8.3 仮想化システム構成の管理
IM構成管理では,ユーザーの任意で,登録されているホストのホスト種別(物理ホストであるか,仮想ホストであるか)を指定できます。ホスト種別を指定すると複数の仮想化システム管理ホストおよびVMMホスト上で稼働する仮想ホストの階層構成(以降,仮想化システム構成と呼びます)がツリー形式で,わかりやすく表示されます。仮想化システム構成の管理では,次に示す機能を使用できます。
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仮想化システム構成の情報の収集および設定
ホスト種別,VMMホスト名,管理元ホストの仮想化環境管理ソフトウェアの種類など,仮想化システム構成に関係するホスト情報をIM構成管理に設定します。
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仮想化システム構成の表示
[IM構成管理]画面の[ホスト一覧]ページに,仮想化システム構成をツリー形式で表示します。
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セントラルスコープへのインポート
仮想化システム構成をセントラルスコープにインポートし,セントラルスコープで監視できるようにします。
なお,仮想ホストを含むシステムの階層構成を管理する場合でも,これらの機能を使用しないときは,ホスト種別は物理と指定しても問題ありません。
- 重要
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仮想化構成収集機能を使用してDocker,Podmanホスト上のコンテナ情報を収集することはできません。
仮想化システム構成の管理の仕組みを次に示します。
なお,仮想化システム構成の情報(以降,仮想化構成情報と呼びます)を収集するには,次に示す仮想化ソフトウェアおよび仮想化環境管理ソフトウェアが必要です。
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仮想化システム管理ホストに使用できる仮想化環境管理ソフトウェア
vCenter,JP1/SC/CM,SCVMM,およびHCSM
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VMMホストに使用できる仮想化ソフトウェア
Hyper-V,日立サーバ論理分割機構,VMware ESX,およびKVM
ここでは,IM構成管理で仮想化システム構成を管理するための機能について説明します。