15.5 システムの階層構成の検討
JP1/IMで管理するホストと,それらの階層関係を検討します。
JP1/IMでは,構成管理機能を利用して,JP1/IMで運用監視するシステムの範囲を決めています。統合マネージャーの下に拠点マネージャーまたは中継マネージャーを配置し,その下にエージェントを配置する,といった階層構造で構成を組むこともできます。また,リモート通信設定をしているリモート監視構成のホストを統合マネージャーまたは拠点マネージャーの下に配置することもできます。
例えば,次の図に示すように,本社にあるマシンを統合マネージャーおよびリモートの監視対象ホストに,各支社にあるメインマシンを拠点マネージャーに,拠点にあるそのほかのマシンをエージェントにする,といったエージェント構成とリモート監視構成を合わせた構成もできます。
さらに,IM構成管理を使用すると,業務グループや業務グループ内に監視グループを定義して,業務グループ単位や監視グループ単位で監視できるようになります。業務グループを定義して運用するかどうかを考慮した上で,システムの階層構成(IM構成)を検討してください。業務グループの詳細については,「8.4 業務グループの管理」を参照してください。
構成管理機能で,システムの階層構成を「構成定義」の情報として定義すると,次の機能が使用できるようになります。
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JP1イベントの上位ホストへの転送
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JP1/IM - Viewからのコマンド実行
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JP1/IMからの自動アクション
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定義情報の収集と配布
IM構成管理を使用する場合は,IM構成管理・ビューアーを操作してシステムの階層構成を定義します。IM構成管理を使用しない場合は,JP1/Baseが提供する構成定義機能を使用してシステムの階層構成を定義します。
機能の詳細については,次の説明を参照してください。
- IM構成管理を使用する場合
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IM構成管理で設定できるシステムの階層構成
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- IM構成管理を使用しない場合
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JP1/Baseが提供する構成定義機能で設定できるシステムの階層構成
参照先:「9.4.3 システムの階層構成の管理」
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なお,システムの階層構成の管理を開始したあとで,管理方法を変更する場合に,IM構成管理とJP1/Baseの持つjbsrt_distribを同時に使用する際に,IM構成管理ビューアーで見ている内容と,システムに実際に反映されている内容,および各ホストが持つ構成定義情報の不整合が生じ,運用が混乱するおそれがあります。
そのため,システムの階層構成の管理を開始したあとで,管理方法を変更することをお勧めしません。どちらの方法でシステムの階層構成の管理をするかを十分に検討した上で,運用を開始してください。