5.11.4 監視ツリーの自動生成の仕組み
監視ツリーの自動生成で,業務指向ツリー,またはサーバ指向ツリーのテンプレートを選択した場合の処理の流れを次の図を例に説明します。
図中の番号に従って説明します(図中の丸付き番号は,次に示す番号にそれぞれ対応しています)。
-
ビューアーの画面からマネージャー上のJP1/IM - Managerに監視ツリーの自動生成を指示します。自動生成の指示を受けたJP1/IM - Managerは,マネージャー上のJP1/Baseに対し,監視ツリーの構成要素となる監視オブジェクト(定義情報)を収集するよう指示を出します。
-
収集指示を受けたマネージャー上のJP1/Base(定義収集・配布機能)は,構成定義(構成管理)を参照して,管理対象となっているJP1/Baseに対して収集指示を出します。
-
収集指示を受けたエージェント上のJP1/Baseは,同ホスト内のJP1/Baseの定義収集・配布機能に対応した連携製品に対して定義情報を渡すよう要求を出します。
-
要求を受けた連携製品は,定義情報をエージェント上のJP1/Baseに渡します(この定義情報が監視オブジェクトの元データとなります)。
-
エージェント上のJP1/Baseは,渡された定義情報をマネージャー上のJP1/Baseに転送します。
-
マネージャー上のJP1/Baseは,受け取った定義情報をJP1/IM - Managerに渡します。JP1/IM - Managerは,渡された定義情報を監視オブジェクトとして整理し直します。
なお,この時点ではJP1/IM - Managerが管理するオブジェクトDBには反映されません。
-
JP1/IM - Managerは,整理し直した監視オブジェクトの情報をJP1/IM - Viewに渡します。JP1/IM - Viewの画面には,渡された監視オブジェクトの情報がツリー形式で表示されます。
ツリー構成および監視オブジェクトの定義に問題がなければ,JP1/IM - Viewからマネージャーに反映することで,そのまま監視できます。手を加える場合は,JP1/IM - View上でツリー構成および監視オブジェクトの定義を変更したあと,マネージャーに反映します(変更については,「5.4 監視ツリーの編集」を参照)。