Hitachi Command Suite ユーザーズガイド

[目次][索引][前へ][次へ]


5.11.6 ファイルシステムの容量についての注意事項 (NAS Platform)

NAS Platform上にファイルシステムを作成する際,ユーザーが入力したファイルシステムの容量と,実際に作成される容量とに差異が生じることがあります。差異の理由と対処について説明します。

NAS Platformでは,ファイルシステムはチャンク単位で作成されるため,ファイルシステムの容量はチャンクサイズの倍数となります。ファイルシステム作成ダイアログでは,実際のファイルシステム容量の目安として,[ファイルシステム容量]に指定した値をチャンクの倍数に最も近い値になるよう切り捨てた容量が[ガイドライン容量]に表示されます。例えば,[ファイルシステム容量]に「750GB」と指定し,チャンクサイズが18GBのストレージプールを選択した場合,[ガイドライン容量]には「738GB」と表示されます。

チャンクサイズやファイルシステムの容量を指定する際は,次の点を考慮してください。

選択したストレージプールの空き容量が[ファイルシステム容量]に指定した値よりも少ない場合は,ファイルシステムはストレージプールの空き容量のサイズで作成されます。その場合,実際のファイルシステム容量と,[ガイドライン容量]に表示された値が一致しないことがあります。

参考
NAS Platform v12.2未満と連携している場合は,次の点も考慮してください。
  • ストレージプールのチャンクサイズは1GB以上で作成しておくことをお勧めします。
  • チャンクは,指定したサイズで作成されないことがあります。そのようなチャンクを持つストレージプールを使用してファイルシステムを作成すると,実際のファイルシステム容量と,[ガイドライン容量]に表示された値が一致しません。
    例えば,ストレージプール作成時にチャンクサイズを10GBに指定しても,作成時の容量によっては,10GBちょうどではなく9.8GBなどのチャンクが作成されることがあります。また,ストレージプールを拡張する際にも,拡張する容量によっては,作成時の9.8GBとも異なるサイズ(例えば10.3GBなど)のチャンクが作成されることがあります。そのため,ファイルシステム作成の際に使用されるチャンクによって,作成されるファイルシステムの容量は変動します。

関連項目

[目次] [前へ] [次へ]


[マニュアル発行元]

All Rights Reserved. Copyright© 2014, 2020, Hitachi, Ltd.