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JP1 Version 13 JP1/Integrated Management 3 - Manager 導入・設計ガイド


5.11.3 セントラルスコープによるシステム監視の仕組み

セントラルスコープは,JP1イベント(システムで発生した事象)を解析し,監視ツリー上の対応する位置を判定して,アイコンの状態を変化させることで,システムで発生した事象をビジュアルに表示します。

このときの処理の流れは,次のようになります。

図5‒29 監視オブジェクトの状態変更処理の流れ

[図データ]

図中の番号に従って説明します(図中の丸付き番号は,次に示す番号にそれぞれ対応しています)。

  1. エージェントでJP1イベントが発生し,イベントサービスに登録されます。

  2. イベントサービスに登録されたJP1イベントは,上位のマネージャーへ転送されます。転送する上位ホストは,構成管理機能の構成定義によって決められます。

    マネージャーでは,イベント基盤サービスがイベントサービスからJP1イベントを取得します。イベント基盤サービスは,JP1/IMで処理するJP1イベントを一手に扱う機能です(JP1イベントの取得,JP1/IM - Manager内でのJP1イベント制御の仕組みについては,「4.1.3 JP1/IM - Manager内部のJP1イベント制御の仕組み」を参照してください)。

  3. そして,JP1/IM - Manager(セントラルスコープサービス)にJP1イベントが渡されます。セントラルスコープサービスでは,JP1イベントを解析し,重大度の判定や,監視ツリー上の位置との対応づけを処理します。

    なお,監視オブジェクトDBによって管理します。

  4. JP1/IM - Viewのセントラルスコープ・ビューアーによって,[監視ツリー]画面や[ビジュアル監視]画面の上に,システムの事象がビジュアルに表示されます。

このように,システムの各エージェントで動作するJP1イベントを,JP1/IMマネージャーへと集約し,システムをビジュアル化した監視画面に表示します。