3.5.2 IM管理ノードとして扱う情報
インテリジェント統合管理基盤で,IM管理ノードとして扱う情報の種類を次に示します。
なお,JP1/IM - Agentを使用する場合のIM管理ノードについては,「9.5.1(1)(h)統合エージェントごとのIM管理ノード」を参照してください。
項番 |
IM管理ノードとして扱う情報 |
説明 |
---|---|---|
1 |
システム名 |
システムノード定義ファイル※で定義したシステム名です。 システムには階層がありサブシステムを定義できます。定義できる階層は10階層までです。 |
2 |
オブジェクトルート名 |
ルートノードまたはシステムノード配下に属するホストやストレージなどの名称です。ホスト名はFQDN形式のホスト名にも対応しています。 |
3 |
カテゴリ名 |
監視する対象をグルーピングしたカテゴリ名です。詳細は「表3-3 カテゴリ一覧」を参照してください。 |
4 |
サブカテゴリ名 |
製品名です。 |
5 |
スケジューラーサービス名 |
JP1/AJS - Managerから取得したスケジューラーサービス名です。 |
6 |
ジョブグループ名 |
JP1/AJS - Managerから取得したジョブグループ名です。 |
7 |
ルートジョブネット名 |
JP1/AJS - Managerから取得したジョブグループに存在するルートジョブネット名です。 |
8 |
JP1/PFMの監視エージェントのサービス名 |
JP1/PFM - Managerから取得した監視エージェントのサービス名です。 「表3-3 カテゴリ一覧」の項番2〜8までのカテゴリの末端の管理オブジェクトです。 |
9 |
インストール製品名 |
インストール製品名です。 JP1製品の場合,JP1/Base,JP1/AJS,JP1/PFM,JP1/IM - Managerなどが表示されます。 |
- メモ
-
インテリジェント統合管理基盤は実ホスト名でIM管理ノードの構成を管理しています。このため,ホスト名にエイリアス名を付けることができる製品をIM管理ノードの構成に加える場合,エイリアス名と実ホスト名のマッピングが必要となります。エイリアス名と実ホスト名をマッピングすると,ツリー上のホスト名が実ホスト名となるため,管理ツールごとにエイリアス名が異なる場合でも,ツリー上では同じホストにグルーピングできます。
マッピングは,実ホスト名に対するエイリアス名をホスト名定義ファイルに定義して行います。ホスト名定義ファイルの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「ホスト名定義ファイル(imdd_host_name.conf)」(2. 定義ファイル)を参照してください。
デフォルトで定義されているカテゴリの一覧を次の表に示します。
項番 |
カテゴリ名 |
説明 |
---|---|---|
1 |
Job |
ジョブに関わる管理ノードをまとめるカテゴリです。 ホストにJP1/AJS - Managerが存在する場合に作成されます。 |
2 |
Service Response |
インターネットサービスの性能を監視する管理ノードをまとめるカテゴリです。 ホストでJP1/PFM - Agent for Service Responseを監視する場合に作成されます。 |
3 |
Enterprise |
SAPシステムなどエンタープライズシステムの性能に関わる管理ノードをまとめるカテゴリです。 ホストで次の製品を監視する場合に作成されます。
|
4 |
Transaction Processing |
トランザクション処理を監視する製品の管理ノードをまとめるカテゴリです。 ホストで次の製品を監視する場合に作成されます。
|
5 |
Application Server |
アプリケーションサーバの性能に関わる管理ノードをまとめるカテゴリです。 ホストで次の製品の監視時に作成されます。
|
6 |
Database |
データベースの性能に関わる管理ノードをまとめるカテゴリです。 ホストで次の製品を監視する場合に作成されます。
|
7 |
Platform |
OSの性能情報を監視する管理ノードをまとめるカテゴリです。 ホストで次の製品を監視する場合に作成されます。
|
8 |
Virtual Machine |
仮想環境の性能情報を監視する管理ノードをまとめるカテゴリです。 ホストで次の製品の監視時に作成されます。
|
9 |
Management Applications |
運用管理製品をまとめたカテゴリです。 JP1/PFM - Managerで監視エージェントのサービス監視をしている,またはホストにJP1/AJS,JP1/PFM - Manager,JP1/PFM - Base,JP1/IM,JP1/Baseが存在する場合に作成されます。 |
10 |
Other Applications |
上記のカテゴリ,およびユーザーが追加したカテゴリに関連しない管理ノードをまとめるカテゴリです。 ホストがJP1/IMのエージェント構成またはリモート監視構成に含まれる場合に作成されます。 |
カテゴリ配下の管理オブジェクト名を次に示します。
項番 |
カテゴリ名 |
インストールされている製品名 |
カテゴリ配下の管理オブジェクト名 |
---|---|---|---|
1 |
Job |
JP1/AJS-Manager |
スケジューラーサービス名/ジョブグループ名 |
2 |
Service Response |
JP1/PFM - Agent for Service Response |
製品略称名 |
3 |
Enterprise |
JP1/PFM - Agent for Enterprise Applications |
|
4 |
JP1/PFM - Agent for Exchange Server |
||
5 |
JP1/PFM - Agent for Domino |
||
6 |
JP1/PFM - Agent for JP1/AJS3 |
||
7 |
Transaction Processing |
JP1/PFM - Agent for OpenTP1 |
|
8 |
JP1/PFM - Agent for IBM WebSphereMQ |
||
9 |
Application Server |
JP1/PFM - Agent for IIS |
|
10 |
JP1/PFM - Agent for WebSphere Application Server |
||
11 |
JP1/PFM - Agent for WebLogic Server |
||
12 |
JP1/PFM - Agent for Cosminexus |
||
13 |
Database |
JP1/PFM - Agent for Oracle |
|
14 |
JP1/PFM - RM for Oracle |
||
15 |
JP1/PFM-AO for IBM DB2 |
||
16 |
JP1/PFM - Agent for Microsoft SQL Server |
||
17 |
JP1/PFM - RM for Microsoft SQL Server |
||
18 |
JP1/PFM - Agent for HiRDB |
||
19 |
Platform |
JP1/PFM - Agent for Platform |
|
20 |
JP1/PFM - RM for Platform |
||
21 |
Virtual Machine |
JP1/PFM - Agent for VM |
|
22 |
JP1/PFM - RM for VM |
||
23 |
Management Applications |
JP1/PFMのエージェント製品 |
監視エージェントの製品略称名 |
24 |
JP1/PFM - Manager |
JP1/PFM - Manager |
|
25 |
JP1/PFM - Base |
JP1/PFM - Base |
|
26 |
JP1/AJS - Manager |
JP1/AJS - Manager |
|
27 |
JP1/IM - Manager |
JP1/IM - Manager |
|
28 |
JP1/Base |
JP1/Base |
|
29 |
Other Applications |
JP1/IM - Manager (リモート監視をしている場合) |
JP1/IM - Manager |
30 |
JP1/Base |
JP1/Base |
|
31 |
− |
Other |
カテゴリはユーザーが自由に作成できます。詳細については「3.8 カテゴリのカスタマイズ」を参照してください。
なお,カテゴリが定義されている場合でもカテゴリの配下のIM管理ノードが一つもないときは,カテゴリは表示されません。また,定義されているカテゴリに分類できないIM管理ノードの場合は,Other Applicationsカテゴリの配下に表示されます。
- 重要
-
インテリジェント統合管理基盤の設定を行っていない場合,統合オペレーション・ビューアーの[稼動情報]領域,[詳細情報]領域には何も表示されません。インテリジェント統合管理基盤の設定については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 構築ガイド」の「4. インテリジェント統合管理基盤の設定」を参照してください。