1.4.4 SSOをセットアップする(Linuxの場合)
監視マネージャーがLinuxの場合,言語環境や定義情報を設定して,SSOをセットアップします。
(1) 言語環境を設定する
SSOのインストールが完了したら,/etc/rc.d/init.d/ssoファイルに言語設定を追加する必要があります。
操作手順
/etc/rc.d/init.d/ssoファイルを開きます。
「. /etc/rc.d/init.d/functions」行の直後に次の2行を追加します。
日本語環境の場合
LANG=ja_JP.UTF-8
export LANG
英語環境の場合
LANG=C
export LANG
中国語環境の場合
LANG=zh_CN.utf8
export LANG
/etc/rc.d/init.d/ssoファイルを上書き保存します。
これで,言語環境が設定されました。
(2) SSOからNNMiへの接続情報を追加する
NNMiと連携するための接続情報を設定します。設定する方法は,Windowsの場合と同じです。
(3) SSOの定義情報をNNMiに設定する
コマンドを実行して,SSOの定義情報をNNMiに設定します。
操作手順
NNMiのnnmconfigimport.ovplコマンドを実行して,インシデント定義を設定します。
nnmconfigimport.ovpl -u ユーザー名 -p パスワード -f /etc/opt/CM2/SSO/incident/ssoincident.def
システムアカウントのユーザー名とパスワードを指定します。
イベント通知にTCP 通信を使用しないAPM をプロセス・サービス監視対象とする場合,次のインシデント定義も設定が必要です。
nnmconfigimport.ovpl -u ユーザー名 -p パスワード -f SSOのインストール先フォルダ\incident\apmtrap.def
NNMiのnnmconfigimport.ovplコマンドを実行して,URLアクション定義を設定します。
nnmconfigimport.ovpl -u ユーザー名 -p パスワード -f /etc/opt/CM2/SSO/urlaction/ssourlaction.def
システムアカウントのユーザー名とパスワードを指定します。
SSOのssoauthコマンドを実行して,SSOにユーザーを登録します。
ssoauth -add -user ユーザー名 -password パスワード
SSOコンソールからログインするためのユーザー名とパスワードを設定します。
SSOのssostartコマンドを実行して,SSOを起動します。
SSOのssostatusコマンドを実行して,SSOの状態を確認します。
すべての状態が実行中になっていれば正常です。
(4) コミュニティ名を設定する
コミュニティ名とは,SNMPプロトコルでMIBオブジェクトにアクセスするためのパスワードです。リソースを収集する場合は,監視エージェントと監視マネージャーのgetコミュニティ名を一致させる必要があります。
操作手順
SNMP定義ファイル(/etc/opt/CM2/SSO/conf/ssosnmp.conf)を開きます。
SNMP定義ファイルを編集します。
次のようにssoapcomコマンドを実行して,定義ファイルを再読み込みします。
ssoapcom -r
次のようにssocollectdコマンドを実行して,定義ファイルを再読み込みします。
ssocollcetd -r
次の作業
コミュニティ名を設定したら,拠点の監視エージェントの構築が完了していることを確認しましょう。拠点の監視エージェントの構築が完了している場合は,JP1ネットワーク管理製品の設定に進みましょう。