユーザー認証が有効である必要があります。
  
• 仮想ストレージマシンの設定
  正ストレージシステムの仮想ストレージマシンに副ストレージシステムと必要なリソースを追加して，global-active deviceペアボリュームを登録する仮想ストレージマシンを作成します。
  
• Thin Imageプールの作成
  Thin Imageを使用する場合，正ストレージシステムおよび副ストレージシステムに必要なThin Imageプールを作成します。
  

関連項目

• 8.1 ボリュームの高可用化とは（global-active device）
• 8.2 global-active deviceペアボリュームを使用するための環境構築と運用の流れ

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