8.6.4 ログ情報の監視間隔
ログ情報の収集完了から次の収集開始までを,監視間隔とします。
監視間隔の概要を次の図に示します。
なお,監視対象ホストで監視対象のログが発生した場合,JP1イベントの発行までに最大で監視間隔と収集完了までの合わせた時間分空くことがあります。
ログ情報の収集がエラーになった場合は,収集エラーの発生時間から収集開始時間までのリトライ間隔で,ログ情報を再収集します。リトライ回数を超えた場合は,監視が停止します。また,JP1/IM - Managerが停止している場合は,ログ情報を収集しません。
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リモート監視ログファイルトラップの場合
リモート監視ログファイルトラップのリトライ間隔の概要を次の図に示します。
リモート監視ログファイルトラップのリトライは,リモート監視ログファイルトラップ動作定義ファイルの次の項目で指定した回数および間隔で実施されます。
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open-retry-timesで指定した回数(open-retry-timesを省略した場合,リトライ回数は1回。)
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open-retry-intervalで指定した間隔(open-retry-intervalを省略した場合,リトライ間隔は3秒。)
ただし,jcfallogdefコマンドまたはjcfallogstartコマンドで-rオプションを指定した場合は,リトライをしないで通常の監視間隔でログの収集を継続します。
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リモート監視イベントログトラップの場合
リモート監視イベントログトラップのリトライ間隔の概要を次の図に示します。
リモート監視イベントログトラップのリトライは,リモート監視イベントログトラップ動作定義ファイルの次の項目で指定した回数および間隔で実施されます。
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open-retry-timesで指定した回数(open-retry-timesを省略した場合,リトライ回数は3回。)
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open-retry-intervalで指定した間隔(open-retry-intervalを省略した場合,trap-intervalに指定した値。open-retry-intervalとtrap-intervalどちらも省略した場合,リトライ間隔は300秒。)
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- 注意事項
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ラップアラウンドの頻度が高い場合や,監視間隔やリモート監視ログファイルトラップのリトライ期限を長く指定した場合に,ログファイルトラップがデータを読み込む前に上書きされてしまい,データの読み込み漏れが発生するおそれがあります。データの読み込み漏れを防ぐために,次の監視間隔の見積もり式を参考にしてください。
ログファイルのサイズ(バイト)×ログファイル数 > 1秒当たりの出力サイズ(バイト)×監視間隔(秒)またはリモート監視ログファイルトラップのリトライ期限(秒)
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監視対象への接続が失敗すると,マネージャーホストのWindowsイベントログに接続失敗のエラーログなどが出力される場合があります。このため,リトライが継続的に発生するとWindowsイベントログにエラーログなどが大量に出力されることがあります。リトライ間隔とリトライ回数は,リトライ時にWindowsイベントログへ出力されるエラーログなどを考慮して設定してください。
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それぞれの動作定義ファイルについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「リモート監視ログファイルトラップ動作定義ファイル」(2. 定義ファイル)および「リモート監視イベントログトラップ動作定義ファイル」(2. 定義ファイル)を参照してください。