Hitachi Command Suite ユーザーズガイド

6.4.1 レプリケーション環境の設定とは

ボリュームのレプリケーションを実施する環境を設定します。

各ストレージシステムのボリュームをリモートコピーのコピーペアとして冗長化したい場合は，あらかじめ，ストレージシステム間のリモートパスやコピーペアを管理するペア管理サーバなどを設定しておく必要があります。

正ボリュームを作成するストレージシステム（正ストレージシステム），副ボリュームを作成するストレージシステム（副ストレージシステム）をDevice Managerに登録しておくと，レプリケーション/GAD環境設定ダイアログで，手順に従って必要な設定ができます。リモートパスの状態，ジャーナルグループの使用率など，作成したリソースの状態も確認できます。各設定がすでに完了しているかどうかも表示されます。

レプリケーション/GAD環境設定ダイアログを使用して設定をするには，Replication Managerのライセンスの登録が必要です。

レプリケーション/GAD環境設定ダイアログでは，次の設定ができます。

• リモートパスの設定（ストレージシステムの接続）
  正ストレージシステムと副ストレージシステム間のリモートパスを設定します。
  
• Quorumディスクの設定
  global-active deviceを使用する場合，Quorumディスクとして使用するボリュームを，正ストレージシステムおよび副ストレージシステムの外部ボリュームとして仮想化します。同時に正ストレージシステムおよび副ストレージシステムに共通のQuorumディスクIDを設定します。すでに仮想化されている外部ストレージシステムのボリュームをQuorumディスクとして使用することもできます。
  
• 仮想ストレージマシンの設定
  global-active deviceを使用する場合，既存の仮想ストレージマシンと同じモデル名とシリアル番号の仮想ストレージマシンをもう一方のストレージシステムに作成して，global-active deviceペアボリュームを登録する仮想ストレージマシンを設定します。
  
• DPプールの作成
  ペアボリューム，ジャーナルグループ，またはコマンドデバイスなどにDPボリュームを使用するために，必要に応じてDPプールを作成します。既存のDPプールから作成したDPボリュームも使用できます。
  
• ジャーナルグループの作成
  Universal Replicatorを使用する場合，正ストレージシステムおよび副ストレージシステムに必要なジャーナルグループを作成します。
  
• Thin Imageプールの作成
  Thin Imageを使用する場合，正ストレージシステムおよび副ストレージシステムに必要なThin Imageプールを作成します。
  
• ペア管理サーバの設定（コマンドデバイスの割り当てなど）
  正ストレージシステムおよび副ストレージシステムでコマンドデバイスを作成し，ペア管理サーバに割り当てます。既存の未割り当てボリュームをコマンドデバイスとして割り当てることもできます。Thin Imageを使用する場合，ストレージシステムごとに必要なスナップショットグループ用のペア管理サーバを設定することもできます。
  

関連項目

• 6.1 ボリュームのレプリケーションとは
• 6.2 レプリケーション管理と運用の流れ
• 6.3 ［レプリケーション］タブでレプリケーション構成を管理するための条件

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