3.5.5 管理対象の追加,変更,削除と反映
管理対象を追加,変更,削除する場合は,jddcreatetreeコマンドおよびjddupdatetreeコマンド,または統合オペレーション・ビューアーを使用して,インテリジェント統合管理基盤に情報を反映します。ここでは,コマンドを使用する手順について説明します。統合オペレーション・ビューアーを使用して反映する手順については,「3.6.4 IM管理ノード作成実行機能」を参照してください。
なお,以降で説明する構成取得対象ホスト定義ファイル(imdd_target_host.conf)については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「2. 定義ファイル」を参照してください。また,jddcreatetreeコマンドおよびjddupdatetreeコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「1. コマンド」を参照してください。
- 〈この項の構成〉
(1) 管理対象の追加
新たに管理対象のホストを追加する場合や一部のホストでIM管理ノード関連情報の取得に失敗した場合は,追加したいホストの情報だけを追加情報として取得し,追加情報と事前に取得した情報をまとめて,インテリジェント統合管理基盤に反映します。なお,追加情報と事前に取得した情報をまとめるため,追加情報の保存先は,事前に取得した情報と同じ保存先としてください。
IM管理ノード関連情報の取得に失敗した場合を例にして,追加情報を反映する手順を説明します。
例:ホストA,B,Cに対してIM管理ノード関連情報を取得した際に,ホストBの情報だけが取得できなかった場合
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構成取得対象ホスト定義ファイル(imdd_target_host.conf)にホストA,B,Cを定義し,保存先に「C:\tmp」を指定してjddcreatetreeコマンドを実行する。
ホストBの構成情報の取得に失敗する。
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構成取得対象ホスト定義ファイル(imdd_target_host.conf)にホストBを定義し,保存先に「C:\tmp」を指定してjddcreatetreeコマンドを実行する。
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jddcreatetreeコマンドで指定した保存先「C:\tmp」を指定してjddupdatetreeコマンドを実行する。
(2) 管理対象の変更
管理対象のマネージャーホストが管理するエージェントの構成が変更になった場合など,取得済みのIM管理ノード関連情報を編集したい場合は,IM管理ノード関連情報を再取得する必要があります。再取得の手順を次に示します。
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取得済みのIM管理ノード関連情報を編集するホストを,構成取得対象ホスト定義ファイル(imdd_target_host.conf)に定義します。
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保存先にjddupdatetreeコマンドの出力先フォルダ「C:\tmp」を指定し,jddcreatetreeコマンドを実行する。
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jddcreatetreeコマンドで指定した保存先「C:\tmp」を指定し,jddupdatetreeコマンドを実行する。
(3) 管理対象の削除
特定のホストを管理対象から外す場合,そのホストの情報を構成取得対象ホストから削除し,システム全体のIM管理ノード関連情報を再取得する必要があります。
次の場合を例にして,管理対象を削除する手順を説明します。
例:ホストA,B,Cに対してホストBを管理対象から外す場合
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構成取得対象ホスト定義ファイル(imdd_target_host.conf)にホストA,Cを定義し,保存先に「C:\tmp」を指定してjddcreatetreeコマンドを実行する。
保存先には,空のディレクトリを指定する。
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jddcreatetreeコマンドで指定した保存先「C:\tmp」を指定してjddupdatetreeコマンドを実行する。