Hitachi Command Suite ユーザーズガイド
階層プロファイルの作成や適用をする際は,次の点に注意する必要があります。
- HDTプールの階層1に配置されていたページだけが,階層プロファイル適用の対象となります。
- 階層プロファイルと階層ポリシーの両方が設定されているページに対しては,階層プロファイルの設定が優先して適用されます。このとき,階層1の容量の割合が,設定している最大割り当てしきい値を超えることがあります。
- 階層プロファイル適用後,HDTプールのモニタリングとデータの再配置を実施したあとで,データ配置が復元されます。このため,モニタリングとデータの再配置の期間も考慮して,プロファイルを適用するタイミングを決める必要があります。
- 階層プロファイルの作成,更新,適用,適用解除および不整合の検索を実行している間は,対象のストレージシステムに対してほかの操作ができなくなります。タスクの見積もり時間を目安にして実行の計画を立ててください。ただし,対象のボリュームの数が多くなるほど,見積もり時間は実際の実行時間と大きく異なる場合があります。見積もりよりもタスクの実行に時間が掛かり,業務に影響を与えるおそれがある場合は,タスクを中止できます。タスクは中止した時点から再実行できます。
- 階層プロファイルの一覧では,ほかのユーザーが作成したプロファイルも,割り当てられているリソースグループに関わらず参照できます。ただし,プロファイルに対する操作は,割り当てられているリソースグループおよびロールに応じて制御されます。
- 階層プロファイルを200個以上管理している場合は,表示に時間が掛かるおそれがあるため,プロファイルの一覧の[1ページの行数]を100行以下に設定してください。
- 次の操作をした場合,適用されている階層プロファイルの状態がHitachi Command Suite(HCS)から確認できなくなるおそれがあります。
これらの操作をした場合は,[ストレージシステム更新]ボタンから表示されるダイアログで,ストレージシステムとHCS間の階層プロファイルの適用状態の不整合を検索するオプションを指定してストレージシステムを更新してください。不整合が検出されたら,階層プロファイル管理ダイアログの上部にメッセージが表示されます。メッセージ内のリンクから対象の階層プロファイルの適用を解除してください。これによって,意図しないデータが高速なハードウェア階層に固定されることを防ぎます。
- 適用済みの階層プロファイルが存在するときに,HCSのデータベースをインポートや復元などによって上書きした場合
- 階層プロファイルが適用されているストレージシステムを削除し,そのストレージシステムを再度登録した場合
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