Hitachi Command Suite ユーザーズガイド
VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデルおよびVSP Fx00モデルで仮想ストレージマシンを用いたデータ移行(nondisruptive migration)を実施した場合の流れを説明します。Device Managerでは,対象のリソースのデータ移行がすべて完了するまでは,仮想情報を確認できても対象のリソースを操作できません。
仮想ストレージマシンを用いたデータ移行(nondisruptive migration)では,移行元のストレージシステムの情報を仮想情報として仮想ストレージマシンに設定します。ホストは,仮想情報を使って仮想ストレージマシンのリソースにアクセスします。例えば,Virtual Storage PlatformからVSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500およびVSP F1500にリプレースするとき,Virtual Storage Platformの情報を仮想ストレージマシンに設定すると,ホストはVirtual Storage Platformにアクセスしていたときと同じ設定のままで,VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500およびVSP F1500の仮想ストレージマシンにアクセスできるようになります。
データ移行中のリソースの状態は,次の図のように3つの段階があります。
- データ移行前(物理情報での運用)
ホストでは,物理情報を用いて移行元のリソースを運用します。Device Managerでリソースを操作できます。- データ移行中
ホストからストレージシステムへのパスが,移行元から移行先に変更されます。移行先のリソースに仮想情報が設定され,移行元のリソースからデータが移行されます。移行先のストレージシステムのボリュームでデータ移行中を示す属性が有効になっている間は,そのボリュームが属するリソースグループのリソースの構成を変更する操作はDevice Managerでは実施できません。- データ移行後(仮想情報での運用)
対象のリソースのデータ移行がすべて完了すると,Device Managerでリソースを操作できるようになります。ホストでは,仮想情報を用いて移行先のストレージシステムのリソースを運用します。
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