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JP1 Version 13 ネットワーク管理 基本ガイド


用語解説

(英字)

MIBオブジェクト

MIBにある一つ一つの管理情報です。MIBオブジェクトは階層的なツリー構造で構成されていて,ツリーの階層ごとにユニークな名称とそれを数値で表す識別子を持っています。なお,MIBオブジェクトの特定の値のことをインスタンスと呼びます。

MIB(Management Information Base)

SNMPを利用しているサーバ製品やネットワーク機器が,その機器の状態を外部に知らせるために公開する情報のことです。

SNMPトラップ

SNMPエージェントに障害が発生したときに,SNMPエージェントからSNMPマネージャーに情報を通知する処理のことです。

(ア行)

インシデント

ネットワークで発生するさまざまな事象(イベント)のうち,管理者に通知する必要がある重要性の高い情報のことです。NNMiはネットワークで発生するイベントの根本原因を解析し,インシデントとして通知します。

インスタンス

リソースの収集元の実体です。例えば,リソース「CPU利用率」のインスタンスは各CPUのCPU利用率となります。

(カ行)

検出シード

監視対象ノードを検出する際の起点となるノードのことです。自動で検出する場合,検出シードのARPキャッシュを使用して,隣接するデバイスを検出します。検出シードには,隣接するデバイスの情報を多く持つルーターなどを指定します。

根本原因解析(RCA)

ネットワーク障害によって発生するさまざまなイベントの相関関係を調査・フィルタリングし,レイヤー2トポロジに基づいて障害を解析することで,障害の原因を特定することです。

(タ行)

デバイス

ルーター,スイッチ,PC,プリンタなどのIT機器のことです。

トポロジマップ

検出したネットワーク機器の状態や接続関係をビジュアル化したネットワーク構成図のことです。

(ナ行)

ノード

NNMiで監視するデバイスのことです。

ノードグループ

検出したネットワーク機器をIPアドレスやデバイス種別などの条件でグループ化,階層化したものです。

ノードグループマップ

業務・地域ごとなど,ノードグループ別にネットワーク機器をカテゴライズして表示させるマップのことです。

(ラ行)

ライフサイクル状態

インシデントの進行状況を確認するための属性です。状態には,「登録済み」,「進行中」,「完了」および「解決済み」があり,インシデントの対策状況に応じて更新します。

リソース

SSOがSNMPエージェントから収集した情報の集まりです。例えば,「CPU利用率」「実行待ちキュー長」などがあります。

レイヤー2トポロジ

OSI参照モデルのデータリンク層からみたネットワークの接続関係のことです。末端のスイッチと端末間の結線などを表しています。

レイヤー3トポロジ

OSI参照モデルのネットワーク層からみたネットワークの接続関係のことです。ネットワークの論理構成を表しています。