Hitachi Command Suite ユーザーズガイド
ファイルサーバがNAS Platform,またはNASモジュールの場合に,ファイルシステムを作成し,ファイル共有を提供する流れについて説明します。
ファイルサーバの登録からファイル共有の提供までの流れを次に示します。
図5-9 ファイル共有の提供までの流れ(NAS Platform)
- NAS Platformの登録
- Device Managerの情報の設定
System Management Unit(SMU)/NAS ManagerにDevice Managerの情報を設定すると,SMU/NAS Managerで管理されているNAS Platform(ファイルサーバまたはNASモジュール)の情報がDevice Managerに送信されるようになります。- Admin services EVSの設定
Device Managerで,ファイルサーバのAdmin services EVSの情報(IPアドレスおよびServer Control(SSC)用のユーザーアカウント)を設定します。設定すると,Device ManagerのGUIを使って,ストレージプールやファイルシステム,ファイル共有に対して,作成や編集,削除などの操作ができます。
ただし,VSP G400,G600,G800またはVSP F400,F600,F800に搭載されたNASモジュールの場合,Admin services EVSの設定は不要です。- ストレージプールの作成
NAS Platformでは,割り当てられたボリュームはシステムドライブとして管理され,必要な容量のシステムドライブを使ってストレージプールを作成します。ストレージプールの作成方法は,NAS Platformのバージョンによって異なります。
- NAS Platform v12.2以降の場合
Device ManagerのGUIで,ストレージプールの用途に応じた性能や容量のDPプールまたはパリティグループを指定して,ストレージプールを作成します。ボリューム割り当てやシステムドライブの書き込み設定は自動で実行されます。- NAS Platform v12.2未満の場合
Device Managerでボリュームを作成し,ファイルサーバにボリュームを割り当てます。そのあと,Device ManagerからSMUのダイアログを起動して,システムドライブやシステムドライブグループの設定をし,ストレージプールを作成します。ストレージプールを構成するシステムドライブは,システムドライブグループに属している必要があります。- ファイルシステムの作成とファイル共有の追加
ストレージプール上にファイルシステムを作成し,ファイル共有を追加します。ファイル共有は,ファイルシステムと同時に作成することもできます。
参考
- ファイルサーバまたはNASモジュール側で実施した構成変更やバージョンアップがDevice Managerに反映されていない場合は,SMU/NAS ManagerでファイルサーバまたはNASモジュールとDevice Managerの情報を同期する操作を実施してください。
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