Hitachi Command Suite ユーザーズガイド

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5.7.1 ストレージ階層の仮想化とは

Hitachi Dynamic Tiering(HDT)機能を使用すると,データの格納先として適切なドライブが自動的に選択されるようになり,ボリュームの最適化を実現できます。

HDTプールは高速なドライブ(例:FMC,FMD,SSD,FCドライブ,SASドライブ)と低速なドライブ(例:SATAドライブ)を混在させて構成します。HDTプールを作成するときは,階層1から性能の高い順にドライブが割り当てられます。HDTプール全体の容量を確保するために,階層3にドライブタイプやRAIDレベルが異なるドライブを混在させて運用することもできます。格納されるデータは,アクセス頻度に応じてプール内でページ単位に再配置されます。アクセス頻度が高いデータは高速なドライブに配置され,アクセス頻度が低いデータは低速なドライブに配置されるようになります。

Hitachi Command Suite(HCS)では,HDTプールのモニタリングやデータ再配置に関して,運用に合わせたきめ細かい設定ができます。業務の状況やアプリケーションの特性に合わせた設定をすることで,データ配置が最適化され,ボリュームの性能やコストパフォーマンスの向上を図れます。

HCSを使用すると,HDTに関する次の設定ができます。

Tiered Storage Managerのライセンスが登録されている場合は,次のことも実施できます。

参考
ストレージシステムがVSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500およびVSP F1500の場合,Hitachi Dynamic Tiering for Mainframeのボリュームについては,ハードウェア階層などHDTプール特有の情報が表示されない画面があります。

関連項目

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